デカい声にビビる気の弱い岸田総理

今日はこの話題です。
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1.解散は再来年の任期満了まで必要ない


5月27、28日に産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)は合同世論調査を実施しました。

岸田内閣の支持率は50.4%で、先月19~21日に開催されたG7広島サミット前の前回調査から0.3ポイント減のほぼ横ばいとなりました。。不支持率は前回比0.2ポイント減の44.5%です。

G7広島サミットによる政権浮揚効果が見込まれたものの、例の岸田総理の長男で秘書官の翔太郎氏が首相公邸内で騒いだ件などが支持率を押し下げたとみる向きもあります。

サミットの議長として総理を「評価する」と回答したのは「大いに」と「ある程度」をあわせて計70.3%にも上ったことを考えるとG7サミットで、支持率が一旦上がったものの、翔太郎氏の件でもとに戻ったとみるのは妥当かもしれません。

また、岸田総理が掲げる「次元の異なる少子化対策」の財源として政府が検討する社会保険料の上乗せによる負担増は「反対」が66.6%と、「賛成」の28.1%を大きく上回り、衆院解散に踏み切るタイミングについては、「再来年の任期満了まで必要はない」が最多で32.4%。「年内」が24.8%、「来年以降」が18.9%、「できるだけ早く」が16.0%となっています。


2.常在戦場ということは間違いない


巷で取り沙汰されている解散総選挙について、世論調査では、今は必要ないと考えているのが過半なのですけれども、自民党幹部はそう考えてはいない様子です。

6月3日、自民党の茂木幹事長は、熊本市で講演し、衆院解散・総選挙を巡り「なかなか選挙のタイミングは私も関心あるんですけど、難しい問題ですが、少なくとも今年の秋に折り返し地点を迎え、常在戦場ということは間違いないんだと思っております……自民党は、保守政党であると同時に、政策でも、党運営でも一番の改革政党でなければならない。そういった姿を示すことが、総選挙においても国民の支持を得ることに繋がる」と述べました。

また、森山選挙対策委員長も札幌市で講演し、「岸田総理大臣が国民に信を問わなければならない決断をしたら、解散はいつあってもおかしくない」と述べ、公明党との選挙協力については「できるだけ時間をかけず解決を図りたい」と、公明側と協議を進める考えを表明しています。

「選挙のタイミングに関心ある」とか、「今年の秋に折り返し地点」とか、「常在戦場」といった言葉が飛び出ること自体、相当解散を意識していることが窺えます。もしかしたら、茂木幹事長には、岸田総理から、今国会会期末に解散するなどといった胸の内を明かされているのかもしれません。


3.デカい声にビビる気の弱い岸田総理


岸田総理は、オフィシャルには解散は考えていない、と型どおりの答弁をしていますけれども、周囲の状況や、岸田総理の言動から、自民の青山繁晴参院議員は、解散が遠くないと自身の動画で主張しています。

その概略は次の通りです。
・皆さん周知の通り総理が息子さんについて判断を一旦誤って校庭での不祥事があったにも関わらず総理秘書官ってことをむしろ国会で明言してしまった直後にいややっぱりやめさせるって事で、身内に単に甘いっていうだけじゃなくてずっと判断誤っておられる
・誰でも思い浮かべるのがLGBTについて。オフレコの懇談で気を許して発言した総理秘書官がオフレコ破りで毎日新聞が報じたら即座にしかも激しい批判の言葉も添えて総理は解任なさった

