
1.イラン紛争のウクライナ化を回避せよ
水面下での停戦交渉が行われていると報じられるイラン戦争ですけれども、泥沼のウクライナ戦争と化すのを懸念する声が上がってきました。
3月27日、フォーリン・アフェアーズ紙は「イラン紛争の「ウクライナ化」を回避せよ」という記事を掲載しました。
件の記事の概要は次の通りです。
〇誤算の始まり:ベネズエラ型からロシア型へフォーリン・アフェアーズは、イラン戦争が消耗戦になっている点を上げ、トランプ政権に現実的な「妥協」を勧めています。
・2026年2月、米国とイスラエルが開始したイランへの爆撃作戦は、当初、1月のベネズエラ・マドゥロ政権排除のような「迅速な勝利」を想定していた。トランプ政権とイスラエルは、イラン政権の弱体化に乗じてミサイル兵器や核開発の脅威を一掃し、地域を早期に安定化できると踏んだのである。
・しかし、現実は当初の期待を裏切り、ロシアによるウクライナ侵攻と同様の展開を見せている。イランは激しい報復を展開し、事態は決定的な勝利が見えない「消耗戦」と「膠着状態」に陥った。米国は、ロシアがウクライナで直面したような、出口のない泥沼に足を踏み入れつつある。
〇「大義」としてのイランと外交の失敗
・イランの本質を理解する鍵は、ヘンリー・キッシンジャーが提唱した「大義(イデオロギー主導の革命国家)」か「国家(一般的な国益を追及する存在)」かという問いにある。1979年以来、イランは巧みにその両面を使い分け、中東全域に「代理勢力」のネットワーク(シーア派の三日月地帯)を構築してきた。
・かつてのオバマ政権による2015年の核合意(JCPOA)は、イランを「国家」として扱い、外交による管理を試みたものだった。しかし、イランはその後も代理勢力を通じてアラブ諸国の主権を侵害し続け、莫大な犠牲者と避難民を生んだ。2023年10月のイスラエル攻撃とその後の紛争拡大は、イランが依然として現状打破を狙う「大義」であることを国際社会に知らしめた。
〇現代の消耗戦:空軍力の限界と二次元の苦痛
・ロシアがウクライナで学んだように、現代戦において空軍力だけで決定的な勝利を得ることは困難である。イランは、以下の二次元的な戦略で米国とその同盟国を消耗させている。
・兵器の消耗: ドローンとミサイルを多用し、高価な米軍の防空システムと精密攻撃兵器の備蓄を削る。
・苦痛の強要: ホルムズ海峡の緊張や石油・ガス輸出の停止を通じて、世界的な燃料価格高騰を引き起こし、米国の同盟国や国民に経済的・政治的打撃を与える。
・また、広大な領土と人口を持つイランに対し、かつてのイラク戦争のような地上軍投入は、米国内の世論や戦術的制約から極めて困難である。
〇戦略的出口:妥協という現実的選択
・米国がロシアと同じ過ちを繰り返さないためには、最大目標(完全な政権交代や無条件降伏)を追求し続けるのではなく、戦略的な「妥協案」を受け入れる必要がある。トランプ政権が提案した15項目の和平案は、その認識の表れといえる。
・具体的な合意内容は以下のようなものになるだろう。
+核開発の厳格な制限: ウラン濃縮能力の放棄と、高濃縮ウランの撤去。
+ミサイル制限: 弾道ミサイルの保有数と射程距離に対する厳しい制約。
+停戦の合意: これらと引き換えに軍事作戦と制裁を終了させる。
・この妥協は、イランにドローンなどの一部の能力を残すリスクを孕むが、2015年の核合意が抱えていた「15年後の無制限濃縮」といった致命的な欠陥(サンセット条項)を回避できる。
〇結論:米国の信頼性と世界戦略の維持
・消耗戦が長引けば、米国の兵器備蓄は枯渇し、台湾海峡における中国への抑止力にも支障をきたしかねない。また、原油高に苦しむ同盟国の離反を招く恐れもある。
・米国にとっての最優先事項は、イランを「ロシアにとってのウクライナ」のような、国力を削ぎ落とす罠にさせないことである。完全な解決ではないにせよ、今、厳しい制約を課した上での妥協を選択することは、中東の安定と米国の世界的な信頼性を守るための、最も現実的で賢明な道筋なのである。
2.遠隔勤務を余儀なくされた米軍部隊
3月25日、ニューヨークタイムズ紙は、「イランの攻撃により米軍部隊が遠隔勤務を余儀なくされる」という記事を掲載しました。
件の記事のポイントは次の通りです。
・当局者によると、イランは中東にある複数の米軍基地に甚大な被害を与えたという。このニューヨークタイムズ紙の記事は他のメディアも引用する形で報じています。たとえば、アメリカの老舗の政治・文化雑誌「ザ・ニュー・リパブリック」は、27日、「イランの攻撃を受け、米軍部隊が軍事基地を放棄」という記事を配信しています。
・軍関係者や米国当局者によると、イランは米イスラエル戦争への報復として中東各地の米軍基地を爆撃し、多くの米軍部隊が同地域内のホテルやオフィススペースへ移転することを余儀なくされた。
・そのため現在、地上部隊の大部分は、戦闘機の操縦や整備、空爆を行うパイロットや乗組員を除き、実質的にリモートワークをしながら戦争を遂行している状況だ。
・イランのイスラム革命防衛隊は、分散した部隊を捜索するため、これらの新たな拠点を報告するよう国民に呼びかけている。米軍当局者は、この脅威があっても、4週目に突入したイランとの戦争を国防総省が遂行するのを妨げるものではないと述べている。
・「これまでに、我々はイラン全土とその軍事インフラに対し、7,000か所以上の標的を攻撃してきた」と、ピート・ヘグセット国防長官は先週述べた。その後、彼は記者会見で常套句となっている言葉を繰り返した。「昨日と同様に、今日もこれまでで最大規模の攻撃パッケージとなるだろう」
・しかし、部隊を仮設の——ある当局者は「代替」と呼んだ——拠点へ移動させたことは、トランプ政権の戦争準備に対する疑問を投げかけている。
・米軍当局者によると、戦争開始時には同地域に4万人近くの米軍兵士が駐留していたが、中央軍は数千人を分散させ、中にはヨーロッパまで遠く離れた場所へ移動させた者もいるという。しかし、多くの兵士は中東に残留しており、元の基地にはいないものの、依然として同地域に駐留していると軍当局者は述べた。
件の記事の概要は次の通りです。
・イランの報復攻撃により、湾岸地域にあるアメリカの13の軍事基地の多くが「ほぼ居住不可能」となり、米軍兵士はホテルやオフィススペースからリモートワークを余儀なくされていると、ニューヨーク・タイムズ紙が木曜日に報じた。これをみると、劣勢なのはアメリカ軍のほうではないのかという気さえしてきます。
・戦略国際問題研究所の報告書とBBCの分析によると、戦争開始から最初の2週間で、イランによる米軍基地への攻撃により、推定8億ドルの損害が発生した。
・戦争が始まった当初、この地域には4万人近い兵士が駐留していた。現在、その一部は遠くヨーロッパにまで撤退しており、多くの兵士は在宅勤務という形で戦争遂行に苦戦している。
・「確かに、臨時の作戦センターを設置する能力はありますが、そうすると間違いなく能力が低下します」と、米空軍の退役特殊作戦標的設定専門官であるウェス・J・ブライアント上級曹長はタイムズ紙に語った。「例えば、それらの装備をすべてホテルの屋上に置くことはできません。中には扱いにくいものもあります。」
・数千人もの兵士が大量に移動したことで、米国がイランからの報復攻撃に備えてどのような準備をしていたのか、あるいはそもそも準備していたのかどうかという疑問が生じる。ドナルド・トランプ大統領自身も認めているように、イランが他の湾岸諸国に報復攻撃を行ったことは、彼にとって全くの予想外だった。
・クウェートにある米軍基地が最も甚大な被害を受けた。ポート・シュアイバでは、臨時の軍事作戦センターが攻撃を受け、米兵6人が死亡した。イランのドローンとミサイルは、アリ・アル・サレム空軍基地とキャンプ・ビューリングも標的とした。
・バーレーンでは、一方通行の攻撃ドローンがマナマにある米海軍第5艦隊司令部の通信機器を損傷させた。サウジアラビアでは、プリンス・スルタン空軍基地でミサイルとドローンが給油機5機を攻撃した。カタールでは、イランがアル・ウデイド空軍基地を標的とした。
・イラン当局は、ホテルの一室に立てこもっている米軍が民間人を人間の盾として利用していると非難している。
・タスニム通信によると、イスラム革命防衛隊の情報機関は地域住民へのメッセージの中で、「我々はアメリカ人を特定し、標的にせざるを得ない状況にある」と述べ、「したがって、彼らをホテルに匿ったり、彼らのいる場所から離れたりすることが賢明だ」と付け加えた。
3.トランプは追い詰められている
この状況について、起業家で著名Youtuberの石田和靖氏が自身の動画で、トランプは追い詰められていると述べています。
