濱田参院議員のワクチン後遺症質疑とタッカーカールソンの未接種理由

今日はこの話題です。
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1.脊髄梗塞


6月13日、NHK「おかあさんといっしょ」で体操の「ひろみちおにいさん」として親しまれたタレント・佐藤弘道氏が「脊髄梗塞」を発症し、活動を休止すると所属事務所を通じて発表しました。6月2日に体調を崩し、下半身麻痺となり緊急入院。直筆コメントで、現在も全く歩けない状態と明かしつつ「リハビリに力を入れて復帰に向けて頑張りたい」と語りました。

この「脊髄梗塞」とはどんな病気なのか。

これについて、また、15日、MBS放送でも次のように解説しています。
 「ひろみちお兄さん」の愛称で知られる佐藤弘道さん(55)が、『脊髄梗塞』で下半身麻痺になったと発表しました。脊髄梗塞とはどんな病気なのか。脊髄梗塞の患者の治療に携わっている葛西医院の小林正宣院長に聞きました。

 ―――まず脊髄というのは、脳とつながっていて、背骨(脊椎)の管の中を通る神経の束ということですね?
「脳の電気信号で手足が動きますが、動くときに脳からの信号を伝える役割をするのが脊髄。そして脊髄から神経にいって手足が動いていくことになります」

 ―――脊髄梗塞とは、どのような病気なのでしょうか?
「脳梗塞や心筋梗塞と同じように、血栓などの理由で脊髄の血管が詰まってしまい、脊髄の機能が失われて手足が動かなくなったりする病気です。“梗塞”というのは“詰まる”という意味ですね」

 ―――非常にまれな病気で、脳卒中の1~2%程度と言われているようです。発見が難しい病気なのですね?
「急に症状が出て病院に行ったとしても、医師もすぐにそれを想起して治療したりというのはなかなか難しくて、いろいろな検査を経てということなので、治療までに時間がかかります」

 ―――年齢関係なく起こるのでしょうか?
「やはり高齢者の方が起こりやすいです。ただ、飛行機の中で今回起こっています。エコノミークラス症候群というのを聞いたことがあると思いますが、『深部静脈血栓症』と言って、足のふくらはぎのあたりにある静脈に血栓ができて、それがとんでしまうと若い方でも起こりえます。そこが怖いところだと思います」
このように非常に珍しい病気のようです。

また、具体的な症状などについて、愛知県西尾市一色町のうえだ整形外科クリニックの上田英範院長がブログで次のように解説しています。
脊髄梗塞という病気ですが、私は医師になってから、かつて一度も診断したことはありません。
そのくらいとてもめずらしい病気です。
私がもし脊髄梗塞に罹患した患者さんを目の当たりにして、診断できるかと言われると自信がありません。

私の勉強も兼ねて、脊髄梗塞という病気に関して解説していきます。
めずらしい病気であるため資料が少なく、私も手元の教科書やネット情報を頼りにまとめます。

脊髄梗塞とは
脊髄梗塞は、脊髄に血液を供給する血管が詰まったり、破裂することによって発生する病気です。
脊髄は中枢神経系の一部であり、運動や感覚を司る重要な役割を担っています。
そのため、脊髄に血液が十分に供給されないと、神経細胞がダメージを受け、深刻な症状が現れます。

脊髄梗塞の症状
脊髄梗塞の症状は発症部位や重症度により異なりますが、以下のような症状が見られます。

突然の背中の痛み:特に脊髄梗塞が発生した直後に感じることが多いです。
四肢の麻痺や感覚障害:運動機能が低下し、手足の感覚が鈍くなったり、完全に麻痺することがあります。
排尿や排便の障害:尿意や便意を感じにくくなったり、失禁したりすることがあります。
歩行困難:脚に力が入らず、歩行が困難になることがあります。

脊髄梗塞の原因
脊髄梗塞の原因としては、以下のようなものがあります。

動脈硬化:血管の内壁が硬くなり、血流が阻害されます。
血栓:血管内で血栓が形成され、それが脊髄への血流を遮断することがあります。
外傷:事故や怪我により脊髄周辺の血管が損傷することがあります。
大動脈解離:大動脈の内膜が剥がれ、脊髄に血液を供給する血管の血流が途絶えることがあります。

