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1.重く受け止め本国に報告する
9月14日、衆院外務委員会の自民党・黄川田仁志委員長がギュンゲン駐日トルコ大使と面会し、埼玉県川口市で一部のクルド人と住民のトラブルが相次いでいる問題をめぐり懸念を伝えたことが明らかになりました。
黄川田氏は観光目的で入国した一部のクルド人が難民申請をして滞在し続ける事例が発生していると指摘。不法就労を斡旋するトルコ国内のブローカーの取り締まりや、トルコ国籍の日本滞在者に対する法令順守呼びかけなどを求めました。
黄川田氏はイラン国籍の不法滞在者増加などを理由に、政府が平成4年にイランへのビザ免除措置を停止した過去に触れ、「そのような事態は日トルコ関係にとって好ましくない」と訴えた。ギュンゲン大使は「重く受け止め、本国に報告する」と答え、不法滞在者の早期送還に協力すると述べました。
川口市ではクルド人と地域住民との軋轢が表面化し、川口市議会は6月に国や県に「一部外国人」の犯罪取り締まり強化を求める意見書を可決したのですけれども、その後の7月初めに、殺人未遂事件をめぐるクルド人グループ同士の争いで約100人が市立病院周辺に殺到し、救急の受け入れがストップする事件が起こっています。
2.日本の法令にのっとって滞在することが重要だ
トルコのギュンゲン大使は、7月の事件について、8月3日に産経新聞のインタビューに「悲しいことであり、全く遺憾だ」と答えています。
ギュンゲン氏によると、日本に滞在するトルコ国籍者は約6000人で、埼玉県、名古屋市を中心とした愛知県、東京都の順に多く住んでいるとのことで、ギュンゲン大使は「ほとんどが日本社会に溶け込み、日本語の能力も身に付けている」と弁解しています。
川口市での騒動で地域住民と軋轢が生じていることについては、「危惧している」とし、自治体や警察との協力を通じて問題に対処し、軋轢が「トルコと日本の友好関係に悪影響を及ぼさないように、最大限努力している」と述べ、トルコ国籍者に「日本の法令、しきたりにのっとって滞在することが重要だ」と呼び掛けました。そして、大使館としてはトルコ国籍者に日本語能力の取得を奨励しているとしています。
ギュンゲン氏は、日本に滞在するクルド人が自国での差別や迫害などを理由に難民申請していることに関し、「トルコにおいてクルド系が切り離された存在であるかのような印象で物事を語るのは間違いだ。クルド系はトルコであらゆる政治活動の自由を保障されている」と反論しています。
ただ、トルコ大使館が8月時点でそのように認識していたにも関わらず、9月に日本政府から注文を付けられたということは、状況はほとんど改善していないということです。
3.在日クルド人ファイル
川口のクルド人問題については、ジャーナリストの石井孝明氏がネット等で精力的に記事を上げていたりしているのですけれども、とうとうトルコ本国でもこの問題が大きく報じられたようです。
9月13日、トルコの「タムガテュルク(TAMGA TURK)」紙は、「在日クルド人ファイル:日本人はタムガテュルクに何が起こったのかを語った」という石井孝明氏にインタビューした記事を掲載しています。
その一部を引用すると次の通りです。
在日クルド人ファイル:日本人はタムガテュルクに何が起こったのかを語ったこのように、クルド人問題が注目されたのは今年になってからだと報じています。
・少し前の日本へのクルド人移民に関するニュースはトルコ国民に大きな衝撃を与えた。
・迫害され拷問を受けていると主張して日本に移住したクルド人たちは、さまざまな都市で暴動を引き起こし始めた。世界の他の国々に比べて均質な社会である日本人は、このような不安に悩まされていた。
・実際のところ、日本で騒乱を引き起こしている名前の一部はクルド人テロ組織PKKのシンパであり、テロ組織のプロパガンダを行っていたことが判明した。
・これらの出来事を受けて、日本側はクルド人の強制送還を望んだ。
