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1.自民圧勝
7月10日、参院選投開票が行われました。
下馬評通り、自民大勝です。11日午前3時半の時点で、選挙区45、比例代表18の計63議席を確実とし、公明の12議席と合わせて与党で75議席が当確となりました。
日本維新の会は地盤とする大阪、兵庫や神奈川で議席を確保。選挙区4、比例7の計11議席を確実にし、改選6議席からほぼ倍増。国民民主党は選挙区2、比例2の計4議席を得たものの、こちらは改選議席7を割っています。
けれども、憲法改正に前向きな自民、公明、日本維新の会、国民民主のいわゆる「改憲4党」では改憲の発議に必要な3分の2の議席である166議席の確保が確実となりました。
荒れるのではと言われていた選挙区はどうなったか。改選数6で候補者が乱立している東京選挙区では、当初「圏外」とみられていたファーストの会の荒木千陽氏が急進。自民党の最新の情勢調査によると、6番手に滑り込みそうな勢いで、序盤にやや先行していた自民の生稲晃子氏は支持を落としつつある状況とのことでした。
その背景には、どうやら小池都知事の動きが影響しているとの見方があります。小池都知事は、最近、ヤケに公務で表に出るケースがあり、公務を"選挙利用"しているのではないかとも見られていました。
結果は自民2、公明1、共産1、立民1、れいわ1。都民ファーストの荒木氏は10位と失速しました。
改選数2の京都選挙区は、公明票が維新新人に流れ、序盤に優勢だった自民新人が沈み、立憲現職を加えた三つ巴になっていました。公明票が維新に流れるとは連立与党としてどうかとも思わなくありませんけれども、結果は自民の吉井氏と立民の福山氏が当選。維新の楠井氏は落選しました。今後、自公の仲がどうなるか含めて波乱になりそうです。
改選数4に加えて、欠員1の補充を含む5人選挙区となった神奈川選挙区は自民2人、維新1人が先行。残る2議席を公明現職、立憲新人、共産新人の3人で争っていました。公明関係者によると、「神奈川の5議席目は欠員補充のため任期は3年。5位当選だと、3年後の参院選で公明現職と競合してしまう。それだけは避けなければならない。危機感のある山口代表はこれまで4度も神奈川入りし、徹底的にテコ入れしています」という事情から、公明にとって「最下位当選は『落選』同然」という見方もされていました。
結果は自民2、維新1、公明1、立民1で、公明は3位当選。最下位当選は免れました。
改選数3の北海道選挙区は自民現職が安定。序盤は立憲現職が続いていたのですけれども、立憲新人と順位が逆転。自民2人目が沈み、立憲が2議席取る可能性が出てきていたのですけれども、結果は自民2、立民1で決着。立民の2議席はなりませんでした。
そして改選数4の愛知選挙区では、前々回から自公と旧民主系2人が議席を分け合ってきたのですけれども、今回は維新新人が割って入り、国民民主の現職が落選危機となっていました。
結果は自民1、公明1、立民1、国民1と国民民主現職の伊藤孝恵氏が辛くも逃げ切った形です。
2.NHK党と参政党が議席獲得
筆者が注目していた選挙区、比例はどうなったか。
岡山選挙区は、自民党現職の小野田紀美氏が早々に当確を出して圧勝。公明の推薦を得られない中での圧勝ですからね。今後、自民党内でも発言力が増すのではないかと思います。
比例はNHK党が1議席獲得。ガーシーこと東谷義和候補が当選です。参政党は1議席。消滅危機の社民党も1議席獲得しました。
NHK党のガーシー氏が当選したことについて、ネットは騒然。世も末だとか、若者が当選させたんだと喧しいですけれども、ガーシー氏の支持者は40~50代だという意見もあり、ノリだけで当選したとはいえない可能性もあります。
今日のところはこの辺で。
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