中止させられた日本保守党の大阪街宣

今日はこの話題です。
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1.中止させられた日本保守党の大阪街宣


日本保守党が破竹の勢いを見せています。

11月11日午後6時、日本保守党は大阪市の繁華街・梅田で街宣活動を行いました。

日本保守党代表で作家の百田尚樹氏、事務総長でジャーナリストの有本香氏、共同代表で名古屋市長の河村たかし氏が揃い踏みの中、10月18日の名古屋、21日の東京に続き、梅田のヨドバシカメラ マルチメディア梅田前にはとんでもない人が集まりました。

ところが、始まってすぐにものすごい数の救急車とパトカーがサイレンを鳴らして終結。大阪府警から「人が集まりすぎて危険なので、中止してください!」と街宣が緊急中止となりました。

これについて百田代表は「群衆は静かに整然と話を聞いていたので、私の目には危険な兆候は見えなかった。結局、その命令を受け入れて街宣は中止になったが、私も有本香さんも河村市長も腑に落ちない気持ちが残った……消防車が街宣の近くにやってきたが、作業をしている雰囲気はまるでなかった。それなのに、消防車は次々にやってきた。それとパトカーも。あれはいったい何だったのだ…」と振り返りました。

それでも、百田氏は「圧倒的」「私たちは伝説の目撃者」などの投稿にはリツイートや感謝の言葉で対応。支持者に対して「私たちの予想をはるかに上回る人たちが集まってくれたことで、ご迷惑をお掛けしてしまったことは私たちのミス。結果として、満足のいく街宣にはなりませんでしたが、このリベンジは必ずやります! 近いうちに、私たちの想いを大阪の多くの人々に届けます!」と約束しています。

これについてネットでは「通報街宣を止めた途端、うるさい程鳴っていたサイレンがピタッと止んだ。意図的ですね」とか「通報があれば真偽を問わず緊急出動はしなければならない。通報自体が善意の者かどうかは分からない。しかし、このことについてのSNS上での書き込みを見る限り、維新の支持者がシャカリキになっているような印象がある。大阪が主戦場になるか。日本保守党はぜひ全国を回って数々の日本の問題点を知らしめてほしい。沖縄にも」など、意図的な妨害を疑う書き込みもあるようです。




2.日本保守党なんぞゴミのように散っていくから


実際、大阪での街宣だったからか、大阪&日本維新の会の飯田哲史維新参議院全国比例区支部長は自身のX(旧ツイッター)で「雑踏の警備が適切になさらず人が溜まってしまったのではないかと思います。一般聴衆をエキストラに仕立て上げて大入満員とするのはちと騒動が大きくなり過ぎたかと。いずれにせよしっかり原因究明が行われるべきですし、許可通りの警備が申請団体によってなされていたのか公表すべきですね」と投稿。

また、維新の支持者(プロフに大阪維新を応援と記載)と見られる人が「普段ヨドバシ付近歩いている人なら分かると思うけど、ヨドバシの1階ってこんなに人通らないのよね。だから動員かけたのが一発で分かる。普通の聴衆では無い。大阪以外の人は騙せても大阪人にはバレバレです。試しに大阪で選挙出たら良いよ。日本保守党なんぞゴミのように散っていくから」とツイートしています。

今回の顛末について、13日、百田代表は声明を出しています。その一部を抜粋引用すると次の通りです。
【前略】

本党はこれまで、名古屋市(名古屋駅周辺)および東京都内(秋葉原駅前、新橋駅前)において同様の街頭演説を行なった経緯から、聴衆の数を想定し、体制を組みました。所轄の曽根崎警察署には事前に問い合わせをしたうえで道路使用許可をいただく一方、東京の時より多くの誘導員を配置して大阪街宣に臨みました。しかしながら、予想をはるかに上回る大勢の方にお集まりいただき、結果として混雑した状態が生じました。

ただし、聴衆の皆さんは終始、節度ある態度で演説を聞いておられました。このことには感謝しかありません。そのお蔭で事故なく終えることができたと存じます。

中止に至った経緯ですが、聴衆の多さから判断して、予定より10分ほど早く始めた演説の開始から約10分が経過したころ、演台から離れた地点に複数台の消防車が到着し始めました。その後、パトカー等も来て、サイレンの音により徐々に演説続行が難しい状況となっていきました。

演説開始から20分超が経過したころ、警察の方から「演説中止」の旨のお声掛けがあり、私たちの意思により中止しました。この時まで事故は発生しておりません。

なお、事後に判明したことですが、救急車等の到着は「人が将棋倒しになっている」という旨の通報があったため、とのことでした。しかし当時の梅田駅周辺で「将棋倒し」の事実はありませんでした。

【以下略】
百田代表によると、これまでの街宣実績から人数を想定して警察に連絡、準備していたところがそれ以上に人が集まったとのこと。開始予定の10分前に演説を始め、予定時刻に消防車・パトカーが到着し、開始予定時刻の10分後(演説開始から20分後)に中止の要請があったとのことですから、街宣開始時刻に合わせて、消防車等がスタンバっていたことになります。

また、救急車等の到着は「人が将棋倒しになっている」という旨の通報があったとのことですけれども、実際にはそんなことは無かったとのことですから、確かに不可解な感じではあります。





