安倍元総理の警備体制と陰謀論

今日はこの話題です。
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1.警備体制に問題があったと考えています


7月14日、岸田総理は記者会見で、安倍元総理が銃撃された事件での警察の警備・警護について「率直に言って、警備体制に問題があったと考えている」とし、警察当局に対し「世界各国の要人警護の在り方などとも照らしながら、全面的に点検し、正すべきことは早急に正してもらいたい」と求めました。

これは記者質問での中でのことで、一連のやり取りは次の通りです。
(記者)
朝日新聞の池尻です。

改めてになるのですけれども、先週、安倍元首相がああいう事件になったのですけれども、警備体制について、首相は改めて問題があったとお考えでしょうか。お考えを聞かせてください。

あと、もう一点なのですけれども、冒頭にお話しされていた国葬についてなのですけれども、国葬となれば国費でやられるということになると思うのですけれども、予算措置のためにこれは閣議決定になると思いますが、国会審議というのは必要ではないのでしょうかという、そこのお考えを教えていただければと思います。

(岸田総理)
まず、1点目については、選挙遊説中の安倍元総理が銃撃を受け亡くなられたという重大な結果について、大変重く受け止めており、率直に言って警備体制に問題があったと考えています。今、国家公安委員会、また警察庁において問題点を早急に洗い出し、具体的な対策を検討していると報告を受けていますが、世界各国の要人警護の在り方などとも照らしながら、全面的に点検し、正すべきことは早急に正してもらいたいと思っています。

それから、2点目については、国葬儀、いわゆる国葬についてですが、これは、費用負担については国の儀式として実施するものであり、その全額が国費による支弁となるものであると考えています。そして、国会の審議等が必要なのかという質問につきましては、国の儀式を内閣が行うことについては、平成13年1月6日施行の内閣府設置法において、内閣府の所掌事務として、国の儀式に関する事務に関すること、これが明記されています。よって、国の儀式として行う国葬儀については、閣議決定を根拠として、行政が国を代表して行い得るものであると考えます。これにつきましては、内閣法制局ともしっかり調整をした上で判断しているところです。こうした形で、閣議決定を根拠として国葬儀を行うことができると政府としては判断をしております。

以上です。
総理の口自ら警備体制に問題があったと発言した事実は重いと言わざるを得ません。奈良県警は勿論のこと、公安も威信を掛けてなんらかの答えを出してくると思われます。


2.二之湯公安委員長


同じく7月14日、二之湯智・国家公安委員会委員長は、安倍元総理が銃撃され死亡した事件に対し、警察庁が設置した検証チームを奈良県警に派遣することを明らかにしました。二之湯・公安委員長は会見で「本日の委員会でも活発な議論があった。国家公安委員会としては、警護警備の見直しにつながるよう、しっかりとした検証を行うよう警察庁に指示した」とコメントしました。

二之湯氏は京都市議を経て、2004年の参院選で初当選。3期務め、2021年岸田内閣で初入閣しています。けれども、今回の参院選には出馬せず、引退するようです。

ただ、二之湯氏は今回の銃撃で話題になった、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」と関係があるのではないかとの噂があります。

今年4月4日、国立京都国際会館で『新型コロナ終息を願う京都1万人祈りの集い』というイベントを開催する計画がありました。実行委員長は旧統一教会の京都教区長で、『天の父母様聖会・世界平和統一家庭連合』や教団系列組織『京都府平和大使協議会』などが共催していました。

イベント自体は開催されなかったそうなのですけれども、イベントのチラシには、『呼びかけ人』として、元国立京都国際会館館長の天江喜七郎氏と共に二之湯氏が名を連ね、他にも世話人として、田中英之衆院議員、木村弥生衆院議員、繁本護衆院議員の国会議員が名を連ねています。

更に二之湯氏は会場となる国立京都国際会館の元職員でもあり、ズブズブとはいいませんけれども、何らかの口利きをしたのではないかという疑惑が上がっても不思議ではありません。

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3.0.1パーセントの可能性


安倍元総理を暗殺した山上容疑者について、いろんな取り調べ情報がぽろぽろ出て来ていますけれども、7月14日、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演した辛坊治郎氏は、犯行動機や事件の背景に関する報道内容について疑問を呈しました。

