遅れたマスコミが日本を駄目にする

今日はこの話題です。
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1.自民の政治資金規正法改正案


5月17日、自民党は、派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受け、取りまとめた政治資金規正法の改正案を総務会で決定し、国会に提出しました。

法案は議員本人への罰則を強化する、いわゆる「連座制」を導入するため、収支報告書の「確認書」の作成を議員に義務づけ、会計責任者が不記載などで処罰された場合に、内容の確認が不十分であれば公民権停止の対象とするとしていますけれども、公明党との折り合いがつかず、単独での提出となりました。

公明党と折り合えなかったパーティー券の購入者を公開する基準額は、現在の「20万円を超える」から「10万円を超える」に引き下げるとし、党から議員に支給される「政策活動費」について、50万円を超える支給を受けた議員が使い道を項目ごとに党に報告し、党が収支報告書に記載することも盛り込んでいます。

今後、与野党による協議を経て今の国会での成立を目指す方針です。

法案について、岸田総理は総理大臣官邸で記者団に対し「政治とカネの問題に対する抜本的な解決策として、政治家の責任の強化や政策活動費の透明性の向上、政治資金パーティー券の購入者の公開基準の引き下げなど、幅広い点について改正案を提示した。実効性のある再発防止策になったと考えている……今国会での改正を確実に実現するため、引き続き公明党とも力を合わせ、野党の意見もうかがいながら、政治改革特別委員会での議論に真摯に対応し、政治の信頼回復につなげていきたい」と述べました。

また、自民党の作業チームの座長で法案の作成にあたった鈴木馨祐氏は記者団に対し「再発防止の徹底や政治の透明性を高めていくという観点で、ベストな法案になっている。与野党協議などを通じてなるべく幅広い賛同を得られるよう模索していく必要があり、真摯に協議に臨んでいきたい」と述べ、自民の森山総務会長は、「法案の内容の国民への説明を尽くすことで『自民党が変わった』『政治が変わっていく』と感じてもらえると思う。与党で法案を1つにまとめるのがベストだと思うが、今の国会で成立させるため時間的制約もあり、自民党案の提出となった。あとは特別委員会での協議なので、できるだけ多くの会派に理解いただき成案を得るのが大事だ」と述べています。

けれども、18、19の両日に毎日新聞が行った全国世論調査では、今回の規正法改正案を「評価しない」は68%で、「評価する」は21%、「わからない」は10%と、国民の3分の2は評価していません。

「評価しない」は立憲支持層で8割強、日本維新の会支持層で8割弱、「支持政党はない」と答えた無党派層で約7割に上り、自民支持層では「評価する」が6割弱で「評価しない」の3割弱を上回ったものの、公明支持層では「評価しない」が6割強あることを考えると、今回の改正法案がベストな案だ、と言っているのは自民党の中だけの話で、野党はいうにおよばす、連立与党の公明党さえ評価していないことが明らかになっています。


2.もっと賢い人を選びなさいよ


5月19日、TBS系「サンデージャポン」で、政治資金規正法改正法案について公明党がパーティー券購入者の公開を現在の20万円超から5万円超に引き下げることを主張するも、自民党は10万円超を譲らなかったことなどを報じました。

番組に出演した実業家の堀江貴文氏は、国民が納得する政治家の行動は? と聞かれると、「政治家のレベルは国民のレベルとイコール。国民が賢くならないと政治家も賢くならない。だからあんたらと同じレベルだってことですよ……これを見てるあんたらと同じレベルの政治家だからこうなる。あんたたちが賢くなったら政治家も賢くなるよってことですよ……ぼくたちが選んだ政治家ですよ?不祥事起こして許せないんだったら、選んだんだから仕方がないでしょ?っていう話じゃないですか。もっと賢い人を選びなさいよって思いますよ」とコメントしました。

けれども、賢い人を選べといっても、何をもって「賢い」と判断するのか。もともと、支持母体とか後援会とかにでも入っていない限り、個々の政治家がどういう考えとモラルを持っているかなんて知る機会は極めて限られています。

ネットの国会中継でさえも、隅から隅まで見ている人は限られた人でしょう。ましてや、普通の「庶民」は選挙の時とか、テレビ、新聞等の記事で言われていることがその殆どを占めています。

スキャンダルが起こったときは、そこだけ根掘り葉掘りしてあらを探して叩きますけれども、国益に資することや良いことをやったことなど少しも報じられません。要するに政治家の「賢くない」ところばかり報じられている中で「賢い人を選べ」と言われても限界があります。


