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1.小石河は総裁選に出馬できるか
7月26〜28日、日本経済新聞社とテレビ東京が実施した世論調査で、次の自民党総裁にふさわしい人を聞いたところ、最も多かったのは石破茂元幹事長の24%で、次いで小泉進次郎元環境相の15%、高市早苗経済安全保障相の8%の順となりました。
小石河連合のうち、トップ3から河野氏が脱落した形ですけれども、今回は石破、河野の両氏がそれぞれ立候補に意欲を示しています。
石破氏は「この国を変えたい」と公言し、憲法改正や財政政策への考え方をまとめた新著を出版。河野氏はすでに所属する麻生派会長の麻生太郎副総裁に出馬の意欲を伝えています。脱原発派と目されてきたのですけれども、7月には安全性が確認された原発再稼働を当面容認する考えを改めて示し、支持拡大を図っています。
一方、小泉氏は態度を明らかにはしていません。ただ、自民の若手からは「小泉氏が決断すれば応援したい」と出馬を求める声が出ているようで、小泉氏は水面下で自民議員との面会を重ね、情勢を慎重に見極めていると見られています。
小石河3氏の行方を左右するのが、菅義偉前総理の判断です。3氏はいずれも総裁選出馬に必要な推薦人20人の確保が自力では難しく、党内の非主流派に影響力を持つ菅氏の支援が欠かせません。
小石河が分裂すれば他候補を利しかねないため、「菅氏としても最後は意中の一人を選び、一本化を目指すのではないか」との見方もあるようです。
2.政策では間違ったことはしていない
8月6日夜、麻生副総裁は日本料理店で森山裕総務会長と会食をして、9月に迫る自民党総裁選について意見を交わしましや。
そこで、麻生氏は岸田総理が防衛費の大幅増を実現したことなどをあげ、「政策では間違ったことはしていない」と発言し、永田町で波紋を呼んでいます。
ある政治担当記者は、「麻生氏は50人以上を擁する麻生派を率いていますから、もちろん総裁選に与える影響力は大きい。岸田首相は、総裁選に出馬するかどうか明言していませんが、今回の麻生氏の発言が岸田首相の背中を押すのは間違いありません」とコメントしています。
一方、元朝日新聞政治部デスクの鮫島浩氏は「常識で考えれば岸田首相の再選はあり得ない……岸田首相は、裏金をめぐる派閥解消、政倫審への参加、政治資金規正法で公明党に譲歩するなど “独断専行” が続き、党内から相当反感を買っています。内閣の支持率も20%前後を低迷し、国民的な人気もない……総裁選は、次の総選挙の “顔” を選ぶわけですが、それがまた岸田首相では『政権交代も起こりかねない』という危機感が党内に充満しています……岸田首相も、現職総理として総裁選で負けたくないでしょうから、最後は出馬断念に追い込まれると予想しています」と述べています。
更に、鮫島氏は「もともと、麻生氏と岸田首相の関係は冷え切っています。ですが、今回その麻生氏が岸田首相を評価したのは、気持ちよくやめてもらうためなんです。頭ごなしに『やめろ』と言ったら、岸田首相はヘソを曲げて麻生氏のライバル・菅義偉氏と組むかもしれない。だから、今回あえて首相を持ち上げてみせた。もし岸田首相が退陣を決意すれば、麻生氏は “見返り” として旧岸田派に幹事長ポストを渡すくらいのお礼はするでしょう。その際、幹事長は林芳正官房長官が有力だと思います」と分析しています。
今回の総裁選では、麻生氏と菅前総理の “キングメーカー” 対決にも注目が集まっているのですけれども、鮫島氏は「菅氏は小泉進次郎元環境相の出馬に期待しているんです。菅氏は石破氏を支援しているが、大本命は進次郎氏。進次郎氏は総裁候補のなかで43歳といちばん若いし、明るさもある。中身がないと言われることもあるが、それだけに敵も少ない。国民人気も高く、選挙の顔にもなる。自民党の裏金のイメージを消すには、ぴったりの人選です」と小泉進次郎氏をジョーカーとして持っていると述べています。
3.出馬にだいぶ傾いている