・タムガテュルク編集長セミル・ヤプチ氏は日本人ジャーナリストの石井考明氏とインタビューした。石井考明氏とは別に、クルド人が集中的に定住し始めた埼玉市に住む41歳のコウスケ氏と、以前日本に住んでいて事件を詳しく観察しているトルコ人もタムガテュルクに話を聞いた。諸般の事情により、日本に住んでいたことのあるコウスケ氏とトルコ人は、詳細な個人情報を明かさなかった。インタビューはおおむね8月に行われた。
・日本人ジャーナリストの石井孝明氏は、私たちの質問に可能な限り詳細に答えてくれた。だからこそ、私たちは彼に感謝しなければならない。
・日本に住んでいたトルコ人は、この出来事は実際には2014年の選挙にまで遡ると語った。その年、クルド人グループが在日トルコ大使館前で投票中にトルコ人を襲撃した。これらの出来事はメディアで大きく報道されたが、日本国民の間に怒りを引き起こしたのは2023年の初めのことだった。彼はこの出来事を次のように要約した。
・「クルド人の数はかなり増えており、彼らはみなひとつの地域に住んでいる。彼らが川口や蕨で事件(夜中に自宅で大音量で音楽を聴く、路上でドリフトする、猛スピードで運転する、女性に嫌がらせをする等)を起こすようになり、4月に入ってから地域の人々がツイッターで反応し始めた。
・トルコのパスポートを所持していることから、メディアでトルコ人と紹介されていたため、日本人は彼らをトルコ人だと思っていた。事件が大きくなり、日本人が調査したところ、彼らはクルド難民であることがわかった。今ではクルド難民と呼んでいる。彼らの反応は厳しいが、大したことはできない。最初は警察に行っても、告訴しても無駄だった。日本人が建物内でクルド人にやさしく注意すると、彼らは攻撃された。その後、反応が大きくなると、彼らは地域の代議士の一人を通じて国会に訴え、地域の対策は強化された。
・日本の政治家も発言しているが、今のところ少数派だ。大きな発言はない。
・右派政党はもっと声を上げている。しかし、新しい移民法が国会で可決された。「亡命申請が3回却下された者は強制送還される」
・「日本にいるクルド人と接触したことがある人は、どのように言っているのか? あまり情報がない。この問題の核心は何なのか? 外国人社会に対する不安なのか、外国人社会の不調和なのか?」 彼は次のように答えた。
・「日本のクルド人は観光客として入国し、亡命を求めて不法に建設現場で働いている。それは不調和とも不安とも言える。日本で女性の喉が切られることは前代未聞だ。夜中に大音量で音楽を聴いたり、時速180キロで運転したり。日本にいるクルド人は通常のビザを持っていないにもかかわらず、ルールを守らないので、日本人は落ち着かない。クルド人もまた、完全にルールに従って生きる社会に適応できていない」
・日本では女性の喉を切ることは前代未聞だ。夜に大音量の音楽を聴いたり、時速180 km で運転したりすることもある。日本にいるクルド人はいずれにせよ通常のビザを持っておらず、規則も遵守していないことから、日本人は不安を抱えている。クルド人も完全にルールに従って生きる社会に適応できていない。」
・2023年7月4日、埼玉県でクルド人が不倫を理由に別のクルド人に刺される事件が起きた。この事件後、刺された人と襲撃者は病院に運ばれた。事件に関与した他のクルド人も警察の命令に従わなかったために逮捕された。
・川口市立病院で起きた事件では、クルド人グループが病院の機能を4時間にわたって封鎖し、患者は病院に入ることができなかった。最終的に、クルド人グループは警察によって解散させられた。
・「祖母が占領された病院に入院していたので、大きな影響を受けました」と埼玉県在住の日本人であるコウスケは語った。彼は5年前からこの問題に気づいていたが、日本全体で大きな問題になったのは今年になってからだという。
・「クルド人は飲酒運転、ひき逃げ、未成年者の喫煙、強姦、下品な言動などの問題を引き起こしています。外国人が居住する地域の外国人は、クルド人の行動が外国人コミュニティ全体への攻撃につながることを恐れている。また、市民もルールを守らないことを問題視している。私はクルド人が日本に来ることに反対ではないが、それには日本のルールを守ることが大切です。日本に住みたいのであれば、日本語を勉強し、子供たちは公立の学校に通い、働くのであれば税金を納めるべきだと思います」
