しどろもどろの岸田総理と破壊力満点の立花党首

今日はこの話題です。
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1.日本記者クラブ主催の党首討論会


6月21日、与野党9党による日本記者クラブ主催の党首討論会が行われました。

討論会に参加したのは、自民党の岸田文雄総裁、立憲民主党の泉健太代表、公明党の山口那津男代表、日本維新の会の松井一郎代表、日本共産党の志位和夫委員長、国民民主党の玉木雄一郎代表、れいわ新選組の山本太郎代表、社民党の福島瑞穂党首、NHK党の立花孝志党首です。

討論会の内容は動画が上がっていますし、見られた方も多いと思いますけれども、その中で、日本記者クラブ代表者による質問があり、それに各党党首が次のように答えました。


――自民党岸田総裁

質問 まずは政治姿勢について。どういうわけかと言っちゃ失礼なんですけども、半年以上経過して支持率は高い水準にある。そのこと自体は結構なんですけども、ずっと見てると、一度決めたことをいとも簡単に反対があるとすっと変える。それが柔軟性と受け止められてるっていうきらいがある。やはり政治家は決断が一番大事だ。この半年間、私はこういう場合に反対があっても決断したんだと堂々と言えるもの、実行したんだということは何か。

岸田氏 とにかくその議論の中で結論は最後ださなきゃいけないわけですから、必ず最後は決断が求められる。これが政治であり、その決断は一つ一つやってきたと思っています。そして結論として、例えば、ロシアによるウクライナ侵略で私たちの国は間違いなくロシア政策を大きく転換した。これは大きな決断であったと思います。
 それ以外にも、新型コロナとの戦いにおいても、オミクロン株の特性の中で、絶えず状況が変化する中で決断をしてきました。水際対策まずはいっせいに、この外国からの入国を止めること、そしてその後も様々な行動制限を変えていくこと。これも柔軟性と言って批難されるかもしれませんが、状況の変化に的確に対応して決断を出すという意味で決断の連続だったと思います。ちょっと時間が来てしまいましたので、これ以上は控えますが、これ、もう毎日毎日決断の連続であったと私は振り返っております。


――立憲民主泉代表

質問 昨年の党首交代が党勢回復の起爆剤にはなっていなかった、さらにこの国会では対決追求型から政策提案にすると言っていたが、大きな実績があがったというふうにも見えない。加えて、今回の参議院選挙では、1人区では野党の統一は部分的にしか進まなかった。これで野党第1党の党首としての責任を果たされていると、自身で考えるか?むしろ野党埋没の原因になっているのではないかという声もあるが、どうか?

泉氏 野党がまとまったとしても、この参議院選挙の制度上でいえば、やはり各党は複数区には候補者を立てるし、1人区であっても立てたいので、私は、この参議院選挙でむしろ10ぐらいの選挙区で候補者を調整できたということは、この環境においてよくできたなと、というぐらい、成果だと思っている。
 非常にいま野党が厳しい環境ではあるが、私は前回の衆院選の際も、やはり立憲民主党自身が党としての政策や政権構想というものを、もっと全面に出すべきだったというふうに思っている。そういう意味では、今回の参議院選挙では生活、安全保障という旗を掲げて、産業政策、経済政策、そして安全保障政策に堂々と主張するところから立憲民主党の再生がスタートする。これから野党の中心となって、大きな野党作りを目指していきたいと思う。


――公明党山口代表

質問 今年の4月に衆院議員だった遠山清彦さんが、コロナ融資の違法仲介で有罪判決を受けた。公明党も20年も与党をやってると金権体質になってしまうのかという印象を持った人が多いと思う。
 さらにウクライナ問題について、平和の党の看板もだんだんさびてきちゃったと見えなくもない。どうも連立に疲れてるじゃないか。ある人がいうには、公明党は連立に留まることが最大の目的になってる。与党の病だ、与党の病気だという人もいるが、その与党の病だってことに反論はできるか。

山口氏 まず遠山議員の件については、国民の不信を招いたことは本当に慚愧の念に堪えない。心からお詫びを申し上げ、2度とこういう事態を起こさないように、再発防止策をすでに徹底しているが、戒めたいと思う。
 また、連立政権、20年の歴史を刻んだ。やはり与党が安定をして、直面する課題を乗り越えていくという大事な目標がある。この政権の安定に対して、公明党は意見は異なる、政策の考え方が異なる問題でも議論を尽くして最終的な合意を作り出す。こういう役割を担った。
 また、国政選挙についても協力をしながら、この多数の議席を維持する。そういう実績も積んできた。こうした公明党の役割は、これからも重要だと思う。
 また、ウクライナ問題についても、ここは国際法、特に国際秩序、法の支配のもとでしっかり維持していく。また、一方的な力による現状変更は断固許さない。こういう毅然たる姿勢を示すというのは当然だと思う。また、人道的な面での支援、ここもしっかりやる。しかも、日本自身の支援を具体的に道を開き、実際に手を差し伸べているのは、私は公明党のネットワークの力だと自負している。これからもその姿勢を貫いていきたい。


――日本維新の会松井代表

質問 野党第1党を目指す、全国政党化を目指すといい、今回も比例にタレント候補を結構たくさん擁立している。ただ、過去の維新の議員を見ると、問題を起こすような言動があった方も少なくない。数をそろえるために、無理をしているんじゃないか。しっかり候補を吟味してるのかどうか、聞かせてほしい。

松井氏 タレントさんだからダメということではない。われわれは、ある程度衆議院でも数を増やしていただく中で、やはり国政において、自民党をピリっとさせる、対峙たいじしていける、そういう力の中では数が必要だ。
 候補者においては、執行部で面接もし、一人ひとりの主張もしっかりペーパーで提出してもらいながら候補擁立作業をしているが、中には人として少し発言がおかしいとか、ちょっと資質疑いあると取られるような発言をする人もいる。すべて人の心の中を見透かせるというのは無理なので、これからも大勢で面接するとか、二重に面接するとか、そういう形で候補者の絞り込みをやっていきたい。


――共産党志位委員長

質問 自衛隊違憲論の旗を降ろさないが、自衛隊は有効に活用しなければならないというが、自衛隊員は違憲論をかかげる党に命をかけるだろうか。違憲論と(自衛隊の)活用とは明らかに二者択一だ。党首の意見に共産党内で反対はないのか。

志位氏 この方針は党の大会で決めた方針だ。日本共産党は自衛隊と憲法9条は矛盾していると考えている。ただこの矛盾は一挙には解決できない。憲法9条の完全実施に向けて国民の合意で自衛隊の現状を一歩一歩変えるプロセスが重要だと考えている。
 私たちが参画した政権が仮にできたとしても、国民の合意なしに自衛隊をすぐになくすことはしないし、それはできない。そうすると、民主的政権と自衛隊が一定期間共存することになる。共存する期間は政権の憲法解釈としては当然、自衛隊は合憲という立場になる。

質問 ご都合主義ではないか。
志位氏 政権としては当然共存しているわけだから合憲という判断をする。合憲という判断をする政権が自衛隊を活用しても何の矛盾もない。まさに今問われているのは、自衛隊を海外での戦争に動員していいのか、という問題であって、私は自衛隊員の命をしっかり守っていく。国民の命も守るし、9条も守る。


――国民民主党玉木代表

質問 国民民主党は本予算にも補正予算にも賛成した。ある人が党名を「国民自由民主党」に変えたらどうかと言っていた。自民党の中には「野党分断に協力してくれた」とあけすけに言う人もいうぐらいだ。こういう状況をどう見ているか。参院選後にひょっとして連立内閣、政権入りする考えはあるのか。

玉木氏 2月11日の党大会で、党として決めた方針がある。それは公約で約束した政策など、国民のためになる政策の実現には政策本位で与野党超えて連携していこうということだ。
 去年の衆院選でわが党だけが(ガソリン税の上乗せ部分の課税を停止する)「トリガー条項」の凍結によるガソリン値下げを掲げた。掲げた以上は何としても実現したい。
 (国会議員が)23人しかいないから、われわれが何を言っても実現しないが、予算案に賛成することをてこに、何とか取り下げようと、自民党の岸田文雄総裁、公明党の山口那津男代表にも交渉のテーブルについてもらった。
 凍結は継続中になっているが、1リットル5円だった補助は25円、35円となり、実際に値下げは実現した。航空機燃料を補助の対象になったのもこういう交渉があったからだ。与党に擦り寄っているのではないかといわれるが、国民に寄り添って政策を実現していきたい。


――れいわ新選組山本代表

質問 去年の衆院選で比例代表の東京ブロックで当選したが、衆院議員をわずか半年で辞職し、今回東京選挙区で立候補する。有権者の票の重みをどう考えているのか。いわゆる山本太郎人気を乱用していると批判されても仕方ないのではないか。今回当選したら6年の任期を全うするのか。あるいはまた途中で辞めて衆院選に出るのか。

山本氏 まず冒頭申し上げるが、参院選で当選した場合は、任期通りやらしていただく。これまで様々なくら替えがあったと思うが、それに対してみなさん、批判したか。批判などは残らない。
 私たちがどうして今回、党首の山本太郎が衆院議員を辞めなければならなかったか。それは衆院の中ではすでに暴走が始まっているからだ。
 予算委員会で立憲民主党から15分の時間をいただいた。それを発言当日につぶしてきたのが自民と公明だ。おかしいでしょ。言論の府でそんなことが行われるなんて。参院選後の3年間、衆院で戦おうと思ったが、衆院で暴走が始まっている状態で、私たちのような弱小政党がどうやって戦うのか。
 それなら参院でしっかり態勢を整えて、予算委でも本会議場でも発言権を持ち、これから始まる暴走を止めるため、私は(衆院議員の)バッジを外した。


――社民党福島党首

質問 野党の構図をみていると、立憲民主党が左に寄っているように見える。そういう中で社民党の存在理由があるのか。歴史的な使命は終わってしまったのではないか。かつての野党第一党がここまで縮んでしまった理由、福島さんご自身の責任をどのように考えているか。

福島氏 社民党の存在意義は今こそ高まっている。今度の参院選が終わって、おそらく3年間国政選挙がないと言われている。3分の2以上の議席を改憲勢力が占めれば、憲法改悪の発議に突き進むと思う。憲法9条が変えられるかもしれない国会に社民党は存在しなければならない。
 何としても存続して、踏ん張って、平和国家で9条を生かそうと思う人たちと頑張りたい。9条はまさに危機だ。今度の参院選、日本国憲法にとっても、社民党にとってもまさに正念場だ。たくさんの現場、たくさんの人たちとつながって、国会の中で頑張り抜きたい。


――NHK党立花党首

質問 去年の衆院選は議席ゼロだったがなぜだと思うか。一組織を潰すために国政政党をつくるのは邪道だ。これに対してどう答えるか。

立花氏 われわれ前回衆院選で議席が取れるとは、はなから思っていなかった。NHKという企業を一本やりで攻めて政治を行うことについてそんなことが許されるのか、ということだが、許されているから国政政党になっている。
 テレビは核兵器に優る武器、テレビは国民を洗脳する装置、テレビはテレビにとって都合の悪い真実を隠す。まだまだ少ないだろうが、それでも100万人近くの有権者がそれを理解し、わが党に投票していただいた。今回の参院選の結果をご覧いただければ懸念も払拭されると確信している。

記者は意地悪というか、各党にとって耳の痛い部分を突いているような質問をしている印象を受けましたけれども、各党党首は自らの正当性をアピールする形で反論しています。まぁ、はいそうですかなんて認めたら票が逃げていきますからね。そんなものでしょう。


2.中国共産党のお金による侵略行為に自民党はどのような認識をお持ちか


この党首討論について、ネットの一部で話題になっているのは、NHK党の立花党首からの岸田総理への質問です。

そのやり取りは次の通りです。
立花孝志 「最近では参院議員の特定枠を購入し、お金の力で国会議員になろうとする中国人もいる。先週末の党首討論で、れいわ新選組の山本太郎代表が発言された通り『10億円出してくれるなら平気で議席を売ろうとする政党』もある。中国共産党のお金による侵略行為に自民党はどのような認識をお持ちか」

岸田総理 「そういった点に対し様々な議論が行われてきたから、特定秘密保護法や経済安全保障法の議論に繋がった。何れにしろ、日中関係の安定は日中のみならず地域や国際社会にとって大きな影響を与えるもの。主張すべきは主張しながら対話を重ね、建設的・安定的な関係を維持していく姿勢も大事」

