

1.石破総裁誕生
がっくりです。
9月27日、自民党総裁選の投開票が行われました。
一回目の投票結果は次の通り

党員票についてマスコミはずっと石破氏がトップ、高市氏が猛追とばかり報じていたのですけれども、蓋を開けてみれば高市氏がトップ。
議員票についても、高市氏が72票と小泉氏の75票に迫る得票です。マスコミの事前予測では31票くらいでしたから、大外れです。
けれども注目の決選投票は次のとおりです

なんと、石破氏の当選です。党員票では高市氏が上回っていたにも関わらず、それが決選投票でひっくり返ったわけです。
3位以下の陣営の票がどこに流れたのかあとになって分かるのかもしれませんけれども、一言でいえば、反石破vs反高市の戦いになって、反高市が反石破を上回ったのかなと思います。
また、マスコミが徹底的にマスコミを叩き、高市包囲網を敷いた反面、ネットではぶっちぎりで高市氏支持の声があふれていたことを考えると、マスコミvsネットの戦いでもあったといえるかもしれません。
けれども、結果は、反高市とマスコミが勝った。これは言葉を変えれば、反保守、反日が勝ったということです。
また、あの悪夢の民主党政権が蘇るのか。
あまりのショックで筆がすすみません。今日はこのへんで。
2.石破氏が総理になる意味
で、今日は終わる積もりでしたけれども、ちょっとそこらを散歩して、落ち着いてきたので、追記しておきます。
(半分ほど)気を取り直して、総裁選に関する動画を漁っていたのですけれども、その中でNHK党の立花党首の動画が目に留まりました。
件の動画の概要は次の通りです。
・僕は高市さんがあれだけ票を取ったことの方がむしろびっくり
・高市さんは離党される可能性すらポンと出てきた
・こう時代変わってきたと思います
・もう本当百田さんはすぐに体制を取るべきなんじゃないですかね
・麻生さんはこれでもう完全にアウトです
・結構百田さん日本保守党が高市さんなどと一緒になって動く可能性はあると思いますよ
・自民党の議員からしたら、やっぱり高市さんを選ぶっていうのは、なかなか結構しんどいですよ
・明らかにその大きな改革をしようとするじゃないですか。
・小泉さんに入った75票が石破さんに行ったことはほぼ間違いないでしょ。
・今回まさにキングメーカー争いでですね。キングメーカーの麻生さんがものすごい善戦されたんでしょうけども
・菅さんは元々だって小石河連合ですから
・もう自民党には入れませんっていうそういう人たちがこれ相当出てくるでしょう
・簡単に言えば石破さんは、基本的には真ん中の政党だということなので、保守という人たちはそこから百田さんの日本保守党に合流してなんとかそうやっていけばいいんじゃないか
・高市さんはネットですごく人気があっても、これからどんどんま高市さんの人気ってさらに上がっていくんでしょうけども、やっぱり声なき声が怖いんですよね自民党の議員にしたら
・何でもかんでも正直に言うあの高市さんだと、ちょっとやっぱり困ると特にアメリカからの圧力って滅茶苦茶あったと思いますよ
・あのもうね日本ってアメリカの属国なんで、石破さんじゃないといかんと思った自民党議員が多かったんじゃないでしょうか
・アメリカの圧力と真ん中って僕は結構いいとこ勝負だと思うんですけどね
・あまりこう中国と事構えるなってのがアメリカの考え方だと思いますよ
・アメリカが日本が率先して中国とあんま喧嘩するなというのがそうなんですよ。
・高市さんでは公明党が協力しないっていうのを見たんだと思います
・このまま行くと総選挙がこれなんとか10月中には総裁選やろうとしてるんで。
・小泉さんだったらもう10月の4日からもう解散して27日10月中に選挙終わらせてしまえっていう日程だったんですが、石破さんはあの代表質問ですね、答えるということで早くても11月
・高市さんの離党っていうのも結構あると思いますよ。今回の件でこのまま自民党に残るっていうことは当然しばらくはそうでしょうけども。
・岸田さんがやめますって言って総裁選が始まる前っていうかその時点で高市さんも石破さんも推薦に20人集まるかどうか分からなかった人たちですよこれすごいことじゃないですか。
・そんな中石破さんに推薦人貸したのは、おそらく菅さんなんですよね。高市さんに推薦を貸したのが麻生さんとで。
・麻生さんはなんとかこのキングメーカー争いに勝ちたいということで最後まで高市さんに僕は乗ったんだと思うんですけど
ね、
・高市さんのおっしゃってることっていうのは的いてるんで全然いいことなんですよ。
・ただこれを総理大臣がやるかどうかが大事なんです
・総理大臣が靖国参拝とかってやるともう皆さんが思う以上に世界中の日本に対する目っていうか、特にアメリカがやっぱり黙ってられないんですよ。
・高市さんは正直真っ当なんですよ、そこは間違いなく。そうすると自民党内とかあの人気はあるんですよ。自民党応援する人たちの人気はすごくあるんですよ。
