

1.イスラエルのレバノン大規模爆撃
9月22日、イスラエル軍はレバノンのヒズボラがイスラエル北部の民間地域にミサイルやロケット弾など約115発を発射したと明らかにしました。
軍の声明では、イスラエル北部へは21日夜から22日朝にかけてミサイルやドローンなど約150発が飛来。建物の被弾や破片の落下もあったものの「大規模な被害は阻止した」と説明しています。
イスラエル軍はレバノン南部のヒズボラ拠点を広範囲に空爆して反撃。ロイター通信は、イスラエル軍の攻撃は昨年10月に交戦が始まって以降で最大規模と伝えています。
軍はまた、ヒズボラの脅威から市民の安全を守るためとして、北部などを対象に集会などを制限すると発表。22、23両日は所定の時間内に避難できることを教育活動などの実施条件としたほか、集会の参加者は屋内100人、屋外10人までに限定しました。
一方ヒズボラは、18日に「レバノンへのシオニストの残忍な破壊工作は、抵抗の決意を強くさせる」とイスラエルの関与が濃厚なレバノンでの通信機器の一斉爆発に対する報復を宣言していたのですけれども、AFP通信によれば、今回のミサイル攻撃は「最初の報復」と主張しています。
先日レバノン各地で一斉爆発したポケベルなどの通信機について、アメリカのネットメディア「アクシオス」は、18日に爆発した無線機もイスラエル情報機関が事前に起爆作動の仕掛けを施し、ヒズボラに恐怖を植え付けて対イスラエル政策の転換を促すため実行されたと伝えました。
また、米紙ニューヨーク・タイムズも、3人の情報当局者の話として、端末を製造したとされるハンガリーのBAC社は「イスラエルのフロント(隠れ蓑)だった」と報じています。
ニューヨーク・タイムズによると、イスラエルの諜報員が製造していることを隠すため、ほかに少なくとも2社のペーパー会社も設立。BAC社は通常の製品を作りつつ、ヒズボラ向けにはPETNと呼ばれる爆薬を電池に混ぜ込んで別に生産した。レバノンへの出荷は2022年夏に始まり、最高指導者のナスララ師がヒズボラのメンバーに携帯電話の使用を禁じた今年2月以降増産したとのことです。
ポケベルがどこで製造されたのかをめぐっては、色んな憶測がされています。ポケベルには台湾のメーカー、ゴールド・アポロ社の商標がついているのですけれども、ゴールド・アポロ社は、製造したのはブランド使用権を認めたハンガリーのBAC社だと説明しています。
また、ポケベル以外にも、トランシーバーが相次ぎ爆発しており、そのトランシーバーには、大阪市の「アイコム」が製造したとおぼしきロゴが記されていたと報じられています。
アイコム社の榎本芳記取締役は、犯行に使われたのは、既に生産中止になった「IC-V82」という機種ではないかとし「最終出荷は2014年ですね。ただ、この機種はニセモノが出回った機種です。ホログラムを張って、ニセモノか本物か識別するよう始めました」と説明。今回爆発した写真のトランシーバーには、ホログラムが張られていなかっため、ニセモノか、2013年の夏前に出荷した製品のいずれかではないか述べています。
そして、「仕込むとしても、この中びっしり機械詰まってますからスペースないと思う。爆発物を当社のバッテリーパックに偽装して作ったのかも」と指摘しています。
2.ポケベル爆弾のからくり
過去、イスラエルの情報機関はイランの核科学者モフセン・ファクリザデを遠隔操作式の武器で殺害したり、パレスチナのイスラム教スンニ派組織ハマスの爆弾製造専門家で、「エンジニア」の異名で知られたヤヒヤ・アヤシュを、爆発装置を仕掛けたブービートラップの携帯電話で殺害したりと、大胆な「遠距離暗殺」を行ってきた過去があります。
今回のポケベル・通信機についても、色んな説が飛び交っています。その主なものは次の3つです。
「バッテリーの熱暴走」説:多くのモバイル機器に使われているバッテリーは、いわゆる「熱暴走」を起こしやすく、動作中にバッテリーが加熱すると、バッテリーセル内で化学反応が始まり、さらに熱を発生ます。すると、今度はその熱で化学反応が一段と促進され、数秒のうちにバッテリーの温度が400度に達することもあるそうです。この高熱によってバッテリーの化合物が分解され、ガスを発生し、それが膨張してバッテリーケースを破裂させる場合もあるのですけれども、ガスの元の有機溶媒は、可燃性で爆発を起こす危険のあるものが多いとされています。