8月9日、BSフジ「プライムニュース」に出演した政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、中堅、若手の間で出馬待望論が広がっている小泉進次郎元環境相について、「出馬にだいぶ傾いてきている」と指摘。進次郎氏の後見人でもある菅義偉前首相に関しても「ほぼ、進次郎さんに絞り込んでいるのではないでしょうか。進次郎さんの気持ちを見ながら応援するぞと声をかけている状態だと思います」と述べました。
田崎氏は「総裁選に向けて、今、水面下で相当動いている……20人を集められる可能性があるのは、小泉進次郎さんと小林鷹之さん」と、進次郎氏とともに出馬待望論が出ている小林鷹之・前経済安全保障相の名前を挙げながら、「2人は20人を集めて、たぶん出馬されると思う」と述べています。
田崎氏は進次郎氏について「高い人気を誇っているだけではなく、自民党が政権を失っていた時代を含めて、重要な選挙では人の選挙の応援で飛び回っていた。選挙に強いというだけではなく、頼りにされている。ここは小泉さんの出番かなと思っている人が少なくないと思う」と述べ、再選出馬を探っているとされる岸田総理については、「岸田さんは、勝てる見込みがあるなら出たいと。今の段階では勝てるかどうかの目途は立っておらず、党内の空気を探っている、というのが今の状況」と、解説しています。
4.岸田VS進次郎
一方、もっとはっきり、総裁選は岸田総理と小泉進次郎氏の対決になると断言している人もいます。元朝日新聞記者でジャーナリストの佐藤章氏です。
佐藤氏は8月9日の自身の動画「特ダネ情勢報告!岸田現総裁VS小泉進次郎!」でそのように述べています。
件の動画の概略は次の通りです。
・人気がないから総裁選に出られないだろうと言われていた岸田さんは総裁選挙に立つ。麻生氏と菅氏のキングメーカーの思惑で、総裁選の趨勢が決まるとは、国民の声なんてそっちのけなのかとも思えなくもないのですけれども、菅前総理が進次郎氏を推す決め手の一つに、都知事選の石丸現象だったというのは意外でした。
・対抗馬は小泉進次郎。
・この対決の構図は言い換えると、現在の実質的な自民党最大の権力者である麻生さんと反主流派の最高峰である菅義偉さんの対決だということ
・麻生さんは岸田さんの後ろ立てになっている。そして菅さんは小泉新次郎さんの後ろ立てになっている
・麻生さんは岸田さんにやらせるかどうかずっと迷っていた。一時は諦めて、茂木幹事長や上川外相に揺れていたけど結局戻った。
・菅さんは本命の石破さんで行くと見られていたが、ここに来てどうも小泉進次郎さんで固めたという情報
・岸田vs小泉進次郎という求心力のない、はっきり言えばえ日本政治にとってほとんど意味のない総裁選という風に思われる人が多いと思う
・じゃどっちが勝つん だということで、今の情勢では、小泉進次郎さんになる公算が強い
・次の首相に小泉進次郎さんに変わると、9月に首相になった直後におそらくは解散総選挙を打つと思います。
・そうなると今度は解散総選挙で小泉進次郎さんVS野党という形になる
・一体どっちが勝つんだということで、文字通り政権選択の選挙となります。
・野党の顔の代表というのは一体誰になるんだろうか。
・今立憲民主の泉健太代表では勝てないとという声が圧倒的に多い。
・野党の特に第一党である立憲民主党の顔がねはっきりしない。
・立憲民主党内の小沢一郎さんと野田佳彦さんが2度も会談して、色々と話し合ってるんですよ。
・その話し合いの中身は、40代のフレッシュな顔で行こうということです。
・これはね東京都知事選の石丸効果の刺激を受けてるんですよ
・つまりもう世代交代40代じゃなければね不動票はもう集まりようがないということは自民党も立憲民主党も気がついてる。
・立憲民主党の方ははっきり言って情勢が全然固まってないんです
・8月6日夜に麻生さんが自民党の総務会長である森山さんと東京都内の日本料理店で会談したんです
