

1.石破茂の政策
9月27日、自民党の石破新総裁は、初めての記者会見に臨み、「新政権が発足するので、いずれの時期には国民の審判を賜らねばならない。全国民の代表者である国会議員で構成される野党の方々とも論戦を交わした上で判断をいただきたいが、なるべく早く審判を仰がなければならない。その2つを合わせて適切な時期を判断していきたい」と衆議院の解散・総選挙の時期について、国会論戦を経た上で、できるだけ早い時期に国民の審判を仰ぎたいと述べました。
石破氏は10月1日に召集される臨時国会で首班指名され、総理になりますけれども、石破総理はどういう政治を行うのかを探っていきたいと思います。
まず、石破総裁のサイトから「石破茂(いしばしげる)の政策」をみてみると次の通りです。
地方こそが新しい時代を創り、歴史を変える。 「石破ビジョン」
→本来の自民党を取り戻す
・勇気を持って真実を語り、すべての組織と協議し、国会を公正に運営し、政府を謙虚に機能させ、あらゆる政策はすべての人に公平・公正に。野党時代に誓った原点に立ち戻ります。
→新型コロナウイルス感染症対策
・地域の実情をより反映させるため、地方の権限を強化します。
・重症化を最小限にするため、医療資源の配分の見直し、医療供給体制の偏在の是正、機動性の確保を図ります。
・過度の自粛を見直し、国民に活力を取り戻し、免疫力を強化します。
→人口急減対策
・婚姻率の向上と、希望される方の第一子出産年齢引下げのため、政策を集中させ、家事・育児の協働化を進めます。
・女性の社会における活躍は、福祉ではなく経済政策との観点で、より自由な子育て環境を実現します。
・多様な幸せを実現する医療・福祉
・健康寿命を目標とし、保険外療養も活用し、人生のあらゆる段階で最適な医療・介護を選択できるしくみを作ります。
・国民の医療知識の向上を図り、ワクチンや治療薬の自国開発力を強化します。
・医療情報と技術の普遍化を推進し、地域の医療格差を解消します。
・「大人の義務教育」として常にキャリアアップの学び直しができる体制を作ります。
→教育無償化により教育格差をなくします。
・自立した安全・安心の国へ
・首都一極集中は、人口急減の原因であり、大規模災害にも脆弱です。東京の抱えるリスクを最小化するため、国を挙げて取り組みます。
・防災省(仮称)を創設し、知見や技術の集約・共有化と伝承、平素の訓練、研究・開発、法整備のできる体制をつくります。
・自衛隊の能力強化により、日米同盟の実効性を高める努力を加速します。
・憲法解釈を見直し、アジア太平洋地域における集団安全保障体制の創設をめざします。
・対立と分断をあおるような姿勢を排除し、人権と民主主義を尊重し、力による支配を認めないとの姿勢を鮮明にします。
・北朝鮮による拉致問題は、東京と平壌に連絡所を開設し、政府の主体的取組で解決をめざします。
・憲法改正は平成24年自民党草案をもとに、広く国民の理解を得て進めます。
→内需主導型経済への転換
・内需中心の地域分散型、少量多品種・高付加価値型の経済に移行するため、地方の農林水産業、建設業、観光・サービス業などの潜在力を最大化し、魅力的な地方へ都市部からの300万人移住を実現します。
・豊かな海底資源の活用により、資源・エネルギー大国をめざします。
・賃金を適正化し、低所得者や子育て世代への支援で消費を喚起します。
→ふるさと鳥取発展のために
・山陰新幹線は「中速新幹線方式」による工期と経費の大幅短縮を実現します。
・山陰道の早期全面供用と、鳥取港の整備を加速させます。
2.石破茂はバランス型政治
石破総裁の政策については、既にいろんな識者が見通しを述べていますけれども、石破総裁誕生を事前予想していたNHK党の濱田聡参院議員は自身の動画で次のように述べています。
・今回総裁選で出た2つの議論に異議があった。
・一つは茂木氏の増税ゼロ。現職の幹事長がぶち上げたっていうのはすごい大きなこと
・今後日本がさらに増税に進んでいくのか、それに歯止めをかける、楔を打つ意味ではすごい茂木さんの指摘は大きかった。
・もう1つは、金銭解雇のルールと言いますか。金銭解雇の話が出たのはよかったかなと思います
・小泉進次郎さんがですね解雇規制緩和みたいなちょっと中半端な話になってたんです。私はもう金銭解雇導入すべきだなと考えております
・現状日本は解雇規制が緩いというか、そんな厳しいわけではないんですけれど、ルールが定まっていないので、やめる時に色々とトラブルになっている
・要は弁護士が儲かってしまうというあまりよろしくないえ状態ではないかと思います
・ルール作りをするというのは非常に重要だと思います
・普段ね政策などでお世話になっている方々のXのコメントを紹介させていただきたい
・まずは、経済学者の飯田泰之さん。「個人的には大変残念な結果に終わった。だけど日本オワタとか経済大崩壊……とかの煽りも誤りと思うよ。誰が総理になっても急変・激変しないのが議会制民主主義.そして党内基盤が弱い石破氏はバランス型の政治になるだろう」
・最後ねあの高市さんに勝ったんですけれどま高市さんをどこまでえ重用するかっていうのはね。そこは見物だなと思いますね
・まあの高市さん今回応援された方もね、当然何人かいろんな役職・要職には据えるんだと思います。
・さらに「財政・金融政策については消極的な動きになると予想される.積極的な拡大も緊縮もやりにくい(高市さんが党員党友トップなわけだからね)」高市さんの意向もそれなりに反映しなきゃいけないということを書かれております
・「財政はだらだらと改善(自動引き締め)され,金融は短期金利の引き上げ可能性が高まったものの米国の状況から考えてアクティブに変化はしない」「安全保障についてはむしろリベラルと目される石破氏の方が強力な措置をとりやすい側面もある。要はこれからの政治によって大きく変わるところ」非常に冷静な分析をされているんじゃないかなと思います。
・宇佐美典也さん「①石破→悲願が叶ってめでたい。大勝利。 ②高市→結果決選投票で負けたものの、今回は長老の支援得ず出馬してここまで戦えたのだから、勝利の範疇。次に繋がる。③進次郎→当初の期待値からすれば惨憺たる結果。政策論議に耐えきれず、劣勢で長老に支援を請いてイメージは大きく下がったが石破さんに抱きついて首の皮一枚繋がった。結果やや負け。
・内藤陽介さん「自民党総裁選は残念な結果に終わったと僕は思っているが、現実は現実として受け止めたうえで、次の選挙では、所属政党に関わらず、増税派候補は一人でも落とすことを最優先するしかない。また、高市支持者の中から証拠もなく安易に不正選挙と言い出す者が出てきたら、断固NOを突きつけるのも重要」とのことで、おっしゃる通りだと思います。今回高市さんの支援者が少し足を引っ張った面もねあるんじゃないかなとは思います。
【以下略】
3.石破茂のポリシー
石破総裁については、過去何度も総裁選に出馬していることもあって、筆者も過去エントリーで何度か分析したことがあります。そのいくつかの記事とそのポイントを拾うと次の通りです。
石破氏の現状維持政策では現状維持すらできない今回、これら記事を改めて見直してみたのですけれども、このときから筆者は、石破氏には世界観がないと指摘していました。
・政策の中心が地方創生とは、国家ビジョンとしては器が小さすぎる。地方創生は内政の話。
・安保は国家安全保障基本法でコントロールすればよく、憲法改正まで必要ないとしているが、今ある枠組みの中で何とかしようとする発想
・経済全体を大きくするために政治が財政再建だけしかしないも、今ある枠組みの中で何とかしようとする発想であり、日本経済を成長させるドライブには力不足
・"戦略の階層"でみれば、やはり、今ある資産を付け替えてなんとかしようという"軍事戦略"、良く行っても"大戦略"レベルの発想にしかみえない。世界観、政策がない。
石破氏に政策はあるのか
・石破氏は総裁選に向けて「正直、公正、石破茂」というキャッチフレーズを掲げた
・石破氏の総理の一字は「直」。いい事も悪い事も、事実をありのまま見せて、「直言」する
・「政治・行政の信頼回復100日プラン」では世界観にはならない
総裁選出馬を表明した石破氏の世界観
・「政治・行政の信頼回復100日プラン」で「謙虚で正直で国民の思いに近い政治」、「透明・公平・公正な政治、行政」、「課題に正面から挑み決断する政治」の3点を「取り戻す」としているが、取り戻す対象が「自民や官邸の信頼」レベル。「日本を取り戻す」と銘打った安倍総理に世界観で及ばない。
翻って、今回の政策を見てみると、この2018年の段階と殆ど変わらず、憲法改正の言葉が入った程度にみえます。相変わらず世界観はありません。
逆に、首尾一貫しているのは「公平・公正」という考えであり、これが石破総裁のポリシーなのでしょう。戦略の階層でみれば、「世界観」はなくて、その下の階層の「政策(ポリシー)」が、強いていえば、この「公平・公正」いった辺りになるのではないかと思います。
4.公平・公正というキーワード
石破総裁が首班指名を受けた後、今後どのような政治を行っていくのかについて、この「公平・公正」というキーワードをもとに考えていくと、少し見えてくるものがあります。
つまり、あらゆる物事について、「公平・公正」なものにするような政治をしていくということです。
では、どのようにしていくのか。
「公平・公正」について国語辞典(goo辞書)で引くと次の様に定義されています。
[用法]公平・[用法]公正——「商売の利益を公平(公正)に分配する」「評価の公平(公正)を心がける」のように、平等に扱うの意では相通じて用いられる。◇「公平」は「おやつのお菓子を公平に分ける」「公平無私」など、物事を偏らないようにすることに重点があるのに対し、「公正」は「公正な商取引を目指す」のように、不正・ごまかしがないことを主にいう。◇「受験のチャンスは公平に与えられる」では「公平」が適切であり、「行政は常に公正でなくてはならない」では「公正」が適切である。◇類似の語「公明」は「公明選挙」など、多く公的な立場について用いられる。つまり、偏らず、不正のないようにしていくということです。このうち公平が意味する「物事を偏らないようにする」というのは、先述した、濱田聡参院議員が動画で指摘していた、石破氏はバランス型の政治をするというのと軌を一にします。
要するに、須らくバランスをとっていく、そのプロセスを透明化して不正がないようにするということだと思われます。
ただ、これらをもう少し細かくみると、たとえバランスが崩れていたとして、すぐに直るものと直らないものがあります。なぜなら物事には崩れにくいものと崩れやすいものがあるからです。
石破氏が総裁に選出された途端、急激な円高に振れ、日経先物が暴落しましたけれども、これなどは、崩れやすいものの典型といえるでしょう。
9月27日、石破総裁は、ワールドビジネスサテライト(WBS)のインタビューでこの点について突っ込まれると、「貯蓄から投資への流れに水を差さない」「新NISAのような制度は拡大したい」「税制は公正公平が基本だが、金融資産が多い人への課税を総裁として必ずやるということを押し付けるわけではなく、今後議論」と答えていましたけれども、崩れやすい金融について、慌てて「バランス」を取ろうとして、このような発言になったのだと思われます。
WBSで石破総裁が発言しています。
— シバさん@投資頑張る💪 (@shibashibainun) September 27, 2024
・貯蓄から投資への流れに水を差さない
・新NISAのような制度は拡大したい(これは私の期待が入ってるかも)
・税制は公正公平が基本だが、金融資産が多い人への課税を総裁として必ずやるということを押し付けるわけではなく、今後議論 pic.twitter.com/qjmwIDnL5v
5.崩れにくいもの
一方、崩れにくいものとは何か。一言でいうと構造的に固まってしまっているもので、変えるには法的整備や措置が必要になってくるものです。
これについて、先述した、アナリストの宇佐美典也氏は次のようにツイートしています。
ダイアモンドのインタビューを見るに石破総理がこだわりを持って推進しそうなことをあげておく↓これらは、構造的(法的)にそうなっているものであり、崩れにくいものといえます。その反面、バランスが狂っている、狂っていないというのが分かりやすく、石破総裁の「公平・公正」のポリシーにとっては手をつけ易い箇所になると思われます。
①富裕層への増税。いわゆる「一億円の壁」問題への対処。
②法人税増税による防衛増税
③後期高齢者の3割負担の対象縮小
①は金融所得課税の引き上げと思われる。
文春オンラインは9月27日付の記事で、石破総裁のインタビュー記事を掲載していますけれども、その中で「アメリカ領土に自衛隊の基地を作れ」と提言しています。
件の箇所を引用すると次のとおりです。
――来年には新しいアメリカ大統領に代わります。日米関係についてのお考えは。発言の中に「公平」という言葉がズバリでていますけれども、これなども構造的に固まっていてバランスが崩れているものを直していこうとする政策といえるでしょう。
石破 アメリカが居ないと日本は何もできないと言うけれども、アメリカだって日本が居ないと世界戦略は成り立たないわけですよね。日本にある基地は前線基地ではない。補給をし、修理をする根拠地なんです。そして、在日米軍を守っているのは事実上、自衛隊です。こういった日本が果たしている役割がありますが、米政権も知らないことがいっぱいあるか、もしくは、日本が指摘しないのをいいことに、日本の努力にただ乗りしている部分がある。そういった現状を明示したうえで、議論のスタートを公平にするべきです。
――日米地位協定の見直しは?
石破 運用の改善の積み重ねに限界がきているとすれば、地位協定そのものを見直す前に、在日米軍基地を可能な限り共同管理にすべきです。管理権を日本側が持つところまで信頼関係を高めなければならない。実任務上ということになりますから、自衛隊も相当の覚悟と訓練が必要になりますが、同盟関係を対等に近づけるというのはそういうことです。
そして、米国領土に自衛隊の基地を置くことも考えるべきです。もちろん前方展開のためではなく、主に訓練のためでいい。陸上自衛隊も、航空自衛隊も、十分な訓練地が確保できていない。きちんと練度を上げていくためには、アメリカの広大な基地での訓練も必要になる。ここに一定期間自衛隊が駐留することを想定して、在米日本自衛隊地位協定を結ぶこととすれば、はじめて「同一、対等」の地位協定を結びあうことができる。
実際にこの話を米国当局の高官に何度かしてみたことがありますが、概ね好意的に受け止められました。もちろん、実際に進めていくのはそう簡単なことではありません。戦後の日米関係の根幹的な部分ですから。しかし、間違いなく日米同盟の強化、抑止力の向上につながる施策ということを国内外で説明していかなければいけないと思います。
6.石破茂の立場は逆転した
先程、バランスを取りたくても、そのバランスに「崩れやすいもの」と「崩れにくいもの」があると述べましたけれども、さらに一歩奥に踏み込んでみると、その理由が見えてきます。それは何かというと、「個人の自由意思」です。
例えば、この自由意思が、個々人でバラバラであった場合、そのバランスは常にあらゆる方向にひっぱられ、不安定なものになります。逆に、法的規制や構造的仕組みなど、個人の自由意思が殆ど働かないようなものでは、あちこちに引っ張られ続けることもなく、どこかの地点で安定することになります。
先程述べた例でいうと、個人の自由意思がバリバリに働く「為替」や「株」の世界では、一気に崩れてしまい、法律でガチガチに固まっている税制やなんかだと、中々崩れない訳です。
27日の総裁選の一回目投票で、高市氏がトップになった途端、日経平均が暴騰し、石破氏が総裁になった途端、暴落したのは、投資している人達の自由意思が、それぞれそちらの方向に向かったことを示しています。
この国民の自由意思のコントロールというか、訴求力という切り口でみると、石破総裁はかなり弱い。長いばかりで何をいいたいのかさっぱり分からない、あのネバネバ石破構文では国民の自由意思を一定方向に向かせることはかなり難しいでしょう。
28日放送のABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」に出演した、元衆院議員の宮崎謙介氏は、石破氏について「党内野党として批判が売りだった。リーダーになって発言がブレる?ブレない?……『あの時に増税するって言ってたよね?やるの、やらないのどっち石破さん?』という時にブレますよ。確実に……『先送りか、と言ったけどよく考えたら違った』とかね。引き下げないと勝てないです」と述べていますけれども、自由意思の最たるものの一つである選挙となれば、少しでも国民の「自由意思」を自分に向かせるために、発言が「その時々でバランスを取る方向に」ブレてしまうというのは、容易に予想できます。
