こういうのでいいんだよ。こういうので。

今日は雑談エントリーです。
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1.おにぎりの次は海鮮丼


就任当初から「だらし内閣」と批判されている石破総理ですけれども、衣服の乱れや各国首脳の集う会談の場でのマナー違反など、就任当初から何度も指摘されています。その最たるものは、いうまでもなく「食事マナー」でしょう・

2月24日、石破総理は、鳥取県と岡山県が共同運営する東京都港区のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」を訪れ、松葉ガニのトップブランド「五輝星」を使った海鮮丼を試食し、「感動的においしい……鳥取にはいいカニ、うまい酒、いい温泉、おいしい米、いろいろある。来て、良さを味わってくれたら」とPR。観光や特産品購入を呼び掛けました。

ところが、海鮮丼をスプーンいっぱいに盛って口に運ぶ際にこぼしたり、口から食べ物がはみ出ていたりと、またしても食べ方の汚さが露呈。案の定、ネット上で、《この人の食べてるとこホント見たくない》《石破さんの食べ方が見るに堪えない》《食べ方汚すぎて、まずそうに見える》《人がご飯食べるところ見るの好きなんだけど…これは食欲無くなる》と酷評の嵐。その一方、《今回は気を付けて食べてる感じがする》と、食べ方のだらしなさに気を遣っているのでは、という指摘もあったようです。

石破総理の食事マナーについて、あるスポーツ紙記者は、「人差し指をお茶碗のふちに引っ掛けて持ち上げ、箸をクロスさせてご飯を食べる様子や、おにぎりの食べ方などがたびたび炎上してきました。これまでの石破さんらしいと言えばらしいのですが、今や一国の首相となったわけですから、恥ずかしくない振る舞いを心がけるのは当然のことでしょう。最近でも、地元・鳥取県の食材をアピールするイベントに登場した際に、食べ方が汚いと指摘されていましたよ……イベント中、料理の感想を司会に求められた際には、平井伸治鳥取県知事が『上品に食べていただいた方がいいと思います。あんまり急かさないで』とユーモアを交えてフォローする場面も。それに、手を口に押えながら咀嚼する様子も見られましたし、確かに気をつけているのだと思いますよ。それだけ、“食べ方が汚い”という世間の批判は大きかったのでしょう」と指摘しています。


2.石破茂の「食べ方」はなぜここまでダメなのか


なぜ、石破総理のマナーがなってないのか。

これについて、 文藝春秋取締役副社長の西川清史氏が、昨年11月、現代ビジネスに「石破茂の「食べ方」「服」「表情」「話し方」はなぜここまでダメなのか」という記事を寄稿しています。

件の記事から一部引用すると次の通りです。
こりゃ、だめだ。国外に出してはいけない。ほとんど、国辱物である。

なにがって、われらが宰相、石破茂さんのことである。人は見た目が十割なのだ。ボロは着てても心は錦、というのは昭和の話だ。アピアランスや立ち居振る舞いが、これほど、一国の首相にふさわしくない人も珍しい。

椅子に座っての握手や、習近平の手を無様にも両手で握る、などというのは、今後直せばまだ、何とかなる話である。

仰天したのは飯の食い方。YouTubeで検索すれば、氏の食のマナーがいかなるものか、すぐに見聞することができる。まず、箸の持ち方がめちゃくちゃ。

こんなアクロバティックなさばき方をよくマスターしたものと感心する。その箸を使う際には、箸を持ち、その先をトントンとテーブルで叩いてから食べ始める。肘をつき、妙な手つきでお椀を持ち、むしゃむしゃと食べ始める。

中国首脳と食事をすれば、ああ、こいつは食の教養がない、と一目で喝破されるだろう。石破には友達が少ないとよく言われるが、そりゃそうだろう。こんな食事マナーでは、誰だって一緒に飯を食いたくはない。しかし、不思議でならないのは、この年齢になるまで、なぜ誰も注意をしなかったのだろうかということである。いったい、どういう環境下で育ってきたらこんなことになるのか、不思議でならぬ。

