石破総裁辞任

今日は緊急でこの話題です。
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1.石破辞任


9月7日、石破総理は記者会見し、党総裁を辞任する意向を正式に表明しました。新総裁を選出する総裁選には出馬せず、後進に道を譲るとしました。

辞任会見のポイントは次の通りです。
・自由民主党総裁の職を辞任する
・任期中の総裁が欠けた場合の臨時総裁選の手続きを実施するよう森山幹事長に伝えた。
・後進に道を譲る決断をした。次の総裁選には立候補しない。
・党内の決定的な分断を避けるため、苦渋の決断をした。
・米国との関税交渉に一つの区切りがついた今が、「しかるべきタイミング」だと判断。
・政権の責任として、難航していた関税交渉に道筋をつけることに尽力した。
・参議院選挙の敗北に対する責任は総裁たる自分にあると考えていた。
・政権の功績は、「臨時国会と通常国会で、提出した法案・条約がすべて成立」「低所得者への給付金、103万円の壁の引き上げ、全国的な最低賃金引き上げを実施」「防災庁設立の方針を打ち出し、災害対策」「米国やアジア諸国などとの外交関係を強化」
・心残りは、「地方創生が道半ば」「物価上昇を上回る賃金上昇を定着させること」「政治と金の問題に対する国民の不信を払拭できなかった」「北朝鮮による拉致問題の解決に結果を出せなかった」「日米の関税合意の実施を次の政権に託さなければならないこと」
・次期政権への期待として、関税交渉の迅速かつ確実な実行、防災庁の設立、賃上げ、農政改革の4点を強力に実行してほしい
・国民の期待に応えられなかったことを謝罪し、残された期間、全身全霊で課題に取り組むことを表明。
・辞任に対する国民の支持率上昇は、「ちゃんと仕事をしてくれ」という国民の強い意思の現れだと受け止めた。
この辞任会見の前日6日夜、石破総理は公邸で自民党の菅義偉副総裁、小泉進次郎農林水産相と会談しています。菅、小泉両氏は、党総裁選前倒しの要求が強まる中、党が割れてはいけないと、石破総理に自発的な退陣を促したと報じられています。

どうやら、党所属国会議員を対象に総裁選前倒しに関する意思確認を行う8日の手続きを行うと党が分裂してしまうと危惧し、なんとしてでも回避するよう促したとみられています。




2.与野党の反応


石破総理が辞任する意向を固めたことについての与野党は次のように反応しています。
政権幹部A:
石破総理大臣はまだやりたいことが多くあったはずで道半ばでの辞任は大変に残念だ。最も国民のためになるのは何か、ぎりぎりまで悩んでの決断だと思う。石破政権の最後の日まで支えていく

閣僚B:
党の都道府県連の多くが総裁選挙の実施を求めており、副大臣や政務官などにも賛成する動きがあったので、辞任によって党の分裂という最悪の事態が回避できたことはよかった

自民幹部C:
あす臨時の総裁選挙を行うかどうかが決まる前にこうした判断をしたのはよかった。ここで辞任を決断しなければ党が分断されていたかもしれない。英断といえるのではないか

自民閣僚経験者D:
辞任の判断によって党が割れるという最悪の事態は避けられることになり、その点は評価したいが、判断にここまで時間をかけてしまった影響が残ることを心配している。

自民閣僚経験者E:
重い職責だからこそ簡単には辞められず悩んでいたと思うが、党内のわだかまりが残らないよう重い決断をされた。総理大臣としての責任を果たされたと思う

自民閣僚経験者F:
大変重い決断で石破総理大臣の心中は察するにあまりあるが、党内の混乱を収めるためには辞任しかなかった。総裁選挙で党の改革を競いあい、結果が出れば一致団結することしか党を前に進める方法はない

自民閣僚経験者G:
石破内閣の閣僚の1人はNHKの取材に対し「党内の情勢をいろいろ見ながら判断されたのだろう。総裁選挙の前倒しを求める人が過半数を超えるのがほぼ確実な情勢になりつつあることに加え、連立拡大の協議が進まず、政権運営の見通しが立たないのも大きかったと思う……石破総理大臣が辞任しても、衆参両院で少数与党の状況が続く以上、次の総裁選挙ではどういう政権の枠組みを目指すかという議論も含めてやらなければ意味がない。

笹川農水副大臣:
石破総理大臣も苦渋の決断だったと思う。これによって党内がこう着状態から抜け出すことができるのではないか。アメリカとの関税交渉に区切りもつき、そういったことも含めたタイミングだったのではないか

