日本をもう一度世界のてっぺんに

今日はこの話題です。
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1.日本をもう一度、世界の天辺に


9月9日、自民党の高市早苗経済安全保障担当相は国会内で記者会見し、党総裁選への立候補を表明しました。総裁選への出馬表明は7人目で高市氏の総裁選出馬は2021年の前回に続き2回目になります。

高市氏は冒頭発言で「国家の主権と名誉を守り抜くため、総合的な国力の強化が必要だ」と述べ、外交力、防衛力、経済力、技術力、情報力、人材力の6つの「力」を伸ばすと説明。国力強化には「何よりも経済成長が必要だ」として、「経済成長をあくまでも、どこまでも追い求める。日本をもう一度、世界の天辺に押し上げる」と語り、リスクを最小化する危機管理投資と成長分野への投資で「税率を上げずに税収を増やせる」と強調しました。

また、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)に関しても「目標は自然に達成される」との見通しを示し、更に「令和の省庁再編」を提起。情報通信省や環境エネルギー省への組織改編のほか、能動的サイバー防御に関する責任や権限を担う機関を立ち上げると言明した他、インテリジェンスの司令塔として内閣情報局の設置も挙げています。

会見は1時間半に渡って行われ、そのうち1時間近くが高市氏の冒頭発言に充てられたのですけれども、「日本をもう一度、世界の天辺に(Make Japan Top Again )」のセリフは、アメリカのトランプ前大統領の「Make America Great Again」に通ずるものを感じさせます。




2.淀みない質疑応答


会見では報道陣との質疑応答が行われましたけれども、その主なやりとりは次の通りです。
―憲法改正の国会発議をいつまでに目指すのか。
「その環境を作るために、たくさんの自民党同僚議員が努力をしている。他党の理解を得て、少しでも早く国民投票をしてもらえる環境をつくるために頑張りたい」

―(在日米軍が航空管制を握り、民間機の通過を制限する)「横田空域」について、総理になればアメリカに注文をつける覚悟はあるか。
「どの国に対しても必要な注文はつける。日本の国益を守るために必要な注文であれば、しっかり堂々と訴えていく。日本は主権国家だ。日本独自でしっかりと国を守れる防衛力を身につけていくということが今後大事なことで、それをしっかりと成し遂げる。アメリカに対して言うべきことはしっかりと言う。何でも言い合えるのが同盟国だと考える」

―政治とカネの問題について、政治資金収支報告書への不記載があった議員の要職での起用、選挙での公認・非公認、処遇についてどう考えるか。
「自民党の処分は決まっている。非公認よりも厳しい処分が5名に下さている。決着した処分を、総裁が変わったからといってちゃぶ台返しするというようなことをしたら、それは独裁だ。今回、自民党が国民から大変な不信を抱かれたことは紛れもない事実だが、党で決めた処分をひっくり返すような独裁的な行動はとらない」

―総理になれば靖国神社に参拝するか。
「靖国神社はとても大切に考えてきた場所だ。公務死された方々に尊崇の念をもって感謝の誠を捧げるのは普通のことだ。国策に殉じ、自分たちの祖国を守ろうとされた方々に敬意を表し続けることは希望するところだ」

―選択的夫婦別姓などで、高市氏の政治的理念と公明党の政治的理念は異なる点もある。公明党との連立や選挙協力の枠組については。
「先般、選択的夫婦別氏(別姓)制度を実現すると言っていた候補予定者の中に『不動産登記ができないじゃないか』と答えていた方がいたが、不動産登記はできる。今年の4月から旧氏でできるようになっているので、正しく皆さまに知識を持ってもらい、できるだけ多くの方が不便を感じない、第一歩となる法律をまず成立させたい。そこで、まだ残る問題点があるのであれば、そこからまた議論をしなければならない」

―消費税減税は考えないか。解雇規制の見直しについては。
「消費税を今すぐ引き下げるということは考えていない。今後、経済の状況が、もうこれは国難だというような危機が来て、本当に私たちの生存に必要なものが手に入らないような状況が来た時に、弾力的な運用というのはあり得る。今の経済状況を見る限りは考えていない」
「解雇規制の見直しは反対だ。日本の解雇規制がきつすぎるかといったら、そうじゃない」

―核を持つか。
「『持たず、つくらず、持ち込ませず』と(いう非核3原則)、核保有に関して、あれは国会決議だ。核不拡散条約を日本は批准しているので、『持たず、つくらず』、これは守らなければいけない。ただ、アメリカの拡大抑止の下にあるのであれば、『持ち込ませず』という部分についてはどう考えるのか、これはしっかりと議論しなければいけない」
筆者も会見での高市氏の落ち着き具合と受け答えを見ていて、閣僚経験を積み実績を重ねてきた者の自信のようなものを感じました。

かつて、田中角栄元総理は、総理の条件として「党三役(党幹事長、総務会長、政調会長)のうち幹事長を含む二つと、蔵相(現財務相)、外相、通産相(現経産相)のうち二つ」と言ったことは有名ですけれども、その条件は、やはりそれなりに意味があるのだなと思わされます。