トルコ世論の喚起を意図し、私のインタビューがトルコメディアに大きく取り上げられました。トルコの人々も、PKK問題を打ち出したため、大きく関心を持っています。問題解決を言論から支援したい
— 石井孝明(Ishii Takaaki) (@ishiitakaaki) September 14, 2023
RT在日クルド人問題、トルコメディアで報道ー議論を広げ、埼玉県の安全を守れ https://t.co/DvajJ2PVtt
4.川口市の現状
さらに記事では、川口市の現状を伝えています。
・日本の通信社時事通信社に勤務し、経済問題をレポートする日本人ジャーナリストの石井考明氏は、この出来事をタムガテュルクにコメントを寄せた。広報を担当していた原子力学会の組織縮小に伴い退職し、昨年9月からフリージャーナリストとして活動している。かなり深刻です。川口市民の方の心配も分かります。
・「今年5月、川口市民がクルド人の嫌がらせに遭っていることをSNSで知り、日本のマスコミがこの問題を報じないこと、政治家がこの問題を取り上げないことに違和感を覚えた」「5月以降、ホームページやSNSで取材・報道している。 日本のマスコミはリベラル色が強いので、外国人の問題行動を報じない。政治家も人権擁護団体からの批判を恐れて、この問題には触れない」 。考明氏は、移民の多いトルコでよく遭遇する状況に言及した。
・孝明氏は次のような経緯を語った。
・「今年5月から7月にかけてクルド人が犯罪を犯し、警察がその中の犯罪者を逮捕したため、私の報道は日本で大きな注目を集めた。今年6月から7月にかけてフランスで起きた暴動もその一因のようだ。この問題を英語で発表したところ、トルコからメールやソーシャルメディアで50通ほどの反応があった。 また、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアなど、クルド人難民で困っている国の人たちからもメールをもらった。 これらは、トルコからのクルド人について、彼らの国でも同じような問題が起きているという報告だった。返事をくれたトルコ人のほとんどは保守的で、クルド人に対して良い感情を持っていなかった。
・グーグルが私のウェブサイトへの広告掲載を中止し、ツイッターからも人種差別の疑いがあると警告を受けたので、私はこの問題を私のウェブサイトに英語で掲載するのをやめた。私は事実を報告しただけで、クルド人に対する人種差別や憎悪は感じていない。私は約40人にインタビューし、そのうち8人はクルド人だった。夫がクルド人である2人の日本人女性や、元夫がクルド人であるトルコ人教師とも連絡を取っている」
・埼玉県川口市の西に位置する蕨市を中心に、トルコからのクルド人が犯罪や騒乱を起こしている。
・埼玉県警は国別、民族別の犯罪件数を明らかにしていない。しかし、報道される「トルコ人」犯罪の数はこの1年で増加している。犯人のほとんどは「クルド人」だとみられている。住民は警察への不信感を募らせ、なぜ警察は正確な情報を提供しないのかと疑問に思っている。在日トルコ人もこの状況に憤りを感じている。
【中略】
・2015年にトルコ大使館前で起きたクルド人とトルコ人の乱闘のビデオを見て、多くの日本人がクルド人の存在を知るようになった。この動画は治安が良く外国人に対する犯罪が目立たない日本に衝撃を与えた。
・トルコ人とクルド人の日本人妻によれば、この事態はクルド人が引き起こしたものだという。彼らはトルコ人を憎んでいるからだ。また、トルコ人がクルド人を殴っているニュースがテレビで流れたら、日本の国民や政府はクルド人に同情するだろうとも考えていた。クルド人は事前に日本のテレビに電話した。
・彼らはPKKの旗を掲げ、「トルコ人はもっと死ね!」と叫んだ。しかし、戦いは予想以上に大きなものになった。
・その後、日本人はクルド人を恐れるようになった。日本では最近、外国人による反乱は起きていない。1945年に日本が敗戦した直後、朝鮮人が暴れた。それ以来、日本ではそのような事件は起きていない。
・クルド人の犯罪組織は日本にはまだ存在しないようだ。しかし、日本で生まれた若い世代には犯罪グループが存在する。クルド人の若者の中には「ヤクザ」の構成員もいるという噂もある。
・川口市の住民によると、次のような問題があるという。警察が彼らを逮捕するのが難しい問題だ。