脊髄梗塞の診断
脊髄梗塞の診断には、以下のような方法が用いられます。

MRI(磁気共鳴画像法):脊髄に梗塞を示唆する所見があるか観察します。
CTの造影検査も行われると書いてある場合もありますが、必ずしも必要とは限らないと思います。

脊髄梗塞の治療
残念ながら、有効な治療法は確立されていません。

おわりに
脊髄梗塞は突然発症する重篤な病気であることを私も学ぶことできました。
佐藤弘道さんの1日も早い回復をお祈りいたします。
有効な治療法がないというのは気がかりです。




2.後悔している人で溢れるヤフコメ



この珍しいとされる脊髄梗塞ですけれども、ネットでは他にも発症しているなんて書き込みもあるようです。

今回の東京都知事選にも立候補表明している内科医の内海聡氏は、「内科医としてはっきり言っておくが、脊髄梗塞はめちゃくちゃ珍しい病気。芸能人とかに同時多発的に起こるような病気ではない。全てのものには理由がある」とツイート。

このツイートに自然医学医師の奥山輝実氏が「その珍しい脊髄梗塞を、なんとこの二ヶ月間に2名も入院治療しました。それも離島で・・なんで?・・・病因はアレですよ、アレ。(元 脳外科専門医だから診断は間違ってませんよ)」とリツイートしています。

アレ、と伏字にしても何なのかはバレバレですけれども、別のツイートでは、厚労省が例のワクチンの健康被害として、脊髄梗塞を4例も認定していると投稿しています。

実際、「脊髄梗塞」を発症した佐藤弘道氏はワクチンを二回目接種したことを報告するツイートをしていますけれども、最近になって、ワクチンのリスクについての声が上がり始めています。

なんでもヤフコメでは、ワクチンを打って後悔している人で溢れ返る事態になっていて、次のような書き込みがされているそうです。
国民の8割が接種。悲しい
反ワク・陰謀論者のレッテルで笑い者にされた
私も健康な身体に謎汁を打ってしまって後悔しました…メディアに洗脳されてたと思います
自分で何を接種するのかすら調べないで接種する。周りが打つから。打たない自由もあったから、自己責任
親ガチャ言うけど、金持ちで子供に打たせる親より、貧乏で子供に打たせなかった親の子が勝ち組
情弱が殺される時代になりましたね
薬害訴訟確定。みなさんご準備お願いします。厚生労働省、内閣官房、医師会、河野、菅、岸田、コビナビ、公明党、ホリエモン、ひろゆきこの辺りから人道に対する罪、ニュルンベルク裁判です
怒鳴られたり陰謀論だと爆笑されたり。今から気がついたならデトックスしてください
ワクチンでは無く生物兵器を打たれた訳です。ここを理解しないと
「情弱が殺される時代」とは、背筋が凍るような指摘だと思いますけれども、今や、誰もが情弱になってしまう危険性があるのではないかと感じています。





3.濱田参院議員の質疑


6月13日、参院総務委員会でNHK党の浜田聡参院議員は例のワクチンを巡る誤情報について厚労省に対し質疑を行っています。その主なやり取りは次の通りです。
浜田聡参議院議員:
・コロナワクチンに関しては様々な情報が出回っておりその中でその正しさが確立していない情報が数多く出回っている
・今回のコロナワクチンメッセンジャーRNAワクチンなどということで新しい仕組みのワクチンがいくつかありましたの
でその効果の可能性に期待をすると共に、一方で心配の声が上がるのは当然
・文芸春秋2024年4月号の福島正典京都大学名誉教授へのインタビュー記事がある
・この記事によって、コロナワクチンに関する様々な根拠のない後遺症情報が拡散して、野放しになっているんじゃないか。
・私から対策の一例を提案したい。
・名古屋市立大学の鈴木貞夫教授の日本医事新報社の記事「比較によらない関連の可能性の論法」を取り上げたい
・鈴木貞夫教授の意見を端的にまとめると、「後遺症の各疾患をワクチンが原因と関連付けるのであれば、ワクチンを摂取した群とワクチンを摂取していない群それぞれをの群を比較してその疾患発生率を比較すべき」というものになる。
・こういった指摘がなされるということはおそらく福島正典氏の記事にはそういった比較がなされていないのではないかと思う
・政府に提案という形で伺うが、政府がワクチン後遺症の可能性とされている各疾患について、鈴木教授が指摘するように、ワクチン摂取群と非摂取群の比較調査をすべきではないか。見解を伺いたい。

