バイデンの撤退表明

今日はこの話題です。
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1.バイデンの撤退表明


7月21日、アメリカのバイデン大統領が11月の大統領選から撤退すると表明しました。年齢と認知機能への懸念から、民主党内で撤退を求める声が高まっていましたけれども、バイデン大統領は後継大統領候補として、カマラ・ハリス副大統領を支持しました。

バイデン大統領の撤退表明は、21日時点では記者会見等を行った訳ではなく、X(旧ツイッター)への投稿で告げられました。

件の撤退表明投稿は次の通りです。
同胞のアメリカ人の皆さん、

これまで3年半の間に、私たちは国として見事に前進してきました。

今のアメリカは世界最強の経済を有します。私たちは自分たちの国を再建するにあたり、歴史的な投資を行ってきました。高齢者の処方薬の薬価を引き下げ、支払い可能な医療の提供を、記録的な人数のアメリカ人に拡大してきました。有毒物質を浴びた何百万人もの軍経験者が、何としても必要とするケアを提供してきました。過去30年で初めて、銃の安全性を高める法を成立させました。連邦最高裁の判事に初のアフリカ系アメリカ人の女性を任命しました。そして世界史上最も重要な気候関連法を成立させました。アメリカが今ほど優れた形で世界の先頭に立てるのは、かつてないことです。

このいずれも、アメリカ国民の皆さんがいなくてはできなかったと、それを私は承知しています。私たちは皆一緒に、100年に一度のパンデミックを乗り越え、大恐慌以来最悪の経済危機を乗り越えました。私たちの民主主義を守り、維持しました。そして世界中で、同盟関係を活性化し強化しました。

皆さんの大統領として務めることは、私の人生において最大の栄誉でした。そして私は再選を目指すつもりでいましたが、私が退き、残る任期にかけて大統領としての職務を全うすることのみに注力することが、私の党と国の利益にとって最善だと考えます。

今週中にも自分の判断についてさらに詳しく、国民に語るつもりです。

今はひとまず、私の再選のために懸命に努力してくれた皆さんに、深くお礼を申し上げたいと思います。これまでの仕事で常に傑出したパートナーとして協力してくれたカマラ・ハリス副大統領に、感謝します。そして、アメリカ国民の皆さんが私を信じ信頼してくれたことに、心からありがとうございますと申し上げます。

今の私は今までと変わらずに信じています。私たちが一緒になってやる限り、アメリカにできないことなどないと。私たちはアメリカ合衆国なのだと、私たちはただそのことを覚えておく必要があります。

ジョー・バイデン




2.知る人ぞ知る決心と発表の経緯


この突然の撤退表明は波紋を呼びました。というのも、バイデン大統領は直前まで大統領選を戦うと宣言していたからです。

この突然の心変わりについて、翌22日、BBCが「バイデン大統領の撤退決定、側近も驚く 知る人ぞ知る決心と発表の経緯」という記事を掲載しています。

記事の概要は次の通りです。
・米民主党ではここしばらく、ジョー・バイデン大統領に大統領選撤退を求める声がひっきりなしに飛び交っていた。それに対して、大統領を支えるホワイトハウス幹部や選挙対策幹部はここ1週間、バイデン氏は今後も選挙戦を戦い続けるつもりだと力説し続けていた。

・実に20日の時点でも側近たちは、大統領が週明けにホワイトハウスに戻った時点で見てもらおうと、選挙活動の予定表を組んでいた。新型コロナウイルスに感染した大統領は東岸デラウェア州の海辺の別荘で静養しながら、自分は今後も選挙戦を戦い続けると力説していた。そして、自分に撤退圧力をかける民主党内の声が次第に世間に伝わり始めていることに、バイデン氏は激怒していた。

・しかし、21日朝の時点で、大統領の考えは変わっていた。

・バイデン氏は20日夜、撤退すべきか考え始めた。50年におよぶ政治家人生において、特に厳しい決定の一つだった。最も親しい顧問の一人、スティーヴ・リシェティ氏を含む、ごく少数の身近な側近たちを集めて、大統領は話し合った。そこにはほかに、マイク・ドニロン首席戦略官、アニー・トマシーニ大統領首席補佐官代理、アンソニー・バーナル大統領夫人首席補佐官がいた。側近たちはデータを微細に精査し、今の政治状況でバイデン氏がドナルド・トランプ前大統領を倒せるかどうか検討した。