自民鈴木宗男参議院議員:
石破総理大臣が『地位に恋々としない』と言っていたとおりの潔い判断だ。総裁選挙の前倒しを求める書面の提出をあすに控え、党内の国会議員は苦渋の決断を強いられており、まだ態度を未定としている議員も多かったので、石破総理も忍びない思いだったのではないか。党の再生と挙党態勢構築のための決断だ。

公明斉藤代表:
辞任が事実だとすれば大変残念だ。自民党の混乱を収めるための苦渋の判断だったと思う。

公明幹部H:
石破総理大臣の決断は日本の政治を前に進めるための大きなきっかけになると思う。ただ自民党の新しい総裁が総理大臣になれるかどうかは分からない状況であり政治の緊張は続くことになる

立民小川幹事長:
石破総理大臣の辞任は遅きに失していると言わざるをえない。自民党はとにかく、いま起きている政治の混乱を一刻も早く収束させることに取り組んでもらいたい。これ以上の政治空白は許されることではない。

立民笠国対委員長:
自民党内の権力闘争であり、さっさと決着させ、ガソリン税の暫定税率の廃止や物価高対策、トランプ関税の問題など内外の山積する課題に対応すべきだ。辞任するのであれば一刻も早く新総裁を選出し、政治空白を作らないことが与党としての責任だ

維新藤田共同代表:
自民党の党内政局によって政治空白が長引くのは国民のためにならない。国内外の課題が山積しているいま、新しい体制がどうなるかを見定め、早期に国会論戦を行うべく心して臨みたい

国民玉木代表:
辞任するならもっと早い段階で辞めておくべきだった。自民党にはこれ以上の政治空白はやめてもらいたい。次の新総裁をいち早く決めて国民が求めている物価高対策に速やかに取り組むべきだ

共産田村委員長:
党内の醜い権力争いの結果、石破総理大臣が辞任するに至ったことはまさに自民党が末期的な状態にあることの表れだ。辞任する石破総理大臣も『石破おろし』をしてきた議員たちも選挙での国民の審判を理解できておらず、自民党に日本の政治を任せることはできない
与党、特に自民党は党の分裂を回避できて安堵する声が多かったのに対し、野党は政治空白を作るな、と口を揃えているのが実に対比的です。


3.次期総理は小泉進次郎


石破総理の総裁辞任表明について、NHK党の濱田聡前参院議員は、自身の動画チャンネルで見解を表明しています。

件の動画の概要は次の通りです。
・石破首相が辞任の意向を固めたという報道がある
・過去には読売新聞の誤報があったため、「本当に辞任するのか」という点も注目されています。
・「総理と総裁の分離」という可能性もゼロではない。
・ジャーナリストの樋渡啓祐氏のXポストを引用し、総理辞任に伴う総裁選は「地方票を含まない国会議員のみ」で選ばれる可能性が高い。
・この形式が実現した場合、地方で人気の高い石破氏の再選の可能性はなくなるため、小泉氏が有利になる。
・樋渡氏は小泉氏の総裁誕生により、維新が連立入りする可能性や、規制緩和が進む機会になるかもしれないと前向きな見解を示している。
・樋渡氏は小泉氏の気配りの凄まじさに同意しつつも、日本維新の会が安易な与党入りには慎重な姿勢であると述べている
・小泉氏以外に、高市早苗氏にもチャンスがある。
・高市氏が立候補した場合、小林鷹氏の動向が注目されるだろうと。
この動画で紹介された、樋渡啓祐氏は一連のXポストで石破総理の総裁辞任会見について次のように発言しています。
・地元日本海新聞の記者には、石破さんらしい良い表情。しかし、鳥取県民のみになぜ詫びるか不明。
・地方の実情をよく知っていると言っているが、一度もそんなことを思ったことはなかった。
・昨晩の菅副総裁、小泉農水大臣が決め手になったことが会見でよく分かった。
・会見は最悪。自慢話。聞かれてもいないことを答える。一人悦に入っている。
・22分も話すのか。見苦しい。
・石破さんが、総理を辞任する意向を固めた。私のところにも、最後まで総理総裁分離とか、解散総選挙だとかいろいろ聞こえてきたが、万策尽きたのだろう。これで、総理の辞任に伴う総裁選になる。
・ということは、地方を入れたフルスペックではなく、党所属国会議員のみで選ぶ可能性が高い。これで国会議員に人気がなく地方で人気の高い高市さんの可能性はほぼ潰えることになる。
・小泉総理誕生で、維新も連立入りし、自公維。小泉さん、超党派でライドシェアをやられていた時、全自連の私は、小泉さんの横にいることが多かったが、野党にとても気を遣っておられた。あの気配りは凄まじい。
・麻生さんではなく菅さんがキングメーカー。様々な規制が緩和される良い機会になるかもしれない。
樋渡氏は石破総理を手厳しく批判する一方、次期総理は小泉進次郎氏になると述べています。

