
1.最大1万人の地上部隊増派を検討
3月26日、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙は、複数の国防総省当局者の話として、トランプ大統領が対イラン軍事作戦のため、中東に最大1万人の地上部隊の追加派遣を検討していると報じました。
報道によると、追加部隊には歩兵や装甲車が含まれる見込みで、その理由として、「より多くの軍事的選択肢を確保する」ことを挙げています。そして、国防総省は既に海兵隊の2部隊と陸軍空挺部隊の中東派遣を決めたとしています。
3月27日、アメリカのルビオ国務長官は、訪問先のパリで、アメリカ軍がイランで地上作戦に踏み切る可能性について「地上部隊がなくても我々の全ての目的は達成できる」と、戦闘が長期化することはないとの見通しを強調し、「作戦は適切な時期に終えられると予期している。『数カ月』ではなく『数週間』以内だ」と述べています。
ブルームバーグによると、新たに中東に向かっている部隊は、米国民の退避支援を担う可能性があるほか、米国の意図について相手を惑わす狙いもあるとしています。
また、ルビオ国務長官は、イランが戦闘終結後に「ホルムズ海峡で通行料を設定する可能性がある」と各国に説明したと述べ、「違法であり許容できない」として各国に連携した対応を呼びかけたことを明らかにしています。
更に、この日、アメリカのウィトコフ和平交渉担当特使は、イランとの停戦に向けた協議について「今週中に開かれると考えており、われわれは期待している」と語りました。
そして、アメリカCBSテレビは空母ジョージ・H・W・ブッシュが中東を管轄する米中央軍の担当海域に派遣されると報じています。アメリカは既に空母エイブラハム・リンカーンとジェラルド・フォードの2隻を中東周辺に展開させ、大規模な態勢を敷いていたのですけれども、ジェラルド・フォードは12日に艦内で火災が起き、設備が損傷。修理のため移動しています。
今回の空母ジョージ・H・W・ブッシュの派遣はジェラルド・フォードと後退するためだという見方も出ているようです。
2.トランプの敗北宣言
ンプ大統領は、イラン戦争は実質勝利したと述べていますけれども、BBCセキュリティ特派員のフランク・ガードナー氏がBBCの番組「POLITICS LIVE」での発言がネットで話題になっています。
件の発言は次の通りです。
司会者(BBC):このフランク・ガードナー氏の発言はトランプ大統領の敗北宣言ではないかとネットで話題になっています。
イランがこのような手段に出ることは火を見るより明らかでしたが、彼らはそうしませんでした。イランが最強のカードであるホルムズ海峡のカードを切ったことに、彼ら(米国側)は驚いているようです。
まずは、1時間ほど前にドナルド・トランプ米大統領が「Truth Social」に投稿した最新ニュースから始めましょう。これは非常に重要な投稿になる可能性があります。内容を見てみましょう。彼は次のように述べています。「アメリカ合衆国とイランは、中東における敵対関係の完全かつ全面的な解決に関し、この2日間、非常に良好で生産的な話し合いを行ったことを報告できることを嬉しく思う。今週中続く予定の、これら深く詳細で建設的な対話の基調に基づき、私は国防省に対し、現在進行中の会談と協議の成功を条件として、イランの発電所およびエネルギーインフラに対するあらゆる軍事攻撃を5日間延期するよう指示した。この件への注目に感謝する。」
当然ながら、現在、誰もがこの真意を解釈しようとしています。ドーハから参加しているセキュリティ特派員のフランク・ガードナーもその一人です。フランク、この意味を正確に知るのは時に困難ですが、これまでの状況をどう見ていますか?
フランク・ガードナー(セキュリティ特派員):
ええ、ちょっと待ってください。この裏に何があるのか理解するために、占いでも見なければならない状況です。不謹慎で申し訳ありませんが、言いたいことはお分かりでしょう。ドナルド・トランプは大統領が「イランは取引を望んでいる」と言い、明らかに何らかの合意があったとしていますが、非常に判断が難しい。
一方で、イラン政府管理下のファルス通信は「直接的、間接的を問わず交渉は行われていない。これはトランプの妥協であり、敗北を認めたものだ」と報じています。正直なところ、私も少しそのように見えます。というのも、湾岸諸国のこちら側では、大きな安堵のため息が漏れているからです。
人々は、トランプがイランの発電所を攻撃することを非常に恐れていました。イラン側は、攻撃されれば湾岸諸国の発電所を攻撃し返すと明言していました。これは海水から飲料水を作る淡水化プラントなどに影響します。ここは酷暑の地域です。大量の飲料水なしでは生存できません。病院や学校、すべてのインフラが停電することを想像してみてください。これは切実な懸念でした。
そのため、湾岸諸国の政府からトランプに対し、攻撃を思いとどまるか、少なくとも猶予を与えるよう、かなりのロビー活動があったと推測されます。戦争が終わったわけではなく、1938年の「現代の平和」のような瞬間ではありませんが、交渉が否定されようがされまいが、5日間の延期という猶予が生じたようです。
しかし、これは湾岸諸国に問題を突きつけます。イランには依然としてイスラム共和国体制が君臨しており、屈服せず強硬な姿勢を崩していません。彼らは依然として弾道ミサイルの武器庫を維持しています。巨大な隣国であるイランとの新たな共生の道を探らなければなりません。
率直に言って、このラウンドはイランの勝ちと言えるでしょう。通常戦力は壊滅的な打撃を受けたかもしれませんが、依然としてホルムズ海峡を支配する能力を持っています。そして、それはトランプや彼の将軍たちが予想していなかったことのように見えます。湾岸の一般市民も、私も、メディアも、これは驚くべきことだと感じています。イランがこうした手段に訴えるのは明白だったのに、米国側はイランが最強のカードであるホルムズ海峡のカードを切ったことに驚いているようなのです。
司会者(BBC):
フランク、イスラエルについても一言お願いします。これはアメリカとの共同作戦でした。彼らはおそらく事前にトランプからこの投稿について知らされていたでしょう。彼らはイランだけでなく、レバノンへの攻撃も停止する可能性はありますか?
フランク・ガードナー(セキュリティ特派員):
戦争を完全に終わらせるための交渉が行われているかどうかにかかわらず、攻撃リストから外されたのは「発電所」であると考えられます。しかし、これはイスラエルがレバノンで行っていることには適用されません。また、イスラエルがイランに対して行っている他の行動にも適用されないでしょう。したがって、その部分は継続される可能性が高いと思われます。
司会者(BBC):
フランク、最新情報をありがとうございました
3.狙われるバブ・エル・マンデブ海峡
3月25日、イランのタスニム通信は、イラン軍消息筋がアメリカやイスラエルによるイラン領土への軍事介入に対し、紅海の入口にあたる要衝バブ・エル・マンデブ海峡で新たな戦線を開く用意があると警告したと伝えました。
この消息筋は、「敵がイランの島々や領土で地上作戦を試みるか、あるいはペルシャ湾・オマーン湾での海上作戦によりわが国に被害を与えようとするならば、我々は奇襲的に新たな戦線を開く可能性がある」と述べ、紅海南端のバブ・エル・マンデブ海峡を具体的に指名して、「もし米国がホルムズ海峡に対して愚かな措置(封鎖や軍事展開)を取ろうとするなら、彼らが対処しなければならない海峡がもう一つ増えることになる」とコメントしています。
ホルムズ海峡が封鎖状態にある今、紅海は、原油輸出の迂回ルートの一つとなっているのですけれども、その紅海南端に控えているのが、このバブ・エル・マンデブ海峡です。
バブ・エル・マンデブ海峡は、アラビア半島南西部のイエメンと東アフリカのエリトリア、ジブチ国境付近の海峡で、アラビア語で「嘆きの門、悲嘆の門」を意味します。海峡の幅は30kmほどしかなく、しかも東部にはイエメン領のペリム島、西部にはジブチ領のサワビ諸島があり、航路が限定される世界の航海・海運や地政学上の重要な海峡(チョークポイント)です。
