総裁選の鍵を握る保守現実派

今日はこの話題です。
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1.総裁選中盤情勢


9月13~15日、読売新聞は全国世論調査を実施しました。次の衆院選の比例選投票先を聞いたところ、自民党が35%で、8月の前回調査の34%からほぼ横這いでした。

2位は立憲民主党の12%(前回調査12%)、3位は日本維新の会の8%(同10%)だった。自民党総裁選後に衆院解散・総選挙ができるだけ早く行われる方がよいと「思う」は71%で、「思わない」の20%を大きく上回った。

世論で新総裁で即解散総選挙を望んでいるということは、それだけ「刷新感」を望んでいるのかもしれません。

また、読売は14~15日にかけて全47都道府県で自民党員調査を行っています。党員・党友だと確認できた1500人からの回答をもとに総裁選の動向を報じています。

それによると、総裁選の投票先は、石破氏が26%、高市氏が25%、小泉氏が16%で上位を占めた。4位以下は、上川陽子外相6%、小林鷹之・前経済安全保障相6%、林芳正官房長官5%、河野太郎デジタル相3%、茂木敏充幹事長2%、加藤勝信・元官房長官1%の順で、9%は投票先を明らかにしていません。

この結果を基に、党員・党友票を試算すると、石破氏が97票、高市氏が94票、小泉氏が60票、上川、小林両氏が22票、林氏が18票、河野氏が11票、茂木氏が7票、加藤氏が3票となります。

それに加え、自民党所属国会議員の衆参両院議長らを除いた議員367人に対して支持動向調査を行い、15日時点で96%に当たる352人から意向を聞き取っています。

その結果、小泉氏が45人と最多で、小林氏が40人、林氏が35人、茂木氏が33人でした。高市氏は29人、石破氏は26人、河野氏は24人、上川氏は23人、加藤氏は21人で、「未定」と「未回答」は91人でした。

党員票と議員票の合計では、高市、石破両氏が123票で並び、小泉氏が105票。以下は、小林氏62票、林氏53票、上川氏45票、茂木氏40票、河野氏35票、加藤氏24票で、上位3人と差がつく展開となっています。

ただし、得票率は高市、石破、小泉3氏とも2割弱にとどまっていて、1回目の投票では誰も過半数に届かず、決選投票にもつれ込む情勢となっています。

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2.未回答の議員達


この読売の調査での議員の支持動向について、「未定」と「未回答」は91人もいます。この91人がどの候補を支持するかは結果を大きく左右することになることはいうまでもありません。

これについて、嘉悦大学教授の高橋洋一氏は自身の動画チャンネルで次のように述べています。
・計算してるやり方をちょっと言うと、第1回投票だと367の国会議員票とあと367の党員票
・9人立ったので、180人は決まってる残り187なんだよね。
・それぞれの人の実はSNSを見てるんです。
・SNSを見てどういう書き込みをしてるかで実は大体分かる。
・でもね187のうちざっくり言うと90ね。半分ぐらいはすぐ分かります。
・ただ残り半分はね正直あんまり書いてないからよくわかんない。長老系のね人はSNSやってないから案外わかんない
・そういうので推測していくと、367全部調べて実は誰誰誰って割り振っていくんですよ。
・この読売の調査では、やっぱりちょっと分かってるんだけど、ちょっと予想すると、旧安倍派が多いからこの最後、高市・石破になったらねまあ多分高市さんに入れるよという風に読みができるんです
・この下の党員票ね、読売系の調査で、党員に調査したっていうのがあって、これで何パーセント出てくるでしょ。
・それを割り振ると実はほぼこの数字。この数字自体は読売の党員に基づく調査から出てくる数字なんですよ。
・党員票とあれを2つ足し算するとこういう数字が出てくるんです。
未定、未回答といっても、その半分くらいはSNSをみることで、投票先が結構分かるというのですね。そして、高橋氏によると、この未定、未回答の多くは旧安倍派が多く、高市氏に入れるだろうと予想しています。