・ところが息子さんになると、総理秘書官っていうものすごく重い仕事にとって考えるとなぜ一方は総理自らの批判付き解任でなぜもう一方は厳重に注意したので今後も職務に精励してもらうということになるのか
・オールドメディアにも出てますけどサミット効果吹っ飛んだと言われてますけどその通りだと思う
・岸田政権ってこう長期化してるってイメージがまだあんまないと思うんですよねでも実際は一昨年の10月4日に発足してますで今1年8ヶ月経ってるわけですよ
・気が緩むっていうのは、総理大臣に置かれてはどういうことになるかというと、普通総理になるまでに紆余曲折があってさんざんぱら批判されたりだから性格的に誰でも弱点あるからそれも叩かれたりして総理になるからってことは総理になる時にはこれをこうやって、覆って総理になるわけですよ
・岸田さんは亡き安倍さんが僕に電話でおっしゃったのは安倍さんこういう時は呼び捨てでしたから「岸田は気が弱い」と。
・でもそれは努力で随分克服されてると思うんですよ。
・例えば安保3文書の改定にしても気が弱いだけの総理でこれだけ反発が強い中でやれるはずがないので。
・でも同時に努力はそこに集中してて、もう一つの岸田文雄総理の持ってらっしゃる最大の弱点っていうのは身内プラスご自分に甘いということがこの息子さんの問題で吹き出てるんですよね。
・核の問題を考えるために被爆地でやるならば地元の広島はあえて避けて長崎でやるべきだったと考えてます。今も変わりません。
・やっぱり総理も総理も一人の代議士なので初当選の時からずっと地元でいかに地盤を固めるかということに粉骨砕身されてきたわけです
・どうしてもこうサミットを選択するときに過去の問題話すんだからちょうど地元でやれるなっていう気持ちがかぶさってたのはこれは否定できないと思うんですよね
・息子だからってことが実は裏でやっぱりその根っこで繋がってるというのはですね。明らかに世襲狙いでしょ。
・息子だから長男だから渡そうと思ってるとその広島地元って意味をものすごく大きくなってしまう
・でちょうどサミットの議長国がまあこうに恵まれて回ってきたで私は今こうに恵まれてる月が回ってきてるんだっていうのはすごく自分中心の考えになりやすいんですよ
・今安定している政権のように見えて実は例えばLGBT法案の僕はあえて騒動って言ってますけどこれで岩盤の支出を相当失ってます。間違いなく失ってる
・それも含めてあの岸田総理は目配りをする人だから政権いつまで続くかわかんないから自分が総理でいる間に総理秘書官をとにかくやらせてその政治の世界に入れとかないといけないって
いうのは先に立って。
・この不祥事があってもなんとか取り返させてこれから解散総選挙もあるし取り返させてでもし交代するなら穏便本当にこの更迭と言われるに決まってるから今やったらやりたくないと傷つけたくない。息子さんへの愛情だけじゃなくて世襲っていう欲があるからです。
・結局自分も可愛いってことなんですよ自分に対して甘いこのまま家で続けたいなっていうの自分で断ち切らなきゃいけない自分に厳しくしなきゃいけないそれが岸田総理は今もできてらっしゃらない。
・この間経済産業委員会で野党から原発の稼働について反対が強いこともあって総理にご足労願ったってことなんですけど、予想通り野党の第1問目はこの原子力発電所のことでも何でもなくてこの息子さんのことだったわけですよ。
・その時もよく伝わってきたのは総理自身はそうかやっぱり岸田翔太郎は総理秘書官続けちゃいけないんだ、納得はされてないなと。
・総理が元々自分で私の長所だとおっしゃってた聞く力が今変わってしまって、すごくきつい言い方になるけど大声にビビる。
・これおかしいじゃないかと、なんで留任なんだって言われたらと考え直してこの判断を自分で撤回してしまって時期が遅れて日付の問題もそこで生じてしまうと悪循環につながってる。
・おそらく1年8ヶ月も安定した政権が続いているから周りからこういうこと言われるこういう嫌な諫言をする人がもうどんどん加速と的に減ってるからこそLGBT法案の時の騒動にもなるわけですよ
・サミットで恥かきたくない各国首脳から批判されたくない地元でやってんだと議長地元でやってんだとその時に批判されたくないっていうのにみんなこう気持ちを周りが合わせて行っちゃうから
官邸にいる人だけじゃなくて住民党のベテラン議員の中にもそれが浸透していく
・もう自由民主党の本来の例えば政調会長がおっしゃったらしいその多数決で決めてるわけじゃないっていうのはそれは逆の話であって、だから押し切ることをしないって意味です。
・本来はそんな意味なのに、反対派が過半数しまったのに押し切っちゃったっていうのは総理がそうやって守りに入りながら聞く力よりも解散総選挙も今考えてらっしゃるから。
・この声の大きい方に気持ちが入ってしまう。
・これが安倍さんが僕におっしゃった岸田政調会長の後岸田さんが無役になってた頃にその話をしてたら安倍さんが岸田は気が弱いとおっしゃったんですよね。
・それを一昨年しの総裁選の前のことが迫ってくる時のことですけどでそこにまた戻っちゃうんだよね
・押し切るなら押し切ることができなくなってるわけですよ。これは僕は政権にとっては非常に危機信号が止まっていると思うんですが
・迫ってくる会期末で衆議院を解散しそしてあえて言うとおそらく党開票日を7月23日の大安の日に想定されていると思いますがそれやりたい
・そうでなかったら息子さんについて判断を変えたりしない
・解散総選挙に踏み切るときの障害になりそうなことは自分の本来の気持ちと違っててもだから岸田さんそこはやっぱりいまだに未だにって言っちゃ失礼ですけど正直なところがあって。
・歴代の総理に比べると自分の気持ちが実は意外に出る人だから。