3.異次元の冒頭スピーチ


高市氏の会見に対し、ネット等では「高市早苗さんのスピーチが圧巻でしたね。質疑応答よりもその内容が際立っていて、他の候補とは別次元の印象を受けました」とか「高市早苗さんの自民党総裁選出馬記者会見でのスピーチが強く印象に残ったというのは、彼女の政策やビジョンが他の候補者と一線を画しているという評価ですね」など称賛の声が相次ぎました。

ジャーナリストの西村幸祐氏は「質疑応答云々より、冒頭約1時間のスピーチが他候補の出馬演説と異次元の内容で、総裁選の全てが決まった」と評価しています。

高市氏の会見について、日刊ゲンダイデジタルは、9月10日付の記事「高市早苗氏の『進次郎つぶし』が始まった! 夫婦別姓、解雇規制…掲げた政策に次々『反対』」を掲載しました。

件の記事から一部抜粋すると次の通りです。
露骨だったのは、小泉進次郎元環境相が総裁選の公約に掲げた政策に次々に異論を唱えたことだ。

進次郎氏が掲げた「選択的夫婦別姓の制度化」について、「少し正しく皆さまに知識を持ってもらいたい」と述べ、「選択的夫婦別氏制度を実現するという候補予定者に『(旧姓で)不動産登記ができない』と答えた人がいたが、4月から不動産登記は旧姓でできる」と切り捨てた。進次郎氏は6日に出馬会見した時「旧姓では不動産登記できない」と語っていた。

さらに、進次郎氏が掲げる解雇規制の緩和についても「反対だ」と明言し、「G7各国と比較しても、日本の規制はきつくない」と反論してみせた。

どうやら高市陣営は、“本命視”されている進次郎氏を標的と定めたらしい。実際、進次郎氏を引きずり降ろさない限り、高市氏に勝機はない。

「候補者が乱立するため、1回目の投票では誰も過半数を奪えず、上位2人による決選投票になりそうです。1回目の投票でカギを握るのが、党員票です。党員・党友を対象にした日本テレビの支持率調査では、トップは28%の石破茂、2位は18%の進次郎、3位は17%の高市さんでした。高市さんは、政策論争になれば進次郎に負けない、と自信をもっているようです。政策論争に持ち込めば、力量の差を見せつけられ、党員の支持を増やせると考えているのでしょう。討論会でも進次郎をターゲットにするつもりでしょう」(政界関係者)


小泉候補と真っ向対立する政策を掲げたことは、論点を際立たせることになりますし、悪いことではありません。1回目の投票でも明確な選択肢を与えることになります。




4.ヤラセは進次郎


日刊ゲンダイによると、高市氏のターゲットにされたという小泉候補ですけれども、その出馬会見に色んな「仕込み」がされていたことが、暴露されてきています。

なんでも会見は、事前に質問を受け付け、記者は座席指定だったそうです。選挙対策本部は「参加者が増大したことによる混乱を防ぐため」と説明し、永田町関係者は「事前に質問を受け付けることで想定問答に厚みを持たせられるし、想定外の質問も減らせる」と述べていますけれども、記者の質問に対し、小泉氏はピンク色の付箋がびっしり貼られた資料をめくって返答していました。想定問答の範囲内での会見だったということです。

小泉氏は約30分間の冒頭発言で熱弁を奮ったものの、視線はほぼ手元の原稿に落としたままで、高市氏が手元はチラ見程度で1時間喋りっぱなしだったのとは対照的です。

質疑応答では、フリーランスの田中龍作記者から、「首相になってG7に出席したら、知的レベルの低さで恥をかくのではないか。それこそ日本の国力の低下にならないか。それでも総理を目指すのか」と問われ、流暢に返答していたことがネットで話題となり、すわ進次郎株上昇かと思われましたけれども、これも最初から仕組まれた“ヤラセ”だった疑いも浮上してきています。

NHKの世論調査で、次の自民党総裁に誰がふさわしいと思うかを尋ねたところ、次のような結果となっています。
「石破茂氏」が28%、
「小泉進次郎氏」が23%、
「高市早苗氏」が9%、
「河野太郎氏」が6%、
「上川陽子氏」が4%、
「小林鷹之氏」が4%、
「青山繁晴氏」が2%、
「林芳正氏」が2%、
「茂木敏充氏」が2%、
「野田聖子氏」が1%、
「加藤勝信氏」が1%、
「齋藤健氏」が0%、
「この中にはいない」が7%。
石破氏と小泉氏が2強で他を引き離しています。

一方、日テレが党員、党友を対象に独自に行った電話調査では、石破氏が28%で1位、小泉元環境相が18%、高市経済安保相が17%、上川外務相が7%、小林前経済安保相が5%と、こちらでは石破氏が頭一つ抜け、小泉氏と高市氏が競る構図です。

ただ告示後には公開討論会があります。事前質問の受け付けなどなく、小泉氏にとっては厳しいかもしれません。

更に、今回の総裁選は期間が長いですからね。まだまだどうなるか分からないと見た方がよいかもしれませんね。





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