ただ、バッテリーからの発火は普通、セルが損傷したか、セルに製造上の欠陥があった場合にしか起こらないことから、これらバッテリーはレバノンで起こったような爆発ではなく火災を引き起こすだろうとされています。
「サプライチェーン攻撃」説:ヒズボラがサプライチェーン(供給網)攻撃を受けて、製造時もしくはメーカーからユーザーへの輸送中にポケベルに爆発装置が仕掛けられたという説。使われたポケベル「AR-924」は重量わずか95g。従って非常に小型の爆発装置が必要になる。
これまでに実戦使用された最小級の対人爆発装置には、米軍がベトナムで用いたBLU-43地雷、通称「ドラゴントゥース(竜の歯)地雷」などです。BLU-43はカエデの種のような形をした左右非対称の5cmほどの地雷で、重量は20g足らず。9gのニトロパラフィン液体爆薬が装塡されており、この量の爆薬であればポケベルにも仕込めるだろう見られています。
また、米軍はベトナム戦争中、竜の歯地雷よりもさらに小さい「グラベル(小石)地雷」や「ボタン爆弾」と呼ばれた空中投下地雷も使用しています。
これらの爆弾は、切手大くらいのサイズのキャンバス製容器に、衝撃に反応する爆薬を詰めただけのクラスター爆弾で千個単位で散布されました。地雷本体は液体に浸されていて、投下後、液体が蒸発し、地雷が作動状態になる仕組みとなっていました。
グラベル地雷は普通、9gのアジ化鉛/RDX爆薬が詰め込まれていたのですけれども、有効性は低く、米空軍も「邪魔になる程度のもの」と称していました。
「ポケベル爆弾」説:内部に大量の金属破片を詰め込み、爆発時にそれらが飛び散ることで周囲の人に爆風だけよりも深刻な外傷を負わせるタイプだったというもの。ウクライナでドローンの爆弾として広く使われているVog-17擲弾(てきだん)は重量350gで、爆薬は35gしか入っていません。
もし攻撃者がポケベル内の爆発装置を調整できたとすれば、ポケベルのパーツを破片として使えるように爆発装置を配置し、小型地雷よりも有効なものにしている可能性も指摘されています。
アメリカ公共放送PBSは、不発のポケベルを調べたヒズボラの専門家らと接触した関係筋の話として、「3~5gの高性能爆薬」が仕込まれていたと伝えています。
筆者としては、ニューヨーク・タイムズが報じたように、爆薬を電池に混ぜ込んでおき、遠隔で熱暴走を起こさせて爆発させたのではないかと思います。
3.戦争拡大を目論むネタニヤフ
9月22日、イスラエルのネタニヤフ首相は、「ヒズボラがメッセージを理解しなかったとしても、必ず理解するだろうと約束する……イスラエルは国境を越えた暴力によって避難を余儀なくされたイスラエル人を北部の自宅に帰還させる決意である」と録音された声明で述べています。
ネタニヤフ首相は18日に、テルアビブ軍司令部で開かれた会議で、イスラエル北部の住民数万人の「安全な帰宅」を新たな戦争の目標に掲げ、イスラエル国防軍はハマスとの戦争のためにガザ地区に投入された98師団をイスラエル北部に再配置すると発表しています。
この日、イスラエル軍のヘルジ・ハレビ参謀総長は北部司令部を訪問し「イスラエルにはこれまでヒズボラとの戦いで使わなかった多くの能力がある……私たちは入念な準備ができており、実行する計画を立てている。すでに次の二つの段階を強行する用意ができている。いずれの段階でもヒズボラが払わなければならない代償は大きいだろう」と述べています。
17、18日とポケベル、通信機同時爆発があっただけに、更に別の攻撃を仕込んでいることは十分考えられます、
ネタニヤフ政権の動きを見る限り、ネタニヤフ首相は戦争拡大を狙っているように見えてしまいます。
もし、ガザ戦争の休戦が成立すれば、ネタニヤフ首相は、首相の座を追われるだけでなく刑事処罰を受ける恐れがあるとされており、イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙は「ネタニヤフはイスラエルの安全保障上の利益で賭けに出る傾向を示してきた……永久的な紛争という状況はイスラエルと中東にとっては災いだが、ネタニヤフはその道を選んだものとみられる」と分析しています。
4.イスラエルは戦術核を使用しているか