【中略】

しかし、何と言っても、最大の問題は、深海魚が化けて出てきたような三白眼である。誰かが、意識的に上目遣いをしないようにアドバイスをすべきである。そして、まるで呪いの言葉を吐くような、喋り。これじゃあ、誰も耳を傾けないだろう。絶対に、表情と喋り方のコーチをつけるべきである。

ついでに言えば、明らかに、睡眠時無呼吸症候群の顔である。のどのたるみ具合。むくんだような表情。恐らくは、睡眠時に、すさまじい鼾をかいているはずである。

まわりの人が眠れないような大鼾をかいていたかと思うと、突然、ピタリと呼吸が止まる。2、3分は止まっている。まわりで眠れずにいた人は「え? 死んだのか」と心配になるほど呼吸をしない。ちっともしない。だんだん、不安になってきたころに、「ふんがあー」と馬鹿でかい破裂音がして、塞がっていた気道が回復する。こんなことが、一晩に何回も起きているはずである。たぶん。一緒に寝たことがないから、知らないけど。

すると、どうなるか。頭に酸素がいきわたらないのでボーっとしたような、海上に上がって来たクエのような表情になる。そして、夜間に十分な睡眠がとれていないので、日中に、激しい睡魔に襲われる。

先日の、首相指名選挙中の惰眠もそのせいではないかと、思われる。すぐに、専門医の指導を受けるべきである。喉の中の手術か、あるいはCPAPという、鼻に陽圧をかけて強制的に空気を送り込む装置を装着して寝るか。これですぐに、改善するはずだ。ただ、朝早くには、装置のベルトの跡が額や頬に残ってしまうが……。

とにかく、一刻も早く、なんとかしてほしい。
もうボロクソです。




3.嫌悪を抱かれない顔の構造


食事をテーマにしたドラマで大人気を博しているのは、つい先日も映画化で大ヒットを飛ばした「孤独のグルメ」です。

2012年1月期からテレビ東京系でテレビドラマとしてシリーズ化され続けている「孤独のグルメ」ですけれども、主役である松重豊演じる井之頭五郎の食事風景について、ネットで秀逸な投稿があります。

それは、次のようなものです。

普段は気付きませんが「食べている姿」を写真や動画で観るとギョッとするほど醜いのです。俳優やタレントの才能は長時間見てても嫌悪を抱かれない顔の構造にあって、松重豊さんのように50〜60代の男性で「食べている姿」を接写で映しても汚く感じないのはすごいことなのです。

素人の場合、普通の顔(なんなら美形より)でも長時間映像で見続けるとゲンナリし場合によっては嫌悪感が湧くものなのです。だから長くメディアで活躍する人はこういう消極的才能に恵まれているのです。政治家がご当地のものを食べるパフォーマンスはまず悪手である理由です。醜いからです。

このツイートに対し、「晩餐会だけでも石破さんの代わりに出てもらえないだろうか」とか「松重さんは食べ方が綺麗だし美味しそうに見える。本当は少食だって言うし演技力の為せる技かもだけれど見ていて不快感が無いので何度も見続けられます」とか「本当に、どの角度から観ても、どの瞬間を切り取っても、画として成立するって言うのは稀有な事で、俳優はそれが可能な人がなっているんですね」といったリツイートがついていたのですけれども、なるほど説得力のある指摘です。



4.地方創生は井之頭五郎に


こういう指摘をみると、石破総理に”醜い”試食会などさせず、”井之頭五郎”にやってもらったほうが全然いいのではないかと思えてきます。

「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之氏は、原作の映像化について、雑誌インタビューに次のように答えています。
1話8ページの漫画だったので、30分のドラマにするのは大変だろうと思いました(笑)。しかもメインの登場人物は1人だけで、主人公の頭のなかの言葉=独り言が中心になる静かなドラマになる。それを観てもらえるのか、好きになってもらえるのか、正直わからなかったです。でも、テレビ東京の深夜枠でひっそりやるくらいだからいいやって(笑)

