

1.東京都知事選2024ネット演説
7月2日、ニコニコ主催で『東京都知事選2024 ネット演説~史上最多候補56人の主張を一挙生配信~』が、行われました。
もっとも、出演したのはオンライン含めて39人の候補者だったのですけれども、それでも途中10分の休憩を挟み、計6時間半を超える膨大なもので、ネット配信でないとちょっと無理な企画だったと思われます。
参加候補者の一覧と演説時間は次の通りでした。
1800〜1810 河合ゆうすけニコニコがどういう仕組みで順番を決めたのか分かりませんけれども、途中休憩直前のラス4で主要3候補に加え、ひまそらあかね氏が食い込んでいます。しかも、石丸・ひまそら・蓮舫・小池と石丸氏の後になっています。
1810〜1820 AIメイヤー
1820〜1830 三輪陽一
1830~1840 ふなはしゆめと
1840~1850 山田信一
1850~1900 福本繁幸
1900~1910 ドクター・中松
1910~1920 木村よしたか
1920~1930 小野寺こうき
1930~1940 かがたたくじ
1940~1950 ふくはらしるび
1950~2000 石丸幸人
2000~2010 ないとうひさお
2010~2020 木宮みつき
2020~2030 安野たかひろ/清水国明
2030~2040 石丸伸二
2040~2050 ひまそらあかね(オンライン)
2050~2100 蓮舫
2100~2110 小池ゆりこ
休憩
2120~2130 大和行男
2130~2140 小林弘
2140~2150 田母神としお
2150~2200 内野愛里
2200~2210 アキノリ将軍未満(オンライン)
2210~2220 上楽むねゆき
2220~2230 しんどう伸夫
2230~2240 前田太一
2240~2250 横山緑
2250~2300 うつみさとる
2300~2310 中江ともや
2310~2320 黒川あつひこ
2320~2330 さわしげみ
2330~2340 みなみ俊輔
2340~2350 犬伏宏明(オンライン)
2350~2400 二宮大造(オンライン)
2400〜2410 松尾芳治
2410〜2420 ホカリジン
2420〜2430 福永かつや(オンライン)
2430〜2440 尾関あゆみ

この時間帯は20:30~21:10というゴールデンタイムですから、もしニコニコが多くの視聴者に聞かせたい候補だと考えてこの順にしたのなら、ひまそら氏に相当注目しているということですし、情勢調査の結果、この位置になったのだとしたら、もっと凄いことです。
筆者は、ライブでは見てないのですけれども、ラス5の同時接続数は次のようだったようです。(小池氏は不明)
安野たかひろ/清水国明 9530石丸・ひまそら・蓮舫・小池の各氏の演説については、各マスコミの記事になっていますけれども、見出しだけ拾うと次のとおりです。
石丸伸二 21000
ひまそらあかね(オンライン) 26000
蓮舫 19000
小池ゆりこ 不明
都知事選・石丸伸二氏、ニコニコで安芸高田市のYouTube実績を誇る 東京都は「1400万人もいてその数字」この中で、石丸氏、蓮舫氏、小池氏の記事は岩手日報という同じ新聞社からの記事なのですけども、ひまそら氏だけは、検索してもひっかからず、東京スポーツからの記事となっています。
【都知事選】暇空茜氏「小池さんか僕を選んで」蓮舫氏、石丸氏が「1位になれない理由」語る
都知事選・蓮舫氏、“ニコ動の皆さん”に「会えてうれしい」 “現職の方”には会えず「公務で断られる」
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2.都知事選情勢調査
先週末から今週に掛けて、主要マスコミが都知事選の情勢調査の結果を報じています。
読売新聞は6月28~30日の調査をもとに「小池氏が先行 蓮舫氏・石丸氏追う」と題して詳細を分析。小池氏は自民党支持層の7割、公明支持層の9割を固め、立憲民主党の支持層からも2割が小池氏を支持しているとしました。蓮舫氏は立憲支持層の6割強、共産支持層の7割弱が支持。小池都政の評価については、6割強が「評価する」と肯定的だったとのことです。