冒頭で述べたように、イスラエル軍は22日にヒズボラにミサイル攻撃を行ったと表明していますけれども、ネットには巨大なきのこ雲動画があがり、バンカーバスターか戦術核を使ったのではないかとも囁かれています。
9月6日、レバノンに拠点を置く衛星テレビ放送「アル・マヤディーン」は「イスラエルはガザと南レバノンで小型核兵器を使用しているのか?」という記事を掲載しています。
件の記事の概要は次の通りです。
クリストファー・バスビー博士は、レバノンのガザ攻撃における「イスラエル」の濃縮ウラン使用を調査しているレバノンの調査記者や評論家、映画製作者らの混合チームの一員であり、戦場で発生している奇妙な病気を追跡することを目指している。件の戦術核ではないかと噂される動画については「地上で起こる核爆発は簡単に検知できます。イスラエルが核兵器を使用した場合、たとえそれがいかに小規模なものであっても、さまざまな国や州の複数の機関が数分以内に報告するはずですが、イスラエルはそうしていません」という”ゴミノート”や「爆発の威力が小型戦術核などよりも見かけ小さい」とか「レバノンに核を投下してしまうと、風向きなどによってはイスラエル事態にも放射線の被害が及んでしまう」などといった意見も出ているのですけれども、この記事によると、高温の放射線閃光と中性子で人を殺傷する新しい核兵器「中性子爆弾」だと核分裂生成物は出さないのだそうです。
アメリカ平和情報評議会(APIC)とグリーン・オーディット(英国)は、ガザと南レバノンにおける「イスラエル」の小型核兵器使用の可能性について調査を行っている。欧州放射線リスク委員会の科学秘書、かつては英国内部放射体からの放射線リスク調査委員会の委員、かつては英国国防省劣化ウラン監視委員会の委員であったクリストファー・バスビー博士が、この事件の科学的および社会的背景を以下に説明する。
APICとGreenAuditは、南部で救急車を運転する人、またはそこに住んでいる人に、爆撃地域を走行した救急車のエンジンエアフィルター、爆撃地域に住んでいる場合は長い髪の毛(長さ10cm以上)のサンプル、爆撃痕跡のガイガーカウンターの測定値と土壌サンプルを提出するよう求めている。これらのサンプルと証拠をAlMayadeenに送ってください。AlMayadeenがそれを私たちに転送してくれる。救急車のエア・フィルターを入手する最も簡単な方法は、レバノン赤十字から入手することだと思われるが、同赤十字の事務総長GeorgesKitanneh氏はこの調査への協力を拒否している。
2021年、権威ある科学誌ネイチャーの科学レポートは、私が2006年以来言い続けてきたことを裏付けた。「イスラエル」は、2006年のレバノン攻撃、2008年と2014年のガザ攻撃以来、高温の放射線閃光と中性子で人を殺傷する新しい核兵器を使用している。識別痕跡は残るがセシウム137のような核分裂生成物は出さないこの兵器は、2003年にイラクのファルージャでも、またそれ以前にはコソボでも米国によって使用されていたことが現在わかっている。
残留物、吸入可能なウランのエアロゾル粉塵、そして中性子による組織への損傷は、医師を困惑させ、治療が困難な、深刻でしばしば致命的な健康被害を引き起こす。他の病気に似た症状を引き起こしたり、死に至る真菌感染症を引き起こしたりすることが多いこのような影響の原因がわからないまま、医師は助けるすべもなく、被曝した人々が死んでいくのをただ見守るしかない。
閃光に直接さらされた場合、腕、脚、十分な遮蔽物のない場所など、体の一部が黒焦げになる。エアロゾルのウラン粉塵が吸入され、線維症によって肺を破壊し、リンパ系に移行し、後に癌を引き起こす。リンパ腫や白血病だけでなく、広範囲にリンパ管が通っている乳房などの臓器にウラン粒子が局在する結果として生じるほぼすべての癌を引き起こす。粒子が咳き込まれて飲み込まれると、結腸で動けなくなり、そこで癌を引き起こす可能性がある。
被爆した集団における下流の結果には、遺伝的影響、原因不明の乳児死亡率、先天性奇形、流産、出生時の性比の乱れ、生殖能力の低下などがあり、これらはすべて、私が2010年から2011年にかけてファルージャで実施した疫学調査で発見された。