厚生労働省健康生活衛生局佐々木感染症対策部長:
・ご指摘ご提案いただいた内容は重要だと考えております。
・そのため昨年令和4年12月に感染症法など一連の法改正の中で予防摂取法を改正しました
・それによって委員からご指摘いただいたようなデータ紐付けをすることによって群間比較、摂取群と非摂取群との比較が可能なように設計をしております
・ただこれ施行が3年6月以内つまり令和8年の6月までに施行となってますので現在はその準備を進めているところです。

この濱田議員の質疑について、ネットでは「医師であり議員がこの発言である。こんな中途半端な医師や議員がいるのだから、製薬会社は笑いが止まらないだろう」などと批判の声が上がっていますけれども、筆者は逆にこの質疑の厚労省の答弁から、ワクチン接種、非接種の群間比較をしない訳にはいかなくなった。ある意味、罠に嵌めたとはいわないまでも、しっかり言質を取ったといえるのではないかと思います。




4.比較によらない関連の可能性の論法


濱田参院議員が質疑で対策提案した際に紹介した、名古屋市立大学の鈴木貞夫教授の「比較によらない関連の可能性の論法」の記事について、日本医事新報社のサイトから引用すると次の通りです。
『文藝春秋』2024年4月号に福島雅典京都大学名誉教授へのインタビュー記事「コロナワクチン後遺症の真実」が掲載されている。ワクチンの副反応の因果関係について疫学的に考える。

アナフィラキシーなどメカニズム的に接種との因果関係が確立しているものはわずかで、それ以外のものは、接種と非接種の両群の発生率を比較することで関連を分析し、エビデンスは構築される。このエビデンスのために両群の比較は必須であるが、厳密な比較妥当性のためには、さらにランダム割付が必要である。それができない市販後の調査で薬害と認定されているものは、サリドマイドの380など桁外れに高いオッズ比を示している事例に限られる。

記事には、医学学会で報告・検討されたコロナワクチン接種後発症の疾患の表がある。これは2023年11月までの過去2年間に国内の134学会で発表された201疾患で、これをもとに、世界中のワクチン問題文献データベースを作成し、「3071報の副作用報告」を収集したとある。福島名誉教授の医師としての率直な感想として、「パターンが決まっておらず、全身に起きる、しかも複数が同時に起きる」という前例のないものとしているが、このパターンのない複数症状はHPVワクチンの副反応事案と酷似している。このコロナワクチンの接種後の疾患の表は、関連が前提とする比較が行われておらず、ワクチンはほとんどの国民が接種したのだから、ほぼすべての疾患がここにリストアップされていても何の不思議もない。

記事には、ワクチン接種後にがん死亡率の上昇がみられるという論文をまとめたことが紹介されている。福島名誉教授が最終著者となっているこの論文はプレプリントで、白血病、乳がん、卵巣がんで死亡率の増加がみられ、ワクチン接種に由来する可能性があるとしている。これも比較による分析ではないが、それ以外にも以下の3点で、この結論の蓋然性は低いと考える。

まずスパイクタンパク質の受容体への結合を介した細胞増殖が原因であれば、接種後の短期間で慢性疾患であるがんの死亡増加に至るのかという点。次に、がん総数は「ここしばらくの減少基調の予測線より減り方が緩い」だけで、増加していない点。最後にワクチン以外の要因、たとえば病院の医療逼迫による「手術延期、中止」「検診中止」の影響が考慮されていない点である。

また、この論文では年齢調整死亡率の1つの値だけでがん死亡率を評価しているが、がんの増減は年齢により動きが異なり、合計すると年齢層固有の推移の観察はできなくなる。死亡率が変化した部位があるのなら、その変化がその年齢層の寄与によるものかは、病因を探るうえで重要な要因である。年齢調整死亡率では、それが無視され、変化が一律であることが前提になった考察しかできない。