・そこで自民党総裁選を巡る情勢について意見をかわした。麻生さんはね岸田政権の実績を高く評価したと。
・これはね麻生さんの言葉で言えば首相はやるべきことに取り組んでおり間違ったことはしていない。安倍政権が残した課題も進めているという感じで喋った。
・安倍政権が残した課題というのは安保関連3文書。ということで麻生さんは岸田さんを評価しているとここで突然言ったわけです
・岸田さんは、麻生さんと森山さんを頼りにしていて、8月に入ってそれぞれ個別に会談してるんです
・個別に会談して総裁戦に関して意見交換してるんですよ。
・僕に入っ てきた情報では、麻生さんはねもう次の首相は岸田さんでいいと心を決めたとという状況なんですね
・僕に 入ってきた情報では、岸田さんは麻生さんに対して是非もう1回やらせて いただけないでしょうかみたいなねことを言ったのに対して麻生さんは、お前がそこまで言うなら仕方ないか、みたいなね そんなようなことで応じた
・岸田さんってとにかく人気がない。TBSの世論調査で総裁選挙で岸田さんが交代しろという声がですねなんと70%へ登ってい
・自民党の支持層に限っても6割近くが交代した方がいいとと答えてる
・麻生さんはどうも自民党の中で最大の権力者なんだ けども裸の王様状態になってる。つまり誰もですね本当の情報は上げないということなんですよ。
・岸田さんは地元にハッパをかけて、人生最大の勝負をするんだということで、総裁選に出る、勝負をかけるともというようなね動きを始めてる。
・麻生さんにしてみれば、ここで岸田さんを応援して、岸田さんが復活するということになれば、もう岸田さんはもう俺に頭が上がらないだろうと。
・麻生さんはもちろん自分がやりたいという気持ちもあるんだけども、ここまで来たら自分でやるよりもいうことを全部聞く岸田さんに
やらせた方が楽ちんだとという風にどうもね 考えてるようなんです
・ここでもう1つ考えなければいけないのは茂木さんです。麻生さんと茂木さんは、主流派同士で岸田さんを支えながらも、岸田さんをま早めに下ろして後任として茂木さんを当てようとということを話し合っていたんですよ
・今年初めからですね春先頃まで話し合っていて茂木さんがね大本命だったんです
・麻生さんが心変わりしてるんだけども、茂木さんとしては怒りまくってるわけですよ。春先まではとにかくも通常国会で岸田さんを切ってその後茂木さんにシームレスで繋いでいくとそういうシナリオだったんですよ
・ところが茂木さん意外に人気ないことが分かってきた。一時は麻生さんはじゃ上川で行こうじゃねえかみたいなねことになったんだけどもこれまた上川、意外に国民人気ねえなっていうねことが分かってきた。
・麻生さんとしてはもうだめだあいつもこいつもということでまた岸田さんに戻ってきたとというようなことなんです
・じゃあ反主流派、菅さん二階さん、特に菅さんはまず何としてもね勝たなければいけないわけです。
・菅さんは派閥というのは作っていないんだけども意外にですね菅さんについている中堅議員若手議員これ多いんですよね。その 中に小泉進次郎さんもいるわけなんです
・菅さんの頭としては、東京都知事選で石丸さんが第2位に入っ たっていうのに意味ショックを受けているわけです
・石丸さんはね この新党を立ち上げるかもしれないというね話がもっぱら。
・石丸新党これ結構脅威なんですよね自民党にとっても。
・なぜかというと石丸さんに対しては財界なんかが結構応援するんじゃない かっていう、推測があるわけです
・そうなるとえこれはねもうすごい金持ち政党が突ね誕生するわけですよ。
・そうすると金持ち政党っては当然ながら、選挙になれば色々ねなところで立候補することができますよ。
・これ菅さんとしては石丸さんの動き、あるいは石丸現象ですねこれすごく警戒してるんですよ。
・なので菅さんとしては石丸新党に対抗できるのはもう小泉進次郎しかいないという風にどうも考えたらしいんです
・菅さんが今ねもう古い政治はやめようじゃないかという風にね繰り返してるわけですよ