そして、有権者の5割近くを占めるとされる無党派層は、小池氏が最も多い3割の支持を得ており、蓮舫氏と石丸氏はともに1割強。男女ともに小池氏の支持が厚く、蓮舫氏と石丸氏は女性の支持が少なめだったとのことです。
JNNは6月29、30日の調査から中盤情勢を分析し、「小池氏ややリード」と報じ、蓮舫氏は「激しく追い上げ」、石丸氏については「追う」としています。小池氏は自民支持層の約6割と公明支持層の約8割を固め、蓮舫氏は立憲支持層の約7割、共産支持層の約9割の支持としています。
無党派層は小池氏と石丸氏を支持する人がそれぞれ約3割、蓮舫氏は約2割となっていて、女性の支持は小池氏が4割あまり、蓮舫氏は約3割、石丸氏は2割弱だったそうです。
産経新聞は、共同通信が6月29、30日に実施した調査の結果を掲載。小池氏が「一歩リード」とし、蓮舫氏が続き、石丸氏が激しく追い上げる展開と報じました。小池氏は自民支持層の5割強、公明支持層の7割を固め、蓮舫氏は立憲支持層の7割、共産党支持層の8割弱の支持を得ているとのことで、小池都政の評価は「評価する」が55%に上っています。
無党派層の支持は小池氏が3割弱で最も多く、石丸氏と蓮舫氏がそれぞれ2割強としています。
毎日新聞は「小池氏やや先行」し、蓮舫氏が「追い上げ」、石丸氏が「続く」展開と報じ、東京新聞も「小池氏ややリード」と報じ、蓮舫氏と石丸氏が「追う」としています。小池氏が年代別で30~60代に幅広く浸透し、女性から「かなり強い」支持を得ているようです。
3.何もしてくれない方がよい
この情勢調査について、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は「世論調査を見ると、小池氏が他候補を10ポイント以上引き離している……東京は無党派層が一番厚い。誰が一番アプローチできているかといえば、小池氏が最もできている。3~4割は小池氏だ。その他の人たちは蓮舫氏に大きく傾くかとみられていたが、実は石丸氏が少し上を行っている」と指摘しています。
また、2期8年の小池都政に対しても約6割が「評価する」としていることについて、経済アナリストの佐藤健太氏は「これまでの小池都政を評価している人は多く、他候補は『批判票』だけに依存しない戦いが求められそうだ」と指摘しています。
一部から「何もしていない」と厳しい指摘を受けている小池都政がなぜ評価されているのか。
これについて、嘉悦大学教授の高橋洋一氏は、5月29日の自身の動画で、次のように述べています。
・私も東京都民なんですけどねは、私が平均的だとは思わないけれど、多くの人を見ると正直言うと都政に関する関心ってのは低いですよなんと、都民は邪魔せず、何もしてくれない方がよい、というのですね。これが都民の意思というのであれば、都知事は見栄えのよいお飾りでよいことになります。
・低いからどちらかと言うと何もしなくても別に文句は言わないって感じ。
・これあえて言うと、普通は選挙だからいろんな政策出して争点化してっていう話があるんだけど、東京に住んでる人っていうのは何もしてくれなくても別にあんまり困らない
・余計なことをしなければいい。だから小池さんが公約ゼロを掲げて、みんなやんなくてゼロなんだけど、それでも怒んないっていうのは、何もしなかったから怒んなかったんです。
・案外、何もしなかったって人多い。昔、青島さんってのがいって1個だけ都市博止めただけで、何にもしなかった
・石原さんだってほとんど途中来てないんだから。
・案外何もしなくても怒られないところなんですよ東京っていうのは。
・要するに平穏無事なところで、なんか満たされるのはやだしね。それでまあ何もしないで、余計なことをしなければいいっていう人が、結構都民に多いのは間違いない。
4.ファクターひまそら
ただ、今回の世論調査について、前述した経済アナリストの佐藤健太氏は不思議な点があるとして次のように述べています。