件の動画の内容は次の通りです。
石田和靖: はい、皆さんこんにちは。3.0ということで今日も始まりました、3.0チャンネル。本日もどうぞよろしくお願いします。本日のテーマは、米イラン戦争、イランが米国に提示した5つの条件ということでお話をお届けします。アメリカとイランの戦争。これね、今日のサムネイルにも「トランプ詰んだ」っていうサムネイルにしたんだけれども、なんかいよいよやばいんじゃないかとアメリカ、トランプ政権がもう本当追い詰められているんではないかという、そういう雰囲気を感じますよね。衝撃的な解説です。イラン戦争の主導権がイランにあるのなら、イランが満足する形でないと停戦は望めません。仮にイランとアメリカの交渉の内容がどうなるのか。要注目です。
これね、まずはですね、アメリカが、この今回、停戦に持ち込みたいということで、パキスタン、オマーン、カタール、そのあたりの仲介役を使ってですね、イランに対してアメリカ側が15項目の停戦要件を提示したんですよ。で、それがこちらなんですが、米国がイランに提示した15項目の停戦条件。これね、パッと見た感じ、かなりかなり一方的だなという、そういう感じが、見て取れるわけですけれども。これまずちょっと1個1個説明していきましょうか。
まず1つ目、30日間の即時停戦。これは今後交渉をやっていきましょうと。この30日間、戦闘をお互い休止して1ヶ月間の交渉のための、30日間の即時停戦。で、2つ目が核兵器不保持の恒久的な約束。将来にわたる核開発の完全放棄をしてくださいと、イランに対してね。で、3つ目がウラン濃縮の全面停止。イラン国内でのウラン濃縮活動を禁止しますよと。で、4つ目、既存の濃縮ウランの引き渡し。これもうね、もう本当だいぶ一方的だなと思うんだけど。保有する全濃縮ウランをIAEA、国際原子力機関に、すべて譲渡しなさいと。で、5つ目、主要核施設の解体。ナタンズ、イスファハン、フォルドゥ。これらの施設をすべて解体せよと。
で、6つ目がIAEAによる無制限の監視。他に残る、すべての核開発インフラへの査察を受け入れなさいと。で、7つ目、弾道ミサイルの射程・数量制限。これはイランの攻撃能力を削ぎ落とうという、攻撃能力の抑制ですね。で、8つ目、ミサイル使用。あ、違う。7つ目か。7つ目弾道ミサイルの、これ今言ったか。で、8つ目。ミサイル使用の自衛限定。これは将来的なイランのミサイルの使用を自衛目的に限定すると。実際今も自衛目的で使ってるんですけどね。
で、9つ目、右側の方に行って、9つ目。これがホルムズ海峡の完全開放。ホルムズ海峡の自由な通行の再開と保障を行いなさいと。で、10個目、代理勢力への支援停止。地域内のガザのハマス、レバノンのヒズボラ、そしてイエメンのフーシ派ですね。そういった地域内の武装組織への資金提供、軍事援助を中止せよと。で、11個目、地域エネルギー施設への攻撃を停止せよ。サウジアラビア、UAEなど石油施設、淡水化プラント、精製施設への攻撃を終了しなさいと。
で、12個目、すべての対イラン制裁を解除しますよと。これ1つのなんか、トランプ政権側の宥和政策というものが盛り込まれてるんだけど、すべての対イラン制裁を解除します。条件履行に伴って経済制裁を全撤廃すると。で、13個目、スナップバック・メカニズム。スナップバック・メカニズムの終了。これスナップバック・メカニズムというのは、この制裁を即時復活させる仕組み、国連の枠組みを廃止すると。だから、全世界で国連の一応取り決めということで、対イラン制裁を解除していくという、そういった方向に向かいますよと。これ停戦条件。イランへ、多少配慮した形になるのかな。
で、14個目、民生用原子力発電への支援、ブシェール原発への、電力生成への協力。原子力発電に対してはアメリカが協力しますよと。で、15個目、経済外交の正常化に向けた協議、包括的な合意形成に向けたプロセスを構築していきましょうと。だからこれ最後の12項目以降だ。すべての対イラン制裁の解除というところから後の最後の4つですね。最後の4つはアメリカがイランに対して配慮した形の、15項目の停戦条件ということなんですが、これ直接アメリカとイランでもちろん話し合ったわけではないんですよね。パキスタン、オマーンが、これを伝達しているという形なんですよ。
で、このトランプ政権がイランに対して突きつけてきたこの15項目の停戦条件。これイランがもう全拒否、すべて拒否してるんですよね。もうこんなもん受け入れられないと。で、受け入れられないと拒否した上で、なおかつ、イランがパキスタンを通じてアメリカに提示した、逆にイランがアメリカに対する停戦条件、これが発表されました。それがこちらです。イランが米国に提示した5項目ですね。もう随分シンプルです。5項目の停戦条件を突きつけたんですよ。
で、これがね、戦闘を終結させるための状況としては、この5つは最低守ってくださいよと。一応ここまでね、イランが具体的にアメリカに対して、条件を出してきたっていうことは、停戦を考えてなくもないという、そういった姿勢を見せているわけですよね。で、この中で、やっぱりアメリカも中東にちょっかい出さないでくれという、そういった一言で丸め込められるようなそういった条件なんですけれども。これがイランが米国に提示した条件。
えっと、まず「侵略と暗殺の完全停止」。これ、当然といえば、当然なんですよ。全部の5項目すべてがね。イランからしてみたら当然の最低限の条件だよなという風に見えるんだけど、アメリカが、イランに対して侵略とか暗殺とかやってくること、これやめてくださいなと。で、2つ目が「戦争再発防止メカニズムの確立」。もう戦争はやめましょうと。それをもう再発防止するためのメカニズム、様々な取り決めとか約束ごと、そういったものを確立させてくださいと。
で、3つ目が「損害賠償の支払い」。これまでの攻撃によって生じた、イランで起こった損害。これに対する賠償金の支払いをよろしくお願いしますと。で、4つ目「全戦線における戦闘を終結させること」。で、そして5つ目がですね、「ホルムズ海峡における主権の保証」。ホルムズ海峡に関するイランの主権を認めて、自由な航行を保障すること。これね、ホルムズ海峡の開放の自由、これアメリカもイランも両方とも言ってるんだけど、その主権はイランにありますよということですね。イラン側が主権を握って、そしてこのホルムズ海峡の航行というものを解放していきましょうと。
なんかこれ、ある意味すべて当然の要求だなという、そういう感じするんですよね。戦争を引き起こしたのはトランプ政権ですから、それに対する仕返しをせざるを得ないという状況で、今イランは戦っているわけでね。そう考えたらもう二度と戦争やらないでくださいと。そのために、いくつかこれ約束をしてくださいねということなんですよ。これがイランが求めていた条件。これまでね、ここまで強気でアメリカに対して、条件を提示した国ってなかなかないと思いますよ。
だから、前にもね、この3.0チャンネルで皆さんにお伝えしたのは、このイランという国はイラクの戦争やシリア、イエメン、リビアとかいろんな中東の戦争を見てきて、アメリカが、一応表向き平和目的で、停戦の条件を作りました、この条件を元にたたき台にして話し合いましょうという、停戦交渉のテーブルがありますよね。その用意されたテーブル、アメリカが用意してきたテーブルで、そこに乗っかって「じゃあいよいよ戦争が終わりました」と言って平和が訪れた国はほとんどないんですよ。
だからそれを見てきているイランは、結局戦争を続けることで、いろんな被害ももちろんイラン国内でも起きるんだけれども、でも戦争を終わらせるということが、その終わらせた後にさらなる地獄が待っていると。これを、イランはよく分かってるんですよね。イラクもそうでしょう。リビアもそう、シリアもそうだけど、結局、アメリカ主導で、停戦交渉して、「あいよいよ平和が訪れるかな」と思いきや、イラクもリビアもシリアも、もうみんな戦争やってた頃に比べてはるかに治安が悪くなってるわけですよ。
イラクなんかはもうそのいい例ですけれども、アメリカがアメリカ流の民主主義を導入するということで、サダム・フセインは殺害されて、ジャラル・タラバニ大統領がついてね、で、その後、イラクの国内どうなったかと言ったら、不安定な民主主義の中で、テロ勢力、反政府勢力、武装勢力にね、アメリカ軍がこの武器を渡して、で、それが武装蜂起をすることでイスラミックステート(IS)が生まれて、で、国のあちこちで爆弾テロとかが起きて、そういうような、もう本当に至って不安定な状態が未だにもうずっと続いてるわけですよ。イラクもリビアも、シリアもそうですよね。
