連立崩壊の序曲

今日はこの話題です。
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1.東京で自民候補推薦せず


G7広島サミットが終わり、永田町では俄かに解散風が吹き始めているそうです。

その背景にあるものとして、指摘されるのが、内閣支持率の上昇です。G7広島サミット開催中に新聞各紙が行った岸田内閣の支持率に関する世論調査によると、読売新聞では、「支持する」が56%と前回に比べ9ポイント上昇。毎日新聞も「支持する」が45%と、こちらも前回と比べ9ポイント上昇しています。

ただ、ここにきて、今選挙しても勝てるのかどうか、という意見も出てきています。

5月25日、公明党は、国会内で自民党と会談し、東京28区での公明党候補の擁立を断念した上で、東京の全小選挙区で自民党候補の推薦を見送る方針を伝えました。

両党の会談には、自民党の茂木敏充幹事長、森山裕選対委員長、公明党は石井幹事長、西田実仁選対委員長が出席しました。

自民党との会合後、報道陣に対応した公明党の石井啓一幹事長は「これまでの自民党との東京での自公の信頼関係は、地に落ちた」とした上で「東京での自公間の協力関係は解消する」と明言。これ以上自民党と交渉しないことや、すでに候補者擁立を決めている東京29区で、自民党の推薦は求めないことを伝えたとしています。

また、今後の都議選など東京都内の地方選挙でも自民党との選挙協力は行わず、東京都議会での協力関係も解消することも伝えたといい、東京での自公関係は事実上「破綻」した形となっています。

石井氏によると、会談した自民党の茂木幹事長は「持ち帰って検討したい」と応じたそうですけれども、石井氏は「これは公明党の最終方針だ。新たに案を出されてもこの方針を変えることはないと、伝えた」と明かす一方、関係解消は「東京に限定したものだ」として「連立政権に影響することはない」と強調しました。

この動きは、もとはといえば、衆議院選挙の小選挙区の「10増10減」が関係しています。

公明党は、国政選挙の比例代表で得票数の減少傾向が続く中、小選挙区の数が増える都市部で、積極的に新たな候補者の擁立を図っています。具体的には、「10増」の対象となっている5つの都と県のうち、これまでに、選挙区が1つずつ増える埼玉と愛知で、比例代表選出の現職議員を選挙区で擁立する方針を発表。選挙区が5つ増える東京では、現職議員を新たに「東京29区」で擁立すると公表し、さらに、今月に入って、練馬区東部からなる「東京28区」でも候補者を擁立する意向を自民党に正式に伝えました。

この時、公明党は「『東京28区』への協力が得られなければ、東京での選挙協力は白紙にする可能性がある」と、自民党に受け入れを迫ったのですね。

これに対し、自民党内では「『10増10減』で選挙区が減る影響は自民党が受けるのに、増える選挙区を公明党に譲りすぎるのはおかしい」などと反発が強まり、23日、自民党は、公明党に対し埼玉と愛知、それに「東京29区」については、地元組織は反発しているものの前向きに調整する考えを伝える一方、「東京28区」は、東京都連が候補者をすでに決めているとして、認められないとの考えを伝えました。

ただ、東京で2人目の擁立を目指す公明党の意向は最大限尊重するとして、北区などからなる「東京12区」や江東区からなる「東京15区」などでの擁立で調整できないか打診していました。

このとき、公明党は、持ち帰って検討する考えを示していたのですけれども、25日の会談では、ほぼほぼ決裂という結果となった訳です。


2.消える一万票


今回のゴタゴタについて、ある自民党都連関係者は「公明は一方的に28区での擁立を言ってきた。あまりにフザケたやり方だ。唯々諾々と従うなんて受け入れられない。公明の推薦など破棄したってかまわない。絶対に折れてはダメだ」とカンカンになっています。

ただ、このままいけば、東京選挙区の自民候補は、公明党の支持なしで次期衆院選挙を戦うことになっってしまいます。これについて、自民党関係者は「正直、公明票がゼロとなると、当選が危うい候補がゴロゴロいる。『こちらが折れるしかないんじゃないか』という声も上がっています。ヤバいのは、今回のゴタゴタが他の県にも波及することです。公明の支持母体・創価学会は、今回の一件を冷ややかな目で見ているはず。全国レベルで選挙協力が崩れれば、一大事です」と漏らしているのだそうです。

公明票は、1選挙区に1万~2万票あるといわれているのですけれども、前回2021年の区割り変更前の衆院選では、次点と2万票差未満で辛勝した自民議員は57人。1万票差だと33人です。公明票がなければ、この57人は落選していたかもしれないということです。

