共産党に未来はない

今日はこの話題です。
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1.解散権をもてあそんではならない


6月14日、共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、衆院解散を巡る岸田総理の発言に関し「脅したり、すかしたりしようとしているのか知らないが、解散権をもてあそんではならない」と批判しました。

穀田氏は、解散が総理の専権事項かのように言われているが、憲法にはそうした規定はないと述べた上で、「岸田政権が信任に値しないことははっきりしている」と強調。入管法の成立や、改定マイナンバー法の成立を強行したと批判。「ありとあらゆる面でこの政権を信任できないことは明らかだ」と述べています。

信任できないのなら、不信任案を突き付けて意思表示すべきであり、与党がそれを受ければ、解散になります。

解散するなら受けて立つ、なんていえず、脅すのか、と被害者面するあたり、党の弱さが透けて見えるようです。

先日の統一地方選でも共産党は惨敗していますけれども、流石に十年一日のごとき主張を繰り返すばかりでは先は目に見えています。


2.内部批判した市議を除籍


6月7日、共産党に属していた兵庫県南あわじ市議の蛭子智彦氏を、共産党淡路地区委員会が2日に除籍したことが明らかになりました

蛭子氏は5期目で、市議会の副議長を務めているのですけれども、これまでの選挙は共産党公認で当選していました。4月には別の共産市議との2人会派を解散し、5月下旬に自ら離党届を提出。その後、無所属で「市民の会」という1人会派を立ち上げています。

党淡路地区委員会は市議も辞職するよう勧告したのですけえども、蛭子氏は「課題の残る地域のためにも辞めるわけにはいかない」と拒否しています。

そもそもなぜ、蛭子氏が共産党を除籍になったのかというと、内部批判をしたからです。

たとえば、蛭子氏は次のような内容のツイートをしています。

「共産党はどの党よりも民主的と信じてきました。しかし長い時間党と過ごして信じる心がボロボロと壊れていく苦しみに今あります。心が壊れていく苦しさ、信じていたものが壊れていく苦しさ、それをわかってくれる党員仲間がいる事も事実です」
「民主集中制をやめ党首公選を導入し、国連が機能しない限り、自衛隊と安保を容認する、政党助成金も受け取る。この改革をしてもなお党が伸びないなら、党はなくなるかもしれない」
「民主集中制擁護、党首公選否定の志位理論を捨てて、困っている人の解決に全力で取り組む原点を大切にする。その成果が志位委員長の地位保全に繋がらないよう、即座の退陣を求める事、これが緊急に必要です」
「党の閉鎖的で独善的なイメージを打ち破るには綱領を大きく変え、地道に活動するしかない」
「党内民主主義は終わっている」
「信じていたものが壊れていく苦しさ」、とか「党がなくなるかもしれない」とか、相当な危機感です。


3.共産党に未来はない


これについて、あるマスコミ記者は、「長年にわたって活動を続けてきたベテランだからこそ書けるツイートであることは言うまでもありません。しかも蛭子さんは、共産党を潰せと主張しているわけではなく、党の現状を憂い、党の改革案を提示しただけです。共産党を立て直そうと考えての行動であるのは明らかであり、これを断罪したのですから世論は納得しないでしょう。自民党でも維新の会でも、まさか党を批判して除籍になるなんてことはあり得ません」とコメントしています。

確かに、「民主集中制をやめて党首公選を導入すべし」というのは、党改革案の提言であり、党を潰せと煽ったのでも何でもありません。

ここでいう「民主集中制」というのは、共産主義政党や社会主義国家で見られる組織原理のことで、平たく言えば「上の機関が決めたことを、下のメンバーは無条件に従え」というルールです。

2月9日のエントリー「秘書官更迭と党員除名の奥にある公論」で、共産党が党首公選制の導入などを著書で訴えた共産党員のジャーナリスト、松竹伸幸氏を除名処分にしたことを取り上げましたけれども、共産党は今年2月に松竹氏、3月には、『志位和夫委員長への手紙』を上梓し、この書籍で志位委員長の辞任を求めた元京都府委常任委員の鈴木元氏を除名しています。今回の蛭子氏の除名で実に3件目となります。

元参議院議員で共産党のナンバー4にあたる政策委員長を務め、2005年に離党した筆坂秀世氏は、共産党が置かれている立場について次のように述べています。
・相次ぐ批判に、共産党の上層部は真っ青になっているのではないか
・上層部としては松竹、鈴木、蛭子の3氏を党から追い出し、自分たちの正当性を必死になって主張したいのだろう
・しかし、3氏とも除名や除籍されたところで痛くも痒くもなさそうだ。むしろ精力的な発言を続け、世論も応援している。
・一方の共産党は3氏を“粛清”しても、党の求心力が増したわけではない。むしろリベラルな有権者やメディアからも激しく批判されている。
・党は3氏を粛清したつもりなのだろうが、逆に3氏から党が粛清されてしまったようなものだ。
・委員は約200人。全員に党から給料が出ている。党運営に大きな責任を持っているにもかかわらず、誰も自分の頭では考えていない。
・志位・不破両氏の方針に追随するだけで、究極の無責任集団だ。
・トップが『党員と赤旗の購読者を増やせ』と無茶な方針を決めると、委員はそれを下に命じるだけであり、現場が血を吐くような苦労を重ねてもお構いなし。
・中央委員会が責任を取って解散しない限り、共産党に未来はない。
・総選挙が今年であれ来年であれ、厳しい結果に終わる可能性は高い。
・共産党の党勢は退潮に退潮を重ねている。
・駅前などで共産党の候補者が街頭演説を行うと、候補者も関係者も誰もが高齢だ。
・共産党の幟、それを立てる棒にしがみつくようにしている老いた関係者の姿も珍しくない。
・こうした光景を目にした有権者が、共産党に未来があると思うはずもない。
・政権批判票の受け皿になるとかならないとか、それ以前の問題だ。
先述の蛭子氏よりも手厳しい批判です。

筆者は共産党は、このままこの世から消えていただいても一向に構わないと思っていますし、蛭子氏はJCASTニュースの取材に「党の力がじりじりと落ちていっている。見渡せば老人ホームなのではないか、という状況になっている」と述べていますけれども、蛭子氏のように党を立て直さんと諫言する人を排除することしか出来ないのであれば、共産党は自然消滅していくほかないと思いますね。


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