・クルド人は夜、公園に集まり、酒を飲んで騒ぐ。ゴミを散らかす。これには批判も多く、昨年から警察がパトロールするようになってからは減少している。また、騒いだり、住居にゴミを置いていったりもする。
・川口市の住宅街にあるゴミ集積所。トルコ語の案内があっても、クルド人はゴミ捨てのルールを守らない。収集日ではないのにゴミが捨てられ、日本人が清掃している。
・若い男たちは日本人女性に嫌がらせをする。路上放尿もする。
・日本の街は静かだ。しかも川口の西部は住宅街である。クルド人の行動には目を見張るものがある。日本人が注意しても改善されない。
・日本の各都市には、ゴミのポイ捨てに関する独自のルールがある。日本の都市にはゴミはない。しかし、クルド人はゴミ捨てのルールを守らない。彼らがゴミを捨てるから街は汚い。
・クルド人の団地の周りは汚い。住宅環境も非常に悪い。狭いスペースに5、6人の男と数家族が住んでいる。
・クルド人のドライバーは危険だ。市民は交通事故によって生命の危険に直面している。交通ルールを守らず、改造車で騒音を出し、制限速度を超える。また、車間距離を詰め、日本人ドライバーに嫌がらせをする。
・川口市内の狭い道路で、彼らの車が猛スピードで走っているのを何度も目撃した。
・日本にいるクルド人の多くは運転免許も保険も持っておらず、他人の名義で運転していることが多い。彼らが交通事故を起こした場合、捜査は難しい。日本人の被害者は補償を受けずに損害を被ることもある。
・クルド人は閉鎖的な社会を形成している。解体業者や産廃業者は川口市の郊外に集中している。中を見ることはできない。住民は心配している。
【中略】
・公園で遊んでいるクルド人の子供たちにも問題行動がある。日本人の子どもからおもちゃを奪い、遊具を独占し、騒がしく、暴力的になり、公園で排泄することさえある。日本人の親がクルド人の親に文句を言っても、無視するか「日本語がわからない」と逃げることもある。親の意見は日本の常識から外れている。しつけの気配もない。その結果、公園によっては日本人の子どもは遊べない。
・川口市のある住民は、ゴミを投げていた10歳のクルド人の少年を注意した。クルド人の少年は報復し、友人に頼んで日本人の少年を取り囲み、唾を吐きかけた。川口西部の商店には泥棒が多い。しかし、通報されても警察は取り締まりに熱心ではない。
・日本では小学校6年間と中学校3年間が義務教育である。高校進学率は99%である。
・クルド人の子どもは小学校を中退しやすい。日本人は外国人をいじめたりしない。しかし、クルド人の子どもたちは、勉強ができない、日本語がわからないという理由で学校に行かない。クルド人の親も教育に熱心ではない。
・学校に行かなくなったあるクルド人の子どもは、親戚が経営する解体会社で働いている。この行為は児童労働であり、違法である。2021年には、17歳のクルド人の少年が建設現場で命を落とした。
・クルド人の少女は家族の子どもたちの教育を受けるが、それによって学力が向上することはない。クルド人の家庭は家父長制の傾向がある。そして女性は家にいる。成人女性のほとんどが肥満なのは、家に閉じこもっているからだろう。
・クルド人の家庭は子供が多い。彼らは日本で出産する。日本政府は彼女たちに経済的な支援をする。
・あるクルド人の少女は、異国の文化である日本に連れてこられ、友達もいなかった。彼女はストレスと将来への不安から精神を病んだ。彼女は太ももにナイフを突き刺して自害した。日本のクルド人社会を研究している人から聞いた話だ。「子どもたちの将来が心配です」。
・石井孝明氏によると、問題が起きているのは埼玉県南部に位置する川口市西部の蕨市周辺だという。東京に隣接する町であり、工業地帯であるため外国人労働者が多いという。実は、このあたりは道路が交差している場所のひとつなのだ。京浜東北線という鉄道路線もあり、東京の中心部まで走っている。タカアキによれば、この地域の土地と家賃は東京よりも若干安いという。
・孝明氏によれば、ここのクルド人は解体業者や産業廃棄物業を営み、この地域に住んでいるという。クルド人たちは農地と市街地の境界に資材や産業廃棄物の倉庫を建て、2010年頃からこの地域に集まり始めた。