また、樋渡氏は「昨晩の菅副総裁、小泉農水大臣が決め手になったことが会見でよく分かった」と述べていますけれども、これについて、政治評論家の田村重信氏は次のように述べています。
総裁選前倒しの是非をめぐり党所属議員・党員の過半数が賛成する見通しとなり、石破茂首相は6日に菅義偉元首相と小泉進次郎農相の話をじっくり聞いて今回の決断に至ったのだろう。

菅・小泉両氏は、総裁選前倒しの賛否を記名投票で実施することで党が2派に分裂することを懸念したとみられる。石破首相としては対米関係など積み残した課題もあり、次の政権に影響力を残す意味も含め菅・小泉両氏の話に耳を傾けた結果だろう。

このため次期総裁には小泉氏が有力候補になるとみられる。政治空白を設けるのは望ましくないので、総裁選は簡略型になるのではないかと推察するが、総裁選管理委員会が決めることだろう。
田村氏の次期総理は小泉進次郎氏が有力になったと述べています。





4.政界は次のステージへ


石破総理辞任表明で、一気に次期総裁選に注目が集まることになりました。

次期総裁選の行方について、9月3日、ジャーナリストの三枝玄太郎氏が自身のチャンネルで次のように予測していました。
総裁戦になった場合、僕は小泉慎さんと高市さんの一騎打ちになると思います。

党内の今、保守派よりも、むしろアメリカの民主党に近い、岸田さんみたいな、共和党はかつての共和党じゃないなんてことをおっしゃってましたけど、これはまた別の機会でお話ししようと思いますけれども、岸田さん的な考えをした人が今党内で僕は多いと思いますので、そういう意味では、ちょっと高市さんは不利だなとは思いますけれども、僕はいつも言ってるように小泉さんが総裁になった場合は1回ぐらいは選挙勝てるかもしれないけれども、長期的な視点から見るともう間違いなく自民党は衰退して崩壊すると僕は思っています。

それはなぜかと言うと、保守派がもうこれ今まで以上に抜けていくだろうと思うからです。保守的な有権者が、今度はもっと中高年齢層にまでどんどん広がっていく可能性が高いだろうと思います。
もう保守は大体いなくなっちゃったっていう説もありますけれどもね。

一方で高市さん。高市さんがもしになった場合は、メディアはおそらくものすごい高市バッシングをしてくると思います。

してきますけれども、今現在はもうすでに世の中がSNS、テレビ新聞、オールドメディアという感じになっていますから、必ずしも、じゃあそれが選挙にマイナスに働くかというと、さっきの参院選の、賛成の動きを見れば分かるように、意外と大丈夫。

ネットに支持が強い高市さんは大丈夫なんじゃないのかなと思いますし、例えば国民民主党や参政党や日本党、ここに行ってしまった票の一定程度は僕は自民党に戻ると思いますので、そういう意味では高市さんがなった方がむしろ参政党あたりの政党は、ちょっと、困るという風に僕は思いますけれどもね。

小泉さんがなったらなったで、それはそれでいいんじゃないでしょうか。不満が保守派の不満がますます参政党なんかに行って、立憲民主党あたりの政党が、おそらく今後5年間で相当衰退していくだろうと僕は思いますのでね。

そういう、中長期的な視点から見ても、今からの日本の政界というのは非常に面白いと、面白いって言うとちょっと若干不謹慎ですけど、興味深い状況になると思います。ただ、日本の、中国の動きを見ていると、もう本当に時間的な猶予がないと僕は思ってますので、自民党の国会議員の皆さんは国のことを真剣に考えて、行動していただければと思います。
三枝氏は、小泉進次郎氏と高市氏の一騎打ちになるとしつつも、小泉氏が総裁になった場合は、最初の内だけよくても、保守派の不満が溜まり、長期的には自民は衰退していくと述べています。

果たして、自民が目先の支持を追っかけてそういう人物を総裁に祭り上げるのか。それとも国民政党としてしかるべき選択をするのか。政界は次のステージに移りました。







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この記事へのコメント

  • ルシファード

    確かに石破の記者会見は見ましたけどなんか納得意かねえ‼感じがしましたね~ただ恨み節にしか見えないし(箸にも棒にも掛からんヘタレだ此の男は!)にしか見えない感じでしたね~(東映版スパイダーマンのモンスター教授の一言を使わせて頂きます)後、(俺がモテないのは~)でのコメントでのご返事大変有りがとう御座いました、ワタもては漫画とアニメはみていましたもので
    2025年09月08日 16:29