鰻丼追及の民主党は世間から見放されている

今日はこの話題です。
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1.鰻丼はしっかり食べさせていただきました


4月26日、参院本会議では、立憲民主党の宮口治子氏が、「広島サミットを前に危機感も緊張感も感じられない。要人警護・警備の責任を担わせてよいのでしょうか。『鰻丼大臣』は即刻更迭してください」と、谷公一国家公安委員長の更迭を求めました。

これは、谷・国家公安委員長が、25日夜の自民党議員のパーティーでの挨拶で「四万十でおいしいうな丼を食べられるということで楽しみにしてたんですけども。これから食べようという時に、警察庁から電話があって、和歌山で総理に物を投げられたと。鰻丼はしっかり、食べさせていただきました」との発言を問題視しての要求です。

これについては、立憲の安住国会対策委員長も翌26日、記者団に「こういう人のもとで警察全体が緊張感を持ってサミットをやれますかって話になる……日本の警察は24時間緊張感を持って現場ではやっている。こういう人を上に置いておくと、総理にとってはマイナスじゃないか」と批判していますけれども、どうやら、事件があったら、その瞬間から食事を止めないと緊張感がないということのようです。

この要求対し、岸田総理は「必要な指示、情報収集を行いながら、業務を継続した。引き続き職務にあたってもらいたいと考えております」と否定。松野官房長官も記者会見で、谷・国家公安委員長に対し「今朝、しっかりと職務に邁進していただくよう改めて伝えた」と述べています。

これを受け、谷・国家公安委員長は「食事はいずれにしても、しなきゃいけないと思いますよ。限られた時間で、舌足らずな面があったということ、そしてそのことで誤解を招くような発言と受け取られ、いろいろご意見をいただいているということは、しっかり受け止めなければならないと思っています」と自身の発言について釈明しています。




2.国家公安委員長はやるべきことをやっていた


立憲は、「緊張感がないから更迭だ」と要求していますけれども、大切なのは、現場での事件対応と再発防止です。鰻丼を食べるのを止めたら、急にセキュリティレベルが上がったりするのであれば別でしょうけれども、そんな訳ありません。第一、和歌山で起こった事件を高知で聞いたとき出来ることはといえば、関係各部門へ指示を出すことくらいです。その意味では、連絡を受けたときに、適切な判断と指示が出来るかの方がずっと大事です。

例えば、岸田総理が官邸で天丼を食べていたとき、どこかの国がミサイルを発射したと連絡が入ったら、ただちに情報収集と防衛相へ対応を指示するでしょう。何もせずにそのまま天丼を食い続けたのなら問題でしょうけど、問うべきことがあるとするならば、その場で、やるべきことをやっていたかどうかです。

谷・国家公安委員長の発言について、4月27日、脳科学者の茂木健一郎氏は、「おそらくはジョークの意味もあったのだろうけど……public relationsとしてはどのような受け止められ方をするかは予想できたはずだ……四万十川の鰻丼は、緊急時でも情報収集しながらちゃんと食べて、ただ、そのことは特に広報することじゃない、黙っている、というのが全体として正しい判断だった。つまり、鰻丼を食べた事自体じゃなく、それを後に会合で言ったことがPR的には誤判断だったということである」と述べています。

茂木氏は、「緊急時でも情報収集しながらちゃんと食べて」と、谷・国家公安委員長はやるべきことをやっていたと認めた上で、それを後で喋ったのが問題だったのだ、と指摘しています。筆者もそう思います。


3.筋の悪い立憲民主党


また、茂木氏は、野党による更迭要求については「ちょっと違うと思う。ぼくは政権交代はもっと頻繁にあるべきだという立場だけれども、こういう時にやたらと更迭とか言わない方が野党が政権をとる確率は上がると思う」と述べていますけれども、何故、立憲は、こんな筋の悪いことを繰り返すのか。
★コメント欄のご指摘により当該部分は撤回し削除させていただきます。

その理由について、経済評論家の上念司氏は、ジャーナリストの須田慎一郎氏から聞いた話として、立憲民主は、岸田政権に対する攻め手がなく、立憲民主党のコアな支持者向けにやっているのだそうです。

上念氏も指摘していますけれども、そんなことをやってもついてくるのは、コアな一部の支持層だけで、その他中間層は呆れて、引いていくだけなのに、他にやることはないのでしょうか。




4.四分の三の不満の行方


昨年11月1日から12月7日に掛けて、読売新聞と早稲田大学先端社会科学研究所が、全国の有権者3000を対象に郵送方式で全国世論調査を共同実施し、衆院選を通じて見えた国民の政治意識を調べました。

