自民党支持経験者の意識と総裁選

今日はこの話題です。
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1.自民党支持経験者の意識調査報告書


いよいよ今日、10月4日、自民党総裁選の投開票日を迎えました。下馬評では小泉氏、高市氏、林氏の争いになるとみられています。

そんな中、9月29日、京都大学都市社会工学専攻・藤井聡教授の研究室が「「自民党支持・経験者」の意識調査・報告書」を公開しました。

調査対象は「自民党支持・経験者」である2000人で、安倍政権末期から今日に至る6年間に実施された衆参双方の「国政選挙」で、一度でも「自民党」に投票した方々を対象としています。

調査結果の概略は次の通りです。
・本調査結果は、自民党の衆参両院選挙での大敗は「自民党が国民を大切にしない」という認識が自民支持者の間に幅広く共有されたことが原因であることを明確に示している(分析2より。回答者の50%以上が自民を離れる原因としてそれを選択)。

・具体的には、影響の大きい順番に「増税」「中国ベッタリ」「移民加速」「減税しない」「農業を大切にしない」「アメリカの言いなり」といった方針が有権者にとって「国民を大切にしていない」方針と受け取られていることが示唆された。

・そして重大なのは、自民への投票を辞めた回答者の実に三分の一が「総理が石破茂氏になった」事、約2割が「総理が岸田文雄氏になった」事を直接の原因とあげていることである。これはつまり、岸田・石破両政権が国民を大切にしない増税・親中・対米従属路線を推進した事が、自民が衆参で敗北した根本的原因であると実証的に明らかにされた事を意味している。

・したがって、自民党が「復活」するには、緊縮・リベラルな「岸田・石破」方針から、積極財政・保守路線への転換が求められていると予期されることになる。実際、積極財政・保守路線(減税・移民抑制・非親中かつ非対米従属)の政治家だと国民的に最も強く認知されている(分析4より)高市氏が総裁になれば、今は自民に投票していない自民支持者の三分の二が、今度の国政選挙では「自民に投票する」と回答している(分析3より)。

・一方、岸田・石破路線を引き継ぐと自分自身でも宣言し、かつ、石破氏からも総裁選で強く支持されている小泉・林氏は、緊縮・リベラル路線の政治家であると実際に国民からも強く認識されている(分析4より、両氏は増税・緊縮・移民・親中・対米従属・リベラルな政治家だと最も強く認識されている候補者であることが確認できる)。

・したがって、両氏が総裁になっても「離れた自民支持者の大半が再び自民支持に戻ることはない」と予期される。そして実際、小泉・林氏が総裁になった場合、今自民党から離れている人の内、次の国政選挙で自民に投票すると回答したのは僅か五分の一(林氏)から四分の一(小泉氏)しかいないという結果となった。

・さらに、現在の自民党の支持者を対象とした分析より(分析5)、彼らもまた、自民党がこれ以上、増税・親中・対米従属路線を続けるのなら自民党から離れるポテンシャルを大きく抱えていることが示された。

・以上の結果は、次期総裁が、高市氏であれば失った自民支持の三分の二が戻ると同時に、現状の自民支持者達も、自民党の支持を継続し、「党勢回復」がなされる可能性が極めて高いことを示している。一方で、小泉氏・林氏が総裁となれば、殆ど党勢回復が望めないどころか、ますます自民離れが加速し、自民党の衰退は必至であろう可能性を強く示している。
調査結果をみると、自民は過去6年の間に「4割以上」支持を失い国民/参政/保守に流れたとなっていて、その最大の原因は「国民を大切にしていない事」(50%)であり、具体的には「石破・岸田氏が総理」(35%&20%)になり「増税・中国ベッタリ・移民受け入れ・減税回避・農業軽視・対米従属」が加速した事(+裏金問題)だと自民から離れた有権者達(2~3割程度ずつ)が、実際に回答している、とのことです。

さもありなん。これでは参政党や日本保守党、国民民主党に票が流れる筈です。「国民を大切にしていない事」が半分を占めるようではとても「国民政党」とはいえないと思います。

