自民党総裁選で誰が勝ち残るか

今日はこの話題です。
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1.自民党総裁選各候補党員支持率


9月12日に告示が行われた自民党総裁選について、日本テレビは、独自電話調査を行い、自民党の党員であると答えた人に今回の総裁選挙で誰に投票するか、たずねたところ、次のような結果となりました。
石破氏:25%
高市氏:22%
小泉氏:19%
上川氏:9%
小林氏:5%
林氏が:5%
河野氏;3%
茂木氏:3%
加藤氏:1%
未定 :9%
一方、国会議員票の情勢については、13日午前の時点で、小林氏が39人、林氏が36人、小泉氏が33人、茂木氏が30人、石破氏が25人、河野氏が25人、高市氏が23人、上川氏が23人、加藤氏が21人で、支持を明確にしていない議員は100人ほどとなっています。

党員・党友票でも過半数を獲得する候補はおらず、国会議員票も各候補が20票から40票程度の混戦模様となっていることから、1回目の投票で過半数を得る候補者はおらず、現状では、上位2人による決選投票となることが確実な情勢と見られています。

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2.自民党総裁選各候補議員支持率


決選投票確実とみられる総裁選ですけれども、各候補者を支援する議員は誰かの「勢力図」を調査したデータが党内に複数出回り、話題を呼んでいるそうです。

ある自民党関係者は、「正式な党調査ではないものの、自民党関係者が関与して作成したデータと聞いている。どこまで現状を正確に映し出したものかについては評価が分かれるが、党内情勢をそれなりに反映しているのは間違いない。数字は随時、更新されており、12日の告示日を過ぎても調査は継続されると聞いている」とコメントしています。

マスコミもこれら情報は入手しているようで、デイリー新潮は、9月2日頃に出回ったとされる調査データと「9月10日」時点と記された、より最新の調査データを比較し、数字に変化が見られる点を指摘しています。

9月2日のデータでは、支援議員の数でトップに立つのは小林鷹之議員で36人。次点が林芳正・官房長官の24人。続いて小泉進次郎・元環境相の20人、石破茂・元幹事長の18人、河野太郎・デジタル相の16人、高市早苗・経済安全保障相の15人、上川外相の14人でした。

それが、9月10日となると小林氏35人、林氏26人、小泉氏26人、石破氏24人、高市氏22人、河野氏17人、上川氏15人となっていたそうです。

そして、前述のとおり、12日の告示での推薦人は、小林氏が39人、林氏が36人、小泉氏が33人、茂木氏が30人、石破氏が25人、河野氏が25人、高市氏が23人、上川氏が23人、加藤氏が21人となっています。




3.石破・高市・小泉


前述した、日テレの独自調査よる党員の支持率のトップ3は、石破氏:25%、高市氏:22%、小泉氏:19%で4位以下を大きく引き離しています。

8月19日のエントリー「候補者乱立の自民党総裁選」で簡易ソフトで、当時の各候補の支持率をもとに党員票を見積もりましたけれども、今回の情報をもとに再度計算し、そこに支持議員を加算すると、次の通りです。

トップは石破氏で116票、2位が高市氏で103票、3位が小泉氏が102票、4位は上川氏で56票ですから、このデータ通りであれば、ほぼ、石破氏、高市氏、小泉氏の三つ巴の争いになると思われます。

自民党関係者は「党員票に関していえば、西日本を中心に石破氏が優勢に支持を伸ばしているとの報告が上がってきている。もともと統一教会や裏金問題などに接し、自民党員の間でも党への不信や不満が高まり、各県連に対する突き上げも激しくなっていた。そんななか、党中枢から距離を置いていたことが功を奏し、各スキャンダルの渦中に身を置くことのなかった石破氏への期待が高まっているという。世間的に注目を浴びる進次郎に関しては『総理は時期尚早』や『彼が総理になれば“長老支配”の継続を意味し、結局、自民党は変わらない』など、党員の間からは否定的な意見が少なくないと聞いている」と明かしています。