ワクチンの接種増加をきっかけに増加したものがあれば、原因はワクチンという論法を無条件で受け入れる考えは持っていない。このプレプリント論文も私なら採択しない。
この記事で、鈴木教授は、次の4点を挙げて、福島雅典京都大学名誉教授のインタビュー記事の内容について疑義を呈しています。
・比較による分析ではない
・スパイクタンパク質の受容体への結合を介した細胞増殖が原因であれば、接種後の短期間で慢性疾患であるがんの死亡増加に至るのかという点。
・がん総数は「ここしばらくの減少基調の予測線より減り方が緩い」だけで、増加していない
・ワクチン以外の要因、たとえば病院の医療逼迫による「手術延期、中止」「検診中止」の影響が考慮されていない
この辺りもしっかりとした群間比較をすることで明らかになるのではないかと思います。


5.研究者の責任、学会の責任


鈴木教授はこれ以外にも、「研究者の責任、学会の責任」として、研究者が専門分野において、重大かつ深刻な間違いに気づいたときに、個人でどう対応できるかについての記事を同じく日本医事新報社に寄稿しています。

その記事を引用すると次の通りです。
研究者が専門分野において、重大かつ深刻な間違いに気づいたときには、それを指摘することは重要であるが、学会にその機能はないと前回の本欄(No.5196)で述べた。では個人の対応として何ができるか、筆者は11月に2つの事例について論説を発表したので紹介する。

1つは東海公衆衛生学会誌での論説1)で、小島勢二名古屋大学名誉教授の著作『検証・コロナワクチン』にある超過死亡2)についての主張の誤りを指摘した。超過死亡は、「例年に比べてどのくらい余分に死亡が観察されたか」という概念を表しているが、「例年」の定義や「余分」が数なのか年齢を考慮した率なのかが統一されておらず、議論がかみ合わない。年齢の影響を排除して行う超過死亡の議論であれば、指標としては「平均寿命」を使うべきで、「例年」の考え方に合わせて、直接比較すればよいものだ。小島名誉教授の著作内で「戦後最大の超過死亡が観察された」とした2021年は、2019年以前のどの年よりも長い平均寿命を示し、著作の主張と明らかに矛盾する。この趣旨に賛同して論説を執筆して頂いた4人の疫学を専門とする教授に感謝したい。

もう1つは「臨床評価」誌での論説3)で、HPVワクチンと接種後症状の関連について述べた。直接的には同誌掲載の椿統計数理研究所所長の論説4)に対する反論であるが、「八重・椿論文5)で示された高いオッズ比がワクチンの副反応でなく、不適切なオリジナル変数Study Periodを使用し、結果を不適切に提示したことによる」と結論づけた。

椿所長の方法論上の誤謬はこれまで筆者が繰り返してきた通り明らかだが、椿所長の反論は新たに解析を重ねるだけで、問題の根本「変数Study Periodの妥当性」については何も述べていない。

椿論説で検証なしに新たに加えられた解析にStudy Periodと年齢の同時調整が挙げられる。非接種者のStudy Periodと年齢とはStudy Period=年齢−12の線形関係にあり、同時調整は本来不可能なので、方法論上の疑義が生じる。そもそも、同時調整の考え方が正しいとすれば、八重・椿論文で行われた名古屋スタディ6)の年齢調整批判は意味をなさないし、八重・椿論文の結果は同時調整を行っていないので正しくないということになる。この2点については、統計学の知識がなくともわかることである。

個人がこのような指摘をした場合、指摘を起点として学会内の議論に発展することはある。問題は、その議論を正しく判定して学会としての声明につなげることの難しさにある。最後に、「臨床評価」誌の論説3)の重要な一部を引用する。

「因果関係はなくともワクチン接種後の症状で苦しんでいる人は存在する。妥当性のない研究で偽りの因果関係を示唆しても、そこに真実はなく治療法にもつながらない。時間は有限でさかのぼれず貴重なものである。八重・椿論文は早急に妥当性の判断を下すべきで、意味のない議論に時間を費やすべきではないと強く思う」。
鈴木教授はこの中で、小島勢二名古屋大学名誉教授の著作『検証・コロナワクチン』にある超過死亡について、その誤りを指摘し、超過死亡の定義をきちんとしてからでないと正しい議論にならないと述べています。