もはや、高市氏が総裁になれなければ自民は衰退するという予測はあまりにも「当然の結果」になってしまっているように感じられます。

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2.小泉と互角の戦い党員の意思は高市


また、元衆議院議員で脳神経外科医の清水鴻一郎氏が、自民党総裁選挙について、自身の動画で次のように解説しています。
〇自民党総裁選の情勢と分析
・高市候補の猛追: 報告時点(10月2日)で、総裁選の最終盤において高市候補が小泉候補を激しく追い上げており、第1回目投票はほぼ互角の戦いになっていると。
・党員票では高市候補が優勢であり、党員の意思は高市氏を望んでいる可能性が高い
・しかし、決選投票では国会議員票(295票)が圧倒的に有利に働くため、小泉候補が勝利する確率が高いが、高市氏が勝つ可能性もゼロではない。
・ 国会議員一人の票が、党員約3万人分の重みを持つ(党員90万人で295票に対し、国会議員も同数の票を持つ)点を強く批判。
・党員が当費を払い、候補者を応援しても、国会議員が自分たちの都合(大臣や幹事長などの自己の出世やポジション確保)のために党員の意思を無視して投票すれば、自民党員である意味がなくなる。これが自民党の崩壊を招く。
・財務省隷属政治への警鐘: 日本の「失われた30年」は、財務省言いなりの財政規律を重視した政治が原因。この路線を続ける限り日本に未来はない。
・今回の総裁選で最も重要なのは積極財政への大胆な政策転換であり、高市候補にその実行を期待。経済規模を拡大し、その結果を見てから財政規律を修正すればよい。
・小泉氏が総裁になれば、自民・公明・維新の三党連立になる可能性が高く、国民から支持を失いつつある三党の合同は成功せず、自民党の本格的な崩壊が始まる。
・前回総裁選で戦った河野氏や加藤氏といった議員が、小泉氏を「軽い神輿」として担ぎ、自身らのポスト獲得や次の総裁の座を狙う行動は、国民を舐めている。彼らへの期待は持てない。
・結論として、憲法改正や夫婦別姓といったイデオロギーの問題よりも、まずは経済を立て直す政策転換が最優先である。日本の未来のためにも、積極財政への転換ができる高市氏を総裁として強く望んでいる。
清水氏の見解は冒頭で紹介した「自民党支持・経験者」の意識調査とほぼほぼ同じであることが分かります。やはり高市氏以外では自民は崩壊していく可能性が高いように見えます。




3.カレー食い逃げ今回もある


10月2日、静岡朝日テレビ「とびっきり!しずおか」に出演した、嘉悦大の高橋洋一氏と国民民主党の榛葉賀津也幹事長が総裁選の行方と決戦投票の焦点について次のように語っています。
モデレーター:
総裁選の3つのシナリオについて・・・

高橋洋一:
予想はAかBとし、小泉氏が有利と見られつつも、政策がないため総理になっても長続きしないのではないか

榛葉賀津也:
どのパターンも起こり得るが、最も重要な焦点は決選投票。現在、実質的に議員を動かせるキーマンは、麻生派をまとめる麻生太郎氏と茂木敏充氏の2人。A・B・Cパターンに入っていない小林陣営や茂木陣営が、決選投票でどの候補に投票すれば自分たちのグループに最もプラスになるかを考えて行動する。総裁になっても衆議院で過半数がないため、次期総理は野党を巻き込む協力が必須となり、自民党内では今までになかった駆け引きが行われている。

モデレーター:
高市氏、小泉氏、林氏の主要候補3名の各陣営に萩生田氏や菅氏、岩屋氏といった実力者がいる。

榛葉賀津也:
提示された相関図は「天才が作った」。特に古賀誠氏が岸田氏の次に配置されている。古賀氏が林氏を支持しているとされることで、麻生氏の動向が化学反応を起こす可能性がある。林氏陣営が麻生氏に挨拶に行ったという情報がある。林氏はダークホースだ。