3.政治部が日本をダメにしている


4月29日、前明石市長で弁護士の泉房穂氏は、前日28日に出演したフジテレビ系「Mr.サンデー」で宮根誠司氏やフジテレビ局政治部デスクと話したやりとりについて、説明ツイートしています。

泉氏は番組で、同日開票の衆院3補選で自民党が不戦敗を含む3敗となったことについてコメント。政治部の高田圭太デスクが、今回は国民から自民党に「お灸をすえる」結果で自民票が戻る可能性に言及したことに対し、泉氏はすかさず「お灸ではすまないです」と否定。一時的な不信感ではないと主張しました。

これについて、泉氏は「日本という国は、政治もひどいが、マスコミもひどい。特に政治部は悲惨だ。政治家の一部に取り入って情報をもらい、それを垂れ流しているだけで、国民目線のカケラもない……全国紙もテレビ局も、政治部なんて部署はなくしたらどうか。無意味じゃなくて有害だ。政治部が日本をダメにしている」と主張しました。

その通りだと思います。

国民が政治家を選ぶとき、候補者を判断するための材料が正しく提供されていなければ、正しい判断などできません。当たり前のことです。

泉氏が指摘するようにマスコミに「国民目線のカケラもない」のであれば、民主国家の選挙においては有害以外の何者でもありません。


4.うまずして何が女性か


5月18日、上川外相は、選挙の応援演説で「うまずして何が女性か」などと述べたことについて「私の真意と違う形で受けとめられる可能性があるというご指摘を真摯に受けとめさせていただき、このたび撤回をさせていただきたい」と発言を撤回しました。

上川外相はこの日、静岡県知事選の応援で女性支持者らが集まった集会で演説し、候補者への支援を呼びかけ次のように訴えかけていました。

ようやく決断をしていただきました。大きな大きな命を預かる仕事であります。一歩を踏み出していただいたこの方を私たち女性が、生まずして何が女性でしょうか……生まれてくるこれから未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちはその手を緩めてはいけない

ところがメディアはこの発言から「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と切り取り報道したのですね。

前後の文脈をみれば、立候補した成人男性を女性「産める」筈もなく、知事を「生みだす」という意味の「生まず」しかありえません。記事では、この部分を「うまず」とわざわざ平仮名にしてミスリードを誘うかのような記事に仕立てています。

上川外相はこの発言について、自身が初当選したときに「女性パワーで私という衆議院議員を誕生させてもらった……いま一度皆さんの女性パワーを発揮してもらいたい」という意味だったと釈明し、「生みだす」という意味だったと明言しています。

この発言にネットでは、「産めない体の人を女性であらずと否定することになる」「産むか、産まないかの自由は国民にある」などの意見がある一方、「発言が独り歩きしている」「一部分だけの切り取りだ」などと曲解だとの意見に分かれていたようです。

マスコミが正しく伝えない、あるいは切り取りした情報しか流さないのに「賢い人を選ぶ」のは極めて困難だと言わざるを得ません。


5.二十年遅れたマスコミ業界の生き残り戦略


筆者は昨年1月23日のエントリー「20年遅れたマスコミ業界の生き残り戦略」で、マスコミのビジネスモデルは、他の業界から20年遅れているのではないかとして、卸売業との比較をしています。

卸売業界では、昔から問屋や卸売業は消滅するのではないかと言われていたのですけれども、およそ20年前に東京商工会議所が「卸売業の生き残り戦略」という報告書で「消費者ニーズの徹底分析」「自社のマーチャンダイジングの総点検と改革」「新しい営業・販売システムへの改革」「協働によるサプライチェーンの確立」「卸売経営者の基本姿勢と目標」という5つの戦略ポイントを提唱したのですね。

それから、卸売業は企業努力を重ね、いまだに生き残っています。

それに引き換え、マスコミ業界は、この手の改革をやっているのか。件のエントリーでも述べていますけれども、この20年近く前の5つの戦略ポイントは、そのままマスコミ業界にあてはまると思います。

前述の泉氏が指摘する「国民目線」や「政治部をなくせ」というのは、「第1の戦略ポイント-消費者ニーズの徹底分析」や「第2の戦略ポイント-自社のマーチャンダイジングの総点検と改革」を採用したときの一例でもあるのではないかと思います。

新聞の発行部数が激減し、地上波の視聴時間も減っていく中、マスコミが真に生き残りを考えるのであれば、他の業界から学んで積極的に改革を実行するしか道は残されていないのではないかと思いますね。



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