これは空想や誇張ではない。私は、イギリスとオーストラリアで2件の訴訟で専門家証人として証言し、勝訴した。その訴訟では、裁判官と検死官裁判所は、粒子が結腸がんの原因であると結論付けた。私は現在、軍に対する訴訟で米国の劣化ウラン退役軍人の支援を行っている。彼は下垂体腫瘍を患っています(粒子が詰まる鼻の後ろにある小さな腺だ)。
私がこの調査を始めたのは、2006年にレバノンの新聞に、キアムにあるイスラエルの爆撃によるクレーターが放射能に汚染されているという記事が掲載されたときだった。アリ・コベイシ博士がクレーターにガイガーカウンターを持ち込み、クレーター内の放射線レベルが近隣の20倍であることを発見した。2006年までに、私は劣化ウラン兵器(DU)に関するある意味権威者となっていた。米国議会の退役軍人問題委員会にDUの影響と湾岸戦争症候群について証言し、イラクとコソボを訪問し、英国政府の劣化ウラン監視委員会(DUOB)のメンバーでもあった。国連向けを含む記事を執筆し、王立協会に証言した。
私は同僚にレバノンに行ってクレーターからサンプルを採取し、救急車のエアフィルターも採取するよう頼んだ。2つの異なる方法を用いて分析したところ、劣化ウランではなく濃縮ウラン(EU)の存在が示された。核兵器がEUで作られたか、U-234とU-238の中性子照射からEUが作られたのでなければ、これはあり得ない。
この問題の説明を理解するには、科学的な知識が必要である。採掘された天然ウランには、U-238、U-234、U-235の3つの同位体がある。このウランの大部分は質量でU-238(99.7%)である。U-235の0.3%は核爆弾や原子力エネルギーに重要であり、EUを作るためにさまざまな方法で抽出される。残るのは放射能の少ないU-238で、これが劣化ウラン(DU)と呼ばれる。
U-238が崩壊すると、トリウム-234に変わり、これが急速にプロトアクチニウム-234に変わり、これがウラン-234に変わる。その後、多数の子孫核種が発生するが、これらは私たちにとっては関係ない。これらはすべて非常に急速に起こり、その過程でいくらかのガンマ線が放出される。これがDUをガンマ放射線の危険物にする。これは軍の声明に反して、DUは取り扱い上の危険物ではない。危険物だ。しかし、これはこの話では重要ではない。
ここでの主な問題は、レバノンの爆弾に含まれていた濃縮ウランは実際に発見されたものだったのか、ということだ。それは実験室のミスだったのろうか。答えは「いいえ」だ。私たちは2つの異なる実験室と、ICPMSとアルファ分光法という2つの異なるウラン分析方法を使用した。
私たちが見つけたものは、記者のロバート・フィスクによって取り上げられ、2006年10月にインディペンデント紙に「イスラエルの」秘密ウラン爆弾の謎という記事だ。
EUが発見されるまで、私はDUの健康への影響に焦点を当てていた。誰もがそうだった。しかし、2006年に著名なイタリアの核物理学者、エミリオ・デル・グイディーチェから連絡があった。ロンドンで彼と会ったとき、EUの源は水素または重水素、つまりウランに溶解した重水素を使用する新しい兵器であり、野球ボールほどのこの弾頭が固体に発射されると、水素は常温核融合を起こしてヘリウムを形成し、強力なガンマ線が放出され、U238が不安定なU-239に変化し、U-235と中性子に崩壊すると彼は私に話した。
私は原子物理学者ではないが、この説明については私なりの考えを持っている。しかし、当時は、彼が何を言っているのか分かっていると受け入れた。少なくとも濃縮の原因は説明されていた。
2008年、エジプトの医師数名から、イスラエルがガザを劣化ウランで爆撃しているのではないかとの相談を受けた。苦労しながらも、ガザから土壌サンプルと空気フィルターのサンプルを入手し、分析の結果、EUが存在することが判明した。2010年、ファルージャの先天異常に関する研究の一環として、出生異常の原因を特定するために、母親の髪の毛を52の元素について分析した。母親の髪の毛にEUが見つかった。
EU含有またはEU生産兵器の存在をさらに裏付けるものとして、リバプールとマンチェスターの医師らがコソボ戦争退役軍人の謎の病気を徹底的に調査した研究がある。この男性の腎臓には濃縮ウランが含まれていた。