・菅さんとしては。当初石破さんということを考えていたと思うんです。菅さんとしては小石河連合って、 候補として3人持ってるわけですよ。
・だけども石丸現象が出てきてしまったということで、これは石破は勝てないかもしれないということで、小泉進次郎さんで行くとというようことなんですね
・だけども石破さんもね捨ててはいないんですよ。石破さんはやっぱ温存してるんですよ。
・二階派の武田良太さん、今実質的な二階派のナンバーワンですけど、武田良太さんに石破さんの世話を頼むっていうかバックアップちょっとしてくれという状況を今作ってるんですよ。
・小泉進次郎さんといえば父親は小泉純一郎さんです。小泉純一郎さんは以前は進次郎さんに対して、50歳になるまでは総裁選は出させないとということを言っていたんです
・ところがここに来て小泉純一郎さんの言い方がね変わった。仲間が増えたんだら出てもいいぞとという風な言い方 に変わってきてる。
・これはつまり小泉純一郎さんとしてはね今出れば 勝てるとねという風に踏んでるんですよね
・小泉進次郎さんの貢献人に誰がなるかというと森喜朗さんがなるんですよ。
・小泉純一郎さんは、森喜朗さんに対して、進次郎を出すつもりなら、絶対に勝たせないといか んぞと釘をさしてる
・森喜朗さんの方もですね進次郎さんを総裁として当選させたら、自分が新たなキングメーカーとしてね復権できるんじゃないかとという風に踏んでるんですよ。そこが利害が一致してる
・岸田さんVS進次郎というね戦いになるわけですよ。その岸田さんのバックアップをしてるのは麻生さんです。
・じゃこの麻生岸田のラインにどれだけのですね議員がついていくんだという話ですが、僕に入ってきた情報によればこれはねつい ていかないっていうことなんですよ。
・どういうことかというと、麻生さんは裸の大様状態なんですよ。岸田さんはもう国民人気なんか全然ないってのはみんな分かりきたことなんだけども麻生さんの耳には届いてないということなんですよ
・とにかく岸田さんで解散総選挙やったら、もう自分たちが議員でいられないわけですよ。中堅とか若手にとったらねもうそれやめてく れっていう話ですよ。
・でも小泉進次郎が顔であればあこれ勝てるかもねみたいなね そういうことがあるわけですよ。そうするとこれは雪崩を打って進次郎さんに行くわけですよ。
・今麻生派は56人。だけどもこの麻生派の中で、半分ぐらいは麻生さんをね見限って、小泉進次郎さんの方に行っちゃうとそういう情報なんですよ。
・とにかく麻生さんに対してはもうみんな面従腹背。
・自民党総裁選は9月です、9月ということはあと1ヶ月です、そうするともう体制はね固まってきつつあるわけです。
・今まで名前の上がってきた、小泉進次郎さんよりも国民人気のある石茂さんどうなっちゃうのというと、総裁戦に出られないんじゃない出られないんじゃないかっていう推測が強いんです。石破さんは20人集めることできないんじゃないかっていうね推測なんですよ。
・二階派では、前経済安保保障大臣の小林鷹之さんという人の名前が上がってる。
・なんで小林さんのね名前が上がってきたかというと、武田良太さんの思惑もあるみたいなんです。
・武田良太さんは、東京地検の動きにビクついてきてるっていうことがあるんです。なので本来であれば自分が出たいと思ってるんだけども今回はやめておいて、小林鷹之さんを代わりに出し てるとというよう状況らしいんです。
・高市さんは、どうももう20人集まらない。高市さんは、安倍晋三さんが後ろ立てになって、20人集めて出したわけです。
・けども安倍さんが亡くなってしまったら、もう高市さんの名前はも全然出てこないですね。
その意味では、民意が反映されていないことはないとはいえるかもしれません。
ただ、岸田VS進次郎。どちらが勝っても、日本にとっては、難しい道のりが続くのではないかと思いますね。
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