朝日が認めた慰安婦虚偽

 
今日も感想エントリーですけれども、この話題しかないですね。

画像


8月5日、朝日新聞が、従軍慰安婦の問題を巡る自社のこれまでの報道を検証する特集記事で、1980年代から1990年代初めに取り上げた吉田清治氏の「韓国・チェジュ島で慰安婦を強制連行した」とする証言について、これを虚偽だと判断、記事を取り消した。

更に、90年代初めに書いた記事の一部で「慰安婦」と「挺身隊」を混同して使っていたことも認めた。

実に32年越しの訂正。あの朝日が自身の捏造記事を認めざるを得なくなったとは、中々感慨深いものがある。勿論、先の河野談話検証結果の発表が大きく影響していることは間違いないだろう。

検証記事については、既に、諸兄の方々が論評しているから、ここでは深くは触れないけれど、筆者がざっと読んだ限りでは「随分と言い訳がましいな」という印象を受けた。

こちらでは「慰安婦問題どう伝えたか 読者の疑問に答えます」という特集を組んで、検証結果を伝えているのだけれど、最後に「読者のみなさまへ」という段落を設け、「記事は記者が情報の詳細を知った5日後に掲載され、宮沢首相の訪韓時期を狙ったわけではありません。」とか、「当時は、慰安婦問題に関する研究が進んでおらず、記者が参考にした資料などにも慰安婦と挺身隊の混同がみられたことから、誤用しました」とか、「植村氏の記事には、意図的な事実のねじ曲げなどはありません。」などと述べている。

また、検証の本文中でも「朝日新聞は93年以降、両者を混同しないよう努めてきた。」とか、「読売、毎日、産経の各紙は、河野談話は"強制連行"を認めたと報じたが、朝日新聞は"強制連行"を使わなかった」などと言い訳してる。

何年か前、"空き缶"と呼ばれ、原発事故を拡大させたとされる"悍ましき宰相"が何処かの国にいたけれど、彼の言い訳は、大抵、「自分は関係ない」、「知らずにやった。今は反省している」、「あいつが悪い。あいつもやっている」の3つのパターンのどれかだった。

今回の朝日の"言い訳"も、どこかこの"空き缶"宰相の言い訳パターンと似ているような気がして仕様が無い。

だけど、朝日に向けられている国民の厳しい目はそんなことに注がれてはいない。

今回の特集記事で、朝日は、読者の疑問に答える、という体裁を取って、如何にも誠実に検証しているかのように、見せかけている。



だけど、その読者の疑問が「慰安婦問題を政治問題化するために、宮沢喜一首相が訪韓する直前のタイミングを狙った"意図的な報道"などという指摘がある」とか、「韓国人の義母との関係を利用して記事を作り、都合の悪い事実を意図的に隠したのではないかとの指摘がある」とか、こんなことを疑問として投げかけられている時点で、もうアウト。

意図的ではないかと読者から疑問をぶつけられるということは、朝日が謳っている「報道の中立性」に疑問を持たれていることを意味してる。それこそが最も厳しく見られている部分だし、一番読者が聞きたいところ。

それに対して朝日は何と答えたじゃ。「意図的ではなかった」。これだけ。

果たしてこれで、読者や国民は納得してくれるとでも思っているのか。もしもそう思うっていたとしたら、やはり、それは甘い。初稿から数えて32年。その間に識者を始めとして多くの人が指摘していたにも関わらず、朝日はずっとこれを放置していた。その"カルマ"がこんな特集記事の一本や二本で解消するとは思えない。

実際、ネットの声を拾うと「何も知りませんでした間違いでした、で済むワケねーだろ」とか「詐欺師の主張をそのまま裏もとらずに記事にしただけで、記者自身が意図的に捏造したんじゃないから、朝日新聞には責任が無いと?」とか「報道の自由には結果責任が付いて来る。訂正記事くらいで逃げられると思うなよ。」とか、少しも納得しているような様子は見られない。

8月5日、自民党の石破幹事長は「検証を議会の場で行うことが必要かもしれない。真実が何かを明らかにしなければ平和も友好も築けない。書いた者として責任を果たしてほしい。…糾弾するとかいう話ではなく、国民の苦しみや悲しみをどう解消するかだ。わが国だけでなく、取り消された報道に基づき、日本に怒りや悲しみを持っている国、韓国に対する責任でもある。…地域の新しい環境を構築するために有効だとすれば、そういうこと(国会招致)もあるだろう」と、朝日新聞関係者の国会招致を求める可能性に言及している。

また、石破幹事長は「有力紙たる朝日新聞が吉田氏という人の証言に基づき、慰安婦問題を世論喚起し国際的な問題となってきた。それを取り消すなら、今までの報道は一体何だったのか。…なぜ社会の木鐸、公器たる新聞が十分な裏付けもないままこういうことをしたのか、疑問が氷解したわけではない」と、更なる説明が必要だとしているけれど、石破氏のほうが余程、国民の気持ちを分かっているといえる。

朝日が尚も自身を"社会の木鐸"だと自負するのなら、そして、慰安婦問題の本質を「軍の関与がなければ成立しなかった慰安所で女性が自由を奪われ、尊厳が傷つけられたこと」とするのであれば、ライダイハンや洋公主についても、同様に厳しく批判しなければならない。万が一、それを避けるのであれば、朝日は「意図的な報道機関」の二つ名を有り難く頂戴するほかないだろう。




画像

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック