
1.中国の若者による都市化は世界を変えた
昨日のエントリーで阿比留瑠偉氏の「世界日本化計画」について取り上げましたけれども、中国が日本化することは悪いことではないという見解もあります。
アメリカの独立系シンクタンク「ベルグルーエン研究所」は、昨年6月、自身が発行する「NOEMA MAGAZINE」で「2035年の中国 中国の若者による都市化は世界を変えた。高齢化と経済減速が進む中で、今後何が起こるのだろうか?」というコラムを掲載しています。
件のコラムの概要は次のとおりです。
〇「日本化」は中国にとって幸運かもしれないコラムでは、東京は「AKIRA」が描いた「ネオトーキョー」になることはなく、世界で最も手頃で住みやすい大都市の一つになったとし、日本は「失われた20年」を経験しても、文化や環境は依然として魅力的だった。これは、経済成長と幸福度が必ずしも結びついているわけではないことを示唆していると述べています。
・経済学者は中国が「日本化(Japanification)」することを懸念するが、筆者は日本での滞在を通じて、30年間の停滞を経た現在の日本が、世界で最も手頃で住みやすい大都市の一つである東京を持つ、素晴らしい場所になっている
・日本の経験は、経済成長と幸福が必ずしも結びついていないことを示唆している
・瀬戸内海の尾道で出会った中国人観光客が日本の静けさ、緑の多さ、清潔さを好んでいるように、日本は都市に住む多くの中国人が切望する「凪(stasis)の状態」である
・30年間の停滞を経て東京を散策すると、中国はこの『日本化』という不運に恵まれたら幸運だとしか言いようがない。
〇中国の成長鈍化と政府の戦略
・かつての急速な発展は終わり、「質の高い発展」「新しい生産力」「共同富裕」といったスローガンに置き換えられている。これは、急成長の時代が終わり、新しい優先事項があることを国民に示している。
・現代中国の土台(都市や住宅)は完成したと見なされ、次の10年の計画は、教育や医療などのソフトインフラを整備し、データ駆動型の新技術で合理化することに焦点を当てている。
・科学技術の推進により、2035年までに中国全体のGDP(一人当たり)は、ポルトガルやスロバキアのような並外れていないヨーロッパ経済のレベルに達すると予測されている。
〇高齢化社会と人口動態の変化
・中国の人口はピークを迎え、日本と同様に人口減少と頭でっかちな社会に直面している。平均寿命の伸びにより、50代で退職した高齢者が80代まで生きる可能性がある。
・かつての活気に満ちた社会の混沌は、ますます地方都市で静かに暮らす高齢化社会の静穏さに変わっていくと見られている。
・高齢者が社会で支配的なブロックになると、その社会の性格は、対立を嫌い、保守的で安定志向になる可能性が高い。
・2035年の中国は、海外の政治家が懸念するような「ブーツが人間の顔を踏みつける」未来ではなく、むしろ「ますます記憶と空想に迷い込み、自分を真剣に受け止めてくれないと不平を言う、年老いた親戚」のようになるだろう。
〇製造業とAIによる自動化
・人口動態の変化により中国の工場を支える労働力が蒸発する中、政府はAIと産業用アプリケーションによって製造業が自己管理するようになることを期待し、製造業重視の戦略を計画・実行している。
・中国は太陽光発電パネルやEV、QRコードを発明したわけではないが、その導入の度合いは高く、AIを駆使した高速鉄道システムやインテリジェント送電網など、技術的なブレイクスルーが進行している。
・製造業の自動化により、中国経済は今後10年間で5%程度の成長を続ける可能性があり、経済と人口が切り離された状態で、AI駆動の製造業エコシステムが、社会の停滞感と並存するかもしれない。
・大量のデータと高齢者向け医療のニーズから、中国はバイオテクノロジー分野でブレイクスルーを達成し、「バイオテックのファーウェイ」のような企業が誕生する可能性が高い。
そして、急速な発展が終わった中国は、これから保守的で安定志向の高齢化社会になると予測しています。
コラムでは、2035年の中国は、「経済と人口が切り離された状態で、AI駆動の製造業エコシステムが、社会の停滞感と並存する」としながらも、過去を取り戻し、老い、記憶を振り返りつつあると締めくくっています。
なにやら「無為自然」への回帰を思わせるような書き振りですけれども、筆者には、「都市化と社会の停滞感が並存する」とは言えても、東京のように「文化や環境は魅力的になる」とは書いていない/書けないところに、中国という国の限界を感じてしまいます。
2.カードが無くなって困っている
停滞という意味では、今行われている、中国の日本への対抗措置そのものが停滞したまま続いていく可能性も指摘されています。
12月5日、ジャーナリスト峯村健司氏が日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」にリモートで生出演し、台湾有事を巡る高市早苗総理の発言に対する中国の対抗策について取り上げられました。
番組では、日本人のアイドルグループが中国で開催を予定していたライブが中止になるなど、中国側の対抗措置が続いているとのニュースを伝えると、峯村氏は次のように解説しています。
・かなり今、日本の歌手の方とかアニメが中国で人気が高いんですね。逆に、それを止めることによって、日本に対する圧力になるということで、エンタメが狙われている。そして、反日デモみたいなのが起きたら、ころっと裏返して体制批判になったり、そのリスクというのを中国ははらんでいて、よく分かっていると思うとの見方について、峯村氏は「だからこそ12、13年のような反日デモのようなものは許さない。徹底的に抑えてくると思う……今、かなり中国の民衆の不満が高まっていますので、とてもじゃないけど起こせない。だからこそ、カードがなくなって困っている状況なんだと思う」との見方を示しました。
・習近平氏の独裁というか、超が付く独裁体制で、皆さん怖がっている状況なんですね。もし何かミスをしたりすると、粛正されるということで、皆さん必死になってやっていると思います。
・たとえば中国でもの凄く人気がある『鬼滅の刃』、まだ上映を続けているんです。浜崎あゆみさんなんかも凄く人気があるので、ああいう一人演奏会、“嘘だ”みたいなキャンペーンをやっている。それも焦りの裏返しだと思います
・中国は“高市批判カード”がなくなってきたが、批判を続けたい。しかし、主張には矛盾があり、国際社会に対しては逆効果となる可能性がある
・高市さんを孤立化させて、日本は敵じゃないんだという形にして、高市さんの支持率を下げたいというのが本音なんですが、なかなか下がらないということにいら立っている状況ですね
カードが無いのに批判を続けようとすれば、出したカードを場に出し続けて延々と繰り返すしかありません。これは、まさに「停滞」です。高市総理が折れない限り、中国の対抗措置はエスカレートすることなく、延々と続く可能性があるということです。
3.レッドラインを引いた高市総理
今回の高市総理の存立危機事態発言について、大きなエポックメイキングになったという指摘もあります。
11月28日ネット番組「花田編集長の右向け右」に出演したジャーナリストの福島香織氏は、この発言で高市総理は中国に対して新たなレッドラインを引いたと指摘しています。
件の番組の内容は次の通りです。
花田:月刊花田編集長の花田紀凱です。今、一番聞きたいことを一番聞きたい人に聞く「右向け右」という番組です。今夜のゲストはジャーナリストの福島香織さん。凄いですね。中国共産党政府内部の政局状況を掴んだ上での、高市総理の計算づくの発言だったとしたら見事です。中国は拳を振り上げたまま、トランプ大統領の手助けも得られず、手打ちの仕方も分からず狼狽えているのではないかとさえ。
福島:よろしくお願いします。
花田:はい、朝日新聞なんかは未だに高市発言をかなり批判的に取り上げていますけれど、高市発言は評価されていると。
福島:王毅が怒って、「レッドライン超えてきた」みたいなことを言ってたんですよね。今までレッドラインとかボトムラインとかって言って、この線を超えてきたらただじゃ置かないぞっていう脅しをかけてきたのは中国側なんです。で、中国側は高市さんが首相に就任した時に、すぐ二つのレッドラインを引いたんです。「台湾問題と歴史問題は言うなよ」っていう、すごく高いレッドラインを引いてきたわけです。ところが今度、高市さんは台湾問題についてあえて言ったわけですよね。
福島:で、台湾問題に関して新たなレッドラインを引いたんですよ。つまり、会場封鎖と軍艦が出る、戦艦が出る、この二つのレッドラインを引いて、「台湾有事に関しては現状維持でね、一方的な現状変化に反対する」としたものなんだけど、じゃあ一方的な現状変化ってどういうことかって言うと、それは中国が台湾海峡で会場封鎖をすること、しかも戦闘体制を取って軍艦を出すこと。この二つがレッドラインだって、初めて日本側が台湾有事に関してレッドラインを自分から引いたんです。