これについて、3月30日のエントリー「トランプは追い詰められている」で取り上げた起業家で著名Youtuberの石田和靖氏の動画の後半で次のように述べています。
で、そこで今度ですね、ソマリランド。ソマリランドというのは対岸なんですけれども、地図をちょっと……あ、このニュースから行きますか。これ日経新聞、今日の日経新聞ですね。「原油迂回路の紅海に火種 周辺地域にイスラエル進出 大国介入誘発の恐れ」ということで。ちょっとこちらのニュース記事もちょっと紹介したいと思うんですけど。「ホルムズ海峡の事実上の封鎖が長引く中、迂回ルートとなる紅海周辺地域で火種がくすぶっている」。新イラン武装組織フーシ派と対立するイスラエルが、ソマリアからの分離独立を宣言するソマリランドへの進出を図っている。イスラエルはイエメンを倒すために、世界でただ一ヶ国、ソマリランドを承認した。石田氏はそれら動きがイスラエル・アフリカ戦争を呼び、聖書のエゼキエル戦争にも繋がり兼ねないと警鐘を鳴らしています。
「海上アクセスを狙う内陸国のエチオピア、ソマリアを支援するトルコ、そして中国がここに介入してくる可能性がある」。ここがだから、またトルコとイスラエルの対立の温床なんですよね。で、それでそのイスラエルはトルコが支援するソマリアから分離主義運動、分離独立運動を行って、一方的に分離独立宣言してるソマリランドへ支援をして、で、実際ここへの進出を行っていると。いうことで、これは3.0チャンネルでも前に紹介してきました。これはガザの200万人近くに及ぶガザの住民たちを強制移送、強制移住させるための候補地として、ソマリランドとイスラエル政府が水面下で話し合っているよと。
で、そこにトランプ政権も加わって、アメリカ、イスラエルがソマリランドと水面でずっと話し合ってるよ。これやばいよねっていう話を、3.0チャンネルで多分半年ぐらい前かな。半年ぐらい前から話してるんですよね。これね、ソマリランドってね、国じゃないんですよ。一応一方的に独立宣言はしてるんだけど、今イスラエルしか国家承認してないの。2025年の年末に、世界で初めてイスラエルが国家承認をしたんですよ。それがこちら。これアルジャジーラのニュース記事ですね。「Israel becomes first country to recognize Somaliland」。ソマリランドを国家承認した世界初の国がイスラエルとなったというこちらのニュースで。
この上で、これソマリランドの場所。アフリカの角と呼ばれている場所なんですが。このソマリア、この角全体がソマリア連邦共和国なんですよ。で、ソマリアという国はもうだいぶ長い間、ソマリア内戦をずっとやっていて、もう群雄閣僚時代みたいなね、もう10数個の氏族たちがもうとにかくもう分離独立宣言を行って勝手に国を作っていると。で、その中で一番有力な分離独立運動がソマリランドなんですね。で、その隣にプントランドってありますけど、ソマリランド、プントランド……このあたりが要は海賊国家なんですよね。特にプントランド。このアデン湾の海賊行為あるでしょう?この海賊行為をやっているのは、プントランドなんですよ。なので、相当お金を持ってるらしいのね、プントランドっていうのは。
で、そのお隣の国がソマリランドです。で、このソマリランドっていうのは地政学的に、アデン湾、バブ・エル・マンデブ海峡を挟んで対岸がイエメンなんですよね。なので、元々ソマリアとイエメンというのは同じアラブ連盟ですし、アラブ民族でありますから、お互い仲良くやっているはずなんだけど、イスラム教スンニ派ですしね。で、その中からソマリランドだけが一方的に分離独立して、ここをイスラエルが国家承認して、イスラエルの支援でイスラエルの傀儡国家になったんですよ、ソマリランドが。これは、ソマリランドっていうのは要は国家承認が喉から手が出るほど欲しい。今のところ分離独立を一方的に主張はしていますけど、大統領もいるし、防衛省とか外務省とかいろんなその省庁もちゃんと出来上がってて、ソマリランドのパスポートもあるしね、ソマリランド・シリングっていう通貨もあるし、もうほぼ独立した形になってんだけど、国家としてはどこにも承認されてなかった。