立花孝志 「中国人が日本の土地を買えるのに、日本人は中国の土地を買えない。互いに買えるなら良いが、こういったものは見直しが必要。日本のTV局に外資規制はあるが、CMに対する外資の規制が無い。参議院の特定枠はお金による議席購入の温床になりかねない。NHK党はこれらを対策していく」
中国のサイレントインベージョンをぶっこんできました。中国がお金をつかって侵略しているなど、日本のメディアではまず聞かれない話題です。それをド正面から突っ込んできた。その辺の党首とは一味も二味も違うところです。

この岸田総理の回答に、ネットでは次のような反応がありました。
・岸田首相の言っている意味が分かりません。衆参ともに比例枠を廃止すればよい話。その上で、入管法を厳しくし、帰化条件を厳しくし、帰化人に対する被選挙権の要件を厳しくすれば良いと思います。日本の法律は緩すぎます

・しどろもどろ?何か突かれたの?留学生は宝じゃねーぞ。

・もう救えないレベルの総理大臣。

・姿勢も大事とかじゃねーよ で、どうすんだ!!って話。

・質問の答えになってねぇんだよ検討野郎

・なにトンチンカンな返答してんだこの馬●は この人はトップに立たせてはいけない人

・そこは「スパイ防止法」制定して取り締まります!と、言って欲しかった。

・岸田声が震えてるオロオロしている笑 立花さんすごい 声震えてるやん総理よ
岸田総理が焦っているとボロクソです。


3.嘘をつきながら、頭をフル回転させ、かなり苛立っている


動画をみれば明らかですけれども、確かに岸田総理はしどろもどろでした。

これは単なる筆者の印象ですけれども、岸田総理は自身の気持ちが「手の動き」に現れてくるように思いました。岸田総理は、他党からの質問にも答えていますけれども、気持ちに余裕があるときには、軽く指を握るか、手の平を外に向けて開いて話していました。

こちらに、手や指の動きを見ることで相手の本音や心理が分かると解説されていますけれども、そこには次のように説明されています。
手の動き19.指を広げた状態
相手が手を握らずに指を広げているときには、こちらに心を開いていることを表れです。

相手はリラックスしていて、こちら側を受け入れています。

手の動き20.手を軽く握る
相手が軽く手を握っているときは、こちらに心を開いていた心理状態です。
件のサイトでは、指を広げたり、手を軽く握るのは、リラックスして心を開いている状態だと解説していますけれども、岸田総理は、立憲や国民民主などNHK党以外の質問ではこのような動きをしていました。

ところが、NHK党の立花党首の質問に対しては、額に触ったり、鼻を触ったり、髪を触ったり、指を立てて、机をトントンと強く叩くなど、明らかに様子が違っていました。

この手の動きについて前述のサイトでは次のように解説しています。
手の動き11.手で鼻をさわりながら話をする
手で鼻をさわりながら話をしているのなら、相手が「ウソ」をついている可能性がとても高いです。

話している「ウソ」がばれるのを不安に感じるために、その不安を解消しようとして無意識に鼻をさわってしまいます。

手の動き13.髪をかきむしる
髪をかきむしったり髪をひきぬいたりするときは、強いストレスを感じていたり、不安に悩まされていたりする状況にあります。

さらにこの行動は自己中心的な人や完璧主義の人にも見られます。

手の動き17.手をしきりに動かす
相手が手をしきりに動かすのは、頭をフル回転させて考えていることを表しています。

相手が両手や指を握ったり組みかえたりするときは、頭をフル回転させて考え事をしています。

手の動き18.指でテーブルをたたく
相手が指でテーブルをたたいているときには、かなりいら立っています。
岸田総理は立花党首の質問に、なんども鼻を触り、手を動かし、指でテーブルを叩いていました。件のサイトによると、その動きは「嘘をつきながら、頭をフル回転させ、かなり苛立っている」という心理状態を表していることになります。

立花党首の質問は破壊力満点です。




4.目的化する現状維持


ちなみに前回の党首討論はどうだったのかというと、昨年10月21日のエントリー「党首討論と戦国乱世」で取り上げています。

この時の討論では、各党党首で「外交安保を出したのは自民の岸田総理だけ。コロナ、新しい資本主義と合わせてトータルでの国家運営を視野に入れているのに対し、その他は国内問題だけ」と指摘していますけれども、わずか半年少し前のことです。