・そして21日朝、バイデン氏は撤退を決定した。ジェフ・ザイエンツ大統領首席補佐官、ジェン・オマリー・ディロン選対本部長、そしてカマラ・ハリス副大統領にそれぞれ個別に電話をして知らせた。21日の出来事の推移に詳しい消息筋が、BBCに明らかにした。

・米東部時間21日午後1時45分(日本時間22日午前2時45分)、大統領はホワイトハウス幹部や選対幹部とビデオ会議を開いた。そこにはホワイトハウスの広報戦略を取り仕切るアニータ・ダン顧問もいた。そしてその数分後に大統領が発表した声明は、アメリカ政治に激震を走らせ、2024年大統領選の展望を揺るがした。

・「ここ数日、自問自答していたのだそうだ」と、ホワイトハウス幹部はBBCに話した。「ほとんど口外せずに、自分の中で決心していた」。

・撤退を発表した最初の声明文にハリス副大統領についての言及はなかったが、その約30分後、副大統領を支持するとバイデン氏はソーシャルメディアに書いた。この日の衝撃的な発表に先駆け、正副大統領はこの日、何度も話をしていたのだと、複数の消息筋は言う。

・ファーストレディのジル・バイデン氏は声明で、夫の撤退を支持すると表明した。大統領が決心するに至った中で、大きい要因となったひとつが、ジル夫人の助言だったとされている。

・「本人にしか決められないことで、その決心に至る直前まで、彼女は夫がどういう道を選んでも支えるつもりだった」。ジル夫人を担当する広報部長、エリザベス・アレキサンダー氏はこう言う。

・「彼女は誰よりも(大統領を)信じて擁護して、常にすぐそばにいた。結婚して50年近く連れ添ってきた人にしかできない、全面的に信頼されている人ならではの形で」

・ホワイトハウスや選対関係者のほとんどは、バイデン氏の決定を事前に知らされていなかった。そのほとんどはソーシャルメディアへの投稿で知ることになった。

・ザイエンツ首席補佐官は、ホワイトハウス関係者と電話会議を開いた。さらに、ホワイトハウスのウェストウィング(執務棟)で働く職員全般にメールで連絡し、大統領の発表の通りだと事実確認をしたうえで、全員が一生懸命働いていることに感謝した。ザイエンツ氏は、政権幹部との電話会議も司会した。

・ホワイトハウスの発表によると、バイデン大統領はこの間、何人かの民主党議員や知事や支持者と話をした。21日夜と22日にも引き続き、バイデン大統領は関係者に電話をかけ続ける予定という。

・自分が民主党の大統領候補指名を受けるに「ふさわしい」ことを示して、指名を獲得するつもりだと表明したハリス副大統領は21日午後、自分への支持を固めるため、複数の議員や知事、民主党幹部に次々と電話をし続けた。

ハリス氏はすでに、大統領や民主党幹部の支持を得ている。しかし、8月の民主党全国大会で過半数の党代議員が彼女をバイデン氏の代わりに党の候補にすると投票しない限り、副大統領が大統領候補になると確約されているわけではない。

・これまでのところ、バラク・オバマ元大統領がハリス氏支持を言明していないことが目立っている。ビル・クリントン元大統領とヒラリー・クリントン元国務長官は夫妻合同の声明で、ハリス氏支持を明らかにした。

・まだほとんどの人が今回の展開をかみしめていた21日午後、民主党の選対幹部は電話会議で、これから「全速力」で副大統領を応援していくと強調した。

・会議の内容を知る消息筋によると、オマリー・ディロン選対本部長は、「ここにいる全員、どこから来た人でも全員、ここにいるのはジョー・バイデンとカマラ・ハリスのためだし、全員がドナルド・トランプを倒すためにここにいる。今日は確かに物事が大きく移行する変化の日だが、なぜ自分がここにいるのか、何のためにみんなしてここにいるのかは、何ひとつ変わっていない」と述べた。

・「これから進む道は、全員が一丸となって進む道だ」とも、選対本部長は強調したという。
BBCの記事によれば、バイデン大統領は、20日夜にごく少数の身近な側近たちを集めて情勢分析を行い翌21日朝に選挙戦撤退を決めたとのことで、ホワイトハウスや選対関係者のほとんどはには知らせていたかったのだそうです。


3.バイデンはまだ生きているのか?