世界で1カ国もこのソマリランドを承認してなかったんだけど、去年の年末、世界で初めてイスラエルがソマリランドを国家承認したんですよ。それの目的はもうこれまさに、イエメンを倒すためでしょうね。イエメンっていうのは要はイランの代理組織ですから、フーシ派っていうね、イスラム教シーア派の武装勢力が、元々は暫定政権とフーシ派とで2015年からイエメン内戦をずっとやって、あ、2000年からかイエメン内戦をずっとやってたんだけど、2023年にその戦争終わったんですよ。で、実質フーシがイエメンを支配する、サナーを支配するというような形になったんですね。
で、僕も結構多くのイエメン人に、いろいろとインタビューしましたけど。サウジアラビアとかで、サウジアラビアのジェッダに行くと多くのイエメン人が、ちっちゃい店でお店を構えてるんですよね。床屋さんとかお土産屋さんとか食堂とかいろんな商売やってるんですが。で、「どっから来たんですか」「イエメンで」。イエメンから来た人に、「暫定政権支持してるかフーシを支持してるか、どっちですか」って聞いたら、「フーシだよ」という方々が非常に多いんですよ。で、僕の知り合いで前にええチャンネルでも何度かご登場いただいている、大阪でイエメンコーヒーを販売しているタレックさん。タレックさんもイエメン人でお兄さん今サナーに住んでるんですけど、やっぱりフーシを支持してるんですよ。
なんでかって言ったら、フーシ派っていうのはもう本当に国民のことを考えて、国民のためにものすごい尽くしている。だから首都のサナーがフーシが支配することによってサナーがとても安全になった。で、国民を守って、国民の教育とか医療とかそういうところに、力を入れて予算を割いてね。なんつうの、アメリカとかとべったり癒着している暫定政権とかもうみんなうんざりしてたんですよ。だから、そういうところにべったりして自分たちばっかりなんかお金をどんどんどんどんこの懐に入れて国民がどんどん貧しくなっていくという、そういう国はもううんざりだと。どこかの国と似てますけど。これ我が国と似てますけどね。
アメリカに癒着をして、どんどんどんどんお金を払い、キックバックはもらい。でお金が足りなくなったら日本国民から税金を取ってそれをもうアメリカに上納するみたいな、そんなことをやってるでしょう。で、ワシントンともべったりしている。そういった暫定政権がもう嫌で嫌で、国民はみんなフーシを支持してるんですよね。で、フーシを支持して、フーシが首都サナーを支配した結果、サナーは非常に安全な街になったということで、みんな地方に逃げていたイエメン人たちが首都のサナーに戻ってきているんだよと。そういう風にタレックさんもおっしゃっていたのでね。
だから実際、なんだろうな。日本のマスコミだと「反政府武装勢力フーシ派」とか「反政府勢力」とか出てきますけど、反政府勢力っていう表現がね、これだからもう2023年まではそれで良かったかもしれないけど。一応2023年に停戦合意が行われて、フーシが実質イエメンを代表する政府となってるので、もはや反政府勢力ではなくなったんですよね。実際、イエメンの政府になったわけですよ。ただ日本のマスコミはそれを未だに「反政府勢力フーシ派」とか言ってるんですが、実際は違うんですよね。イエメンの多くのイエメン国民に支持されている政権であるということです。
で、そのフーシを倒したいのが、要はイスラエルなんですよ。だから狙われてるわけ。イスラエルもこのイエメンという国から狙われてるわけ。だからそのイエメンを囲む形で、このソマリランドをイスラエルが国家承認した。で、なおかつガザの住民たちをこのソマリランドに移送するということも、イスラエルの政府は考えてるわけですよ。非常にもう悪魔としか言いようがないわけよね。
で、このソマリアという国ね、元々、ソマリ族という、アラブ民族の一派なんですけれども。このソマリ族は主にアフリカ大陸の端、アフリカの角に住む民族。1000万人以上の人口を抱えているが、言語がソマリ語で、そして文化面では、イスラム教スンニ派。民族的等質性は非常に高いが、しかし民族意識よりも氏族・血縁への帰属意識が高いため、氏族間の権益から同一民族同士で争うことが多々ある。その最たる例がソマリア内戦であるということで。要は田中さんと佐藤さんが喧嘩してるわけですよ。で、また鈴木さんと前田さんも喧嘩してるわけですよ。こっちでこっちでこっちで、氏族間の争いでもう要は喧嘩して、それがもうバーっとなんかいくつもの氏族に分かれて勢力争いになってしまったのがソマリア内戦なんですよね。
で、そのソマリア内戦から、一応本格的な分離独立運動として、1つの国になった、なったというか、国家承認はされてないけどね。世界中で。もう一方的にその独立宣言をして国の体をなしているのがこのソマリランド、プントランドなんですよ。だからこのソマリランドにね、イスラエルが進出してくるとなると、逆にこのソマリアという国の主権を無視することになるわけね。ソマリアはだってソマリア連邦共和国で、ソマリランドもプントランドもソマリアももう全部ひっくるめて統一ソマリアですよと。これが一応国際社会で国連が一応、認めている国連加盟国でもあるし、国際社会で1つの国家として承認されている全体のソマリアなんですね。
で、このソマリアを支援しているのが、トルコとかエチオピアとか中国なんですよ。こういったところに要は喧嘩をふっかけてきたのがイスラエルということですね。ソマリアという1つの国を一応支持してるのが国際社会で、そこに対して様々な人道支援とか行っているのがトルコなんですけど、そのトルコがこれまでいろいろ支援した時に、そこにまた火種をぶち込もうとしてるのがイスラエルなんですよ。だからこれが起こると何があるかと言うと、今度ね、日本に入ってくる原油、これが迂回路があるっていう話をしましたよね。こちらの迂回路。これが、UAE・アブダビから同じUAEのフジャイラ港まで繋がっている、ホルムズ海峡迂回ルートがハブシャン・フジャイラ・パイプラインなんですよ。
で、こちらが輸送能力、日量150万バレル。これ180万バレルに引き上げると言ってるんですが。もう一本でサウジアラビアの、ダマン、ダーランのあのペルシャ湾沿いの精油所から、紅海沿岸のヤンブー港まで出そうというこの「東西パイプライン」っていうのはだいぶ前に出来上がってるんだけど。これ元々、紅海沿岸地域の石油消費、ガス消費を満たすために作られた、要はサウジアラビア国内向け。精油所っていうのはもう全部ペルシャ湾側に集中してるんですよ。で、油田もこのペルシャ湾沿いから首都リヤドの近くまで行くガワール油田っていうところが、主要油田になるんで、油田も精油所も、もうそれらのインフラ全部あの東側にあるんですね。東部州に。
東側にある石油を西に運おうというのがヤンブー港まで繋がる東西パイプラインなんですよ。で、紅海沿岸側も淡水化プラントを、たくさんもう機能してますから、淡水化プラントで真水を作るための源燃料がやっぱ石油ガスなんですよね。そういった非常に強い需要を満たすためにサウジアラビア国内の東西パイプラインっていうのが作られたんですが、これが日量500万バレルを700万バレルに引き上げて。ヤンブー港、サウジアラビアの石油は元々ヨーロッパ向け専用の積み出し口だったんですけど、これを今ホルムズ海峡非常事態だから、だからこれをアジア向けにも出していこうということで、ここから日本含めて韓国、中国、東南アジアに向けてね、オイルタンカーが動き出すよというところなんですよ。
なんですが、このヤンブー港から積み出される原油は、今度その南側にあるジブチ、イエメンの間にある、まさにここもホルムズ海峡と同じ幅大体30キロと呼ばれてるんですが、バブ・エル・マンデブ海峡というんですよね。このバブ・エル・マンデブ海峡、アデン湾に繋がるバブ・エル・マンデブ海峡を通るんですよ。通らないといけないんですよ。で、この日経新聞のこの記事というのは、この日本に運ばれてくるこのホルムズ海峡迂回ルートのこのバブ・エル・マンデブ海峡、これじゃないな……えっと。このバブ・エル・マンデブ海峡を通過するから、だからここにイスラエルがやってくる、フーシを倒すためやってくるってことは、またこの紅海に、原油迂回路に火種が起こりますよということなんですよ。
だからはっきり言って、これイスラエルがすべての、諸悪の根源と言ってもいい。今回のイランの戦争もそうだし、さらにこのホルムズ海峡がね、イランが安定的に航行できるように、じゃあ、徴収をして料金徴収して、「ここは安全に通過できるように構築しますよ」と言っているさなか、イスラエルが今度はこのバブ・エル・マンデブ海峡の方で戦争を起こそうとしている。シーア派との戦争をイスラエルが起こすために、このソマリランドを国家承認し、ソマリランドをイスラエルの傀儡国家にしたわけですよ。国家承認してあげたから、お金も武器も、いろいろ支援しますよと。そういう条件で、その代わりパレスチナ難民をソマリランドで受け入れなさいよと。そういう話し合いをしているわけですよね。