ただ、不思議なのは中盤情勢調査を一緒にした社で表現が異なっている点だ。たとえば、共同通信は毎日新聞とTBS、東京MXテレビ、フジテレビと共同で電話調査を実施している。共同通信の加盟社は調査データを共有し、それぞれ掲載しているわけなのだが、毎日新聞は「2位」の蓮舫氏が追い上げ、石丸氏が「続く」展開と報じている。しかし、共同通信の調査結果を報じた産経新聞の記事では、「蓮舫氏が続き、石丸氏が激しく追い上げる展開」と掲載した。佐藤氏は期日前投票の出口調査で「特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた」という現象が現れたことから、それを各社で加味した結果、それぞれの情勢分析が異なったのではないかというのですね。
もちろん、それぞれ取材を加味して情勢を探っているとは思うが、JNNの調査では「蓮舫氏が激しく追い上げ」、産経新聞では「石丸氏が激しく追い上げ」と二分している。小池氏が優位とする分析に変わりはないが、これは一体どのような意味なのか。
調査結果を報じた全国紙の記者は「期日前投票の調査では、一部の社で特定の候補者に投票したとする数字が高く現われた。それを加味して報じたということではないか」と指摘する。中盤情勢の調査は6月29、30日の週末に実施されたところが多いが、同時期には期日前投票の調査も行われていた。しかし、「出口調査で一部の候補者が一時的に不思議なほど多くの“得票”があったとのデータが見られた」のだという。
支持傾向を分析する世論調査とは異なり、出口調査は回答者がウソを答えない限り「票」に直結する。ただ、この“異変”は社によっても異なり、一時的なものであると受けとめられている。別のテレビ局記者も「組織的に調査に回答すれば、数字を上げることにつながる。データだけでなく現在の情勢を冷静に見るか否かでメディアの報道が変わり、投票行動に影響を与える可能性がある点は注意しなければならない」と指摘する。マスコミ各社の調査結果や内容、それぞれの候補者の主張や政策などを有権者はきちんと見極めた上で投票したいところだ。
そんな異常値を叩き出した「特定の候補者」とは一体誰なのか。
ネットでは、ひまそら候補だという声が上がっています。というのも、マスコミは、ひまそら候補の名を出さずもっぱら特定候補という呼び方をしているからです。
これについてはひまそら氏自身が「マスゴミはひまそらあかねを恐れている! ひまそらあかねを口コミしてください それだけがこの癒着政治を止めます」とツイートしていますけれども、筆者の「特定の候補者」とは、ひまそら氏のことではないかと思います。
もし、ひまそら氏の支持が急激に伸びているのだとしたら、それは何故なのか。
これは筆者の私見に過ぎませんけれども、ひまそら氏の批判が、ただの批判ではないからだと思うのですね。
普通、小池氏への批判といえば、小池都政のここが悪いだとか、公約を何も果たしてない、といったものになると思うのですけれども、先述したように、小池氏が、何もしなかったことを評価している人が大半なのであれば、いくら公約を果たしてないといくら訴えたところで、その訴えは彼らに刺さることはないでしょう。
それに対しひまそら氏は、小池氏が何もやらなかった裏で、隠れてやりたい放題していることを暴き、それを訴えている。公金チューチューなどその典型ですけれども、そういう違いがあるのではないかということです。
何もしてくれなくても、別に困らないからと関心を寄せない都民に対して、小池氏は、公約を消して、なかったことにしたと訴えたのですね。
都民の足を引っ張らない代わりに嘘をついた。開示請求しても、隠してしらんぷりした。そのことが、多くの無党派層に刺さっているのではないか。
まぁ、ただの筆者の妄想だとは思いますけれども、実際の投票で、ひまそら候補がどれだけの票を集めるのか。注目したいと思います。
https://t.co/xZ0EC1dJv6
— ひまそらあかね(東京都知事選候補) (@himasoraakane) July 2, 2024
とある名前を出せない候補者のデータが強く出て、それを隠すために情勢調査を各社で調整したようだ
だそうです
マスゴミはひまそらあかねを恐れている!
ひまそらあかねを口コミしてください
それだけがこの癒着政治を止めます pic.twitter.com/gwDE7KvpMA
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