・本来は息子はやっぱり息子の将来のために世襲のために世襲させるために続けさせようと思ったけど解散の障害になると。
・今、障害が2つあって大きく1つは公明党との間がギクシャクしててご自分の選挙の自信ない人はもう総理に直接声が届くように今解散やめてくださいと公明党と修復してからにしてくださいってことをすごく言ってる人が僕の知ってる中にもいらっしゃるわけです。総理は押し切りたいと思ってる
・そこにもう一個付け加わっていやその公私混同批判が静まらないうちに解散するのかと。
・これ2つ合わさっちゃって今解散してもらっちゃ困ると思ってる準備した中で選挙に自信ない人は「いや総理、あなたの息子さんの公私混同の問題でこんなになってるのか解散なんかできないでしょ」と。
・総理の頭の中は解散総選挙でいっぱいだと僕は思います。
・でこれは現実にじゃあ解散できるのかっていうのはちょっとわからなくなってんだよね
・というのは自公のひび割れというのはこの東京で5つも選挙区増えるからその取り合いになってるっていうのが見かけ上だけど本当はもっともっと根深いところがあって。
・やっぱり自由民主党のある程度の議員全員じゃないですよある程度の議員が期待してるその公明創価学会票っていうのが減ってるから明らかに目に見えて減ってて。統一選挙でそれがはっきりした
・そうすると損得勘定でもともと結びついてる連立だからそちらの方が大きいんじゃないかということ。
・双方に連立について今までよりやや深刻な疑問があるから問題が起きている。
・でも岸田総理からしたらそれだからこう待ってれば関係が本当に良くなっていくのかってことに疑問を持たざるを得ないんですよ待てば待つほど実はギクシャクはあちこちのあちこちで出てくるんじゃないかっていうのも声上がってます。
・それ考えたら全部合わせるとやっぱり今解散したいとサミット効果を忘れたって言ったけど一応もう息子は切ったと。そうすると冷静に考えてくれる主権者もいるだろうと
・世襲の問題と公私混同は深刻と言ってもこのもう終わったことと、サミット効果はこれからも現れるはずだというのを選挙で言えると岸田総理は当然それを選挙演説で全面出しておっしゃるからやりたいとそれをやらせないとする勢力との今攻め上げになってるっていうのが現在の状況です
・解散に踏み切るとして何をこう岸田総理は訴えていくんでしょうか。本来は岸田総理は少子化対策にしたいわけ
・防衛増税するって言っててこれ実際はまだ時期も決まってないことになっててその通りなんだけど今出てる法案は本当は増税ではないところの法案ですから年末におそらく出てくるんですよ。
・その時に僕は行動しますのですでに覚悟を定めています。けれどとこういうことは総理からしたら、それ以降は解散できない
・それだから逆に言うと今は少子化対策をやるのにその財源として増税は考えないと総理が明言したっていうのは選挙やりたいから
・増税やらないで少子化対策に年間3兆円以上の新たなお金を積みますんだとでも例えば社会保険料の問題とか考えたら結局同じじゃないかと思ってる主権者は実は多いわけだけど。
・それでも増税はやらないと幹事長も含めて言ってるそれで選挙やってそれで総選挙で勝ち抜いてそして年末に防衛増税を出して、こんな困ったやつ入っても大半は自分なびくだろうから
しばらく選挙やらないで済むと次の参議院選挙はまだ先ですから。
・こうやっても全体の絵が書かれてるのがよくわかるわけ
・そうすると逆に話を戻すと今は聞いたじゃあ総選挙で何を訴えるのか増税せずに今まででない少子化対策をやるんです
・とただ問題はですねその少子化対策で積み増したお金のところに群がってる実は反日の動きもあるわけです
・もそういうダークサイドも持ちながらそれと人は1番にはそれなんですよで本当は。
・例えばサミットでも中国をはじめとした脅威の問題は出したとで自分は安全保障についてこんなにしっかりやってるんだとだからLGBT法案で離反してるような岩盤支持層も戻ってくれって事も言いたい。
・でもそれで言うと公明党はあんまり面白くないだからある意味その自公のギクシャクはこれは意外かもしれませんが、岸田総理はある程度踏まえてるわけです
・ギクシャクしたまま総選挙やってそれで苦杯をなめる自由民主党議員がいてもしょうがない。
・自由民主党と公明党と立憲民主党はそれぞれ減るだろうおそらく維新は増えるだろうでもそうしたら自由民主党は新しい連立とか違う選択肢も増えると。
・そして総理がもう1個考えてるのは防衛増税でまた岩盤の支持を含め広範な国民の批判を浴びるとその時にもう一つの手段がある、例えば9条は一切触れずに維新が掲げてきたような教育の無償化。
・そういうことで憲法とにかく改憲一回もしたことないからそれに踏み込むということで、いやいや来年9月の総裁選挙まで十分間を持たせることはできるそういう意味ですよね。それが全体像です
・だからこの岸田翔太郎総理秘書官を辞めさせないと言って辞めるって言ったこの変化っていうのは実はこういう大きな流れの中で総理が煮え湯を飲むような心境で飲んだことなん
です。
・7月選挙となるとちょうど安倍さんが亡くなってから1年経った頃になりますから7月4日一周忌の行事をその辺にやる見通しがだんだん強くなってて一般国民も参列できるようにしたいという話も僕は聞いてます。
・まあ今が言ったこと僕あんまり実は触れたくなかったんだけど、岸田さんそこも狙ってるよね一種の弔い選挙にして安倍さんがやろうとしてできなかった安保文書の回転もこうやってるじゃないですかと。
・それだから岩盤の支持層も戻ってくださいということをやりたいそうするとやっぱり7月選挙でやりたい。秋じゃなくて7月にやりたいっていうのをなってるわけですよ。