で、ここにイスラエルがやってくるということは、これがだからまた新たな火種になるわけですよ。本当にもう、ネタニヤフ余計なことすんなって感じなんだけれども。だからこれがひょっとしたらね、日本への石油もね、この2つの迂回ルートとか、あとはホルムズ海峡がもしも本当にね、イランがちゃんと法整備する中で安全に航行できるような状況がもしもしも作られるんであれば、まずは目先の日本の原油危機っていうのは、一旦なんか沈静化するんではないかなっていう、期待感もあったんだけど。その期待とは裏腹にね、なんかもう一方の海峡の方をね、ちょっと何か戦争を起こそうとするこのイスラエルの動き。もう本当に困ったもんですよね、本当に。
ということがね、今後行われるわけですよ。だからこの、はっきり言ってイランがね、今回アメリカに突きつけているこの5つの停戦条件。これはもうこれだけの条件は最低限出してきて当然なんですよね。当然。とにかくちょっかいを出すなと。中東に対してアメリカはちょっかい出すなと。アメリカがちょっかい出さなければ、多分イスラエルは1人じゃ戦えないと思います。今のこのアラブ連盟の結託、そしてイランの軍事力で。そしてイランの背後にいるロシア、中国、トルコ。そういった国々の動きとか考えて。
本当にこれをね、本当にイスラエル1人でこの人たちを全部相手にして戦争を起こすとなったら、それこそ「エゼキエル戦争」になっちゃいますよ。エゼキエル戦争というのがね、ロシア、イラン、トルコから、北から南に攻めてくる、そういった国々が戦争を引き起こして、イスラエルはそれと戦うんだと。で、南からはスーダン、リビア、プテとクシュと呼ばれる軍隊ですね。それが南から北を攻めてきて、イスラエルは南と北とはさみ打ちになって、とても立ち打ちできなくなって、タルシシュというヨーロッパの方に逃げていくと。
で、それで、逃げた後に、パレスチナ地域全体が天変地異で巨大地震が起きて、南と北の軍隊は滅ぶんだと。だから最終的にユダヤは救われた。だから神様はいたんだと。やっぱり神はいるんだと。だから神様に約束された土地をもう1回取り戻すんだっていう、またスタートに戻るみたいな、そういった終末論が語られてるわけですよ。聖書の中でね。それがエゼキエル書第38章っていうところなんですけれども。確実になんかそれに近づいてるんですよね。
イスラエルがこの南の方にちょっかい出してきた、アフリカ大陸の方にちょっかい出してきたという。今実際そのちょっかい出してるわけですよね、ソマリランドにね。で、ソマリランドもそのイスラエル人とべったりになってるわけですよ。国家承認してくれたもんだから。だからそのソマリランドが、イスラエルの傀儡になったってことは、今言ったようにエチオピア、ソマリア、そしてスーダンで。さらに言ったら、それと同盟国のリビアとかもね、このソマリランドに対してひょっとしたら何らかのアクションを起こすかもしれない。攻撃を起こすかもしれない。その後今度、イスラエル・アフリカ戦争ですよね。イスラエル・アフリカ戦争。
だからそれがエゼキエル書第38章のプテとクシュ。とクシュが南からイスラエルへ攻めてくるっていうのも、これも実際に現実味を帯びてくるんですよ。このイスラエルのソマリランド進出によってね。で、さらにこのソマリランド支援してる……あ、ソマリア、ソマリアを支援してるのが、エチオピア、トルコ、中国でしょう。だからソマリアから分離独立したソマリランドっていう国を認めるわけにはいかないわけね。で、それを認めてるイスラエルとトルコが戦争になるというね。なんか本当になんか完璧、エゼキエル戦争、エゼキエル戦争のシナリオに近づいちゃってるわけですよ。
だから何度も言うけど、このイランの、アメリカに対して提示したこの5項目。これですよね。これが根本的な治療になるんではないかなと。だからはっきり言って、表向きの停戦合意ではなく、もう根本的にこのもう戦争が二度と起きないようにするための、最低限の5項目ですよ。で、ホルムズ海峡の主権はイランとオマーン、この2つの国の領土ですから。あそこはね、このオマーンとイランがきちんと話し合って、その主権を、ちゃんと確保した上で。で、そこ、もしも世界の船がそこを通りたいというのであれば、その安全をちゃんと担保するためにそれなりのコストを払って、このホルムズ海峡を通過するという、そういう形にすれば、最終的には、いいところで落ち着くんではないかなと思うんですよね。
