増加する感染者とワクチン効果の7つの制約

今日はこの話題です。
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1.過去最多の武漢ウイルス死亡者


武漢ウイルス感染者がじわじわ増えています。

厚労省の発表によると年明けから感染者は1週間平均で17万人以上。死亡者は1月6~8日で400人を超えるなど過去最多を記録したと報じられています。

この原因について、専門家会合の脇田隆字座長は「説明は難しい」としたうえで、「感染者が増えることによって、医療への負荷が高まってきているということは、病床使用率であったり重症者であったり、死亡者数の増加に表れていると思う」と述べ、先月28日に流行入りが発表されたインフルエンザについて、「この3年流行がなく、免疫が落ちている。どれくらい増加傾向が続くか、注視していく必要がある」と同時流行に懸念を示しました。


2.説明は難しい、評価は難しい、比較は難しい


現在日本で流行している武漢ウイルスはオミクロン株とされ、従来株よりは毒性は低く、「インフルエンザと同等」と言われながら、なぜ死亡者数過去最多。先述の脇田座長は、「説明は難しい」と断言を避けていますけれども、脇田座長のその他の記者会見でも「評価は難しい」とか「比較は難しい」とか述べていて、もしかしたら口癖なのかもしれません。

ただ、専門家会合の座長なのですから、その会見を聞く方は、原因と対策が分かるという前提でいるのが普通です。それなのに「説明は難しい」とか「死亡者数の増加に表れていると思う」などと「感想」をいわれても、専門家の答えとしてみれば足りないものを感じてしまいます。

そもそも、感染者が増えたら、それに連動して死亡者も増えるというのは、当たり前といえば当たり前のことです。もしも感染者が増えれば増えるほど、死亡者が減るといいのなら、寝たきりにならない程度に罹った方がよいのではないかとか、いろんな議論が出るかと思いますけれども、感染者が増えたから死亡者が増えたのだ、といわれたら、じゃあ、感染しないためにはどうすればよいのかという声が当然ながら上がることになります。

小児科学会専門医で医学博士の堀向健太氏は、1月8日付のヤフーニュース「『ワクチン接種率が高まっているのに新型コロナによる感染者数や死亡者数が増えている』のはなぜ?」という記事で、その理由を、オミクロン株の性質として「潜伏期間が短く」、「感染力や広がりやすさが高く」、「免疫から逃げる性質が強まった」からだとしています。

また、堀向氏は、「最近はじまったオミクロン株対応ワクチンの発症予防効果は有効性が高まっているという日本からの報告があります」と述べ、オミクロン対応ワクチン接種が対策になるとしています。


3.ワクチン効果の7つの制約


一方、ワクチン由来のスパイクタンパクの危険性を指摘する意見もあります。

昨年9月25日のエントリー「ワクチンが生成するスパイクタンパクと抗体伝播」で、高知大学医学部の佐野栄紀特任教授らが、帯状疱疹からワクチンが生成するスパイクタンパクを検出したことを紹介しましたけれども、佐野教授は「スパイク蛋白によって、全身の免疫を短期、あるいは長期にわたって抑制する可能性が疑われる。皮膚だけでなく他の重要な臓器に影響を及ぼす可能性があり、接種によって全身の免疫に影響が出ないか心配だ」と述べています。

昨年開示された、アメリカのファイザー社が検証したワクチン接種後に”起こり得る”4万2000件超の「有害事象」の機密リストには自己免疫疾患も記載されていますから、やはり可能性は否定できないということです。

ワクチンで自己免疫疾患になるかもしれないというのは、前述のオミクロン株対応ワクチンの発症予防効果があるとする報告と矛盾するのではないかと思ったりするかもしれませんけれども、件の報告書で調査したのはあくまで、武漢ウイルスの発症抑制効果についてであって、その他の病気に対する免疫がどうかについてはノーケアです。

更に、オミクロン株に対するワクチン効果についての件の報告書でもその最後に7つの制限があると述べています。それは次の通りです。
1)交絡因子、思い出しバイアス、誤分類等の観察研究の通常のバイアスの影響を否定できない。
2)接種された時期や対象が異なるため、1価ワクチンとオミクロン対応 2価ワクチンの有効性を直接比較するのは困難であり、行っていない。
3)ワクチン接種歴等について欠損値のある者は本解析では除外している。
4)今回の調査は軽症例を対象としており、無症状病原体保有者・中等症例・重症例・死亡例における有効性を評価しておらず、ワクチンの製造会社ごとの有効性は評価していない。
5)本研究では陽性例についてウイルスゲノム解析を実施していない。ただし、BA.5 流行期における解析であり、大部分は BA.5への感染であったとの想定のもとで実施している。
6)サンプルサイズの制約から有効率の信頼区間が広いため、点推定値の解釈には注意が必要である。
7)オミクロン対応2価ワクチン接種〜検査までの期間が非常に短期間であるため、今後、1価ワクチン(従来株ワクチン)と同様に免疫が減衰するかについて検討していくことが重要である。
これら制限で気になったのは、7)の免疫が減衰する可能性です。新しい2価ワクチンも、従来ワクチンと同等に対ウイルス免疫が減衰するのであれば、武漢ウイルスが蔓延する限り、"武漢ウイルス専用"免疫が減衰するたびに6回、7回と打ち続けなければならなくなります。

仮に、ワクチン接種して、武漢ウイルスに対する抗体を生成して、”一時的に”武漢ウイルスに対する感染・重症化リスクを減らしたとしても、その引き換えにその他に対応する免疫が低くなったとしたら、今度はそちらのリスクが高くなります。そうなると、トータルでどっちが得なのかを見極める必要が出てくると思います。


4.ツイッターファイル第13弾


ここのところ、ネット界隈を賑わせているツイッターファイルですけれども、最近第13弾としてワクチンに絡む暴露情報が出てきました。

それは、武漢ウイルスに感染した人はワクチンを打った人より優れた免疫を持つと言った投稿に対し、ファイザー社がツイッター社に圧力をかけてシャドーバンしたことが明かされています。

こちらのブログにその全文訳が掲載されていますけれども、件の指摘をしたのは、アルテサ・バイオサイエンス社CEOで、WHO理事のブレット・ジロワール氏です。

ジロワール氏は「過去にコロナに感染していた人の場合は、自然免疫の方が、ワクチン免疫より「遥かに」優れていることが明らかになりました。ワクチンの方が優れているという証明を正当化する科学的根拠はありません。CDC長官や大統領は科学に従わなければなりません。過去にコロナに感染していない場合は、ワクチン接種を受けましょう!」と、ワクチン接種は、過去にコロナに感染していない場合に限って推奨しています。

別にワクチン接種の全てに反対している訳でもないツイートであるにも関わらず、ファイザー社はジロワール氏の投稿に圧力をかけたというのですね。

もし、ジロワール氏のいうとおり、自然免疫がワクチンによる免疫より遥かに優れているのなら、自然免疫がない人や落ちている人に限定して接種する方がより合理的です。

こうしてみると、ワクチン絡みでは未だに”後出し”情報が出ているといわざるを得ません。

この問題について安心するのはまだ早いような気がしますね。



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