バイデン大統領の撤退宣言は憶測を呼びました。ネットでは疑問点が次々に指摘されたのですけれども、主だったものは次の通りです。
a)彼はまだ生きているのか?
b)なぜバイデン大統領は日曜日の午後にこのような重要かつ歴史的な決定をSNS上で発表したのか?
c)彼が公表した手紙はホワイトハウスの公式な便箋で書かれたものではなかった。
d)彼の署名は偽造されたものだった。バイデンの署名には通常はしない下線が引かれていた。
e) 彼のスタッフがこの事を知ったのは、このメッセージがXで公開されたときだった。閣僚達はバイデン本人ではなく首席補佐官から知らされた。
f)国民がバイデンの姿を最後に見たのは彼がエアフォース・ワンの階段を弱々しく下り大統領専用リムジンに担ぎ込まれた時だった。
g)それ以来、彼は公の場に姿を現していない。
これらの中で、前述したBBCの記事で説明できるのはe)くらいであり、ホワイトハウス公式便箋でないことや、署名が違うことなどについては不明です。とりわけ、バイデン大統領本人が姿を見せていなかったことから、死亡説まで出たほどです。

実際、7月22日、ローレン・ボーバート下院議員が「彼はカメラの前に立って、自分が退学したことを知っているかどうか話し合う必要がある。隠れることは絶対に許されない」とこの日の午後5時までにバイデン大統領の生存証明を要求しました。

また、元FOXニュースの看板キャスターのタッカー・カールソン氏は彼の動画チャンネルで次のように述べています。
・ラスベガス市警に近い情報筋から電話があった。公式発表では、バイデン氏の訪問は先週、新型コロナの影響で短縮されたという。
・しかし、この情報筋によると、米国シークレットサービスはラスベガスメトロに対し、ジョー・バイデンに関連する緊急事態が発生しており、大統領を直ちに大学医療センターに搬送できるよう必要な道路を閉鎖するよう通知したようだ
・どうやら、警察署内ではジョー・バイデンが死にかけている、あるいはすでに死んでいるかもしれないという噂が広まっていたようだ。
・このリードについてはあまり考えなかった。あまりにも信じ難い話に思えた。だが、ジョー・バイデン氏が何日も公の場に姿を見せず、Xポストを通じて選挙戦から撤退し、兄のジェームズ氏が健康状態が要因であると示唆したことを考えると、新型コロナか何かが報道されているよりも深刻だったのではないかとますます興味が湧いてきた。
また、著名右派インフルエンサーのローラ・ルーマー氏は23日、「ジョー・バイデンが死につつあり、カマラハリスが間もなく大統領になるというさらなる証拠として、今日、皆がキム・チートル長官との公聴会やジョー・バイデンの脱退のニュースに気を取られている間に、バイデンは米国大統領としての権限を財務長官と国務長官にひっそりと委譲し始めた。バイデンは死にかけている、しかも急速に死にかけている。カマラ・ハリス大統領に備えましょう!」というツイートをしています。






4.姿を現したバイデン


バイデン大統領の死亡説が囁かれる中、23日、タブロイドのニューヨーク・ポスト紙が、バイデン大統領が撤退宣言以来初めて公の場に姿を現したという記事を掲載しています。

件の記事の概要は次の通りです。
・バイデン大統領は火曜日、2024年大統領選からの撤退以来初めて公の場に姿を現し、劇的な選挙戦からの撤退について国民に向けて大いに期待されていた演説の前日にデラウェア州からホワイトハウスへ飛行機で移動した。

・81歳のバイデン氏はドーバー空軍基地で車列を離れ、エアフォースワンに向かってゆっくりと歩きながら敬礼し微笑んだが、その間記者らはバイデン氏の気持ちを尋ねる大声での質問を浴びせた。

・「そうだな」と大統領は2度答えた。それは、COVID-19の検査で陽性反応が出た後、リホボスのビーチハウスで療養していた約1週間後のことだった。そして日曜日、大統領選挙から撤退することを劇的に発表した。

・ジョー・バイデン米大統領は、自宅で新型コロナから回復した後、ドーバー空軍基地でエアフォースワンに搭乗し、ホワイトハウスに戻る際に敬礼している。

・バイデン氏はジェット機に向かって重々しい足取りで歩き続け、左手に青いフェイスマスクを持ち、階段の手すりを掴んでゆっくりと上っていった。

・バイデン大統領は、ハリス副大統領が選挙戦からの撤退を決めたのを受けて、2024年の民主党候補指名選挙でハリス副大統領を支持した。

・大統領は飛行機に搭乗する前に階段の頂上で少し立ち止まり、敬礼して軽く手を振った。

・バイデン氏は午後2時18分、ホワイトハウス近くのメリーランド州アンドリュース空軍基地に着陸後、大統領専用機エアフォースワンの階段を降りながら、地上の記者団に「見て、聞いてください」と語った。