また、法律といった崩れにくいものを変えるにしても、岸田政権でのLGBT法案のように、国民(保守層)の意思を無視して強硬してしまえば、支持率は下落し、やがて選挙という国民の自由意思の審判を受けることになります。
これまで石破氏は、政権批判することで支持を集めてきました。けれども総裁となってしまった今、その立場は逆転し、批判しないことで支持を集めなければならなくなりました。
しかも総理ですからね。逃げ場はありません。誰かに責任を押し付けることもできないのですね。
7.敵に回すと恐ろしいが味方にすると頼りない
では、石破総理は実際に日本の舵取りをしていけるのか。
これについて経済評論家の渡邉哲也氏は、高市氏が、「石破総裁からの総務会長打診を固辞、入閣も否定的、要職起用見送り」という記事に対し、「閣僚、党4役を受けなければ、次の総裁選に自由に出られる。また、麻生、茂木の支援なしでは、大臣、副大臣、政務官をまともに用意できない。まともな外交もできない」とツイートしています。
合わせて100人を超える麻生派・茂木派に冷や飯を食わせたら、まともな政権運営は出来ないというのですね。
先述した宇佐美典也氏は「あと石破さんは党内支持基盤が弱すぎるので、早期の解散をせざるを得ないということがよくよく分かった。年内に衆院選挙ですな。」とツイートしていますけれども、渡邉哲也氏は次のようにツイートしています。
・応援弁士、直近の印象として、安倍さんを100とした場合、高市70から80 小泉麻生50 (小泉ピークは100) 岸田20 ぐらいだったんですよね。高市麻生が動かないとつらいと思うのです。厳しいですね。石破総裁は小泉進次郎氏を選対本部長に起用する意向だと報じられているようですけれども、高市氏に後れを取り、安倍元総理の半分くらいの訴求力で、どこまで応援できるのか。しかも今回の総裁選でその「ポエミー」さを増々露呈していますからね。
・高市さん、閣僚党4役など受けなければ、党からの指示で選挙応援する義理もない。世話になった議員だけ二連ポスターや選挙応援すれば良い。当落線上の議員は死活問題、一番集まる応援弁士がこないわけです。
・ネットで石破に入れた議員リストが出回り始めていますね。保守層の票を失う事になるので、次の選挙大変でしょうね。今はネットの影響力が大きく、ネガティブな方向にはよく効く、小泉、河野がその典型、当面は党内角福戦争状態になるでしょう。
更に加えて、「石破に入れた議員リスト」なるものがネットに出回り始めた。岸田総理の地元広島で落選運動が起こっていることを考えると、石破氏を支持した議員に逆風が吹く可能性は十分にあります。渡邉氏はネットの影響力はネガティブな方向によく効くと指摘していますけれども、いわゆる「敵に回すと恐ろしいが味方にすると頼りない」状態になる訳です。
そんな状態で、果たして「ビビり」とされる石破総裁に解散が打てるのか。かといって解散できず、角福戦争状態のままでは碌な政権運営はできないでしょう。
となれば、政権発足後、内閣支持率、政党支持率の回復具合をみながら、賭けに出るかどうかになってしまいます。
それらを考えると目下のポイントは内閣の面々がどうなるかだと思いますね。
閣僚、党4役を受けなければ、次の総裁選に自由に出られる。また、麻生、茂木の支援なしでは、大臣、副大臣、政務官をまともに用意できない。まともな外交もできない。 https://t.co/vqKGswZrzs
— 渡邉哲也 (@daitojimari) September 28, 2024
この記事へのコメント
naga
日比野庵
周りの評価ではなく、あくまで石破氏がどう思っているかから読み解いた場合ですから。
もちろん、石破氏の思いが「公平・公正」でも、結果もそうなるかは別ですし、そもそも石破氏の「公平・公正」が国民の「公平・公正」とイコールとは限りませんしね。