それが、ロシアのウクライナ侵攻によって国民の関心が高まったという事情もあるにせよ、今になって、どの党も外交安保が云々というのは調子がいいというか、いかに目先の票に目を奪われていたことが分かります。

筆者はこのエントリーで次のように述べていました。
アベノミクスは一定の成功を収めたと思いますけれども、安倍政権が8年近く続いたこともあって世間の目は肥え、もはやそれが基準になっているような感さえあります。

したがって、下手な政策を打とうものなら、たちまちに批判が集まり、支持率に跳ね返ってくる。そんな空気を感じます。

これから岸田総理がどれだけ観測気球を上げては撃ち落されるのか分かりませんけれども、一昔よりは世論は敏感に反応してくるのではないかと思います。

もし岸田総理が「現状維持」を目標として日本の歪みを調えようとしたとしても、今は良くても、将来に渡って世間がそれを許してくれるかどうかは分からないと考えた方がよいかもしれませんね。
既にこの段階で岸田総理は「現状維持」を目標としていると述べていますけれども、昨今の岸田総理の政策に対し、世論は敏感に反応しているように見えます。

先日、岸田総理は、電気料金や食料品など物価高騰対策を話し合う「物価・賃金・生活総合対策本部」の会合で岸田首相が節電した家庭や企業を優遇する新制度を発表していますけれども、これに対して「これが世界3位の経済大国がやる対策?あり得ない…」などど酷評されています。

繰り返しになりますけれども、世間は結果としての現状維持を求めているのであって、それが目的となってしまっては本末転倒です。これでは、歪みが整うどころか、かえって歪みが増えるばかりです。


5.時は戦国


もう一つ、件のエントリーで筆者は、自民一強の時代が続くかどうかは分からないとし、2019年8月のエントリー「N国党が扉を開けた下剋上の時代 ~日本の未来を俯瞰する~」を引用し「日本の政治、社会は、2009年から10年区切りで、源平合戦、戦国時代、明治維新が繰り返されるのではないか」との予測(妄想)シナリオを述べています。

この「N国党が扉を開けた下剋上の時代 ~日本の未来を俯瞰する~」のエントリーで、筆者はNHK党立花党首の当時の言動を分析しつつ、立花党首が「現代の信長」の役割をするのではないかとし、次のように述べています。
NHKのスクランブル化など、既得権の一つの破壊に過ぎず、その他にも既得権益がある分野を破壊していくと思います……仮に立花代表が天下を取れなくても、NHKのスクランブル化を行う過程で、次々と既得権益を破壊していくはずです。立花代表はNHKのスクランブル化に向けて4段階のステップで行うとしていますけれども、NHKを始めする既得権益側が頑張って抵抗すればするほど、その他の既存の仕組みも次々と壊されていくことになると思います。
先日、立花党首は、報道ステーションで「テレビは核兵器に勝る洗脳装置」発言をする"放送事故"を起こし、今回の党首討論で「参院議員の特定枠を購入しようとする中国人」の話をぶつけるなど話題になっていますけれども、まさに既得権益を破壊しているのではないかと思えてなりません。

では、今後NHK党、立花党首がどこへ行こうとしているのか。

これについて筆者は2019年9月2日のエントリー「戦略の階層からみた立花孝志とN国党の危険性」で簡易分析しています。

ここで筆者は立花党首の限界がNHK党の限界であるとし、立花党首の公平・公正という世界観では未来は視えないと述べました。

今、読み直してみても、筆者の見解は、大枠で変わっていません。

まぁ、ポピュリズムといったらアレかもしれませんけれども、今の弱小野党であるうちはともかく、天下を獲りにいくのであれば、ちゃんと政策を出せて、未来が視える、結論が見通せる人材をどれだけ集められるか、それがカギになってくるのではないかと思いますね。


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この記事へのコメント

  • N国党と言うより、立花党首は天下を取る気は毛頭無いのではないかと感じます。
    既得権益や既存政党を掻き回し、古い溜め池の底のヘドロを浮き上がらせ情報弱者の国民にも可視化させる、まさに核爆弾のような役目を負うことを最終目的としてる気がします。
    故に政策や将来的なビジョンなど最初から持ち合わせていないし、ある程度の成果が出て国民意識が変わったら去ってしまう政党なのではないかと思います。
    2022年06月23日 11:32

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