エミリオ・デル・グイディーチェは、このシャーロック・ホームズ捜査でじっとしていなかった。イタリアのテレビ局(RAIニュース)の記者とともに、彼は常温核融合の父、マーティン・フライシュマン教授を訪ねた。私も1980年にケント大学にいたときに一緒に研究したことがある。フライシュマンは、この興味深い科学的謎にさらに加わったが、関与する気はなかった。常温核融合を研究している科学者たちが、疑わしい状況で亡くなっているようだった。フライシュマン自身も、多発性癌を引き起こす何かで毒殺されたようで、2012年8月3日に亡くなった。常温核融合の同僚も、同じ多発性癌を発症し、生き延びられなかった。
デル・グイディチェと、この事件を追ったライ・ニュースのプロデューサーは、2014年に『3発の弾丸の秘密』という本を出版した。この本は現在も出版されており、彼らの側の話が書かれている。私はその本の中で様々な名前で登場している。しかし、出版の数か月前、デル・グイディチェは自宅で一人きりで突然亡くなった。この本の共著者でライ・ニュースの編集者であるマウリツィオ・トレアルタは、封筒に入った3発の実弾を送られた後、身を隠していると聞いている。
2021年に早送りする。Natureの論文は、ガザの土、砂、セメント、建築資材の65のサンプルの分析結果を示した。ガンマ分光法(サンプル全体を使用して、U-235とTh-234=U238の識別可能なピークを調べる)を使用して、著者らはすべてのサンプル、特に土壌サンプルでかなり高いレベルの濃縮ウランを特定した。濃縮レベルは、以前の研究で発見されたものよりも高くなっていた。自然界の天然同位体質量比(U238/U235)は138だ。レバノンでは116が見つかった。ガザでは108だ。2021年の論文では約85が見つかっている。これは最近の爆撃の前のことなので、この汚染は2014年のイスラエルの爆撃にまでさかのぼる必要がある。今度は何が見つかるだろうか?
今年3月、私は核兵器の使用を監視する国連の公式機関である国際原子力機関(IAEA)に手紙を書いた。ファルージャの同僚、モハマド・アル・ダラジ博士も彼の名前で私の手紙を送った。何も起こらなかった。返事もなかった。彼はウィーンで記者会見を開き、ファルージャでのこの兵器の使用とイラク科学省による残留高レベル放射線の隠蔽に注意を喚起することになっていた。私はこの会議で発表するビデオを作成した(オンライン)。しかし、彼は会場を確保できなかった。
7月に私はその手紙の続きとして2番目のバージョンを送り、IAEAに回答を求めた。私はその問題について論文を書き、2つの雑誌に投稿し、プレプリントをオンラインに公開した。査読者がネイチャーの分析結果を信じなかったという理由で却下された。最終的に、アル・ダラジはIAEAから返事を受け取った(当然、私は受け取らなかった)。IAEAはネイチャーの結果を信じなかった。調査する必要はない。問題ない、と。
英国緑の党貴族院議員、ジェニー・ジョーンズ男爵夫人(私は彼女を知っている)が英国議会で質問した。政府は、ガザ地区の濃縮ウラン濃度が高いことに関して、何も言うことはないと述べた。
それがすべてだ。私たちに何ができるろうか? 「イスラエル」と米国(少なくとも)は、ほぼ確実に小型中性子爆弾を開発した。「イスラエル」はガザでそれを使用している。そして、レバノン(再び)でもそれを使用している可能性がある。実際、その爆弾の開発の証拠は、1962年10月というかなり昔に、太平洋でのドミニクシリーズの最後の米国大気圏内核実験でテストされている。これは「フーサトニック」と呼ばれるテストで、9.96メガトンの威力を達成したが、報告によるとフォールアウトはゼロだった。つまり、それ以前のすべての水素爆弾に必要な要件である、第一段階の核分裂プライマーがなかったということだ。
このことの重要性は見過ごされてきたようだが、驚くべきことに、Wikipediaで詳細が見つかる。英国政府はこれらすべてを国家機密法の対象にしており、私が2010年から2016年にかけて王立裁判所で実験退役軍人を代表していたとき、これらの詳細へのアクセスを拒否された。新しい爆弾は、ケネディフルシチョフの実験禁止の直前、そしてケネディが暗殺される直前に爆発に成功した。何か関連があるのだろうか?