・ただ国民全体から言うとやっぱ怖いってあるんですよ。
・靖国参拝の何が悪いんだ、その通りなんです。それはあの当然のことなんですが、靖国参拝を総理大臣がするとアメリカからの圧力がかかるわけですよ、これ本当に僕は皆さんとはちょっと距離が違うんで政治との距離が。
・アメリカの言うことある程度聞かないとやっていけないですよ。日本は。
・高市さん正論おっしゃってるんです、ただ高市さんが総理大臣になると本当にアメリカ怒り出すじゃないですか。
・だから昨日の週刊文春の記事も大きかったと思いますよ。これだけ僅差だと。
・ここはすごく自民党の国会議員は冷静な判断をしたんだということです
・これ本当にすごいことですよ。こうネットの力が本当に強くなってきて、石破だと選挙勝てない、
・僕は石破さんでも高市さんでも選挙勝てないと思ってます。小泉さんだったら勝てると思ってました。
・そう戦争回避した危ねえっていう、これ結構ねあると思います
・本当にやっぱ総理大臣だから言っちゃいかんことと言うていいことがどうしてもあるんですよ。
・小泉さんでも勝てなかったんでしょうけどね。
・僕はま小泉さんが総理になるのが個人的な意見。
・政党の代表者としては1番なって欲しかったのは高市さんですよ。高市さんが自民党の総裁になれば、めちゃめちゃ選挙勝ちやすいっていうか票が入ると思ってます。
・まず日本保守党がそんなに伸びないっていうことになってきて、自民党がかなり保守が強くなりますから、それに危険を感じた人たちが自民党から離れていくっていうことで、結構このまま高市さんが総理の自民と応援していいのかっていう世になって自民党は相当票を落とす。その部分が我々NHK党に流れてくるというに考えているので、高市さんが代表になっていただいた方が選挙としてやりやすかったよねっていうのはあります、
・やっぱり多くの人は嫌いなんでしょうけど公明党の応援がなければ選挙勝てない人めちゃくちゃいるんですよ
・これ高市さんだと僕公明党の応援もらえないと思うんですよね。
・そういう意味では小泉進次郎さん押していたので。小泉進次郎さんがなぜ良かったのか。これからの時代を先取りしてですよ。解雇規制の緩和ってやっぱりやらなきゃいけないんですよ。
・人を首切れるっていうことは、人を採用しやすいということなんですよ。採用しやすい社会にしようとしたんですね。
・進次郎さんが総理になれば日本大きく変わったでしょうけども、ならなかったということでまだ日本を大きくを変えて欲しいっていうそういう世論は少なくて、逆にネットで保守的な人がどんどんどんどんこう発信をされていますけども、そちらの勢力が強くなっていると。
・いま日本が平和なのか危険なのかっていうところの違いなんでしょうね。
・やっぱり石破さんがなるってことはまだ日本は平和だと思ってる方が多いということです。
・でこれ以上大きく変えるのは困るっていう人たちが石破さんに入れたんだと思いますよ
・いま平和に見えてるだけですよね。なんか平和に見えてるところが皆さん大事であってね。多くの人そこ大事なんです。
3.腕まくりする日本保守党
立花党首は、自民党保守層が離れていくから、百田氏の日本保守党は受け皿になるべく準備すべきだ、と述べています。
で、その百田氏は総裁選後自身のライブ動画を出しています。
最初の方は「終了ライブ「自民党総裁に石破茂…。自民党の国会議員て、バカが半分以上いるのか!」」と嘆き節の内容だったのですけれども、有本香事務総長からの携帯で元気づけられたのか、そのあとには、「気合ライブ「総裁選ショックから立ち直った! 今こそ日本保守党が頑張る時やで!」」というのをアップしていました。
ただ、百田氏はその動画の中で、次の総選挙がいつになるかについて、巷では11月くらいにあるとされているが、実はやらなくて、来年の衆参同時選挙になるのではないかと述べています。
その理由として、百田氏は、石破総裁は慎重で、ビビりだから決断できない、と。
実は筆者もそう思っています。その理由は簡単。秋に総選挙をしても、自民党が勝てる見通しが立たないと思うからです。
石破氏が勝利した瞬間、急激な円高。日経先物はダダ下がり。市場は明らかに石破総裁を歓迎していません。この市場の動きについて、嘉悦大の高橋洋一教授は、ご祝儀はないな、と自身の動画でコメントしていました。また、党員票で高市氏が一位であったのに関わらず、議員たちはそれに背を向けたことを考えると筆者も石破政権に対する御祝儀相場、御祝儀支持はないのではないかと見ています。
となると、今の20~30%程度の自民党支持率で絶対勝てる保証はなく、石破総理が「ビビり」なのであれば、解散は打てない。ズルズルと引き延ばして、任期切れに伴う衆参同時解散に追い込まれる。その時に岸田政権末期並みの支持率であれば、いきなり政権を放りだすかもしれないとさえ。
4.高市が総理になるための二つの条件