で、それと比べるとね、このトランプ政権が出してきた15項目っていうのは、あまりにも一方的すぎるんですよ。アメリカの利益のことしか考えてない。こちら、本当に無理ですね、これはね。はっきり言ってね。どう考えてもね。アメリカがもう結局もう全部支配して、で、その上でもうイランをもうさらにもう大混乱に陥れるとしか、もうこのシナリオが見えないのでね。イランが分かっている通り、これまでのイラクとかリビアとかシリアと全く同じ状況になるんじゃないかなと。
実際アメリカはこんなこと言ってられる立場じゃないと思うんですよね。先ほどニュース記事でもお見せしたように、アメリカの中東の米軍基地、米軍拠点壊滅ですから。全く運用ができないというね、パキスタンのメディアで、このように報道がされてるわけです。「イランの攻撃によって中東の米軍基地は事実上完全不可能、運用不可能に」。で、イラン側は、テヘランは完全破壊を発表したと。「アメリカの中東拠点、中東基地は完全破壊された」と。
だからもうトランプ政権も何もできないんじゃないでしょうかね。だから、その中でどこまで強気のスタンスでパフォーマンスをすることができるのか。中間選挙対策としてね。これらね、ちょっとすべて、中東のメディアの方では、今日言ったようなお話は、普通に報じられてる内容なんですが。日本ではなかなかこういう報道は出てこないでしょうね。どうしてもやっぱりアメリカ、イスラエルが、この戦争の主導権を握ってるような感じの報道が多く見受けられるけれども、いや、実際この主導権握ってエスカレーションできるのもイランですね。イラン側。イラン側によってこの戦争はコントロールされている。
あとはアメリカが、どれだけ折れてこの交渉のテーブルを用意してくれるのかどうかなんですよ。で、今のところこの15項目に関して言うと、アメリカはトランプ政権は、全然なんかまだまだ強気だなと。現実を分かってない。現実を顧みずにもう感情論になっているとしか思えないんですよね。そういうようなことをアメリカのトランプ政権内でも、だんだん、だんだん、意見が出てきて。先日お話ししたあの、ジェトさん。国家テロ対策センターのジェトさんもね、現在の事実を全然見ないトランプ政権に対して、もうついていけないということで、辞任の書簡をね、これ出したという、この話もしましたし。
で、あとそれでも強気なベッセンと、財務長官。もう「ホルムズ海峡、あの、もうすべてのイランの防衛施設にもう全部攻撃をしていくよ」って言うけど、どこから攻撃するのかなっていうね。アメリカの攻撃拠点、軍事拠点もう全部完全破壊されてしまったので。じゃあどこから攻撃するんだろうみたいな。軍隊を送り込むのかなみたいな。軍隊送り込んだとしても、もう結局上陸する前に殺されるでしょう。どうすんだろうみたいなね。で、「こんなトランプ氏の情報、事実上の敗北宣言である」と、こういったBBCの特派員の暴露なんかもあった通り、まあどうするんでしょう。どっちにしてもこの戦争はアメリカはもう戦えないでしょう。きっとね。アメリカは戦えない。
そんな中で、どのような情報が出てくるのか、今後数日間の間注目だと思うんですね。まあ、イランはアメリカの中東基地、完全破壊、すべて完全破壊したと言ってますので、この後どうなるのかというところなんですよ。というとこで、これは大きくね、世界のパワーバランスが大きく変わりますよ。このイランが中心の中東社会、そういったものも作られていくでしょうし。で、イランはBRICSですから、BRICSの国々の、さらなるドル離れ、アメリカ離れで。そして米国アメリカに対する不信感っていうのも、さらにどんどん強くなっていくでしょう。
そんな中でね、今後の世界情勢どう動いていくのか、原油もそうだしドルもそうだし。世界情勢がどう動くのか、セミナー講演会の方を行っておりますので、皆さんぜひそちらの方もご参加いただけたらと思います。僕のセミナーはね、参加者の方々同士がみんな、声をかけ合って仲良くなってどんどん繋がっていくという。そして皆さんとお会いして、僕も皆さんと握手したり写真撮影とか名刺交換とか。あと本とか持ってきていただいて、喜んで僕もサイン書きますので。ぜひ皆さんお友達をお誘い合わせの上、お近くの会場の方に遊びに来ていただけたらと思います。