また、民放キー局記者は、「進次郎氏が9月7日に東京・銀座で行った街頭演説には“5000人超”とされる聴衆が詰めかけ、人気の高さを見せつけましたが、集まった人たちに感想を聞いていくと『演説の内容が具体性に欠け、聞いてて物足りない』といった失望の声が少なくありませんでした」とコメントしています。

支援議員数が39人とトップをひた走るコバホークこと小林議員について、全国紙政治部記者は、「若手を中心に小林氏を支持する議員は結束を固めていますが、党員には“コバホーク”の名は浸透しておらず、『党員票の獲得』が最大の課題に浮上しているといいます。世論調査でも、小林氏は石破氏や進次郎氏、高市氏の後塵を拝し、当初の“若さ”や“フレッシュ感”が進次郎氏の出馬によって『くすんでしまった』と話す陣営関係者もいます。小林氏が果たして〈選挙の顔〉になり得るかが、党内でも問われ始めている」と語り、「“コバホーク応援団”には自民派閥の裏金事件で不記載を指摘された議員が少なくないとされ、高市氏が出馬会見で『裏金議員の再処分はしない』方針を示したことで今後、みずからの保身と“勝ち馬に乗る”動きから、高市氏へなびく議員が出てくることを警戒する声も上がっている」と漏らしています。

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4.決選投票では分かっているな


石破氏、高市氏、小泉氏の三者の戦いとなると、決着は2回目の決選投票に委ねられることになります。

1回目の投票結果を受けた上位2人による決選投票は地方票が少なくなり、ほぼ国会議員だけの投票になります。つまり、「永田町の論理」が幅を利かせるという訳です。

今回の総裁選でキングメーカーと目されているのは菅前総理と麻生副総裁ですけれども、小泉氏支持を鮮明にし、水面下で自らに近い議員への働きかけを続ける菅義偉前首相は最近、「小泉氏以外を支持したい」と断りを入れてきた中堅議員をにらみつけ、「決選投票では、分かっているんだろうな」と凄んだと報じられています。

その議員は「はい」と返事するしかなかった」そうですけれども、決選投票になったら、小泉氏に入れろという分かりやすい圧力です。

一方、麻生副総裁は、9月7日に宇都宮市で開かれた茂木敏充幹事長の総裁選決起大会で「人気投票になっては絶対にいけない。国の将来を間違えることになる」と話し、10日に都内で行われたイベントでの挨拶で「告示を前にしてえらいワチャグチャワチャグチャ、5人も10人も出るという騒ぎになっている。これまでに例はない……今までは何となく、総裁選という芝居の幕が上がったら、だいたい芝居は終わっていた。今回は幕が上がりつつあるのだが、芝居はどうなるかもわからないし、主役も決まっていないし、配役もそろっていない状況だ」と述べています。

人気投票にダメ出ししているということは、小泉氏は支持するなという意味だと思われますけれども、それでも誰が勝ち残るのか読めないようです。

9月13日、元NHK職員でお笑いジャーナリストとして活動するたかまつなな氏は、自身のYouTubeチャンネルで議員票の行方について「裏情報」を語っています。

たかまつ氏は、「私の周りの官僚の人とか、政治記者もみんな進次郎さんだと思って、対策を始めてますね……国会議員票というのが非常に重要なんですけど、進次郎さんと石破さんと高市さんだったら、みんな進次郎さんに流れるんじゃないかなって」と予想し、「政治部記者の人と話してて、麻生太郎さんは石破さんとめちゃくちゃ仲が悪いと。そんな麻生さんが“進次郎だけはイヤ、石破の方がマシ”って言ってるらしくて。麻生さんが旧派閥の人たちに対して、決戦投票になったときに“進次郎さんには入れるな”って言ったら変わるかもしれません。でも、進次郎さんが勝つんじゃないですかね」と述べています。

ただ、それも小泉氏が2位までに食い込むのが前提となっています。

もし冒頭に取り上げた日テレの調査通り、1位が石破氏、2位に高市氏となれば、「進次郎に入れるな」というまでもなく、入れられることはなくなる訳です。

もしそうなれば、石破氏、高市氏のどちらに議員票が流れるか、菅氏、麻生氏のキングメーカーがどう動くのか。

今回の総裁選は2回目投票まで全く分からなくなりそうですね。

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