自民党大敗

今日はこの話題です。
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1.自民党大敗


10月27日、第50回衆院選の投開票が行われました。

戦前の下馬評通り、自民は歴史的大敗となりました。

各党の獲得議席は次の通りです。
自民  191
公明   24
立民  148
維新   38
共産    8
国民   28
れいわ   9
社民    1
参政    3
みんな   0
保守    3
安死    0
無・他  12
自民は公示前274が191 、公明が公示前32が24、自公で215と過半数233まで18も足りない結果となりました。非公認で出馬となった10人のうち当選したのはわずか3人。彼らを復党させても全然足りません。

対する野党は立憲が148でで野党第一党。国民が28議席と大躍進しています。

また、今回注目の日本保守党は、愛知一区で河村氏が当確で1議席確保。

この結果に、ネットでは、「選挙ドットコムで朝日新聞の人が指摘していた。
自民の総裁が石破さんになった結果、右寄りの人が日本保守を支持し、立憲の代表が野田さんになった結果、左寄りの人がれいわを支持し、そのどちらも支持できない中道の人が国民民主または維新を支持している、と。これが一番納得できた解説だった」というツイートが筆者の目を引きました。成程、説得力がある説明だと思います。

筆者は、もっと端的に、総裁選で党員は高市氏を選んだにも関わらず、それを派閥の領袖やそれに乗った議員が裏切った。その結果、再び民意がダイレクトな形で示された、という実に当たり前の結果になったと思っています。

筆者が個人的に注目選挙区としていた埼玉2区と神奈川15区ですけれども、埼玉2区は新藤義孝氏、神奈川15区は河野太郎氏と順当な結果となりました。

筆者は、どちらかというと、得票数がどうなったのかを注目していたのですけれども、河野太郎氏は13万票と圧勝するも、史上最多得票の前回から8万票も減らしています。




2.誰も辞めないわけにはいかない


この結果に石破総理は「政治とカネの問題について理解を頂けてないことが一番大きかったと思う。議論が集中した……非常に厳しいご審判をいただいたと認識している。謙虚に厳粛に受け止めている」と敗戦の弁。石破総理は勝敗ラインを与党で過半数と宣言していましたから、さすがにこの結果では完敗といっていいでしょう。

小泉選対委員長は「自民党の選挙対策委員長は私ですから、結果と責任を受け止めるのが私の仕事……反省の上に立って、これから自民党は抜本的に変わらなければならない。私も含め、自民党は新たなメンバーでやっていかなければならない」と辞任を匂わせる発言をしています。

今回の選挙については、出口調査の段階で自民党大敗が見えていたのですけれども、ある自民党幹部は「かなり厳しい結果だ」と話しており、責任問題について「誰も辞めないわけにはいかない」と話しています。首相周辺も「まずは執行部の責任問題になるだろう」と話しています。

自民党内からも「与党で過半数を割れば、選挙の責任者、森山幹事長は辞めるべき」との声が出ているそうで、経済評論家の渡邉哲也氏は「自民党 総裁含む執行部全員引責辞任するしかないでしょう。そうしなければ、ほとんどの党員が納得しません。完全な執行部の戦略ミスです」とツイートしています。それはそうでしょう。

投開票前の23日に「総裁選を振り返ると「高市早苗を総裁に選ぶと中国を激怒させ、中国に忖度する公明党からの選挙協力に影響する」とまで恫喝して石破を勝たせた菅、岸田、森山、武田陣営。その結果、石破執行部が下手うって自公で過半数割れしそうなんだけど、これで満足か?」というツイートもありましたけれども、ここまでの惨敗を石破執行部は分かっていたのか。分かっていなかったとしたら、民意が全く読めていなかったことになります。




3.連立入りを否定する維新と国民


今回の結果で、石破総理は「職責を全うする」として辞任しないとし、物価高への対応などの政策課題に速やかに取り組む必要があるとして、政策で一致できる党への協力を要請する方針を示していますけれども、18人も足りないとなると、少数政党を引き込んで云々という訳にはいきません。