【以下略】
4.バーレーンはイランに戻り、UAEはオマーンに戻る
一方、今回のイラク戦争によって湾岸諸国にもその戦禍が及んでいます。
これまで平和な都市と認識されてきたUAEのドバイやカタールの金融都市ドーハも被害を受けています。そんな中、 イラクのテレビ番組「al-Iraqi TV」の討論クリップがネットに上がって、一部で話題になっているようです。
件の討論内容は次の通りです。
戦争が続いた。これらの国々がこの状況の中にいる。そして紛争は骨の折れる戦いになった。秋田県くらいの国土に京都府くらいの人口のカタール。そして、その京都市より更に小さい国土しかないバーレーン。地図をみれば分かるようにこれら2国は、ホルムズ海峡が封鎖された今、自国とサウジアラビアを結ぶ道路が潰されてしまったら、あっという間に息の根が止まってしまいます。
クウェートは国家として消えてしまうだろう。カタールも、バーレーンも、UAE(エミレーツ)も。これらの国々は別の新しいアイデンティティを持つことになるかもしれない。クウェートをどうやってなくすのか? 誰が攻撃するのか? 例を挙げよう。
今、例を出すよ。バーレーンには27キロの橋がある。サウジ軍がそこにいて、脅威がどこから来るか。『ダーラ・アル・ハリージュ(湾岸の輪)』と呼んでいる。この橋を攻撃されれば、ダーラ・アル・ハリージュは到達できなくなる。
政府にも多くの問題がある。イランのミサイルとドローンは射程距離が200kmあり、3時間か2時間半で到達する。この状況は、残された国家を支えるものだ。その面積は760平方キロ。
クウェートは誰を攻撃するのか?
バーレーンはイランに戻す。
イランに行ったとき、クウェートはイラクに行く。
UAEはオマーンに戻る、その起源に戻る。
これは一つの選択肢だ。サウジアラビアがカタールも取ってしまうかもしれない。誓うよ、アハメド、これは重要だ。
クウェートはどうなる? 誰が君からクウェートを取るのか?
クウェートは国家じゃない。カタールだって国家じゃない。たった一つの港しかない島がある。それがサウジアラビアを通っていた。
その港はサルワ港と言う。そう、幅は30〜40メートルだ。つまり、兵士4人で封鎖できる。そんな国がどこにあるというのか? バーレーンは760平方キロある。どう説明すればいい? この港は上の方にある。カタールにどれだけ外国人(ショマリ)がいる? 彼らより多い。
でも、片側に立って端まで見てごらん。端まで見て。UAEをここから誰が取るのか。そして君が言ったように、オマーンは歴史的にその一部だ。
今、UAEの中で知っているだろう。UAEの中にあるエリアがオマーンに属している。これはUAEのものじゃない。中にあるんだ。
UAE? アブダビに属しているが、その中にオマーン領のエリアがある。
クウェートがカタールを取るのか? いろいろなゲームがある。これらの国々。
人々を連れてきて、自分のチームを応援させる。そして1人50ドル渡す。そうすれば他のチームを驚かせる。湾岸諸国にメディアも金融もないと思うのか?
外国人1000万人。外国人1000万人に対して、UAE人はたった75万人だけだ。
金融大国であったとしても、肝心のエネルギーや物流が止められてしまえば、ジエンドです。そうみると、これら湾岸諸国が実に危ういバランスの上に成立していたことが、ホルムズ海峡の閉鎖によって誰の目にも明らかになりました。
イラン戦争が長引くようなことがあれば、これら小国が隣接する大国に飲まれていく、それは絵空事ではないかもしれませんね。
SOOOOOOON!!
— DD Geopolitics (@DD_Geopolitics) March 27, 2026
"Bahrain, it belonged to Iran, it goes to Iran. Kuwait goes to Iraq. The Emirates return to Oman, return to its origins. Saudi Arabia might take Qatar as well."pic.twitter.com/xhqHdMreoh

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