福島:ま、逆に言うと、この二つさえしなければ、中国は現状維持を守ってくれるという風に理解しますよっていうシグナルですよね。こんなことを今まで日本は中国に対して言えたか。今までの日本外交は、中国の気に触らないことを言わないように、台湾については曖昧でした。でも、ここで、ものすごく明確に一方的な現状変化とは、それは海上封鎖でしょう、解放軍の軍艦が台湾海峡の中間線を超えてくることでしょう、と。もうすごく明確。「これをやったら日本としても存立危機事態かな」っていう風な検討を、他の条件もあるけれどやりますよ、と。アメリカがレッドラインを引くんじゃなくて、日本が引いたっていうことが結構大きい。
福島:日本の外交は今まで、アメリカ追従、中国の二つしかやってこなかったんですよ。日本の外交って、それが中心なんですよ。アメリカがやらないことを勝手にやることとかなかったんですよ。トランプは米中首脳会談であえて台湾問題は言わなかった。もし今までの日本だったら、習近平さんと高市さんが会談した時に、アメリカが言わなかったことを日本の首相が出すっていうことすらしなかったんです。アメリカの追従だから。
福島:ところがあえて出してきたわけでしょ。ということは、アメリカ追従でもなくなったわけですよ。むしろアメリカと肩を並べるのは日本であると。で、中国は中国でアメリカと肩を並べるのは中国だ、だからトランプと会うわけですよ。
福島:本当は習近平さんだってトランプさんと会いたくないわけですよ。脅されたこともいっぱいあるし、負けるじゃないですか。習近平さんは自分でシナリオを描けない人だから、「このままだったらG2っていうのは日本とアメリカだ」っていう印象、シグナルを世界に発信しちゃうから、中国とアメリカが「戦後の国際秩序を作っているのは、あのリーダーシップを取っているのは我々二国だから」と改めてイメージ戦略を取っているということは、ものすごい変化です。
福島:今になって大きく国際社会が、国際安全保障だとか国際経済安全保障だとか、そういったものの枠組みっていうのが大きく変わろうとしている時に、日本が「目覚めた」というシグナルを国際社会に送っている気がしますよね。
福島:「今なら言える」って思っているのは、トランプ大統領も言っていると思うんですけど、「自分が任期の間には台湾侵攻はない」って言ってますよね。「習近平がそう俺に言った」と。ま、明らかに脅しをかけたんだと思います。だから習近平にそういう意図はないという言質を取ったっていうことであれば、トランプさんが引退するまではないわけですよ。ということは、今なら言っても大丈夫なんですよ。
福島:今言って、危機感を高めて、2027年ぐらいまでに日本の国防力とか台湾の国防力とかアメリカとの連携とかっていうのを徹底的に底上げするっていうつもりであれば、今まで台湾有事のことを想像にしたこともない人が真面目に考える良いきっかけにはなったし。
福島:で、私はもう一つ、習近平がまだ台湾有事は無理だなと思うのは、「福建閥(ふっけんばつ)」の粛清が終わってないんですね。
福島:「福建閥」っていうのは、元々習近平が10年かけて作った軍内の自分の親衛隊みたいなもんなんですよ。習近平は自分の親衛隊を作るつもりで福建閥を10年かけて育てあげたつもりが、福建閥はいつの間にか苗華の派閥に・・・
花田:乗っ取られた。
福島:それを今大粛清してるんですよ。気がついたら、もう自分の大切な軍の重要ポストはみんな苗華の子分なわけですよ。福建閥があまりにも大きくなりすぎた。これからどんどんどんどん来年、再来年ぐらいまで福建閥の大掃除があるんですよね。ということは、福建閥の大掃除が終わるまでは、もう解放軍どころではないんです。
福島:でも、張又侠とか太子党っていうのは軍の伝統的な派閥なんですけれども、彼らはね、プロフェッショナルな軍人で戦争も経験してますし、そんなに米軍と本気で戦いたいわけじゃないんですよ。台湾有事を起こすとアメリカ軍との戦争になるということは分かっている人たちは、実は台湾有事に対しては消極的なんですよね。
福島:今の軍の中には台湾の作戦を行う核となる司令とか司令官とか、そういう人たちがいないっていう状況ですから、再構築するまでにどんなに急いでも数年かかるとすると、トランプがそういう風に断言しているのも説得力あるかなと。
福島:もう一つ言わなきゃいけないのは、台湾は一度も中華人民共和国が占領したことないわけですよね。 一般に実効支配っていうのは、領土の実効支配って半世紀経ったら、もうその国のものになるわけですよ。だから台湾はもう完全に中華民国台湾のもので、しかももう選挙があって民主主義の政治改革を遂げたら、もう中華民国ですらないわけですよ。中華民国台湾ってもう新たな国作りが完了しているわけですよ。
福島:どう考えたっても、台湾が中国の一部っていう理屈は立たないし、台湾が中国の一部だなんていうロジックが成り立ったら、もう尖閣なんかもう完全に中国の一部になってしまうじゃないですか。
福島:じゃあ、国って何ですかっていう話になった時に、実効支配している中華民国政府というものが今でも国名としてあります。憲法もあります。軍隊もあります。国歌もあります。通貨もあります。これを国じゃないということの理屈っていうのを、人が説得できるように説明してくださいって言ったら誰もできないんです。
福島:頼清徳がうまいこと言ったのは、「中華民国はもう国名ですよ」と。ここでもうすでに中華民国っていうものの国家が存在したっていう歴史と、今の台湾の政府とがもうリンクしちゃってるから、どう考えたってもう台湾っていうのは国の条件は全部満たしている。台湾って国家だよね。
福島:例えば民間の人が、今回の事件を切っ掛けに考えに至るようになったら、これはおそらく国際社会の枠組みが大きく変わるタイミングの中で、台湾の地位や日本の立場っていうものが再設定される、そういうタイミングだと思います。
福島:国際社会の大きな変化が来ましたよっていうことを象徴するのが高市発言。時代の歯車が回ってきたっていうような。
福島:うまくいくかどうかは分からないですけども、この変化に関してもう少し有権者は敏感になって、反対してもいいと思うけれども、ただ高市を叩けば溜飲下がるではなくて、本当に真面目にこれから日本をどういう国にしますかっていうことを正面から考える時期だと思います。
花田:習近平がトランプに電話したと。これはどういうわけなんですかね?これ。
福島:ウォールストリートジャーナルの話によれば、台湾問題がやっぱりテーマだったと。
福島:要するに自分で処理できないわけですよ。いろんなことをやったけれども日本にはあんまり響いてない。
福島:で、結局21日に「日本は十分な代償を払った」みたいな、もうそろそろ手打ちにしたいみたいなのが、中国新聞っていう国営の華僑系の報道が言って、もう引きたいって言ってるんですか。
福島:習近平はずっと「発言を撤回したら許してやる」って言ってるんだけど、もう発言絶対撤回しないんです。だからどっかで手打ちをしたい。でも手打ちのやり方がわからない。だからアメリカに電話したわけですよ。
福島:中国はずっと日本の外交を過小評価してたのは、「日本はアメリカのポチだ」と思ってたんですよ。だから「オタクの犬がこんな躾悪いこと言ってますから、叱ってやってください」って言うわけですよ。
福島:でもすでに、トランプと高市政権ができた後、今までポチだった日本っていうのは、ちょっと地位が変わってきてるわけですよ。もう少し立場の高い相棒に、バディになりかけてるわけですよ。
福島:トランプは自分が警官一人だったら大変だから、バディが欲しい。で、そのバディが日本だと。だから高市さんにトランプさんは電話するわけですよ。「え、習近平って言ったよ。ちょっとメンツ、あのもうちょっと目子立ててやってよ」、そんなこと言ったのかな?言ったんじゃないかな。ま、少なくともウォールストリートジャーナルは、「もう少しね、台湾に関する発言を抑制してほしい」ということを習近平から言われたから、言ってるわけですよ。
福島:でも発言を撤回しろとは言えないわけですよ。もし本当にポチなら発言を撤回させるけど、もうトランプは高市さんに発言を撤回しろとは言えないわけですよ。
福島:決して高市発言はアメリカにとって悪いことではないわけです。アメリカが本当は言いたいけれども、バディの日本が言ってるんだったら、アメリカはいい思いしてるわけですよ。習近平が電話して頼りにするぐらいには。だからそういう意味では「ありがとう」なんですよ、今度は、習近平がどうするか。
福島:もし今後中国が会場封鎖したり、軍艦を中間線までやってやった時には、日本は何かするかもしれない、アクションを取るかもしれない。日本が初めて中国に対して軍事的なことを匂わせて凄んでみたっていうのは、私これすごいことだと思います。
花田:高市さんっていうのは、そうすると、我々が考えていたよりも骨のある...
福島:いや、私は、なんかもしそれを計算づくでやっていたら・・・.