モデレーター:
岸田氏、古賀氏、林氏の3人の関係は、同じ派閥(宏池会)でも微妙ではないか。

高橋洋一:
当初は小泉氏・高市氏が優勢だったが、林氏が伸びてきた。政策面では小泉氏と林氏が石破政権継承に近い点で似ており、高市氏だけが異なっている。政策が最後にどう影響するか。小泉陣営の加藤氏について、前回の総裁選で推薦人20人中5人が投票しなかった「カレー食い逃げ事件」をあったが、今回も同様の事態は「絶対ある」。

榛葉賀津也:
麻生氏は、自分の派閥の人間を主要な候補(茂木氏、高市氏、小泉氏、林氏)に上手に割り振っている。最終的に誰に票を振るのかが分からないことに加え、あえてどの陣営にも入れていない鈴木俊一氏のような議員もおり、彼らも今後のキーマンになり得る。

モデレーター:
麻生氏は決選投票でまとまる可能性が高い?

榛葉賀津也:
麻生氏の動きとしては、当然その方向で動くだろう。
榛葉氏は、麻生氏が自派閥の人間を各陣営に上手くばら撒いて、最後の決戦投票で纏まるのではないかと述べています。ここでも「犬伏」が炸裂しています。




4.コバホーク陣営の裏切り


そんな中、3日配信のネット動画「真相深入り! 虎ノ門ニュース」で、ジャーナリストの須田慎一郎氏が自民党総裁選挙の終盤情勢として、小泉進次郎氏の優勢の裏側にある問題点と、小林鷹之氏陣営に潜む「最悪のシナリオ」について語っています。

件の動画の要点は次の通りです。
〇終盤情勢と高市氏の逆転シナリオ
・終盤の情勢として、議員票は小泉進次郎氏(80~90票)、林氏(約60票)で過半数に近く、高市氏(40票)、小林氏・茂木氏(30票前後)。
・高市早苗氏が逆転を果たすための唯一の道は、党員票で圧倒的な勝利を収め、少なくとも過半数以上を獲得すること。これにより、彼女の存在を無視できなくなり、決選投票での動きに影響を与える。
・ネット上で厳しく評価され、熱烈な支持者も少ない小泉氏が、国会議員の間でなぜ支持されるのかを疑問。
・新聞やテレビの世論調査は単なる「知名度調査」であり、実際の投票行動とは直結しない。過去の石破茂氏の人気と選挙結果の事例もある。国会議員は単に「選挙で勝てそうだから」小泉氏を選んでいるが、それは誤った認識。
・小泉氏が掲げる「石破路線を継承する」(反安倍路線)という政策は、党内融和を妨げ、保守層(右から3割の岩盤支持層)の離反を招き、自民党を「自滅の道」へ導く。

〇小林鷹之氏陣営の「最悪シナリオ」
・小林氏を担ぐ浜田靖一氏や石井準一氏といったベテランの存在は「世代交代」になっていない。
・最も警戒すべき点として、決選投票にもつれ込んだ場合、石井準一氏が自身の票を小泉氏に合流させることで、「参議院のドン」の地位を狙っている可能性が高い。
・小林氏が「院のドン狙いの出汁に使われている」状況にあるとし、もし決選投票で自身の信念に基づき行動すること(高市氏に乗る)ができなければ、政治家としての道が閉ざされる。
・近年の若手議員が執行部からの睨みを恐れ、向こう見ずに活動する「バイタリティ」を失っている
やはり、ここでも高市氏以外が選出されなければ、党の未来はない、という見方です。外部からはっきりとここまで言われているにも関わらず、自らの地位や保身で小泉氏や林氏に議員票が流れるのなら、国民からその責任のついて厳しく問われ、選挙によって判決が下されるとみてよいのではないかと思いますね。






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この記事へのコメント

  • 広告を減らしてほしい。
    ページを開けると画面を大きくおおい、それを消しても、消せない広告が下のゴブンノイチにずっとジャマ
    2025年10月05日 00:11