また、ジャーナリストの門田隆将氏もこの未定、未回答について、ネット動画で次のように解説しています。

・読売新聞も独自にこの議員票調査もやってるわけです。
・気をつけないといけないのは、右端に未定未回答っていうのがかなりいるわけなんですけど。これ言わない人が多いわけ。もう決まってるけど。
・先週から私ももういろんなとこで話してるんですけど、旧安倍派がもう高市さんに動き始めたわけです。
・何でかと言うと石破さんと小泉さんでは日本が壊れるっていうことが。
・やっぱり旧安倍派ですから、その保守現実派の議員がやっぱり多いですから。これは石破小泉になると、やっぱり保守現実派の人たちが高市さんに動き始めたんです。
・この右側のところに言わないけど高市って言わないけど、結構それ多いわけ。
門田氏は旧安倍派は高市支持に動き始めている述べています。これは高橋教授の読みを裏打ちしていることになります。




3.高市外しのくだらない理由


総裁選告示前後くらいまで、テレビなどで高市氏を取り上げられることはあまり無かったような印象があるのですけれども、これについて、先述の高橋教授は自身の動画チャンネルで次のように述べています。
・マスコミって地上波ね。あの地上波はもう首尾一貫して高市さんを外してるよ
・告知が終わってねいろんな調査が出てくるから隠し様がなくなってきた。もうとことん高市外して
いうのでやってたけどもうちょっと無理になってきたね
・この間、高市さんがちょっといい調査が出てきたら、ある政治評論家がね高市さんは先にねパンフレット配ってて党規則から反する
ことやってんだ。それが原因だなんて言ってる人いたよね
・なんか全然関係ない。もうそこまでして必死になってみんな高市さんが嫌なんじゃないの
・高市さんが嫌だってのは理由は簡単でね。政治記者とそんなにお酒飲んだりしないから。
・そんだけネタが取りにくいんだよ。政治記者から見るとちょっとこ接触しづらいからやなんだよ。そういうのが基本だよね。
・政治家の多くもな好き嫌いで結構言ってるからね。確かにお酒飲んであんまりグダグタやんの好きな人じゃないから
・私なんかさメールよくもらうからさ。別にさあれで支障ないよな。確かにメールして話を済ますような人から見ればものすごい楽だよね
・政治記者なんかそういうのじゃないでしょ。会って話してどうのこうのっていうのでやってんでしょ。そういう手法が通じない人だから多分嫌われてんだと私思うけどねえ。
・総務大臣やってた時に怖かったのもあるし、総務省ってのはね、波取り記者ってのがいてね、総務大臣室の隣に秘書官室ってあったんだよね
・私もね昔ね、竹中総務大臣の時に総務大臣補佐官だったから、秘書官室のとこに座ってた。
・ちょうど大臣室の隣なんだよな。大臣室はちょっとその秘書官室通らないといけない入れないんだけど、そこにねいろんな人が来てあの挨拶していくんだよ
・なんか名刺がたくさん来るんだよな。いつも同じような名刺を置いてく人がいて。記者らしいんだよね
・隣の総務省のね出身の秘書官に聞いたら、あれ波取りですよって言ってた
・要するに波取りってのは総務省にロビングして、それで記事全く書かない。そういう人いるんだって。
・それで話したそうに来るから、私なんかさシッシッってて感じであしらっていた。
・向こうはそん時の竹中さんの動向をさ知りたくていろんなこと聞くんだけど、なんか別にそんなの知らんしさ。そんなの興味もないしね。竹中さんがどう思うとこっちは関係なく喋ってるだけだから。
・そういう人ととあまりお付き合しなかったんじゃないかな。あんまりそうだと結構ね。悪口たくさん書かれるんだ。
・高市さんもそれに近かったんじゃないの。
・石破推しですね。右から左かって見たら、左だからマスコミには結構あの石破さんのがあってるよな。
・例えば原発なんかの話についてもね。マスコミがいってた論調と違う。マスコミ的には石破さんの方のが押したくなるんじゃないの。
・高市さんなんかしたら、原発行きます。今までマスコミが言ってんと論調が違うじゃないことも。反高市に回るしかないじゃない。
・アベガーでやられたんと似たようなパターンなるよ。
・マスコミはゆっくりやってのがいいでしょうね。もう電光石火のようにすぐ決断してね。こうでってやっちゃったらね。それそのまネットに流されちゃったらマスコミなんか存在意義ないもん。
・高市さんになって即断即決が多くなるから困るっていうのもあるし右側の政策が多いから困る、だから左側の方のが多いマスコミはやっぱり石破さん持ちになって、なんとなく石破さんの方に、シンパシーがある言い方をするんじゃないの。
・ネットの方は逆だから、ネットとマスコミもよく見てあの判断したらいいんじゃないかなと思うけどね。
マスコミにとって、高市氏は取材しにくいからという理由で高市外ししているというのですね。実にくだらない。




