岸田の決断と麻生の思惑

今日はこの話題です。
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1.岸田内閣支持率上昇


5月4~5日、JNNが世論調査を行いました。

岸田内閣の支持率は前回の調査から7.0ポイント上昇し、29.8%。不支持率は前回の調査から7.1ポイント下落し、67.9%となりました。

政党支持率は、自民党の支持が前回の調査から1.6ポイント下落し、23.4%、立憲民主党は4.1ポイント上昇し、10.2%、日本維新の会は0.3ポイント上昇し、4.6%でした。

7ポイントもの上昇は、結構なものだと思いますけれども、何か上がる要素があったのか筆者にもよく分かりません。あるいは、先の補選の惨敗で、お灸を据えてやったというガス抜きがあっての反動上げかもしれません。

ネットでも「乖離ありすぎ」「理解できない」の声で溢れ、中には「解散総選挙の呼び水ではないか」というものまである始末です。

2.一か八か解散


政治ジャーナリストの青山和弘氏は、5月4日放送のABCテレビの「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」で岸田総理の選択肢として「6月解散」「解散せず9月総裁選」の2択があると指摘。青山氏は、岸田首相の9月総裁選での再選は党内状況から厳しいものの、「まだ悪あがき」の可能性があるとの見方を示しました。

一方、「6月解散」した場合の、取材をもとにした独自の議席予想を紹介しているのですけれども、それによると、自民261→198、公明32→22と、自公で220で、過半数233を割り込む数字を予想し、自公内からは「絶対やるな!」「とんでもない」との声があがっていると伝えています。

これについて、コメンテーターの元内閣参与で京大大学院教授の藤井聡氏は、「9月総裁選で勝つ確率」よりは、「6月解散で過半数割れしない確率」に賭けて「イチカバチカ、負け覚悟解散」があるのではと指摘すると、青山氏は「その恐怖が拭い去れないのが、岸田さんの怖いところ」と語っています。


3.日本には茂木もいると伝える


先月の衆院3補選で全敗したことでも明らかなように、国民の不満は高まっています。

4月30日、TBS「ひるおび」に出演した政治評論家の田崎史郎氏は、岸田総理に対する「岸田離れ」が進んでいる一方で、「岸田おろし」の動きが鈍いと指摘。田崎氏は「いま静かなのは」として「9月に、4~5ヶ月後には総裁選があります」と述べ、自民党内の情勢を「どっちみちそこまでだと。その場でおろしたほうが良いという判断が働いているんじゃないかと思います。長くても9月まで」と語りました。

けれども、田崎氏は、自民の情勢を「自民党は厳しいですよ。自民党支持者が怒ってる」と指摘した上で、麻生太郎副総裁が、過去に現職総理総裁が自民総裁選で敗れたのは福田赳夫総裁VS大平正芳幹事長の対決となった時くらいだと現職の強さを語っていることを紹介し、「現職はそれだけ強いというのが麻生さんの説です」と述べています。

田崎氏は「過去の例はそう。今回、僕はそれでもきついと思いますけど……麻生さんはいつの間にかまた基本的に再選支持になってるんですよ」と暴露しました。

確か麻生副総裁は、例の派閥解散騒動で麻生副総裁と喧嘩状態になっていたとされていたのですけれども、田崎氏は「そのあと、3回くらい晩飯食っていて、いまはもう再選支持でいいんじゃないかということを漏らされはじめている」と述べています。

一体、何があったのかと思うのですけれども、あるいは、4月24日に行われたトランプ前大統領との会談が影響しているのかもしれません。

4月28日、フジテレビ系「日曜報道 THE PRIME」で、会談内容について一部解説があったのですけれども、麻生副総裁の方からトランプ前大統領に対して「岸田総理をよろしく」という挨拶をしたところ、トランプ前大統領から「シンゾーは素晴らしかった。でも、キシダというのはどこがそんなにいいんだ」という質問を投げかけてきたそうです。

麻生副総裁は、「防衛費増額や安全保障の政策など、安倍氏ができなかったことを実現させた総理大臣なんだ」と、「安倍氏の方が確かに人気はあったけれども、いろんなことを実現してるリーダーだ」という説明をしたところ、トランプ前大統領は非常に高い関心を示し、「じゃあキシダによろしく伝えてくれ」と言ったのだそうです。

麻生副総裁は、この会談を通じて、今年トランプ前大統領が大統領に復帰しても、岸田総理でなんとかやれるのではないかという感触を持ったのではないか。ゆえに再選支持に傾いたのではないか、と。