この質問調査は2014年から行っているそうなのですけれども、。今の政治に「不満である」と答えた人は「やや」を合わせて74%と過去6回の調査で最高となり、「満足している」は「ある程度」を合わせて25%でした。

けれども、「不満」の人の衆院比例選での投票先は、自民党の27%がトップで、野党への投票は、立憲民主党22%と日本維新の会19%にと分かれました。

一方、自民党に対抗できる野党が必要だと「思う」は82%に上り、衆院比例選で自民党に投票した人でも75%がそうと答えています。

更に、政権交代がときどき起きた方がよいと「思う」は65%あるものの、近い将来政権交代が起きると「思わない」は75%と期待していない意識が浮き彫りとなりました。

今の政治が不満だと思う人が74%も要るということは、野党にとってはチャンスの筈です。けれども、そんな層ですら、自民に投票し、対立野党が必要と思いながらも政権交代できないと考える。失望どころか、期待すらされてないのが現状なのではないかと思います。

ジャーナリストの須田慎一郎氏によると、立憲民主は攻め手がないから、鰻丼だ、更迭だと騒いでいるとそうですけれども、国民の4分の3が不満を持っているのですから、その声をちゃんと掬い上げてやればいくらでも攻め手はある筈です。

例えば、政女48党の浜田参院議員は、自身の国会質問動画をネットに上げていますけれども、忖度しない鋭い質問を連発。ネットでは「これが野党の仕事だ」など高い評価を得ているようです。

それを考えると、立憲とていくらでも政府を追及できる「筋の良い」質問も出来る筈ですけれども、そうしない。立憲に対する世間の支持がこんなであるのも仕方ないと思います。

けれども、広い意味でいえば、国民がそうさせてしまっているともいえるわけで、政治に興味がないとか投票なんて面倒くさいというのも自由ですけれども、そのツケはやがて自身に返ってくることになると思いますね。



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この記事へのコメント

  • HY

    「鰻丼」発言に対して率直な感想は「あらあら大臣様そんな庶民性出しちゃってww」といったもので、公務さえ疎かにしていなければ問題なしという意見に同感です。むしろ庶民的な価値観をトップに挙げるのが今の民主主義の本質なので、エリートぶって威張られるよりかずっとマシです。
     立民の主張はいうなればノブレス・オブリージュ的な立場相応の振る舞いを求めたものあり、どちらかというと「保守的」です。それでいて党内議員の「サル発言」には甘いので多くの国民には「筋が悪い」ように見えてしまいます。当人たちは階級闘争に根差した古い左翼思想に囚われているので自覚がないのです。
    2023年04月29日 10:46
  • 三角四角

     【 小西氏から訴えられない様に、気を付けましょう(1/2) 】

     『 総務省行政文書を漏洩させた国家公務員法違反の共謀共同正犯の疑いのある小西議員など、議員辞職しても足りないでしょう。 』

     法律を自己流に解釈して、小西議員を犯罪容疑者扱いにするのは名誉棄損罪、侮辱罪に当たる可能性が在ります。

     およそ民主主義の下における行政は国民に対して公開で行われることが基本的な原則であるが、行政がその目的を適正に達成するためには、一定の秘密を厳正に守らなければならない場合がある。
     たとえば、他国との外交交渉の際の訓令や報告の内容が外部に漏れるようなことがあれば、わが国の立場を著しく不利にしかねない。また、特定の国民の財産の状況、家庭の事情などの情報を持つ業務に従事している職員がその業務を通じて知りえた個人のプライバシーを漏らすようなことは、当該個人の利益を侵害することになる。
     本条はこのような観点に立って職員に対し服務義務の一つとして守秘義務を課しているものである。

     【秘密の意味】
     秘密とは一般に知られていない事実であって、それを漏らすことにより、特定の法益を侵害するものをいうものとされている。
     本条の秘密については、形式説と実質説がありうる。〔形式説〕は指定秘説とも呼ばれ、行政庁において所定の権限ある者が秘密としての表示をしたものを守秘義務の対象である秘密とする説である。これに対し、〔実質説〕は、自然秘説とも呼ばれ、形式的な表示いかんにかかわらず、事柄の性質上、客観的に秘密であるものが守秘義務の対象であるとする 説である。
     この点について最高裁判所の徴税トラの巻事件判決確定(昭52・12・19)は、実質説をとっている。
    2023年05月01日 19:07
  • 三角四角