これらから、筆者がポイントと思われる部分をピックアップすると次の通りです。
・LGBT騒ぎは長期政権の影響もあって、岸田総理の聞く力が「デカい声にビビる」、「気の弱い」岸田総理に戻っているから
・岸田総理はLGBT騒ぎで自民の岩盤支持層が離れているのは自覚している
・岸田翔太郎総理秘書官を辞めさせないと言って辞めさせたのは、解散総選挙のための苦渋の決断
・少子化対策をやるのに財源として増税は考えないと明言したのは解散総選挙やりたいから
・防衛増税の話が出てくるのは年末。翔太郎問題を終わったことにした今が解散に最適
・自公がギクシャクしたまま総選挙やって、議席が減るのは織り込み済み
・維新の議席が増えても、自民にとっては新しい連立とか違う選択肢が増えるだけ
・防衛増税で批判が増えても維新と組んで憲法改正を匂わせ、維新が主張する教育無償化をぶちあげる
LGBT騒ぎで自民の岩盤支持層が離れていることを岸田総理が自覚しているのみならず、彼らを引き戻すために、自分は安全保障についてこんなにしっかりやってるんだということを訴えるというのですね。




4.岩盤支持層の行方


ただ、それで、思惑通り、岩盤支持層が戻ってくるのかというと、ちょっと分かりません。

安全保障についてしっかりやっている、といっても、安倍元総理が引いたレールですし、安全保障するから増税だという路線。その他の内政政策でも世論の様子をみて、出したりひっこめたり。異次元の少子化対策云々といっても、増税するだのしないだの、保険料だ、基金だ、と腰が定まりません。

6月1日に政府が公表した「こども未来戦略方針」の素案では、2024~26年度の集中対策期間で、年3兆円台半ばの追加予算を投入し、児童手当の所得制限を完全撤廃することなどを掲げ、追加財源の確保に当たって「増税は行わない」と明記する一方で、財源については具体策を示さず、「年末までに結論を出す」と先送りしています。

これについて、先述の青山参院議員は、「増税やらないで少子化対策に年間3兆円以上の新たなお金を積みますんだと、でも例えば社会保険料の問題とか考えたら結局同じじゃないかと思ってる主権者は実は多い」と指摘しています。

自民の岩盤支持層が離れていったとすれば、離れていっただけの理由がある筈です。それがその場凌ぎの政策で戻ってくると見込んでいるのだとしたら、痛いしっぺ返しをくらわないとも限りません。

筆者個人的には、原発再稼働(新規建設含)、経済安保(セキュリティクリアランス)、減税、食糧生産・自給率向上あたりがポイントで、LGBTだのコオロギだのは、まったくの不要だと思いますけれども、次期総選挙では、これらに着目していきたいと思います。


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