もっとも、麻生副総裁は、トランプ前大統領との会談前に「日本には茂木もいると伝える」と茂木幹事長に電話をかけるなどしたそうですから、したたかに保険もかけています。


4.ズレてるね~


一方、岸田総理が総選挙で敗北または再選できなかった場合は、当然、総理を辞任し、次の新総理を選ぶことになります。

実際、4月28日の衆院3補選では「保守王国」島根1区を含め1勝もできなかったことで、またも「岸田は終わった」という評価が永田町で広まりつつあるようです。ある自民党関係者は「総裁選で推薦人20名が集まらないことが明確になった」と述べ、別の自民党幹部は「これで岸田総理の総裁選での再選はなくなった」と語っています。

一部マスコミでは「ポスト岸田」が報じら、茂木幹事長に、小石河、果ては石破氏まで取り沙汰されています。

5月5日、TBS「サンデージャポン」にVTR出演した、泉房穂・前明石市長は、「ポスト岸田」報道について、泉氏は「ズレてるね~」とキッパリ。今回の衆院3補欠選挙に触れ、「結局民意というか国民世論は明らかに『今の古い政治NO』なんですよ……ポイントが2つあって『ちゃんと裏金政治辞めたら』っていうことと『ちゃんと国民の方に向いた政治してよ』ということが政局になっているのに。選挙が終わり次第すぐにそのことをほったらかしで、『岸田首相が人気ないんで次の自民党の総裁は誰でしょうか』ってみんな言ってる……国民の声をちゃんとテレビや新聞は報じるべきなのに、結局取材しているのは一部の政治家・有力者。そっちの情報垂れ流すからズレるんやと思うんやけどね」と世論と報道の"ズレ"を指摘しています。

結局のところ、「ポスト岸田」とは、マスコミ含め、誰が何を見ているかという点でバラバラになっているがゆえに揺らいでいるような気がします。

それは、「国民」「政界」「国政」です。

泉氏は、「国民」の声を見て「ポスト岸田」と選ぶべきと主張し、マスコミは「政界」を見て、「ポスト岸田」の名を挙げる。そして、麻生副総裁は「国政」を見て、岸田総理再選支持しているのではないかということです。


5.安倍元総理がやり残したもの


麻生副総裁は、トランプ前大統領との会談で、岸田総理の良いところとして「防衛費増額や安全保障の政策など、安倍氏ができなかったことを実現させた」と述べています。つまり、安倍元総理がやり残したものを岸田総理にさせることを考えているのではないか。

ついこの間まで麻生副総裁は、上川外相を持ち上げていました。あるいは、外相になってからの言動や答弁をみて、安倍元総理のやり残しを託すには足りないと見切ったのかもしれません。

では、他の「ポスト岸田」ではダメなのか、というと、もしかしたら、彼らは自分のやりたいことがはっきりしすぎているがゆえに、逆に、安倍元総理がやり残したものを進めることができないと考えるいるのではないかとさえ。

その意味では、「国家観」がない、あるいは見えない岸田総理の方が、まだ扱いやすいと見ている気さえしてきます。

ウクライナ支援だの、移民政策だの、アメリカからの圧力でもあるのかと思わせるかのような岸田総理の動きですけれども、仮にそれがあるとしたら、その中に安全保障、憲法改正が入っていることも推測できます。

憲法改正については、今年9月までの総裁任期中の改正を主張していたくらいですからね。もっとも5月3日の憲法改正派の集会に寄せたビデオメッセージでは、「社会が大きく変化し、憲法改正がますます先送りのできない重要な課題となる中、国民に選択肢を示すことは政治の責任だ」と改憲への意欲を示したものの、9月までの改正には言及しませんでした。

改憲のための国民投票を行うには国会発議から60~180日間の周知期間が必要な一方、6月の今国会会期末までに衆参両院で改正原案を可決・発議するのは日程的に厳しい状況であることから期限を切れなかったのでしょうけれども、総理続投ができなければ、憲法改正もかなり厳しいのではないかと思います。

或いは麻生副総裁は、岸田総理を再選させた上で、衆院任期満了の来年10月末まで岸田総理で引っ張る間に憲法改正させ、そこでお役御免でよい、くらいに考えているかもしれません。

ただ、それまでに負の遺産というか、国民生活がボロボロになっている可能性もあるわけです。もっといえばボロボロになるどころか国民や日本自体が保たないことだってあり得る訳です。

今の日本は、かなりギリギリの状況になっているかもしれないことは、国民もはっきりと認識すべき時ではないかと思いますね。



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