・水曜日夜の大統領執務室での演説でどのようなメッセージを伝えるのかと問われると、バイデン大統領は「私が言うことを聞いてからにしたらどうだ」と答えた。

・別の記者がバイデン氏になぜ選挙から撤退したのかと率直に質問したところ、大統領は記者の方を向いて笑い、リムジンに乗り込んだ。

・大統領は7月17日、自身がCOVID-19の検査で陽性反応を示し、それ以来パクスロビドの投与を受け、リホボスで自己隔離していると発表した。

・バイデンがスポットライトから姿を消したことで、療養中の彼の健康状態に関する陰謀説が広まった。

・そして日曜日、バイデン氏は、精神的および身体的健康に関する執拗な質問に悩まされながら、再選を目指さないという衝撃的な発表をした。

・バイデン氏は先月行われたトランプ前大統領との悲惨な討論会の数週間前、いくつかの注目度の高いイベントで「固まってしまった」ように見え、これをきっかけに民主党の同盟者の間でバイデン氏に降参を求める声が急速に高まった。

・側近らは、バイデン氏が月曜日にテキサス州を訪れ、ジョンソン大統領図書館で講演することを確認した。
バイデン大統領が、ドーバー空軍基地に姿を見せたことは動画にも上がっており、影武者でない限り、本人は生存していることになります。




5.オバマ対クリントン


バイデン大統領は、後継にハリス副大統領を指名していますけれども、民主党全部がそれで固まったという訳でもないようです。

バイデン大統領が撤退表明した21日、前述したニューヨーク・ポスト紙は「バラク・オバマはカマラ・ハリスを支持せず、民主党は『優れた候補者』を選ぶと語る」と題した記事を掲載しています。

件の記事の概要は次の通りです。
・バラク・オバマ前大統領は、バイデン大統領が 党の候補者指名から離脱したことに関する最初の声明で、カマラ・ハリス氏を支持しなかった。民主党は名前を明かさず「傑出した候補者」を 選ぶだろうと述べた。

・オバマ大統領(62歳)は、元下院議長 ナンシー・ペロシ 氏(カリフォルニア州民主党)とともに、59歳の副大統領を直ちに支持しなかった。先週、両者ともバイデン氏の後任には「オープン」なプロセスを支持しているとの報道があった。

・「我々は今後、未知の領域を進むことになるだろう」とオバマ大統領は語った。

・「しかし、我が党の指導者たちが、優れた候補者を輩出するプロセスを作り出すことができると、私は並外れた自信を持っている。」

・民主党の一部は、ハリス氏が11月5日の選挙でドナルド・トランプ前大統領(78歳)に対する民主党の勝利の可能性をさらに低下させる可能性があると懸念している。

・「ジョー・バイデン氏の、すべての人に機会を提供する寛大で繁栄し団結したアメリカというビジョンは、8月の民主党全国大会で完全に示されると信じている」とオバマ大統領は述べた。

・「そして、私たち一人一人が、11月以降も希望と進歩のメッセージを伝えていく準備ができていることを期待しています。」

・アメリカ初の黒人大統領はこう付け加えた。「今のところ、ミシェルと私は、この危険な時期に私たちを非常に有能かつ勇敢に導いてくれたジョーとジルに、そしてこの国が築かれた自由と平等の理想に尽力してくれたことに、愛と感謝の気持ちを表したいだけだ。」

・オバマ大統領は依然として民主党員の中で最も尊敬される指導者の一人であり、ハリス氏を支持しないことは彼女の立候補に打撃を与え、暗黙のうちに新たな候補者の出現を促すことになるかもしれない。

・バイデン氏は、 オバマ大統領やチャック・シューマー上院多数党院内総務(ニューヨーク州選出、民主党)やペロシ下院議長を含む他の民主党幹部らが、6月27日の討論会でのバイデン氏の惨憺たるパフォーマンスを受けて、現職大統領が下位の民主党を大敗に導くのではないかと非公式に懸念を表明したことを受けて、撤退した。

・大統領候補の一人であるイリノイ州知事JB・プリツカー氏もハリス氏をすぐには支持しなかった一人であり、 代わりに「11月にトランプ氏が勝利しないように毎日努力する」とツイートした 。