辛坊氏のコメントは次のとおり。
今回の事件の背景に関して、私はここにきて見方が少し変わってきています。捜査関係者やマスコミは、山上容疑者が供述した動機について、「母親が(旧統一教会合)に入信し、多額の寄付をして生活が困窮した」「(家庭連合と安倍氏が)つながりがあると考えた」としています。私も、事件の構図はその方向性でほぼ間違いないとは思っています。しかし、あくまでも「ほぼ間違いない」であって、100パーセントではないのではないかと思い始めているんですよ。

というのは、あまりにも話が全て符合し過ぎているんです。「推理小説と一緒にするな!」と言われるかもしれませんが、「あまりにも全部が一致しているときには、どこかを疑ってかかったほうがいい」というのは定石です。山上容疑者が事件前日、家庭連合の関連施設に向けて銃の試し撃ちをしていたという報道がありました。この山上容疑者の行動に、私はものすごく違和感を持ちました。

なぜなら、山上容疑者の最終目的が安倍元首相の襲撃だとするならば、事前にそんな目立つような行動はしたくないわけじゃないですか。最終目的を遂げる前に捕まってしまっては意味がないわけですからね。でも、試し撃ちをしたとされる関連施設の周辺の防犯カメラには、山上容疑者が運転しているとみられる車が映っていたという報道もあるんです。私の感覚からすると、そういうことを果たして事前にするのかと疑問に思いますね。

にもかかわらず、現在の報道は一方向しか向いていません。しかも、警察にとっても「宗教が原因」のほうが言い訳しやすいわけです。なぜなら、政治目的のテロと個人の経済的な恨みでは、事件の構図が全く変わってくるからです。今回の警護、警備を完全に失敗した警察の立場からすると、個人的な経済面での恨みに基づく犯行ではなく、政治目的のテロを防げなかったということになれば、ものすごい落ち度になり、非難のされ方が随分、違ってきます。その思惑にマスコミが乗っかってしまっているようにも見えます。

繰り返しますが、私は、山上容疑者の動機、事件の背景は捜査関係者やマスコミが向いている方向性で99.9パーセント間違いないと思ってはいます。しかし、今回の事件を捜査する立場の人たちは、そうした予断を捨て、残りの0.1パーセントかもしれないけれども、実はその方向性自体が偽装であり、別の動機、背景があるんじゃないかと疑問を持ちながら調べる必要があると思います。報道する側も、もう少し慎重になる必要がありますね。
このように、辛坊氏は、警察がマスコミがいう「個人的な恨み説」だけで他の可能性を全く考えないのは問題ではないかと警鐘を鳴らしています。


4.蠢く陰謀論


山上容疑者は取り調べで動機について「安倍氏の政治信条に対する恨みではない……安倍氏が旧統一教会と繋がりがあると思い込んで犯行に及んだ」という趣旨の供述をしていると報じられていますけれども、その真相については色んなところで憶測を呼んでいます。

「飛ばしの東スポ」の異名を持つ「東京スポーツ」は「山上容疑者の背後に2つの〝反アベ団体〟」なる記事を掲載しています。また、ネットの文化人放送局は7月13日の放送回で、暗殺当時の動画があまりにも綺麗に取れ過ぎていることから、単独犯ではないのではないかとし、捜査当局が画像解析して出所を探った結果、ウルグアイの放送局に辿り着いたと述べています。

公に報じられているものでこれですから、ネットではもっと色んな"陰謀論"や"オカルト"が渦巻いています。

例えば、1300年前の山上憶良と深い関係にあった長屋王の変と絡めて、安倍総理が亡くなった場所が長屋王が死んだ場所とほぼ同じで、1300年越しの復讐が"山上"徹也によって行われた説、だとか、別にスナイパーが居た筈だ説とか。

まぁ、世界中から哀悼される政治家の暗殺ですからね。生半な理由では納得できないという気持ちも分かります。それぞれの人がそれぞれのやり方でなんとか現実を受け入れようとしているように見えなくもありません。

公安・警察は再発防止とか警備体制見直し云々だとか、それだけでなく、全力を尽くして原因を究明し、真相を明かしていただきたいと思いますね。




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