今日は、極極々簡単にこの話題です。

9月15日、韓国の「太平洋戦争犠牲者遺族会」はソウルの韓国プレスセンターで記者会見を開き、日本政府代表団が従軍慰安婦被害者の証言を聞く様子を記録した映像の一部を公開した。
これは、1993年7月26日から5日間、当時の日本総理府審議官と女性人権委員、通訳など代表団5人が遺族会事務室を訪問し、故キムボクソン、金学順など、慰安婦被害者16人の証言を聞く姿を撮影したもので、「河野談話」の作成過程で韓国政府と日本政府が表現について調整した、という日本側の主張に反論する証拠だとしているようだ。
遺族会のヤン・スンイム代表は「日本政府の要請で21年間資料を公開しなかったが、最近日本政府が河野談話は証拠がない限り、韓日政府の政治的な立場から発表されたものと真実を歪曲する状況に達し、映像の一部を公開することにした。…証言者16人のうち14人が、この世を去ったが、その証拠は生きている」と公開の背景を明らかにしている。
遺族会は、映像を国連に直接報告し、国際社会に流布する一方で、残りの映像は日本政府の態度によって段階的に公開する案を決定する方針で、証言聴取の過程を含め、慰安婦問題全般に関する白書を発刊する計画だという。
この映像は、いわゆる元慰安婦に対する日本政府の聞き取り調査のものなのだけれど、9月16日、菅官房長官は「一部だけを公開したことは理解に苦しむとともに大変遺憾だ。…聞き取り調査は非公開を前提に行われ、内容の公開は慎重であるべきだと考えている」と不快感を露わにしている。
映像には、社民党の福島瑞穂氏の姿がしっかりと映っているけれど、聞き取り調査は、日本から内閣外政審議室の審議官らが4人と外務省から1人、そして民聞から全国人権擁護委員連合会の弁護士と元慰安婦の国家補償を求める訴訟原告団の弁護士も同席した。福島瑞穂氏は、遺族会から要請を受けた原告団弁護士として同席したようだ。
この聞き取り調査の前年8月にソウルのYMCA会館で「挺身隊問題アジア連帯会議」が開かれているのだけれど、この会議は、韓国の反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会」とアジア女性神学教育院が主催し、日本から「従軍慰安婦問題行動ネットワーク」と「売買春問題ととりくむ会」関係者が参加。その他、台湾、フィリピン、香港、タイから、計数百人が出席した。福島瑞穂氏や、元朝日編集委員の故・松井やより氏も参加していた。
この会議では、慰安婦問題のためのアジア連帯を結成し、日本に対して「歴史認識を改める」、「謝罪する」、「元慰安婦に賠償金を支払う」、「再発防止のための教育を行う」などを求めることで一致したと言われている。
ところが、この会議に出席したフリージャーナリストの舘雅子氏によると、会議の席上で発言した韓国の元慰安婦には"仕込み"がされていたようだ。
舘氏は会場で迷い、ドアの開いていたある小さな部屋に足を踏み入れてしまったそうなのだけれど、その部屋には、チマ・チョゴリを着た4~5人の元慰安婦女性が1人ずつ立って、活動家とみられる日本人女性や韓国人女性の言葉を「オウム返し」に繰り返していた。そして、日本からの参加者が「元慰安婦に言わせるのは大変なのよね」と話すのを耳にし、本番の会議でも彼女たちが登場し、言われた通りに悲劇的な体験と、日本政府に対する怒りを切々と述べるのを見るに至って、舘氏は、元慰安婦たちは操られていると確信したという。
だけど、話はそこで終わらない。
台湾人の元慰安婦に発言の順番が回ると、彼女達は「私たちは韓国の女性と違って、優しくて従順なので日本の兵隊さんにかわいがってもらい、遠足にも一緒にいきました。だから韓国の強い姿勢とは違う」と、韓国側が要求する個人補償を求めない考えを表明。続いて、インドに住むタイ人女性が「日本軍さえたたけばいいのか。インドに来た英国兵はもっと悪いことをしたのに」と泣きながら訴えると、激しいヤジが飛び、議長席に詰め寄る人が出るなど会場は騒然。
ステージ下に控えていた福島瑞穂氏や松井やより氏が大慌てで 「それ止めて!止めて!」と遮り、それでも止めないとマイクや照明を切ったりして発言を封じ込んだのだそうだ。
この「アジア連帯会議」は今も行われていて、今年5月31日~6月1日に第12回の会議が行われている。内容は、お決まりの日本政府に対する「慰安婦問題」にからむ公式謝罪や被害者への賠償、国内外の資料の全面公開などのようなのだけれど、会場では、一部の参加者が会議を取材していた産経新聞の記者に対して、産経の連載企画「歴史戦」の記事について「記事の捏造内容を会場で説明しろ」などと要求。別の参加者に記者が腕をつかまれる場面もあったという。
自分に都合の悪いことは糾弾して封じ込める体質は相変わらずのようだ。
韓国はよく、本人の証言が何よりの証拠だというけれど、自分の都合の良いことだけを振付けして騙らせ、自分に都合の悪いことは脅迫して喋らせない中の"証言"とやらに一体、どれ程の信憑性があるというのか。
ナントカ遺族会とやらも、そんな過去の映像ではなく、公開の場で振付無しで元慰安婦に生証言または公開インタビューさせようとしないのか。
元慰安婦に対して事前の"振付"なんかをしていないのなら、いきなりインタビューしても何も問題ない筈。確か、去年の5月、韓国から来日した元従軍慰安婦二人が、当初予定されていた橋下徹大阪市長との面会をドタキャンしたことがあったけれど、そんなことをやると、やはり"振付"していたのだな、と思われても仕方ない。
確かに、証言は、証拠の一つになるかもしれない。だけど、その証言内容そのものが、矛盾や辻褄の合わないところだらけだったとしたら、その折角の証拠も説得力を失う。
韓国の元慰安婦が生インタビューに応じないのであれば、まずは、慰安婦問題にどっぷりと関わった、福島瑞穂氏を国会に呼んで、その辺りを徹底的に追及するのも一つの方法ではないかと思う。
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