私は、レバノンの調査報道記者や解説者、そして映画製作者らの混合チームに加わり、この難問の解決法を探っている。私たちの目的は、戦場で発生している奇妙な病気を追跡することだ。濃縮ウランや、コバルト60、トリチウム、炭素14などの中性子放射化物質を探すことを目指している。新たな展開として、以前のサンプルを検査するために私が利用した研究室がすべて突然閉鎖された。そのうちの1つは、ガザでの最初の分析後、完全に閉鎖された。1つは脅迫された。しかし、私たちが持っているもので多くのことができるのだ。
私たちが求めているのは、爆発直後にガイガーカウンターを入手して、爆発現場を調べ、放射能があるかどうか調べて、ほこりや土のサンプルを採取してもらうことだ。爆撃された地域の近くにいた、または爆撃された地域に住んでいた女性の、特に首筋から切った長い髪のサンプルも必要だ。シンプルなガイガーカウンターは、現在約60ユーロで購入できる。低解像度のポータブルガンマ分光計も約350ユーロで入手できる。
ご意見や情報をお持ちの方は、ぜひ連絡をしてくれ。これは大きな出来事なのだ。
この兵器は将来の交戦で確実に使用され、放射性降下物を伴う恐ろしいシナリオが実現しない可能性があるため、局地的な核戦争を可能にするだろう。この装置をレッドマーキュリーと名付けたのは、それがおそらくその通りだからだ(レッドマーキュリーの話を思い出してほしい。科学によって(笑)詐欺、偽物として公式に却下された)。レッドマーキュリーはスターリンの濃縮ウランのコードだった。明らかに、ドミニク・フーサトニックの実験から、米国もこの兵器を開発した。核分裂生成物を残さずに人を殺傷するため、世界の核爆発検出システムやIAEA監視機関には見えない。
しかし、IAEAがそれを知っていることは間違いない。環境中のウランに関する最新の報告書では、濃縮ウランは完全に無視されている。報告書の著者の1人にその理由を尋ねたところ、資金が不足しているからだという答えが返ってきた。劣化ウランを調べるだけの資金しかないだった。こんな話が信じられるか?
もし、この動画の爆発が「中性子爆弾」によるもので、放射線を出さないとすると、検知もクソもありません。
詳細は、記事にあるように、爆撃地域を走行した救急車のエンジンエアフィルター、爆撃地域に住んでいる場合は長い髪の毛のサンプル、爆撃痕跡のガイガーカウンターの測定値と土壌サンプルなどを分析しないと分からないことになります。
なにより、この核分裂生成物を残さずに人を殺傷する核兵器を知らないはずがないというIAEAがダンマリを決め込んでいるとすると、逆に疑念が募るばかりです。
もし、ネタニヤフ首相が意図してやっているのだとしたら、これはもう反撃ではなく虐殺です。
自身の保身のために、中東・ひいては世界を大戦に巻き込もうとしているとするならば、ネタニヤフの名はヒトラーと肩を並べる地位を与えられるかもしれませんね。
BREAKING🚨 Israel has hit Lebanon with a massive bomb, bunker buster or even a tactical nuclear weapon judging by the initial flash.
— Syrian Girl 🇸🇾 (@Partisangirl) September 21, 2024
Like I said, stop saying we have to avoid a wider war. War is upon us. So use it or lose it. pic.twitter.com/tixEvkBZrE
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