4.計算通り
では、件の高市総理の存立危機事態発言が本当に計算づくでやったのか。
これについて、嘉悦大教授の高橋洋一氏は自身の動画チャンネルで次のように述べています。
高橋洋一:面白いね。でも今日はだからさ、ちょっと青山さんが色々とさ、なんか、あの、ほら、これね、全然、なんて言うのかな、準備もなくやった発言だって言ったじゃない。高橋洋一氏の解説を聞く限り、高市総理の件の発言は計算づくでやったことになります。とすると、先述の福島香織氏が述べたとおり、高市総理は日本から始めて中国に対してレッドラインを引いて凄んでみせたことなります。
聞き手:ああ、言ってましたね。はい。
髙橋洋一:私もちょっとね、高市さん、このあれだよね。あの、CSISの話、知ってるから。CSISの話知ってるんでね。うん。あれじゃないのと、ちょっとね、チクリやったんじゃないかと。特には、まあ、おじさんなんかもね、本当にね、何も言わないとね、どんどん舐められるんだけどね。ちょこっとちょこっとだけ言うとね、中国ってすごくあの、反応するしね。こっちの方もいいんだよっていうことは安倍さんも年中言ってたんだよ。
聞き手:はい。はい。
髙橋洋一:だからおっしゃる通りおっしゃる通り刺激しないように刺激しないようにするよりかは、多少刺激した方のが、向こうとして「こいつすごいな」って感じになった方のが、実はやられないんだって言ってたよ。
髙橋洋一:全然準備なしで高市さんがこれ知らないわけないよ。そりゃこんなの常識だからさ。常識。だから自衛隊がアメリカ軍を助けたら台湾で中国軍は負けるってのは常識なんだよ。これやったでしょ?この番組では。うん。常識なんだよ、これ。
聞き手:常識なんですよね。
髙橋洋一:高市さん知らないはずないで。あえてちょっとここが先はわかんないけどね。国会の答弁でしょ。国会の答弁っていうのはね、この問いがあって、まあ、最初の答えはあのなんか、えーと、ま、総合的に判断しますっていうのが書いてあるんだよ。うん。それで普通はだから「総合的に判断します」っていうのを繰り返すんだよね。
髙橋洋一:ね、ほとんどのやつに。さらに問われたらっていう。これ「更問い(さらとい)」って言ってんだけど。うん。さらに問われたら問われたらっていうのがあるんだよ。
聞き手:はい。ほう。書いてあるんですか?
髙橋洋一: 私、「更問い」にこれが載ってたと思うよ。あんだけきちんときちんと言うはずないもん。
髙橋洋一:そう、あんまり高市さんって原稿読んでる感がないんでわかんないけど、実は頭の中に入れてて、更問いであるから「あれはここまでは大丈夫ね」っていう風な形で言ってんだと私は思うよ。あれ法律的には何の問題もないもん。
聞き手:そうですね。何の問題もないって皆さんおっしゃっていて。
髙橋洋一:高市さん、あの、別に自分勝手に言うってことはないんだよ。それで、あの、その来たやつを赤字を入れながら・・・赤字を入れるんだけどその時に外務省の秘書官に確認してるはずなんで。これ、こういう風に言うよ。いいと。
聞き手:なるほど。うん。じゃあ別に問題になるはずがないですよね。
髙橋洋一:うん。で、あれはだから、ま、私の推測だけど、更問いの中に入ったやつで・・・こういう風に言っていいって聞いてるはずなんだよ。
聞き手:そうなんですね。
髙橋洋一:彼女そのくらい結構慎重なんだよ。へえ。思いつきで言うってことはないんで。
聞き手:あ、そういうタイプじゃないってことなんですね。なるほど。分かりました。
高橋洋一氏も、かつて安倍元総理が「中国は、刺激しないようにするよりかは、多少刺激した方のが、向こうとして「こいつすごいな」って感じになった方のが、実はやられないんだ」と述べていますけれども、高市総理は見事これを実践しているといえるのではないかと思います。
言い換えれば、高市総理は、口だけで習近平主席を封じ込んでいるのだといえなくもありません。
もし、今の中国との対立状態が「長期停滞」に入ったとしても、オーバーツーリズムは解消するし、経済にしても、少し前にあったホタテでもそうでしたけれども、中国が輸入停止しても、時間があれば、新しい販路を開拓したりしますからね。そんなに悪いことばかりではないように思います。
手札がなくなった中国がどう動くのか。福島香織氏が指摘するように、福建閥の粛清が終わらない限り、中国の台湾侵攻ができないとなれば、やはりその時間を利用して、日本は国防と経済成長をしっかりとやっていくのがベターではないかと思いますね。
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