では、その時にこそ高市氏の出番なのか。
ただ、NHK党の立花党首の主張をベースに考えるならば、高市氏が登場するには条件がおそらく2つあります。
1つは、アメリカの力がうんと衰え、日本を属国として従えるだけの力を無くすこと。
もう一つは、日本国民の大多数が国難だと感じるくらいに日本がボロボロになること。
最初の条件については、今、ロシアのプーチン大統領がペドロダラー体制を崩壊に追い込み、BRICS経済圏を構築しようとしています。アメリカ覇権が揺らいでいる訳です。仮に、次のアメリカ大統領がハリス氏だったら、今以上にアメリカの力は衰えるでしょうし、仮に、トランプ氏が返り咲いたとしても、アメリカファーストで引きこもる可能性を考えるとこちらにも日本の独立の芽が出てきます。
そして、もう一つの条件ですけれども、立花党首は、まだ日本は平和だと思ってる方が多く、これ以上大きく変えるのは困るっていう人たちが多いのだと述べています。これは重要な指摘だと思います。
政治的感度というかアンテナが高い人は、日本は国難にあると十二分に知っていて、なんとかしなければと思っています。おそらく、自民党の岩盤保守層の人々もそうだと思います。けれども、その数はまだまだ足りない。高市氏の獲得党員票から見積もれば、せいぜい自民党員の3割くらいなのでしょう。自民党員以外も含めた日本国民全体でみれば、その割合はもっと少なくなります。
ある意味、住んでいる世界が違うわけです。ゆえに同じ世界に住むようになるためには、それこそ、みんな一緒に、地の底にまで堕ちる必要があるのかもしれない。
逆に言えば、日本人の民度や耐久力、我慢強さが桁違いに高いがゆえに、いまだに日本社会が「平和に見えている」のだと思います。
これが誰がみても「平和ではない」ところまでボロボロになって、ようやく目が覚めるというか、日本のため、国民のための政治家を選ぶようになるのではないかということです。
反日だの、リベラルだのが、のさばっていられるのは、まだそうさせるだけの余裕があるからで、その余裕がなくなり、「一億総保守」になって初めて日本が始まる。そんな気がしてきました。
5.ジャパニーズ ピープル グレイト
また、Xで、次の興味深いツイートを見かけました。
ネタ元は、経済アナリストの藤原直哉氏からのようですけれども、そのツイートは次のとおり。
トランプ大統領日本の民は、政治家にはバカにしかやらせないことで、他国に手を突っ込まれないよう、完全植民地化を防いでいるというのですね。
「ジャパニーズ ピープル グレイト!」
「日本の民は賢い!」トランプ
↓
日本の民は凄い。
しかし政治家は最低だ。
↓
意図的な戦略。政治家には優秀な人を出さない。暗殺されたり、ろくなことがないからやらない。
優秀な人はDS化する。
目立とうとしない。
隠密化する。
民が優秀だから、戦後の支配層が輩だらけでも何とかなってきただけ。政治は民の足を引っ張ってるだけ。
無能だから悪行三昧やってないと維持できない。
その結果、政治家は結局滅びる。
政治を自滅に追い込んでるのは民。
藤原直哉 trump
この視点はありませんでした。
この指摘の通りであれば、日本の政治家が優秀な働き者であればあるほど、いいように操られ、日本をいいようにされてしまう訳です。その意味では、岸田総理は優秀なアメポチとして、日本を壊して回ったと見ることもできます。あるいは、岸田総理は、アメリカからは「バカ」ではない、使い勝手のよい指導者だと見られていたのかもしれません。
翻って、この切り口からみて、石破新総理には、どういうやり方が考えられるのか。
ひとつは、お得意の「ねばならない、ねばならない」という石破ネバネバ構文の、中身がない話を延々と繰り返して停滞させる。圧力を掛けられても、考えた挙句にビビって何もやらない。逃げ回って、逃げ回って、アメリカの力が衰えるのをじっと待つ。
そうして、高市氏が登場できる2条件が整って、いきなり世論がぐるりと変わる。日本が独立していく。
民にとっては、なんとも酷とも思えるシナリオですけれども、俯瞰してみれば、これが一番日本が日本として残せる道なのかもしれません。
果たして、そこまで本当に日本が保つのか。厳しい時期が最低あと1年は続くと覚悟すべきかもしれませんね。
トランプ大統領
— 橋広バロン幸之助🇯🇵MJGA💫 (@hasibiro_maga) September 25, 2024
「ジャパニーズ ピープル グレイト!」
「日本の民は賢い!」トランプ
↓
日本の民は凄い。
しかし政治家は最低だ。
↓
意図的な戦略。政治家には優秀な人を出さない。暗殺されたり、ろくなことがないからやらない。
優秀な人はDS化する。
目立とうとしない。
隠密化する。… pic.twitter.com/5No3Ijlqjs
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