だからこれ、戦争を止めてアメリカの条件のもとで、停戦交渉に乗っかってしまうと、これはさらなる地獄が待ち受けているということをイランはよく分かっているので、アメリカの持ってきた条件で停戦交渉をすることはできないんですよね。それだけは避けたいわけですよ。ということで、停戦をするんであれば、あくまでもイラン側が主導権を握って、イラン側が出した条件をもとにそれをたたき台にしてね、それで戦争を終わらせていきましょうという。
これまでもね、何度も何度もアメリカもイスラエルも約束を破ってきてるわけですよね。で、トランプさんなんかも、本当にもうこっち行ったりあっち行ったり、でも今感情論的に動いてるような感じなんで、特にそうなんですけど。だから「ホルムズ海峡を解放せよ。解放しないと48時間以内に何か発電所攻撃するよ」なんて言ったと思ったら、今度「ホルムズ海峡はなんかアメリカ全然関係ない」とか言い出したり。で、そんな中で、「いや、ホルムズ海峡を、解放する上で、結局イランへの攻撃は、数日間延ばす」とかね、なんか言ってることがあっち行ったりこっち行ったりしてるので、相当ブレてるんですよ。
で、そんなブレている政権と、先方が出してきた条件、15項目の条件の中でまともな停戦交渉なんかができるわけがない。結局また約束破られて終わるんじゃないかという、そういった思いなんですよね。だから実際今回、イランを攻撃された一番最初の2月28日、2月28日だって、あれも元々核協議を進めていましたからね。オマーンが仲介して、スイスとかオーストリアとかそういうところで、アメリカとイランの核交渉の担当者がやってきて、核開発をどんだけその縮小していくかっていう協議をやっていたわけですよ。
そのやっていた中で、ちょっとずつだけど前に進んでいるとオマーンの外務省は発表してるわけですよね。で、前に進んでいたところ、もういきなり交渉のさな中でアメリカがいきなり先制攻撃を仕掛けてきたということだから、確かにイランからしてみたら、停戦の話し合いをしたってどうせ攻撃してくるんだろうという、そういったアメリカに対する不信感、トランプ政権に対する不信感っていうのは、より強く高まっていると思いますよ。
ただそういう状況なので、イランはとにかく強気の、5つの条件を出して。強気と言っても、これもう至って当然っちゃ、当然の条件なんですけどもね。侵略と暗殺をやめてください。戦争再発させないでください。損害賠償を払ってください。で、全戦線における戦闘終結をしてください。で、最後だけ、この「ホルムズ海峡における主権の保証」なんですが。上の4つは、結局もう戦争を辞めるために「アメリカ、中東から撤退してくださいね」ということなんですよね。撤退してくださいねっていうのも、もう撤退するしかないというね、そういった状況にあるんですよ、今実は。
で、これ日本のマスコミがね、結構イスラエルが攻撃強めてるとか、トランプ政権アメリカがイランへ攻撃強めてる、イラン結構やられてるみたいな報道があちこちで見受けられますけれども、これも実際中東側のメディア見るとね、どう見たってイランが圧倒的に優勢なんですよね。イスラエルも、もう極超音速(ミサイル)もうバンバン打ち込まれてるみたいなんですけれども。なんか3000人の救助隊がね、今イスラエル国内で動き始めて、たくさんの方々が、非常に大きな負傷を負っていたりしているということで、イスラエルも相当今厳しい状況にあるんじゃないかなと思います。
中東側のメディアからいくつかちょっと情報を紹介したいと思うんですけれども、まずね、こちら、このニュース。これ、「デイリー・パキスタン」というパキスタンのメディアですね。これを見るとですね、イランの連日の攻撃で中東の米軍基地はもう完全崩壊、事実上運用不可能になっていると。で、イランは、完全破壊を発表している。中東の米軍基地完全破壊ということで。これ、イスラム革命防衛隊がね、中東のすべての米軍基地は全滅したと発表しており、現在残存する中東地域に残存する米軍兵士をすべて追跡中だと述べている。
だから、これパキスタンメディアの発表がファクト、真実であれば、中東の米軍基地はすべてもうすでに全滅しているんですよね。で、ただこれに対してセントコム(アメリカ中央軍)はこの主張を否定している。「米軍基地は完全破壊には至っていない」と言っているんだけれども、それの証拠動画などは一切発表されていないと。映像は公開されていない。