     【 小西氏から訴えられない様に、気を付けましょう(2/2) 】

     すなわち、同判決においては、「国家公務員法100条1項の文言及び趣旨を考慮すると、同条項にいう「秘密」であるためには、国家機関が単にある事項につき形式的に秘密の指定をしただけでは足りず、右「秘密」とは、非公知の事項であって、実質的にもそれを秘密として保護するに価すると認められるものをいうと解すべき」であると判示している。本条にいう秘密は形式秘は含まれず、実質秘であると解すべきである(注)。

     今回の安倍官邸が放送法を憲法21条の表現の自由・報道の自由を侵害する形での解釈変更しようとしたやり取りには、守るべき法益はなく、むしろ公開して国民の判断を仰ぐべきものです。
     即ち、最高裁が採用する〔実質説〕に立てば、放送法文書は、秘密として保護するに価しないと言うべきです。

     なお、小西文書に押された【厳重取扱注意】は、〔実質説〕に立てば、実質的に秘密として保護するに価しない文書に押されているので意味はありません。

     小西文書は国家機密ではなく、総務省機密です。
     これが、省外に洩れて、Y氏の言うところの「変なヤクザ」の耳に入れば、カチコまれると面倒なので、【厳重取扱注意】のハンコを押したに過ぎないと思われます。

     他人を犯罪容疑者扱いにする時は、幾ら慎重にしても、し過ぎることはありません。
     特に本当のことを言っても罰せられる侮辱罪が近年、厳罰化されましたので。
     ネットには、脇の甘い人が多過ぎるような気がします。


    (注)【 国家公務員法
    第7節 服務
    (秘密を守る義務)
    第100条 職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後といえども同様とする(後略)。

    逐条国家公務員法〈全訂版〉
    1988年(昭和 63年)11月30日 初版発行
    2015年(平成27年)3月27日全訂版発行
    編者 森園 幸男 吉田 耕三 尾西 雅博
    発行所 株式会社 学陽書房 】
    2023年05月01日 19:08
  • 日比野

    三角四角様。こんばんは。

    ご指摘ありがとうございます。確かに慎重にするに越したことはないですね。当該部分は撤回し、削除させていただきます。(要旨に関わるものでもないですし)

    今後ともよろしくお願いいたします。
    2023年05月01日 21:39
  • 三角四角

     【 どう致しまして、こちらこそ有難う御座います。 】

     何時も、突っ掛かる様なコメントをして、申し訳ない様な気持ちも無い訳では在りませんでした。

     私の立ち位置は右翼でも無く、左翼でも無い。
     右翼と左翼の中心で、時には右に振れたり、左に振れたりしています。
     一番大事にしているのが、日本人(日本民族)であること、次は日本国です。
     だから、日本人(日本民族)が中心に居ない日本国には何の価値も在りません!

     今の自民党や安倍総理・菅総理が、日本に外国人を移民させ、「日本列島は日本人だけのものではない」と鳩山由紀夫元首相が、旧民主党幹事長時代に述べた思想を実現しようとしていることには強い憤りを覚えます(注)。

     「保守」と言ういい加減な人達にも疑問を抱かざるを得ません。
     鳩山氏の「日本列島は日本人だけのものではない」という言葉を強く批判しながら、安倍総理・菅総理の『日本列島を日本人だけのものではない』ものにする為の移民政策に何故反対しないのか?

     所詮、右翼とか保守は新自由主義者の仮面に過ぎないのかも知れません。

     現在の政治状況は、紅白合戦(源平合戦)の様に、紅組に属する者は、紅組の代表者が言うことは全て肯定し、間違ったことを言っても批判しません。
     それは、白組にも同じことが言えます。

     従って、白組に属する者は、紅組の代表者が「日本列島は日本人だけのものではない」というと激しく批判する癖に、白組の代表者が、『日本列島を日本人だけのものではない』ものにする為の移民政策には何も言わないのです。

     与党だろうが野党だろうが、良い物は良い、駄目な物は駄目とする是々非々の視点を忘れては成らないと思います。


     (注)【 産経ニュース 2017/5/17 01:00 政界徒然草
     鳩山由紀夫元首相が再び珍妙な持論を雑誌で披瀝 封印していなかった「日本列島は日本人だけのものではない」
     https://www.sankei.com/article/20170517-AW5XSRAPWRMHZC5AOPGNDSQALA/
     ©2020-2023 The Sankei Shimbun. All rights reserved. 】
    2023年05月03日 10:27