・しかし、孝明氏によれば、クルド人は日本経済が世界に開かれ、好景気に沸いていた1990年代からこの地域にいたという。クルド人のテロ組織PKKに注目し、高明氏は「彼らは難民として日本に来た。その中には解体業を学び、会社を設立した人もいる。あるクルド人は、PKKのメンバーが日本に拠点を作るために最初に住み着いたという噂があると言っていた」。
・孝明氏はまた、日本には外国人労働者や移民を制限する多くの規制があると指摘する。
・コロナウイルスによる渡航制限が解除された後、新たに多くのクルド人がこの地域に流入したことが、ここ2年で問題が悪化した原因だとタカアキ氏は指摘する。また、15歳以上の日本生まれのクルド人も問題を起こし始めているという。
・孝明氏は問題の増加について、「以前はクルド人の小さな問題はあった。政治家や政府はそれを無視していた。また、捜査に時間がかかるため、警察は軽微な犯罪として処理してきた。今年はクルド人への批判が広がっている。住民がこの問題を許容できなくなったからだろう。」
・クルド人による犯罪について、地元の人たちはどう考えているのか」という質問に対し、孝明氏は「川口市民は外国人に対して非常に寛容で、今のところクルド人に対する差別や抗議はない」と答えた。また、多くの日本人はクルド人問題を知らないとも語った。
・「第二次世界大戦の敗戦後、日本人は学校や社会一般で外国人とうまく付き合うように教えられた。そうでなければ、占領と失敗の後、日本人が国際社会で生き残ることはできなかっただろう。ドイツと同じ状況だ」。
・このため、外国人の振る舞いに文句を言わずに我慢している人がたくさんいる、と孝明氏は言い、クルド人に対する差別が話題に上ることはほとんどない、と付け加えた。
・「10年ほど前、川口市民がクルド人への支援活動を行ったことがある。しかし、クルド人は小さなことですぐ怒るし、感謝の言葉もないし、違法行為もするし、閉鎖的な社会に住んでいるため日本語も理解できないし、クルド人女性はクルドやイスラムの伝統があるため日本人男性と話をしない。その結果、このような市民支援活動は姿を消した。そのためクルド人は社会から孤立している」。
・「クルド人はトルコ政府に迫害されると主張している。非政府の左翼政党に関わる活動家たちは、クルド人が日本政府に冷遇されていると非難するよう働きかけている。弁護士や行政書士にとって、クルド人は顧客である。彼らはクルド人に法の抜け穴を教えている。クルド人の態度も多少変わってきている」。
【後略】
5.クルド人はトルコ人とは違う
石井孝明氏は、この記事の最後に、日本に住むクルド人とのインタビューから得た印象について次のように語っています。
・10人ほどの在日クルド人とネットや対面で話したが、私の印象では、彼らは奇妙な人たちだ。自分勝手で、謝らないし、行動を変えないし、教養がない。日本語も英語も話せない。メールを送ってくるが、翻訳ソフトで読もうとしてもスペルが間違っているので翻訳できない。このように石井氏はクルド人はトルコ人とは違うとし、クルド人の犯罪を「トルコ人の犯罪」として報道することは日本とトルコの友好関係を損なう可能性があると指摘しています。
・彼らは将来のことを考えていない。クルド人に未来は見えないのだから、正式に就職活動をすべきだと言ったが、彼らはその努力をしない。そして平気で嘘をつく。
・彼らは車とお金とギャンブルが大好きだ。日本社会や日本人と協力しようと考える人はほとんどいない。
・彼らは非イスラム的な人々だ。私の理解では、イスラム教は『アッラーの目』を意識しているので、イスラム教徒は強い道徳心を持っている。しかし、彼らは悪いことをする。川口にも小さなモスクがひとつあるだけだ。彼らのほとんどはイスラム教を実践していない。
・トルコ人の特徴もない。私は多くのインテリ・トルコ人と付き合いがある。彼らは自分たちがトルコ国民であることを自覚しているし、トルコ人であることに誇りを持っている。日本人のようにね。彼らはイスラム教とトルコ文化の教育を受けている。しかし、クルド人はトルコ人とは違う。
・クルド人は氏族で組織されている。日本では氏族間の対立がある。藩の中でも、核家族とそれ以外は関係が悪い。お互いを批判し、喧嘩をする。