3.薄汚い活動家はいないが低学歴のプータロー


百田代表は、ネットでの動員を掛けているはずだという書き込みに対し、「動員なんかまったくかけてない。何の根拠があって、そんなことを言うのか。そもそも日本保守党は組織も支部もない。聴衆を映した全景を見てみろ。プラカードも何もない。土曜の夜に、私たちの演説を聴きたい!と思って集まって下さった人たちだ」とツイートしていますけれども、組織なしで、ここまで人が集まったのだとしたら、維新が脅威に感じるのも分からないではありません。

果たして、本当に組織がないのかについては、百田代表の言葉を信じる他ありませんけれども、10月21日、東京での街宣をみたと思われる経済学者の池田信夫氏は「団塊老人がいない。これは左翼との大きな違いだね。身なりは普通だが、薄汚い活動家はいない。これは当たり前だ。組織がないんだから」とツイートしています。

もっとも池田氏は、日本保守党の支持層について、次のようにツイートしています。
・何も具体的な政策がなく、共同代表が矛盾した話をする党に、1ヶ月足らずで5万人も党員が集まり、れいわを超える3億円を集めた。これは都市部のフリーターの支持だろう。昔の極左と似ているが、支持層が低学歴で、知的な影響力がない。
・保守党の支持層は、自民党とは違うと思うよ。むしろれいわに違いプータロー層や氷河期世代じゃないかな。維新とは競合するだろう。
池田氏に言わせれば、日本保守党の支持層は「低学歴で、知的な影響力がない、プータロー層や氷河期世代」なのだそうです。一体何を持ってそう断じているか不明ですけれども、支持層が維新と競合するということは、維新の支持層もは「低学歴のプータロー」になってしまいます。聊か乱暴な論に聞こえます。

ネットをみていくと、日本保守党の街頭演説について「お立ち台もなんだか手作りだが、スタッフの方も普通の中年以上の方が多く会社の納涼祭りや町内会の秋祭りな雰囲気である。みてる人がさりげなく手伝っており、普通のサラリーマンなんだろうという感じで新鮮。普通は政党の集会は怪しい人が多い」などという書き込みもあるようです。もし組織があるのなら、納涼祭りや秋まつりにはならないと思います。それを考えるとやはり組織はないのではないかと思います。

一方、ネットでは「上に乗せた合板が接合されてるか、板が洗車台に固定されていればまだ分かるけど、かなり不安定&真ん中の踏み台に板が半分ずつ乗せられているから、下手すればずれて上に立ってる人もろとも落ちる大事故に繋がる。本当に止めた方が良い」とお立ち台の作りが雑だという指摘もありますから、やはり、秋祭り的な街宣なのかもしれません。

とすると、今回、大阪の街宣が強制中止になったのは、むしろ幸運だったと受け止めて、次回からはもっとしっかりとした安全対策を取るよう努めればよいのではないかと思います。








4.ターゲットが違う


池田氏が日本保守党の支持層は「プータロー」だと述べたのに対し、筆者は日本保守党の支持層は、むしろ参政党と被るのではないかと思っているのですけれども、当の参政党はそう考えてはいないようです。

10月25日、参政党の神谷宗幣代表は、国会内での定例会見で、日本保守党について記者団から問われ「かぶるように見えるのかもしれませんが、参政党のターゲットは実は保守層ではない。かなりターゲットが違うのかなと思っている」と述べています。

神谷代表は、百田代表と面識があるそうで、「個人的には、考え方が近い部分がある。ホームページを見させていただいて、挙げておられる政策が似ているところが結構あると感じました……百田さんたちが訴えておられるのは、すごく保守的な考えの強い方々の思いを代弁しようとされているのだなということが分かる……私も非常に保守的な考えを持っている。そこのところに共感いただいている方からすると、かぶるように見えるかもしれない」と説明しました。

そして、参政党は「教育、食と健康、国のまもり」を重点政策にしているとして「どっちかと言うと子育て世代の、今まで政治に興味を持ってこなかったような方々、投票にも行かなかった方々に政治に関心を持ってもらいたい。一緒に子どもたち、孫の世代のことを考えて、日本の未来を考えてもらいたいという訴えなので、その点に関してはかなりターゲットが違うのかなと思っている」と語り、LGBT理解増進法についても、強く反対した姿勢は一緒だとして「お互い党の目的があると思うので、うまくすみ分けながら、協力できるところは協力できればいいなと思っている。参政党も参政党らしさをしっかりと発揮して、違いを明確にしながら、協力できるところは協力しながら日本や地域が良くなるように一緒に頑張ればいいんじゃないかな。何か連携できるところは連携したいと思っています」と述べました。

更に、神谷代表は「新しい党がどんどん出来てくると、今まで政治に失望してたんだ、興味がなかったんだという人たちも少し関心を持ってくださる。次のライバルにはなるが、切磋琢磨していかないと国民の政治に対する関心は高まらない。社会の問題を感じて、政党をつくっていただいたということは日本全体としていいこと」と歓迎の意向を示していますけれども、神谷代表のいうとおり、日本保守党と参政党が狙うターゲットが違うのであれば、尚のこと、連携をとって次の選挙に当たる方が得策なのではないかと思いますね。



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この記事へのコメント

  • 簑島

    池田さんかぁ。
    日本新党に反応するのが以外だねえ。
    2023年11月15日 09:35
  • 素浪人

    今晩は。

    参政党は最早泥船かと思います。党首の神谷は独裁を常々公言していますし、一般の党員には党首選挙の選挙権が有りません。また、党費集めのやり方もランクを付けたりネズミ講を思わせる悪質なものです。とても日本保守党と協力出来る勢力にはなり得ないでしょう。唯の詐欺集団です。
    2023年11月15日 22:59