となると、38議席の維新か28議席の国民かとなるのですけれども、維新の馬場代表は、「今の与党に協力する気は全くない……政治とカネの問題で国民の怒りに火が付いている。この問題を解決せずに、『数を合わせて適当にやろう』という話には全く乗れない。権力が欲しくて政治をやっているわけではない」と、”今の”石破総理ではダメだと辞任しろと仄めかしています。

また、大阪の各選挙区で骨肉の争いを繰り広げ、全敗した公明が維新の連立入りを受け入れるのかという問題もあります。

他方、国民民主はどうかというと、玉木代表も連立政権への参加は「ない」と明言。「われわれは対決より解決、政策本位と訴えてきた。これからもぶれない」と強調し、連立入りしない理由について「閣僚のポストよりも政策実現が大切だ」と述べた上で、今後も野党の立場で公約に掲げた所得税減税などの実現を政府・与党に求める意向を示しました。

更に、立憲民主党との連携についても「外交・安全保障、原発を含むエネルギー政策、憲法観で一致できないと何もできない」と慎重姿勢を示しています。

この状況でどう連立の枠組みを広げていくのかということですけれども、経済評論家の渡邉哲也氏によると、今の自民で国民民主と話がつけられる人は麻生太郎氏くらいしかいないとコメントしています。

仮に、麻生氏が自分の推す総裁と一緒にやりましょうと先手を打って国民民主と握って話をつけてしまえば、石破総理は進退窮まってしまいます。

ただ、総選挙後、体制一新に伴う議長選出や首班指名を行うための特別国会を30日以内に行わなければいけない決まりとなっていますから、タイムリミットがあります。

つまり、これから一カ月の間、主流派と非主流派の間で次期総裁を巡っての争いが始まることが予想されます。

一方、嘉悦大の高橋洋一氏は、第三の候補として、加藤勝信氏を挙げています。加藤氏は温厚で主流派も非主流派どちらの陣営にも敵を作っていないことから、どちらの陣営も乗れるというのですね。

これであれば、形の上では、党内を纏めたことなるのでしょうけれども、来年には参院選がありますからね。加藤勝信氏で参院選勝てるのかの話になります。


4.ポスト石破は誰か


こうしてみてくると、石破総理本人の意志に関わらず、今後石破降ろしが巻き起こることは確実です。

では、これから「石破おろし」はどう進んでいくのかですけれども、今回の選挙で、石破氏と距離を置いてきた旧安倍派議員たちを狙い撃ちにしたかのような「非公認・比例重複なし」の措置に対しての恨みつらみが、眼前の敵として表れてくるでしょうね。

旧安倍派には総裁選で高市氏を支援した議員が多く、今回の衆院選で数が減ったとは言え「石破おろし」に動き出すのはまず間違いなでしょう。

更に、森山裕幹事長が主導したとされる「2000万円支給」問題に対する怒りも石破執行部に向かいます。

仮に石破総理を引きずり下ろすことになれば、総裁選はフルスペックではなく、両院議員総会による簡易版で行われると見られています。

ただ、前回の総裁選の決選投票で敗れた高市氏ですんなり決まるかといえばそう話は簡単ではなく、今回の衆院選で大幅減となった中で推薦人20人を集めるのは前回よりも大変になってきます。

自民党のある閣僚経験者の1人は「執行部は責任をとるのが当然だけど、このような与野党の勢力図になったタイミングで『ポスト石破』に本気で就きたいと思っている自民党議員はいないのではないか。進むも地獄、退くも地獄だよ」と漏らしたそうですけれども、来年の参院選を見据えた党内の主導権争いが起こることは確実だと思いますね。



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この記事へのコメント

  • ルシファード

    こんにちは、確かに自民党も馬鹿な言い訳や間抜け振りで問題ですがマスゴミにも有ると私は思います。音喜多氏への元しばき隊の襲撃事件やアグネス女史の日本国民へのメッセージ動画の事をニュースにしない(特にNHK!データ放送に出して直ぐ消した!!)ネガテイブ放送ニュースしかやらない野党の不祥事はダンマリ。おかげで選挙番組観る気無いですよ.呆れて気分ですね!!!!
    2024年10月28日 14:11