

1.季節外れのインフルエンザ流行
例年冬に流行するインフルエンザが早くも全国で流行っています。
今月1日までの1週間では、14都県で流行が注意報レベルを超え、休校や学級閉鎖などになった施設数は2204に上っています。
厚生労働省は全国約5000の定点医療機関からの患者報告数を集計しています。1週間で1機関当たり「1人」を超すと流行入りと判断されるのですけれども、昨年末に1人を超えて以降、今年は流行状態が続いています。流行が新シーズンまで続くのは、現行の集計方法となった1999年以降、初めての事です。
のみならず、感染は9月に入って急拡大し、1日までの1週間では1機関当たり9.57人で前週比約35%増となりました。
この原因について、東京医科大の浜田篤郎特任教授は「流行が長期間なく、人々の免疫が大きく低下した。マスク着用といった感染対策が緩和され、水際対策の撤廃で国際的な人の往来が増加したことも大きな要因」と指摘。海外の状況から考えると今シーズンはこれを上回る可能性もあるとしています。
更に浜田教授は「今の感染拡大は学校が新学期を迎えたことが大きい。1機関当たり10人を超える本格的な流行は例年より早い11月ごろに始まる恐れもある……拡大が続く新型コロナと同様、高齢者や基礎疾患がある人らはワクチン接種を受けるなどの対策を取ってほしい」と話しています。
次の図は、国立感染研究所が発表している「インフルエンザ過去10年間との比較グラフ(第38週 10/6更新)」ですけれども、例年と比べて明らかに今年は傾向が違っています。

2.そこまで言って委員会NP
10月8日、宮沢孝幸・京都大学准教授が、関西人気情報番組の「そこまで言って委員会NP」に出演。新型コロナウイルス人工説や、2024年5月「パンデミック条約、IHR改定について発言したことで、一部ネットで沸騰しています。
というのも、こうした内容が地上波のテレビで発言されることがなかったからです。
ネットでは、「そこまで言って委員会、すごい番組です!」などと絶賛が相次いでいるようです。もちろん「反ワク・陰謀論を地上波で垂れ流している」などという批判もあるようですけれども、全体としてはこれが地上波で流されたことに評価が集まっている印象です。
筆者がこれを視聴して、衝撃を受けたのは、オミクロン株は武漢株の子株ではなく、親株だったと指摘された部分です。なぜなら宮沢准教授が指摘するとおり武漢ウイルスが人工ウイルスだったとしたら、最低でも、武漢株からオミクロン株までの派生株が用意されていたことになるからです。だとすると、これまで世界中で発見された武漢ウイルス以外の未知の派生株がまだまだあるかもしれないことなるからです。
また、番組内では新潟大の岡田正彦名誉教授の「コロナワクチンは免疫力を低下させる」という指摘も放送れるなど、他の番組と比べて全然踏み込んだ内容となっていました。
昨日の「そこまで言って委員会NP」
— 藤江@日本人、謎の大量死※コロナでは説明できない (@JINKOUZOUKA_jp) October 9, 2023
宮沢先生の発言シーン
パンデミック条約のことも、無事放送されましたね。 pic.twitter.com/nOlRaaMfkp
3.日本のトップウイルス学者がオミクロン株の製造について警告
ただ、マスコミのテキストベースの報道では、宮沢准教授の訴えは殆ど取り上げられておらず、むしろ海外で注目を集めている感すらあります。
こちらのHighWireというニュースサイトでは、9月28日に「日本のトップウイルス学者がオミクロン株の製造について警告」という記事を掲載しています。
件の記事の概要は次のとおりです。
・もし世界がオミクロン株が製造されたものだと知ったら?詳細かつ纏まった記事です。どうも、このHighWireは医療関係のニュースを中心に取り上げているニュースサイトの様ですけれども、武漢ウイルスの真実を追求しようとする姿勢やその注目度は海外の方が高いのかもしれません。
・感情的に憂慮すべき動画が投稿された。日本の賑やかな通りにスーツ姿の男性が一人立ち、行き交う人々の注意を引こうとしている。彼は京都大学の宮沢孝幸氏である。一流のウイルス学者であり、同大学生命医科学研究所の准教授だ。宮澤准教授の警告の日本語のクリップは、この記事を書いている時点でXで800万回以上再生されている。
・「私たちはよくテレビに出ますが、テレビでは言えないことがたくさんあります。YouTubeでは言えないこともたくさんある。ツイッターでは言えないこともたくさんあります。何が真実かは研究者だけが知っている。研究者は直接データを入手し、分析することができる。そして分析すれば、多くのことを知ることができる。私たちはそれを伝えることができない。だから、日本が何をしているのかよくわからない」
・「アミノ酸配列を調べれば、何が行われているのかすぐに理解できる。分析すれば一目瞭然だ」
・宮澤教授は、ウイルス学、病気、獣医学、微生物生態学の分野で250以上の学術論文や研究を発表している。しかし、彼の最新の論文は世界中で話題となり、彼が発見したことを他の人々に警告する行動に深く動かされた。たとえそれが、高く評価されている京都大学での長年の地位を失うことになろうとも。
・2021年11月に初めてSARAS-CoV-2のオミクロン変異型が確認された後、世界中の研究者やウイルス学者がその進化と急速な優勢に困惑した。
・他の系統と大きくかけ離れた軌跡を説明できない異常値である。ただ不自然な赤いロケット線が他の自然なウイルス進化の上に止まっているだけである。何が起こったのか?