・私は、クルド人一族が西欧や米国のような犯罪組織になることを心配している。しかし、もし解体事業が採算に合わなくなれば、犯罪組織が出現するかもしれない。少数派のクルド人が麻薬密売に関わっているという噂もある。地元のギャングとつながっているグループもある。
・クルド人社会は非常に閉鎖的だ。彼らは日本人とはあまり関わらない。日本人の怒りを認めない。
・3カ月前、私はクルド人と一緒に暮らせればと思っていたが、考えが変わった。今はトルコに戻ってほしい。
・それに、彼らを見捨てることは、日本とトルコの友好関係を損なうことになる。奇妙なことに、日本のメディアはクルド人の犯罪を「トルコ人の犯罪」として報道する。在日トルコ人や自国のトルコ人はこれに憤慨している。
・私たちは石井孝明氏にも「日本のクルド人はPKKと関係があるのですか」と質問した。孝明氏は「それはよくわかりません」と言いながらも、日本のクルド人イベントでクルド人テロ組織PKKの旗が掲げられている画像を私たちに見せてくれた。孝明氏は次のように説明した:
・「公表はされていないが、日本の公安調査庁は2020年から埼玉に中国人、トルコ人、トルコ系クルド人、ウイグル人、アフガニスタン人を監視する埼玉部隊を結成している。
【後略】
6.クルド労働者党
この記事で筆者が気になったのは、問題のクルド人とテロ組織PKKが関係しているかもしれないと示唆されている点です。
PKK(Partiya Karkeran Kurdistan)は、トルコとイラクとの国境地帯を拠点に活動する分離主義テロ組織だそうですけれども、公安調査庁のサイトでは次のように説明されています。
(1) 設立時期PKKはその活動目的として、トルコ南東部での「クルド人国家の樹立」または、「クルドの文化や言語の保護」を挙げているようですけれども、もし、川口に在住するクルド人の中に、これを信奉するものがいるとするならば、彼らが「クルドの文化や言語を保護」するために自治領的なものを川口の一角に作らないと否定しきれるのか。
1978年(左翼系武装組織「民族解放軍」(注3)から「クルド労働者党」(PKK)に名称変更)
(2) 活動目的・攻撃対象
ア 活動目的
設立当初は、トルコ南東部での「クルド人国家の樹立」を掲げてきたが、近年、「クルドの文化や言語を保護する」として、同国内での自治権獲得に向けた取組を強化している。
イ 攻撃対象
主な攻撃対象は、トルコ政府及び同国治安部隊である(注4)。しかしながら、活動方針をめぐって敵対関係にあるクルド系政党やPKKに非協力的な民間人を標的とする場合があるほか、「クルド解放の鷹(たか)」(TAK)(注5)を名のる組織は、トルコ国内の観光地も標的であると主張している。
(3) 活動地域
イラク北部の山岳地帯を主たる拠点とし、①トルコ南東部・ディヤルバクル県、ハッカリ県、シュルナック県等の郊外、②同国西部・イスタンブール、首都アンカラ等の都市部、③地中海やエーゲ海沿いの観光地等でテロを実行してきたほか、欧州等でもテロ支援活動を行っているとされる。
PKKのシリアにおける関連組織「民主統一党」(PYD)及びその軍事部門「クルド人民防衛隊」(YPG)は、2012年以降、同国北部・アレッポ県アイン・アル・アラブ(クルド語名コバニ)等のクルド人居住地域を支配下に置き(注6)、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)の侵攻に対抗した。また、YPGを主体とする「シリア民主軍」(SDF)は、米国の支援を受けて、主にシリア東部及び北部においてISIL掃討作戦を実施した後、シリア東部、北部及び北東部の広範な地域を事実上支配している。
【以下略】
事実、石井氏によれば、彼らは「閉鎖的」で「日本社会や日本人と協力しようと考える人はほとんどいない」そうですからね。もしも、彼らのテリトリー内の公園やそこらの建物から日本人を追い出してしまえば、ほぼほぼ自治領状態となってしまいます。
日本政府はトルコ政府と協力して、彼らへの対処を急いだ方がよいかもしれませんね。
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