ある永田町関係者は、「参議院から東京新7区に鞍替えした丸川元五輪相は盤石と思われたが、一気に黄信号がともっています。ただでさえ1区から移ってきた『日本維新の会』の小野泰輔衆院議員に勢いがあるのに、公明票が得られないとなったら、かなり厳しい。東京8区の石原伸晃氏は前回選挙で立憲に敗れ、比例復活もできなかった。次も厳しいでしょう。東京23区の小倉将信少子化担当相も、前回選挙では次点に約6000票差の薄氷の勝利。次期衆院選も盤石とは言えない」とコメントしています。

今でも、この通りであれば、公明との協力解消は自民にとって大ダメージとなることは避けられません。


3.自民候補は足腰が弱っている


では、自民はこれから公明との選挙協力についてどうしていくべきかについて、自民の前衆院議員の長尾敬氏は自身の動画で次のようにのべています。
・解散総選挙が近いんじゃないかという噂が流れている。
・G7サミットが終われば支持率があがるんじゃないかといわれていて、実際、上がりました。
・政党支持率も上がりました。
・青木率が70%を超えればいつ解散総選挙はあってもおかしくない一方、50%を切れば内閣がいつ壊れてもおかしくない。
・今青木率は90%を超えてる。
・重要法案は、防衛費の増額に関わる問題あとは防衛装備移転問題等々、あとは子供家庭庁に関連する法案だけ。
・LGBT問題を超えるような、あるいは平和安全法制を超えるような、個人情報保護法を超えるような、改正入管法を超えるような、世論こぞってこの問題どうなんだろうっていうような大きなものにならないとなると、解散総選挙はいつあってもおかしくない感じがする。
・まあ多分間違いなく年内にはあるでしょう。
・公明党がですね東京で5つ選挙区が増える。東京28区これは練馬区を中心とするところだが、事前に自民党に相談もなく候補者を立てると自民党に通告。
・自民党はその後防戦一方だったが、おいそれとそれを譲るわけにはいかない。
・公明党はですね 東京28区を公明党に譲らないんだったら東京都全体のですね衆議院の自民党の候補者に対して 公明党の推薦は出さないと恫喝まがいの条件を突きつけた。
・自民の東京都連は、28区は渡しません。28区は自民党で候補者を立てると返事をした。
・それならじゃあ自民党の候補者には公明党も推薦を出さない。公明党の候補者である東京29区の候補者からも自民党の推薦は申請しないという状態になってる。
・自民党公明党連立政権が続くことで、自民党は選挙に対する足腰は弱くなってきた確信する
・公明党の母体である創価学会さんの力がなければ選挙公示日の公営掲示板、だいたい800カ所から900カ所ぐらいある。これを午前中にびっしり貼る。これすら公明党の支持母体の協力がなければ貼れない陣営があるなんていう話を時々聞いたりする。
・今回も公明党の応援がなければ自民党は今、小選挙区でだいたい50から60ぐらいは議席を減らすだろうと言われている。
・大阪の場合はもう大阪日本維新の会がめちゃくちゃ強いので全体的な傾向の参考にはちょっとなりませんけれども、全国的に言うと野党共闘という部分で野党一丸となって自民党を倒しに来ている鍔迫り合いのところがある。
・投票率が5%もアップしてくると議席はさらに減るんじゃないかなっていう風に選挙プランナーの方々は今おっしゃられている。
・ただ公明党さんも相当全国比例の得票数が減少してる。
・創価学会員さんの公表がだいたい810万人おられると言われているが、去年の7月の公明党の比例代表の得票数は400万票ちょっとです。
・一方の日本維新の会は700万票ちょっとです。もうこのぐらい逆転してるんです。
・もはや日本維新の会は大阪限定に強いのではなく、全国的に700万票公明党の倍以上の得票を叩き出す政党に成長しているということになる。
・で他に旧民主党あるいは共産党、長く続いている政党の得票数はあんまり減ってない。少しずつ減ってる。
・共産党はだいたい毎回400万票から300万票台ぐらいで一気に減ってるって事はあんまりない。
・2001年とかぐらいは、自民党はなんと全国で2000万票取ってた。今だいたい1300万票です。
・民主党は2001年ぐらいの時にはだいたい900万票ぐらい取って、公明党さんはやっぱり800万票ぐらい取ってる。
・自民党も比例代表の得票数が半分に減ったとはいうものの、共産党さんは当時も400万票ぐらい。ところが公明党の減り方がすごい半端ない。
・2001年はさっき申し上げたように約900万票取ってるんですけど、2009年ぐらいから800万票に減り、そして2017年ぐらいまでの参議院まではだいたい750万票ぐらいまで下がったところが、一気にここに来て400万票に下がってる傾向がある。