・ リチャード・ブルーメンソール 上院議員(コネチカット州選出、民主党)は日曜、ポリティコに対し、バイデン氏の後任を選ぶには「オープンで反応の良い民主的なプロセス」を望むと語り、民主党議員らが団結を崩し、ハリス氏をめぐる迅速な合意を台無しにする可能性があると示唆した。

・ピーター・ウェルチ上院議員(民主党、バーモント州選出)もCBSに対し、バイデン氏の後任には「短縮されたプロセス」を支持すると語った。

・米国で3番目に権力のある役職に就いた初の女性であるペロシ氏は、バイデン氏の決定に関する最初の声明でハリス氏を支持しなかったことは注目に値する。これは反対派に隠れ蓑を与えた可能性がある。

・「常にアメリカの約束を信じ、人々に実現の機会を与えてくれたバイデン大統領に愛と感謝を捧げます。神はジョー・バイデンの偉大さと善良さでアメリカを祝福しました」とペロシ氏は述べた。

・ハリス氏は初の女性大統領であり、アフリカ系としては2人目、南アジア系としては初の大統領となる。彼女の母親はインドから、父親はジャマイカから米国に移住した。

・副大統領候補の人口統計上のさまざまな初勝利は、彼女を候補から外す計画の障害になると広く見られているが、オバマ大統領とペロシ下院議長が彼女を支持しないことを選択すれば、性差別や人種差別の主張を黙らせることができるかもしれない。

・左派民主党のリーダーであるアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク州選出、民主党)は、バイデン氏の決定に先立ち、ティックトック動画で、大統領に退陣を求める反逆者たちはハリス氏も降ろしたいと考えていると述べた。

・「多くの人が言っていないことを私は言おう…ジョー・バイデン氏の辞任を望む人々の間でハリス副大統領を支持するというコンセンサスがあると考えているのなら、それは間違いだ」とオカシオ・コルテス氏は語った。

・「私は彼らに正直に話します。私はこの部屋にいます…彼らの多くは大統領を排除することに興味があるだけでなく、候補者全員を排除することに興味があるのです。」

・ハリス氏 は自身の声明で 、8月19~22日にシカゴで開催される民主党大会を前に、8月初めに予定されている党候補者指名に関するオンライン投票に先立ち、民主党員を「団結」させるよう努めると述べた。

・この異例のオンライン投票は、オハイオ州の投票用紙提出期限である8月7日に間に合わせるために行われているが、4,521人の代議員の間で反乱が起これば、民主党は党大会の場で別の候補者を選ぶ可能性がある。

・民主党は、ハリス氏がぎこちない公の場での振る舞いや低い支持率、そしてバイデン氏の不法移民削減任務を含む彼女の管轄内の項目での成果が広く批判されていることから、トランプ氏に対してさらに悪い結果になるのではないかと懸念している。不法移民削減任務は逆に過去最高を記録した。

・リアルクリアポリティクスの最近の世論調査の平均によると、 彼女の現在の 好感度は38.1%で、バイデン氏の39.1% 、 トランプ氏の42.8%に遅れをとっている。

・民主党関係者はワシントン・ポスト紙に対し、公の場で「高笑い」する彼女の癖に対する嘲笑や、バイデン氏のいわゆる国境担当長官としての役割など難しい仕事に取り組むのを嫌がる様子を懸念していると語った。

・「我々は本当にクソだ」と、ハリス氏の立候補の可能性について、民主党の上級議会関係者が金曜日にワシントンポスト紙に語った。

・「どうやら1000万人の不法移民を入国させている国境管理官が、我々のために今回の選挙に勝つようだ。まったく馬鹿げている。彼女はバイデンが退場するときに彼と一緒になるべきだ。」
記事によると、オバマ元大統領はハリス副大統領を支持せず、また民主党内でもハリス副大統領を引きずり下ろしたいと考えている議員もいるようです。

これについて、著名国際関係ユーチューバーの及川幸久氏は自身の動画で、バイデン降ろしの真相は、オバマ派 vs クリントン派の民主党内の派閥争いだと指摘しています。

なるほど。派閥争いなど、どこの組織にもあることですけれども、大統領選の最中にこのゴタゴタとは。今年の大統領選で民主党は単に敗北するのみならず、同時に行われる上下両院選でも、相当に苦戦するかもしれませんね。





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