さらにイランは「ホルムズ海峡は二度と元通りにはならない」とイランを発表している。で、その中で、20隻以上の船舶はすでにホルムズ海峡を安全な通行のために、イランへの通行料を支払っているということなんですよ。だからトランプ政権が言ってることと、イラン、イスラム革命防衛隊が言ってることも全然真逆なのよね。だからトランプ政権は、この戦争はまもなく終わる、アメリカが勝つと言ってるんだけれども、もうそれファンタジーの世界と化していますね。トランプファンタジー。トランプの中でファンタジーと化しているこのアメリカ・イラン戦争。
実際の現実を見るとですね、中東の米軍基地はもう事実上運用不可能で完全破壊。すべて破壊。すべて破壊されてもアメリカは何もすることができないということなんですよ。で、アメリカがこういった状況になっている中で、今度イスラエルはね、ソマリランドにちょっと進出をしようという、また最後の悪あがきじゃないけれども、なんかもうもがき苦しんでる中で、ソマリランドへの進出、軍事拠点構築を考えているらしいんですがと。その前に、このホルムズ海峡ね、ホルムズ海峡はもう元には戻らない。
じゃあ、これからどうなっていくかということなんですけれども、こちらのニュース。はい。これ「ザ・ナショナル」、UAEのメディアです。UAEのメディアの「ザ・ナショナル」からなんですけども、「イラン議会はホルムズ海峡での通行料徴収に関する法案を作成中」。もう進行中なんですね。これちゃんと法律の枠組みとして作って、ホルムズ海峡を通過する船から、通行料を徴収し、その上で安全を確保するという、イランが責任を持って安全を確保するというね、そういった協議が今イラン議会の中で行われている。
アメリカとイランの間で協議が行われているかどうかについては、これは矛盾する発言が続いていると。アメリカのホルムズ海峡に対する考え方とイランのホルムズ海峡に対する考え方。根本的に違うんですよ。これちょっと「ザ・ナショナル」のニュース記事を、機械翻訳したものをちょっと読みたいと思うんですが。「イラン議会は世界の石油貿易にとって重要な航路であるホルムズ海峡を通過する船舶から通行料を徴収する法案の可決を現在目指している」。ホルムズ海峡はイランによって事実上(支配)されている。
トランプ大統領は「イランは4週間近くに及ぶ戦闘を終結させるための合意を必死に求めている」と述べたが、これはイランのアーパス・アラグチ外相の発言とは完全に矛盾する。アラグチ外相は「イランはアメリカの提案を検討しているものの、紛争終結のための協議を行うつもりは一切ない」と述べている。トランプは木曜日、「イランの交渉担当者は軍事的に壊滅させられたにも関わらず合意を懇願している」と。要はイランがアメリカに泣きついてきているとトランプは言ってんのね。
アメリカに泣きついてきている。いや、でも実際泣きついたこともないし、交渉したこともないし、イランはアメリカと停戦交渉の話し合いなんてする気は全くないよと。もう攻撃を続けていくよと。アメリカに対して攻撃を続けていて、アメリカがこの中東から完全撤退するまでもとにかくやり続けると、そういうことを言っているわけで。トランプの公式見解を、真っ向から200%も全部否定しているわけよね、イランはね。
で、トランプは、「手遅れになる前にイランはすぐ真剣に取り組むべきだ。なぜならそうなってしまった後は後戻りはできず、事態はさらに悲惨なものになるだろう」と。トランプはトゥルー・ソーシャルの投稿でそう述べている。で、イランのファルス通信は、議会民事委員会の委員長が「イランはホルムズ海峡を通過する船舶の安全を確保するために料金を徴収する必要がある」と述べたと報じている。
この料金については言及されていないが、現在のところ200万ドル、大体日本円換算で3億円程度徴収されたという、そういう実績が発表されていますね。ただその法案に関しては現在イランの議会で作成中であると。イランのモハーマド・クチ国会議員は、イランのファルス通信に対して、「我々は議会でホルムズ海峡におけるイランの主権、支配権、監督権を法的に認め、通行料徴収によって国の収入源を確保する計画を模索している」と述べている。