・自民党東京都連の今回の強気の対応についてはこういった傾向を読み取ってるんじゃないかなっていうふうに私は推察しております。
・意識しなきゃいけないのは、もう日本維新の会です。
・最近、自民党公明党の連立政権でやってきたけどこれからは自民党と維新の連立政権になるんじゃないのとよく言われるが、大阪で維新の皆さんとずっと戦ってきた私の肌感覚では、日本維新の会は自民党と連立を組むことは考えられない。
・まず政党の理念が違う。あとやはり理念以上に違うのはお金の集め方。まあ維新もそれなりにちゃんとパーティーをやりながら資金を積んでますが、企業団体献金は受け取らないというような方針で地道にやっている。
・企業団体献金を受け取らないけれども資金力は抜群な政党にこれからどんどん成長していくと思う。
・自民党と維新が連立組むことは何で考えられないかというと、それぞれの地方議員が地元で思いっきり血を流しながら戦っている。
・公明党はあまり国会議員を出してない。あれは地方議員も勝てるところだけ出している。
・地元の選挙区事情が全然違う。そんな相場観を持っている。
・公明党さんといい意味で距離を置く。僕は絶好の機会だというふうに思ってます。
・選挙協力っていうのは有権者をバカにした所作以外の何者でもないような気がします。
・小選挙区で勝てなくても、比例復活という形があるし、様々な小選挙区で勝った以外のところも惜敗率で上に上がることだってできる。
・有権者にきっちりと政党としての候補者を擁立して 選択肢を示すということがやはり全ての政党に問われてきたんだと思います。
・けれども自民党と公明党がそれをやってこなかったという点では僕は今回の件は東京だけの話ではありますけれども、全国的な都道府県連がこの辺のところをやはりどう考えるかということ。
・政策的な影響を考えると、自民党公明党が連立政権を組んでいるうちは、中国は公明党を通じて自民党を操ることができる。
・土地の売買規制法またセキュリティクリアランスの問題、人権侵害批難決議等々最後の最後ようやく成立ができるだろうっていう時に公明党さんから横槍が入って一番大事なところが骨抜きになる。
・憲法改正を行うというはずの自民党公明党連立政権の中で公明党がいつも憲法審査会の重要な局面に来てブレーキを踏むということ何度やられてきたことでしょうか。
・そして自民党はなぜそれを了としてきたのか。つまり選挙協力が悪い意味で 働いてしまっているから。
・公明党さんの中にもね色んな意見があるんです。
・女性の立場で、何でこの人権侵害避難決議案を賛成しないんだって、やはりあまりにも中国寄りすぎてる公明党に対して創価学会の中でも不信感が出てきてる。
・やっぱり人権侵害避難決議案の頃だからもうちょうど1年10ヶ月ぐらい前の話。
・ある一時期まで900万票まで取っていた公明党の全国比例代表の得票がついこの間まで600万票ぐらいだったのが一気にガクッと400万票に減ってきてる。
・公明党さんというか創価学会さんの中にもちょっと地殻変動が起きてる。
・これまで公明党さんにずっともうあらゆることとは言いませんが選挙の重要なところをずっとお願いしてきた。20数年も経てば足腰が弱ってるんですよ。
・足腰が弱るからこの間の足立のようなことになる。また大阪のようになる。
・一部の自民党は全部の自民党とは言いません。自民党の金看板にね。ずっと甘えながらやらなきゃいけないことをやらずにずっと来てしまったんじゃないかなと。
・僕はいい機会だと思います。何も公明党さんに喧嘩を売る気はありません
・やっぱり政党が違うんですから、それぞれの政党の候補者で、戦うべき時にはちゃんと戦って、そしてやれるところはやるというような方が有権者には分かりやすいんじゃないかなと思います。
このように長尾氏は、公明とは距離を置くよいチャンスだと述べる一方で、自民が維新と連立を組むこともあり得ないと述べています。長尾氏は、長きに渡る公明との選挙協力で、自民党議員自身の「選挙の足腰」が弱ってきていると指摘。自民党という「金看板」に甘えるべきではない、と述べています。長尾氏は、公明との連立を解消した結果、議席が減ることになったとしても、やむなしと、ある意味腹を括っているのかもしれません。




4.リベラル化した自民党


そもそも、政権支持率、政党支持率が高いから解散だ、というのは、支持率が高ければ、獲得議席も増えるという考えがあるからです。青木率がいまなお有効だという前提があるのですね。