ただ、筆者が気になるのはもう一つの「HPVワクチンと接種後症状の関連」についての指摘です。

ここで、鈴木教授は、「名古屋市ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンと接種後症状の関連の研究」に関して、公開データの不適切な解析による結果の操作が行われていないか疑惑があると述べています。


6.名古屋市による有害事象データの解析と評価


鈴木教授は、2022年12月3日、広島市で開催された日本看護科学学会の第42回学術集会で、この疑義の出元である「日本におけるHPVワクチンの安全性に関する懸念:名古屋市による有害事象データの解析と評価」という2019年の論文について、その取り扱いを改めて再考するよう訴えています。

これについて、33万人以上の医師が登録する日本最大級の医療従事者専用サイト「m3.com <エムスリー>」が、2023年1月30日の記事「HPVワクチンめぐる論文、名古屋市立大教授が日本看護科学学会で『告発』」で、取り上げています。

件の記事の概要は次の通りです。
【前略】

・鈴木氏はHPVワクチンと接種後に現れた24項目の症状との間に因果関係がないことを明らかにした疫学調査である「名古屋スタディ」の監修者。「八重・椿論文」は名古屋スタディと同じ公開データを使用していながら、異なる方法でデータ解析を行い、5項目の症状で接種群に有意に高い値の症状が出たとしている。

【中略】

・なぜ、「名古屋スタディ」と同様のデータを用いながら、「八重・椿論文」では異なる結果が導き出されているのか。鈴木氏は「八重・椿論文」について次のような3つの方法論的な誤謬が存在すると指摘する。

【鈴木氏が指摘する課題】
(1)年齢を交絡とせず、調整をしなかった点
(2)「study period」という情報バイアスを含む変数を導入した点
(3)交互作用のある解析で、間違った低次項の解釈をしている点

・鈴木氏は1点目の課題について、年齢調整を行わなかった「八重・椿論文」のオッズ比と、さまざまな方法で年齢調整を実施した5パターンのオッズ比を比較し、「年齢調整をした5つの結果は互いに近い結果を示しており、調整方法によって結論は変わらない」と説明。年齢調整を行わないオッズ比は、年齢調整を実施したものと乖離した結果となった「八重・椿論文」のオッズ比は「交絡で歪んだ結果である」とした。

・2点目の課題で指摘されている「study period」とは、「八重・椿論文」のデータ解析において独自に導入された変数だ。この「study period」による調整が行われることで、「八重・椿論文」においてHPVワクチン接種者のデータが年少の非接種者と比較されている。この調整によって、「八重・椿論文」は「年齢の交絡の方向に、より結果が歪んでいる」と鈴木氏は指摘する。

・例えば24項目ある症状のうち18個目の「簡単な計算が出来なくなった」という症状では、年齢調整をした場合のオッズ比は0.61となっている。しかし、年齢調整をしていない場合にはこのオッズ比は0.92まで上がる。さらに、この年齢調整をしていないオッズ比0.92を「study period」で調整すると1.13となり、交互作用を操作すると4.37にまで上昇した。「これがワクチンの副反応だろうか。これは交絡であり、情報バイアスであり、妥当でない交互作用の使用だ」と鈴木氏は問題視する。

・「八重・椿論文」については科学的にアクセプトできる内容ではなく、査読プロセスに不備があったとしか考えられない。そして、一度出版してしまった論文に対しては学会が責任ある対応をすべきだーー。これが鈴木氏の主張だ。

・なお、「八重・椿論文」については2022年に八重氏が単名で「臨床評価」誌に「名古屋市HPVワクチン接種後調査データを用いた2つの解析論文の比較」(詳細は「臨床評価」誌ホームページ)と題した論説を寄稿。「八重・椿論文」内で自らが行った解析結果について「このような値を接種と症状との因果関係を最終的に推論する値として扱うことは適切でなく、慎重な解釈が求められることは言うまでもない」としている。この点についても鈴木氏は当初論文を投稿したJJNSではないところで議論を展開することを問題視し、「真剣で継続的な議論をしようという姿勢が見られない」と憤る。