ホルムズ海峡は公路でもある。我々はその安全を確保しなければならない。船舶やタンカーは当然その安全担保のために通行料を支払わなければならない。「その計画はまだ最終決定はされていませんが来週発表される予定だ」と彼は付け加えている。来週にね、もう早々に決まるわけですよ。ホルムズ海峡法がね。で、史上最悪のエネルギー危機を引き起こしたイランとの戦争の影響は、地域をはるかに超えて広がっている。世界の石油と液化天然ガスの5分の1が輸送されるホルムズ海峡が事実上閉鎖されたことで、世界中で燃料不足が発生している。
元アメリカ国家安全保障担当補佐官のジョン・ボルトン氏はこの戦争が続くにつれ、イランが海峡を封鎖する能力がますます現実味を帯びていると述べている。原油価格は、協議が行われたかどうかを巡るアメリカとイランの相反する主張によってさらに影響を受けている。アラグチ外相は「米国との対話や交渉はないものの、仲介者を通じてメッセージのやり取りは行っている」と述べている。
「友人を通じて伝えられるメッセージに対し、我々が立場を表明したり必要な警告を発したりして応じることは、それは交渉や対話とは呼ばれません」とアラグチ外相は水曜日の国営テレビのインタビューで述べている。「それは単に友人たちを通じたメッセージ交換に過ぎない」。トランプ氏は水曜日にワシントンで行われたイベントで演説し、イランの指導者たちは交渉中だと述べている。トランプはイランと交渉中だと言っているが、イランはアメリカとは一切交渉をやっていない。友人たちを通じたメッセージの交換に過ぎないと。「彼らはどうしても取引を成立させたいが、それを口に出すと自国民に殺されるのが怖いのだ。それに我々に殺されることも恐れている」とトランプは述べたと。
いうことなんだけども、もうこうトランプさんの言ってることがもうだんだんシドロモドロになってきているというか……ごめんなさい。基本的に事実を述べてないんですよね、トランプさんが。そういう状況の中で、このイランのホルムズ海峡支配というのはもう日に日に強まっていくと思うんですが。この通行料を取るとはいえ、でもその通行料を取った分、その代わり、見返りにですね、ホルムズ海峡を通過する船の安全を確保する。イランが軍隊を動かして、この地域を航行する、民間の船舶を守っていくということを言っているので、それに対する保険料と思えばね、これはその安全に確保するための資金を払っても、もうこれはある程度払う必要があるんではないかなと僕は思うんですけれども。
その3億円っていう金額がね、ちょっと妥当かどうかはちょっと別として、いくらか払う必要っていうのは出てくると思いますよね。だからいわゆるスエズ運河のようにね、スエズ運河っていうのは、あそこはシナイ半島とアフリカ大陸とに挟まれた、もう完璧にエジプト領土内の運河ですから。各国がエジプトに対して通行料を払うのは、当然なんですけれども。あそこはね、僕も行ったことあるけれども。スエズで通行許可を下ろして、そこからイスマイリア、ポートサイドと地中海に抜けるんですけれども。幅が200メートルぐらいで、深さも20メートルぐらいだったかな。
だから非常に細い、海峡というか運河ですね。そこをもう毎日たくさんの船が通るわけですよ。で、それで交通渋滞という状態なんで、その後に第2運河っていうものが作られるんですけれども。そのような形にホルムズ海峡もなっていくんじゃないかなと。ここ実質、イランとオマーンが話し合って、その2カ国でここを事実上管理していくというような、その裏側にあるのは、ここからのアメリカの排除。アメリカの支配をここから排除していくというようなことなんですよね。このホルムズ海峡ね。
で、先ほど言ったように、実際この湾岸諸国の米軍基地はもう全滅したよと。全滅したということで、もう米軍は撤退を余儀なくされるであろうと。で、中東地域に残った米軍の兵士たちを、現在イスラム革命防衛隊は追跡中だということなんですね。これをね、これが事実だとしたら、これをこの通りトランプはアメリカ国内の国民に対して伝えられるのかどうかとしたら、伝えられるわけがないんですよ、こんなことは。これはこの事実は隠蔽しなければならない。何としてでもトランプはこの事実を隠蔽しなければならないということなんですよね。
【以下略】
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