ところが、そうはないのではないか、という指摘もあります。先日の統一地方選で千代田区議に当選した、評論家の白川司氏です。

5月25日、白川司氏はDeilyWillの動画に出演し、次の主旨の指摘をしています。
・G7広島サミットは一般的な大成功と言われているが、これが自民党の支持につながるかどうかという試金石が、21日投開票された足立区議選挙だった。
・足立区議選・定数45で、最大会派の自民党が候補19人のうち現職5人を含む7人落選という結果となった。
・政党別では自民に変わり現有13議席を維持した公明党が最多。投票率は42.79%、
・選挙で現職っていうのは本当に強い。現職の強みっていうのは、4年間やる間、選挙期間の先触れができるから。
・圧倒的に現職有利な中で19人のうち5人が落ちた。自民党16人いた現職が結局11人しか通らなかった。自民にとって大ショックなはず。
・自民党の看板というのはこれまで有利だとされていた。
・千代田区に関しても、自民党候補は、私以外の新人が全落ちした。
・その新人はみんな地盤持っていた。基礎票があるからみんな通るだろうと思われていた。
・自民党の看板をとって地盤を持ってた人間が全員落ちたということは、自民党だから入れなかったっていう可能性がある
・今回なぜこの足立区議選に注目したかというと、サミットの成功で自民党に対する信任が上がったかどうかというのを見るため。
・ところが信任は下がってる。現職5人が落ちたということは自民党で区議として頑張ってた人間が評価されなかった。自民党であるがゆえに落ちたということ。
・その証拠にですね新たに受かったのが、維新が0から3人、国民民主が0から1、令和が0から1、参成党が0から1。
・要するに、令和とを除くとこれまで保守層として自民党に入れた人間が、自民党だから外して、維新や国民民主に入れ始めたということ。
・公明党が足立区で最大勢力といっても、共産も7から6人落ちてる、立憲も3から3で変わってない。
・今度の解散総選挙っていうのは自民党は実は黄色信号が灯ったということ。
・要するに自民党だから入れるという人たちが明らかに減っていて、その受け皿として維新と国民民主、参政党が出てきたってことなんです。
・もう一つは小選挙区制で十増十減やるじゃないですか。
・今自民党と公明党で候補者調整っていうの駆け引きをバシバシやっている。
・この時に自民党で勝てないという時には、公明党の発言力が増す。公明党にやられちゃうと自民党の岩盤支持層というのはまた離れる。
・つまり自民党は二重の危機に合う可能性があって、相当危ない感じがする。
・問題は岸田さんがあれだけ支持率を伸ばしてるのになぜ自民党からどんどん岩盤支持層が離れているかっていうことなんです。
・一つは、やっぱりLGBT法案じゃなかろうかと、ロケーションそれしかないでしょ。
・LGBT法案でなぜ落ちたかというと、呼び水っていうのがおそらくあって、一つは安倍さんの暗殺だと思うんです。
・あれに自民党腰引けたでしょ、何もしなかったでしょ、安倍さんがなぜ殺されたんだって、ちゃんと調査してほしいと。
・今の結果どおりかもしれないけどそうじゃない可能性もちょっとずつ出てきていると。じゃあちゃんと調べてほしい。本来自民党が言うべき。
・むしろ安倍さんがいなくなったことを幸いにリベラル派がどんどんどんどん自分の好き勝手やり始めた。
・安倍派の中のリベラル。実は中にリベラルを抱えてた人間がもう解放されちゃったわけです。
・稲田さんが先に開放しちゃったけど、古谷さんとか進藤さんとかっていうのも解放しちゃったわけでしょ。そら呆れますよ。
・もう一つはやっぱり、千葉5区です。あれってもう明らかにリベラルな人じゃないですか。
・保守層が保守的な政治家が欲しいと思ってきた時にあんなバリバリなリベラルに出してきたでしょ。
・つまりもう党内ではそのリベラルの勢いというのを止められないってことが、あれでバレちゃったわけです。
・そこでこのLGBT出てきちゃった。
・実はリベラルの重しとなってた安倍派がついにリベラル化してしまったというのがバレた時点で自民党を引くっていうのは当たり前。リベラル派が強くなってあと公明党の言いなりなんだから。
・自民党を支持する価値なしという保守層が増えるのは当然で、これが足立区についに如実に現れたってことです。
・ということは今度の総選挙は危ないです。
・外交安全保障ではねまあそれなりに継承してくれてると思うんですけれども、やっぱり増税とやっぱりLGBTで。
・結局、支持率とか投票先決めるときになかなか、こう外交って争点にならない。
・本当はそうでもないとは思うのですけれども、だから実際に投票ってなったら岸田さんんが支持率高いと言っても自民党に入れない。
・私の考えですがなぜ岸田さんが支持率高いのに保守層が離れて、自民党が弱体化しているかっていう理由は、要するに岸田さんがリベラル政策に前向きだから。
・マスコミが褒めると支持率って上がるんですよ。なんだけどその人が自民党に投票するかっていうと別なんです。
・安倍さんが40ぐらいに落ちた時でも自民党が勝ってるじゃないですか。関係ない。実は支持率が上がれば自民党勝てるよっていう体制ではもうないんです。
・自民党が勝つにはちゃんと保守政策をやる。国土を守る政策をやる。社会を守る政策をやるというのをきちんとやると勝てるのにそれをやらなくてマスコミの数字だけを追い始めたとそれが実は間違いだってことです。
・むしろマスコミにガンガン叩かれて支持率低迷するぐらいの方が保守層は投票するんですよ。自民党はここを誤った。だって戦ってないでしょ
・今回明らかになったのがそのLGBTに関して自民党の中でも頑張ってる議員がいると、これは自民党の特徴でもありますけどね。
・最大の例えば、稲田朋美さんの選挙区の人たちは、福井の人たちは入れたくないやって思うわけです。けれど、稲田さんを落としたから保守政治家が増えるわけじゃない。
・もう自民党内で候補者の配分で今はリベラルな方が出馬しやすくなっている。これ自民党内の問題なんですよ。
・自民党の執行部が保守的なスタンスがある人間じゃないとこれから受からないよっていうのを自覚して保守的な候補者を増やすしかないんですよ。
・でもそれをやらないっていうのが最大の問題になってるということです。
・安倍さんはそれをやってた。きちんと保守的な人間を出そうということをやってたが、それができる人間がいなくなった。
・残り少ない希望っていうのは実は萩生田さんだったんです。
・萩生田さんが頑張って保守的な新人候補というのを上げてくれるという期待があったんだけれど今のところその力が発揮できてないと、このちょっと失望感というのも少しあるかな。
・高市さんはやっぱり安倍派に入るしかないんじゃないのかな。
・今ねどんどんどんどん要するに自民党離れを起こすと同時に高市待望論みたいなどんどん盛り上がってんですよ。
・要するに高市さんに期待するけど自民党には期待しないみたいな分裂現象が起きてて、これで自民党としては本当に終わりですよこんなのが起こってたら。
・だから今回の結果というのはぜひ自民党の皆たち特に執行部の皆さんは重く受け止めて欲しいなと思います。
・総選挙は秋冬の線が、足立区選を見る限りは出てきた。とにかく今やると勝てない。やっぱりこれは秋に回した方がいいのかな。
・もう自民党離れはかなり根本的なところに来ました特にLGBTはダメ押しになったと思います。
このように白川氏は、自民党がリベラル化してしまって、執行部も、マスコミにのっかってリベラルを向いたことで、保守層が自民党離れを起こしている。それが足立区議選挙で表面化したというのですね。