・日本の宮沢教授と田中教授は、それを明らかにするために1年にわたる研究に着手した。
・2023年9月に発表された彼らの論文『SARS-CoV-2亜種の不自然な進化過程と意図的な自然選択の可能性』で示された証拠は、地球を揺るがすものであった。Jaxenレポートでのこの証拠の報道はこちら。ベーシック・ローカル・アラインメント・サーチ・ツール(BLAST)プログラムを用いて、研究者たちは400近くのオミクロン関連変異体を調べ、タンパク質またはヌクレオチド配列間の類似領域を特定し、その形成に至る変異の順序を理解した。
・その結果、オミクロンの分離株BA.1、BA.1.1、BA.2の一部が形成されたのは、ゲノム進化の産物ではないという結論に達した。彼らはこう結んでいる:
・「この研究の目的は、SARS-CoV-2が従来のコロナウイルスの突然変異メカニズムからは考えられないような突然変異を起こしたことを指摘することであり、SARS-CoV-2の変異体形成に関する真剣な議論に人為的な創造の可能性が含まれることを願っている」
・変種をグラフで表示すると、漸進的で整然とした階段状の順序を示した。自然界ではありえないことだ。自然の突然変異はランダムであり、一度変異すると元に戻ることはない。しかし、宮沢教授と田中教授が発見したのは、オミクロンの突然変異は、進化のはしごを一歩一歩下っていくように、スイッチを切り、そしてまたスイッチを入れるということだった。
・彼らの発見を分析した別の論文にはこう書かれている。「このような規模の突然変異の完全な復帰は、どのような自然過程においても全くありえないことである。田中と宮沢が発見した変異体は、復帰突然変異の "パネル "と表現するのが最も適切であろう。この種のパネルは、研究者がウイルスのさまざまな要素の活性への寄与を系統的に調べるために作成するものである。
・ウイルスは2種類の突然変異しか起こさない。同義的変異、機能的に沈黙した変異、進化的に中立な変異がバックグラウンドで生じるのに対し、非同義的変異はウイルスの機能や能力を変化させる原動力となる。自然進化では、同義語(サイレント)突然変異の比率は、稀な非同義語突然変異よりも常に高い」
・しかし、SARS-CoV-2ウイルスの中枢であるスパイクタンパク質に関しては、研究者たちはこう書いている。「これらの変異型のSタンパク質の遺伝子変異に関しては、ほとんどの変異が非同義変異であった。アルファ型、ベータ型、ガンマ型、デルタ型、ミュー型には同義変異はなかったが、ラムダ型とオミクロン型にはそれぞれ1つずつしかなかった」
・この論文はまだ査読を受けていないが、これは研究の是非のためではない。The HighWireの独占取材に応じた著者の一人は、研究論文を投稿した際にジャーナルから受け取った返事を紹介した。
・「最初のチェックで、原稿の中に潜在的に扇動的な表現があることを指摘されました。著者らは、文章をより客観的なものにするための提案に沿って、これを修正していない。このため、この原稿は査読に進むことができない」
・発見されたデータと論文著者の一人による熱烈な訴えが、今後さらに調査され、理解され、広まるかどうかはまだわからない。医療、健康、研究コミュニティの多くが、ウイルスの起源についてまだ暗中模索しているこの世界において、日本の研究者が発表したこのような驚くべき進化データは、少なくとも、研究室で作られた変異型の可能性が実際にあると思われることについて、より多くの調査と真剣な議論を呼び起こすはずである。
また、「そこまで言って委員会」で、新潟大の岡田名誉教授が「コロナワクチンは免疫力を低下させる」という指摘がさらりと報じられていましたけれども、そうだとすると、冒頭で取り上げた季節外れのインフルエンザ流行にも関係している可能性があります。
反ワクだなんだといってそこで片付けるのは結構ですけれども、武漢ウイルスは人工ウイルスだ説にしても、最初は一笑に付されていたのです。それを考えると、ワクチンについても、今後、何がでてもおかしくない、くらいの謙虚さはあってもよいのではないかと思いますね。
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