4.失敗した黒幕の作戦


高橋教授も高市氏がパンフレットを配ったせいで、それで党員支持が伸びたのだという評論家の見解について全然関係ないと切って捨てていますけれども、ジャーナリストの山口敬之氏は他の候補だってパンフレットを配っているとネット番組で次のように指摘しています。
・高市さんだけが制作レポート送っていたということそのものが嘘なんです
・他の一部の陣営は9月4日以降にも党員宛てに自分のリーフレットと郵送しており、選管は本来こちらを問題にすべきだ。
・高市さんは政策レポート季節ごとに出すやつを8月に発送しちゃったものが、自民党総裁戦のルールを決める選挙管理委員会が9月3日かな4日かなにルールを決める前に送っちゃったものについて、岸田文男以下、平とかにずるいやつだというすり込みをされているけれども、実は9月4日以降に同じ行為を完全なルール違反としてしたやつが少なくとも3人います。
・そのうちの1人がはっきり言いましょう石破です
・いかに党内の高市潰しが露骨か。愛知県の党員によれば石破氏の文書が愛知県第11選挙区支部長名で出されている。
・支部長が選挙区の党員に推薦する候補のリーフレットを郵送するのはOKとのことで、これらのルールは全て高市さんが文書を発送した後でできたルールであって、最初から石破の文書は違反しないように作られた。
・ということは、選挙管理委員会そのものがもうルールを発表する前に送付された高市さんのリーフレット国政レポートについてそれが違反になるようなルールを決めておきながら、石破については石破本人ではなくて石破を指示する議員が自分の支部支部長明で有権者あるいは党員にリーフレット送るのはOK。
・これルールおかしいでしょ。だって高市陣営これそれぞれ高市さんを総理に、石破さんを総理にって動いてる人たちなんで、それ陣営はオッケーで、本人はダメなんですか、ということですよ。
・大事なのこのルールがめちゃくちゃだ。相澤一郎がバカだって言ってまとめちゃだめなんです。
・相澤一郎はバカだけどずるでもあるってことなんですよ。
・高市さんを貶めるルール違反だというそういうすり込みをする目的を持って9月3日の会合で今回の総裁選のルールを勝手に決めたってことなんですね。
・そのことを石破は前もって知っていたからオッケーなんです。
・これ日本の未来を守り抜くというやつを、これを自分の陣営の人間に渡して送る手筈をしていたってことになるわけ。
・高市さんがずるいんじゃなくて、石破、それから相澤一郎がずるいんです。
・だけど岸田は高市さんだけ処分すると言ってる。もうねこれ自民党はね腐ってるんじゃなくて発狂してるんです。
パンフレットの件で、高市氏を追加処分する云々については、19日に開いた総裁選の選挙管理委員会で、すでに注意を行ったことなどから追加の処分はしないことを決めていますけれども、こんな姑息なことをしているようでは党自身の信頼を失ってしまいます。

なぜ、追加処分を撤回したのかその理由は分かりませんけれども、ネットでは高市氏以外にもパンフレットを配布していた候補がいるとバラされ、拡散していました。あるいは、その影響で総裁選選管も追加処分をひっこめたのかもしれません。

もしそうだとすれば、ネット世論とて、それなりに影響力があることになります。

その意味では、少しでもおかしな動きがあれば、それを指摘し、声を上げていくことがとても大事になると思いますし、旧安倍派に多くいるという保守現実派の議員が本当に高市氏の支持に回るのか。注目したいと思います。




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