確かに筆者もネット等をみていて、保守層の自民党離れは感じます。




5.保守の自民離れは食い止められるか


白川氏は、今、選挙しても自民は勝てないと述べていますけれども、今、解散すべきでないという声もあります。

5月24日、萩生田政務調査会長は24日朝、ラジオ日本の番組「岩瀬惠子のスマートNEWS」に出演し、G7広島サミットについて「歴史的なサミットになった。被爆地である広島で目の前にある現実的な安全保障の課題と、将来の核なき世界という未来へのメッセージを両方発出できた」と評価した上で、自民党内から衆議院の早期解散を求める声が出ていることについて、「前回の選挙からまだ2年も経過してないという時間軸もあり、もう少しやるべきことがある。いま直ちに政治空白をつくって国民に信を問うことではない」と述べ、否定的な見解を示しました。

はたして、萩生田政調会長が、白川氏の指摘をを察したのかどうか分かりませんけれども、なぜ、解散風の吹く中、あえて逆のことをいったのか。

もちろん、予防線を張ったというのも、あるかもしれませんけれども、もしかしたら、羽生田氏が、岸田総理が早期解散か見送りか、どちらにも行けるようにという助け船をだすことで「貸し」を作った面もあるのかもしれません。

解散かそれとも先延ばしなのかは、いずれ明らかになるでしょうけれども、岸田総理が保守層の声を聞いて、自民党のリベラル化を止めない限り、保守の自民離れは食い止められないのではないかと思いますね。


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