・「八重・椿論文」と論文をめぐるその後の学会の対応について、鈴木氏は「なぜ学会員が問題視しないのかが分からない」と指摘。「疫学・統計学の方法論が争点となっているこの問題は、看護学が専門のJJNSの編集長に『解析が異なれば結果も違う』とまとめられるような事案ではない」と強調している。

・鈴木氏は学術集会において、「今まで、どんな理由にせよ、『年齢調整をするな、年齢調整をしなくてよい』と大学や大学院で教わったり、統計家や疫学者の共同研究者から言われたことはあるだろうか」と問題提起。こうした問いかけに対し、会場からも「八重・椿論文」のデータ解析方法を疑問視する声が上がった。

【中略】

・m3.comが質問状を送ったところ、日本看護科学学会は「本件に関しては必要な対応を行い6つの論文、記事の掲載を行った」と説明。「これ以上の議論を誌面上で行う予定はない」とした。また、「論文の内容等について学会としての見解を出す予定はない」とも回答した。

・m3.com編集部では日本看護科学学会が「必要な対応を行った」とする根拠を追加で質問。これに対し、日本看護科学学会は「JJNS編集長のホルツマ―博士は、これ以上の議論を誌面上で行う予定はないと考えている。また、日本看護科学学会としても論文の内容等について学会としての見解を出す予定はない」と繰り返し述べるにとどめた。
鈴木教授は、同じデータを使っても異なる結果が導き出されたことを問題視していますけれども、どんなにデータを集めたところで、その解釈で歪められてしまったとしたら、正しい結論は得られません。

HPVワクチンめぐる論文のケースでは、本当は因果関係がないにも関わらず因果関係があったかのような解釈がされたということですけれども、当然ながら逆もいえる訳です。

つまり、武漢ウイルス用mRNAワクチンについて厚労省が群間比較したとしても、後遺症との因果関係は「ある」とも「ない」とも、どちらにも結論付けられてしまう危険があるということです。


7.ワクチンが害を及ぼすとは知らなかったが、彼らが嘘つきだということは知っていた


そもそもその群間試験にしても最長、令和8年の6月までに実施となっています。

学会や国であれば、きちんと調査して云々など呑気がこともできるかもしれませんけれども、ワクチン接種を止めてない以上、あと2年も待っていたら、それまでの間に被害がうんと拡大していることだってあるわけです。

となると、国民としては結果がでる前に判断しなければならないことになります。そうなると、またぞろ、前述したような、ヤフコメの後悔発言のラッシュになってもおかしくありません。

不確かな中でどうすれば、正しい判断ができるのか。

これについて、アメリカの政治評論家のタッカー・カールソン氏は、6月4日、調査報道に重点を置く、Vigilant News Network (VNN) のインタビューで次のように答えています。
・私にあのワクチンを売った人たちの態度は、とても不誠実で、とても露骨でした。ワクチンが効かないとは知りませんでした。もちろん、効きませんでした。害を及ぼすとも知りませんでした。でも、売った人たちが嘘つきだということは知っていました。すぐに分かりました。何人かは知っていますが、彼らの態度から、彼らが嘘をついていることはすぐに分かりました。

・それで私はこう思いました。『これは何なのかわからない。私の家族は誰もこれを患っていない…以上』。最初の日にそれを理解したような感じでした…私は[何かがおかしい]と強く感じ、ただ[自分の直感]に従いました。そしてそれがうまくいったと思います。
タッカー・カールソン氏は、「自分の直観に従ったのだ」と答えています。

筆者は2022年1月1日のエントリー「謹賀新年2022 ~脳の指令と心の声~」で、答えが明らかでないものに対する判断方法の一つとして、脳が下した判断と心で感じた判断の双方を比べることで総合的に判断する、というものを上げたことがあります。

これに当てはめるとタッカー・カールソン氏は、頭では「わからない(Yes/No)」ものの、心では「おかしい(No)」と判断し、総合して「No」の答えを出したということになります。

今後もワクチンの安全性、あるいは危険性に関する情報について、政府や専門家がこれは正しい、あれは誤情報だと色々発言すると思いますけれども、頭だけで考えず、心の声に耳を傾けてみるのも必要ではないかと思いますね。


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