いままでのテレビの食べ物の取り上げ方を雑だと思っていました。トークやお笑いで引き伸ばして、料理は『おいしい』ってひと言だけ。一般視聴者に向けたおもしろい番組作りなのかもしれませんけど、そういうことを徹底的に排除して、食べるところをひたすら細かく丁寧に撮っていきました。結果、繰り返し観るに耐えるものになり、また観たいと思ってもらえた。

料理とお店のイメージだけを伝えるグルメ番組とは違います。店主がどういう人でどんなお店なのか、そこに来るお客さんやお店の周囲の風景、街を丁寧に取り上げます。描きたいのは料理だけではなくて、お店も人もすべて。そのすべてが料理の味になっているから。

アンチテーゼという考え方はしたことありません(笑)。でも、みんなが騒いでいるお店やテレビに出ていたお店に行くだけじゃなくて、いいお店はどこにでもあるから探してほしいという気持ちはあります。友だちが知らないおいしいお店や料理を見つけるのは幸せなことです。それが自分の住む街に前からあったお店だったり、そこが新たな行きつけのお店になったりするとうれしい。そういうお店を1つでも2つでも増やしてほしい。僕は近所の飲食店を応援していますから(笑)

毎日ふつうに食事することを誰もマンネリとは思わないですよね。人の生活のなかの空腹と食事、という繰り返しを描いているんです。同じようなものを食べていても、毎日同じ気持ちではないですよね。気合いを入れてグルメを食べに行くのではなく、お腹が空いたからなにか食べようという誰にでもある普通の行動。それを丁寧に描こうとすれば、いくらでもドラマはあると思います。

長く続いているお店には、必ず魅力があります。それをどう見せるかではなく、どうしたら常連さんの気持ちで伝えられるかです。そのためにはお店ごとにそれぞれ最適な撮り方があり、それは店によって全部変わる。そう考えればマンネリとは無縁なはずです。そこを追求することがおもしろいドラマになり、視聴者にお店に行ってみたいと思ってもらえるんです。

こういうドラマがどんどん増えてほしい。別に飲食店だけではなくて。
久住氏は孤独のグルメについて「描きたいのは料理だけではなくて、お店も人もすべて。そのすべてが料理の味になっているから」と重要な指摘をしています。

総理が名産品を喰っているから人気になって売れるだろう、などという安直な思いではないのですね。いや、むしろそういう時代は終わったと見るべきではないかと思います。


また、こちらのブログでは、「孤独のグルメの実写化はなぜ成功したのか」について次のように述べています。
きちんと統計をとったわけではありませんが、日本はグルメなど料理を紹介する番組が多いです。テレビを付けると、タレントがやたらとご飯を食べています。これは、制作側がおいしそうに食べるのを撮影するのに慣れているともいえます。また、料理そのものをおいしく撮影する技術も無駄に高度になっています。

つまり、料理をおいしく撮影するだけでなく、タレントがおいしそうにご飯を食べるのを撮影する技術が高いとも言えます。ドラマ版のプロデューサーである吉見さんは元々バラエティを担当していたそうで、料理やタレントなどの見せ方のノウハウを蓄積していたでしょう。またお店を探すコツや交渉のテクニックやコネクションもありそうです。そもそも、日本は「ご飯をおいしく食べること」に特化しているのでしょう。それ故に、番組自体も受けるし、さらにその技術に磨きがかかる。

写実的で料理をおいしそうに食べる漫画原作があり、そこに料理をおいしそうに食べる技術に特化した番組制作陣がドラマ化したのが、漫画原作の実写化として成功した理由の一つでしょう。
なるほど、日本の実写番組には、「料理をおいしく撮影するだけでなく、タレントがおいしそうにご飯を食べるのを撮影する技術」があるというのですね。

であれば、なおのことそれを活かす考えがあってもいい。

原作者の久住氏が「料理だけではなくて、お店も人もすべて。そのすべてが料理の味」と述べているのです。これなんか、まさに地方創生そのものではないかと思います。

どうでもいい商品券を配ったりするよりも、「孤独のグルメ」の撮影スタッフを招致して、定期的に「孤独のグルメ 地方名産品版」でも作ってもらった方がよっぽどよいのではないかと思いますね。




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